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「公民館の設置及び運営に関する基準」の見直し検討会

2003/02/04
「公民館の設置及び運営に関する基準」の見直し検討会(第5回)議事概要

「公民館の設置及び運営に関する基準」の見直し検討会(第5回)議事概要


  日時  平成15年2月4日(火)10:00〜13:00

  場所  文部科学省分館201特別会議室

  議題  
(1)「公民館の設置及び運営に関する基準」の見直し
中間まとめに向けて検討
(2)その他

  出席者
委  員:加藤座長、石川委員、岡野委員、小久保委員、今野委員、庄子委員、進委員、武田委員、雲雀委員
事務局:有本大臣官房審議官、折原社会教育課長、真先地域学習活動推進室長、内山地域学習活動推進室長補佐、その他関係官

  概  要(○委員意見、△事務局意見)
【資料1:公民館の設置及び運営に関する基準」の見直しについての中間まとめ検討資料】に基づき検討。
【6頁(現行  第7条)について】
第7条は削除になっているが、支障無いと思われる。

現状を見ても、市町村にまかせるということで良いのではないか。

【7頁(現行  第8条)について】
「利用者の声を十分に反映した」とあるところを、「地域住民や利用者の声を十分に反映した」と修正した方が良いのではないか。

利用者が固定すると他の者が入っていけないような所もあるので、地域の意見も聞く記述にすれば良いのではないか。

公民館は利用者の声をもっと聞くべき。利用者懇談会的なものが良いのではないか。「公民館運営審議会など」として、名称を限定しなくてもいいのではないか。

外部評価を取り入れた運営が大切。地域住民の声が届かないというのもある。したがって、「委員会を設置する」というように固定しない方がいい。民意に添った運営が必要である。

公運審での審議内容については、住民は何も知らない。外部評価組織は絶対に必要だと思うので、公運審委員を公募にすることなど記述してはどうか。

公運審自体を公募にするとか、地域の声を聞くような方向に変わってきているところもある。公運審委員の選考について住民の意見を反映させるようにすることが望ましい。審議会という重さと市民の声を生かせるような力を兼ね備えているといいのではないか。公民館もそれにより活性化する。

元来、それぞれの公民館でそれぞれ公運審をもっていたものを、市に一つというふうにしてしまうと公民館の質が落ちるということがある。見出しについては、「公民館運営審議会と住民ニーズ等の反映」にしてはどうか。

地域住民のニーズを反映させることが必要。1つだけ公運審を作って、多くの公民館をすべて掌握させるのは不可能。それぞれの館でそれぞれの地域のためにやっていただきたい。

見出しについて、「公民館運営審議会と住民ニーズ等の反映」にしてはどうかという意見が出た。また、「利用者の声を十分に反映した」とあるところは、「地域住民や利用者の声を十分に反映した」と修正した方が良いという意見に対しては反対意見は無いようだ。

【8頁  (現行  第9条)について】
分館規定については、無くても地域で運営できる。

現行の規定を見ても特段の意味があると思えないので削除で良いのではないか。

【9頁  ボランティアについて】
見出しは「ボランティアの参加の促進」になっているが、「ボランティアの支援・推進」がよいのではないか。

欠席された委員からの意見として、第1項をまるごと変更というのがある。

ボランティアに関する条項を入れることには賛成である。

まず基準にボランティアを入れるかどうかが一つ。いらないという意見はあるか。

見出しは「ボランティアの支援・推進」の方が良い。また、本日欠席の委員の修正提案にある「善意を受け止め」と入っているところがいい。「必要な知識・技能等を有する」とあるが、ボランティアで参加する人は自然体で気軽に参加する。野島委員提案の方が適切である。

奉仕体験というのを前に出してもいいと思うが、公民館としてはどうか。

公民館としては、青少年が自発的に何かを行う際に支援するのではないか。

行政はボランティアを推し進めるというよりも支えるという立場。見出しを変えた理由は2つあり、一つは、職員の資質向上も重要だが、予算人員が厳しい中で、地域住民の参画を得て公民館活動を充実させたいという思いがあるため。もう一つは、「公立図書館の設置及び運営上の望ましい基準」で「参加の促進」という言葉を使っているということもある。

