全国的な学力調査に関する専門家会議(令和5年4月20日~)(第7回)、全国的な学力調査のCBT化検討ワーキンググループ(令和5年4月28日~)(第3回)合同会議 議事要旨

1.日時

令和6年7月8日(月曜日)13時~13時30分

2.場所

Web会議(文部科学省3F2特別会議室)
※YouTube配信にて公開

3.議題

 令和7年度以降の全国学力・学習状況調査のCBT化の方向性について

4.出席者

 委員

 大津座長代理、足羽委員、磯部委員、川口委員、佐々木委員、貞広委員、佐藤委員、垂見委員、土屋委員、福沢委員、益川委員、松谷委員、 澤田委員、石田委員、寺尾委員
 

5.議事要旨

【議事】令和7年度以降の全国学力・学習状況調査のCBT化の方向性について
・資料1、2に基づき、事務局より説明があった。
・説明の後、意見交換が行われた。主な意見は以下の通り。
 
【委員】  令和5年度全国学力・学習状況調査 英語「話すこと」調査の実施にあたりどのような問題点があったのか、また、改善はどのくらいされているのか。令和8年度の英語調査が各学校でCBTで実施できるような体制が整っているのかについて伺いたい。
【事務局】  昨年度の英語「話すこと」調査では、全国の学校現場の方々に多大なるご協力をいただき、実施できたところである。昨年度の状況としては、ネットワーク負荷の観点から、分散日程で行い、当日実施の学校数は、限定して行った。今年度は、児童生徒質問調査を全面的にオンラインで実施し、その中の中学校での実施においては、あえて一定の日程の中に集中的に回答日を設定し、実証したところである。結果として、MEXCBTで同時に18万人が回答したが、大きな技術的なトラブルが生じることなく実施できた。
 しかし、依然として学校現場の環境整備では課題があるので、初等中等教育局とも連携し、支援を進めていきたい。また、CBT化に向けた実証事業では、様々な環境での実施を行い、課題となる部分をどのように解決すればよいのか分析し、共有できるようにしたい。
 また、令和8年度の英語調査の当日のオペレーションの部分については、ネットワーク負荷等の観点から、グループを分けて実施することを標準とすることを考えている。実証校も含めて、これからまだ課題は出てくると思うが、改善に取り組み、円滑に実施していけるように努めてまいりたい。
 
【委員】  ネットワーク環境が、学校、地域によっては十分でないところもある。ぜひ、初等中等教育局とも連携しながら、ネットワーク環境整備を進めていただきたい。また、資料1の6ページの最後に「各学校においてサンプル問題にMEXCBT上で取り組めるような環境を整備する方向で検討する」とあるが、この内容についてもう少し詳しく教えてほしい。
【事務局】  ネットワーク環境の整備は大変な課題であるが、初等中等教育局とも連携していくとともに、CBTの検証事業において、ネットワーク環境が厳しい学校で、どのように円滑に実施していただけるか、改善の方向性をしっかりと出したいと考えている。
 ご指摘があった資料1、6ページ最後のサンプル問題等についての記載の部分であるが、問題をMEXCBT上で全国的に配信を行い、CBTのメリットを感じていただくとともに実際の操作感を実感していただくことに主眼を置いた問題を配信することを現時点で想定しているところである。
 
【委員】  回答についてよく分かったが、子どもたちが端末操作で問題解答に支障が出ないようにするためには、操作に慣れる必要があり、サンプル動画を使いながら、学校現場で繰り返し、練習することが必要だと考える。そのためには、サンプル動画を活用する意味を現場に落とし込むことがとても大切だと思う。その時間や機会、操作方法などについては、これから検討していくということでよいか。
【事務局】  現場にしっかり取り組んでいただくために、どのように我々が発信していくのかは、大変重要なご指摘だと受け止める。現時点での想定であるが、秋頃に、教育委員会向けの説明会の実施を考えている。今年度はCBTへの移行という大きな節目であり、この工程表をどのように進めていくかといったところを主眼に、しっかり発信すべきものは発信し、皆さんの御意見もしっかりと伺い、円滑な実施につなげていきたいと考える。
 

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総合教育政策局参事官(調査企画担当)付学力調査室

(総合教育政策局参事官(調査企画担当)付学力調査室)