見出しについて、「支援・推進」の表現は"受け身"のイメージがある。

施設及び設備の部分と同様に、乳幼児を抱えた者への支援も必要。

事務局側の話で、図書館の基準がそうだから、という話があったが、公民館と図書館は違うので、「支援・推進」の方が望ましい。ボランティアの内容は様々。公民館がボランティアの気持ちを芽生えさせるのも一つの役割。本日欠席の委員の意見が非常に相応しい。

欠席の委員が提案した見出しの変更をどうまとめるか。見出しにより書きぶりが変わる。

職員やNPOの関係で意見が出たが、職員は前に記述している。NPOについても第6条の連携・協力のところで触れている。ボランティアについては、もう少し個人的な参加として整理出来るのではないか。文言の話として、「奉仕」は行政上の課題として国会でも大きな議論となった。子どもには体験活動が必要で、その例示が「自然体験」や「社会奉仕体験」。その奉仕の中にボランティアも含まれるという整理をした。行政上の課題は、「ボランティアの支援・推進」であるが、公民館の立場として考えた場合、公民館として推進するというより運営にあたって参加を促進しようということが適切ではないかと考えるものである。検討する。

「必要な知識・技能」は不要。あまねくだれでも参加できるように。

今の案では地域の知識・技能を持つ者をボランティアにしましょうとしている。第2項の方が一般的。住民に参加してもらうとする方がいいのではないか。第2項を最初に持ってきた方がよい。ボランティアと奉仕を分ける意味でも一旦文章を切った方がよい。

【10頁  家庭教育の支援について】
見出しに「支援」を残していただきたい。本日欠席の委員の案では学習の場、という意味だと思うが、それだけでなく、子どもを育てている親を地域で支える場が公民館であるということから残してほしい。

家庭教育は小学校くらいまで必要であり、乳幼児を抱える親だけを対象とするようなイメージを変えるべきだと思う。

【11頁(公民館事業の計画的な実施とその自己評価等)について】
公民館でもすでに自己評価を重要視しているところがある。ここを詳しく書くことは重要なことである。

達成目標はあるのか。

地域の実情にあったものをやるのであり、絶対にこれをやらないといけないというものは無いだろう。地域の実情に沿って、それぞれの公民館が目標に向けてどれだけ実行できたか、ということだと思う。

公民館はあまりに多様なため、ある程度モデル的なものを示してもらい、それに準じてやるのがやりやすいのではないか。

地域住民がやりたいことだけやるのでは駄目。行政として必要なもの、例えば、人権・同和・環境などに取り組むべき。地域住民の意見でやるもの、行政としてやるものの2つがある。

公民館の予算も縮小されている中、これではどれだけの成果がでるか疑問である。

それが公運審と外部評価に繋がるのではないか。

【11頁(開館時間の弾力化)について】
柔軟に対応してもらうには、こういった記述がいい。

公民館ではなんの事業もしていないのに開館している時もある。市民ニーズに応えたいが、予算上は大丈夫なのか。

夜間はどこかに委託するなどではなく、職員の配置が必要である。そうでないと夜間に開館しても意味がない。公民館を重要視するなら職員の配置が必要である。

予算のことが出たが、開館時間が変われば条例が変わる。そうすれば財政としても予算をつけてくれるはずである。

【12頁(地域の情報拠点としての機能)について】
公民館と住民との双方向性を出したい。公民館に情報発信できる能力が無いと自ら発信できず、結果的に動かない。外の情報源を活用していくことで対応していってもいい。

公民館が、情報を持っている所とのネットワークを作る形が良いのではないか。

公民館自体で情報を活用するのではなく、外を活用するほうがよいということもある。今後、大学の公開講座の活用などもあると思う。

公民館の役割として情報発信をしていくという部分の重要性からみてこの条文があることは有意義。


(生涯学習政策局社会教育課)

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