「通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査」有識者会議(第2回)議事要旨

1.日時

令和4年10月25日(火曜日)10時00分~12時00分

2.場所

オンライン開催

3.議題

  1. 「通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査」実施
  2. 調査結果及び検討事項について
  3. その他

4.出席者

委員

(委員)市川委員、上野委員、大関委員、河野委員、土屋委員、笛木委員、宮﨑委員、宮本委員
(特別協力者)笹森特別協力者、井上特別協力者、伊藤特別協力者、佐藤特別協力者、柘植特別協力者

文部科学省

安彦審議官(初等中等教育局担当)、山田特別支援教育課長、生方特別支援教育企画官、菅野初等中等教育局視学官、
嶋田特別支援教育課課長補佐、加藤典子特別支援教育調査官、加藤宏昭特別支援教育調査官

5.議事要旨

【宮﨑座長】  それでは、定刻となりましたので、ただいまから、第2回、通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査有識者会議を開催させていただきます。本日は御多忙の中、御出席をいただきまして、誠にありがとうございます。
 本日も新型コロナウイルス感染症対策を講じた上での開催となっております。また、現下の情勢を踏まえて、ウェブ会議システムを活用しての開催とさせていただきます。
 本日の出欠状況につきましてですが、委員及び特別協力者ともに全員出席となっております。
 なお、1回目からちょうど1年が経過しているわけですが、第1回目で皆様に御検討いただきました調査用紙を基に全国調査をした上で、その結果に基づいた本日は対応をしていくということでございます。なお、この調査に関しましては、様々マスコミ等も含めて、関心が非常に高まっていると。私も幾つかウェブで見せていただいたんですが、シリーズで、これについてのいろいろな分析をしたようなものまで出ているというのを知りました。したがいまして、今日の審議は非常に重要なことになるかと思っております。少し余談になりましたが、どうぞ、よろしくお願いいたします。
 それでは、早速議事を進めさせていただきますが、まずは、事務局の体制及び特別協力者に変更がございましたので、事務局の方から報告をお願いいたします。また、続けて、資料の説明もお願いいたします。
【生方特別支援教育企画官】  事務局でございます。
 本日の事務局の体制につきましては、座席表にて代えさせていただきますが、前回の会議より体制変更がございましたので、御紹介をさせていただきます。
 まず、事務局側でございますが、9月1日付で、初等中等教育局担当審議官に着任しました安彦でございます。同じく9月1日付で、特別支援教育企画官に着任いたしました、私、生方でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 また、特別協力者としまして、独立行政法人特別支援教育総合研究所にも御協力いただいているところでございますが、海津亜希子研究員が、昨年度末をもって御退所されましたので、今回より、佐藤利正インクルーシブ教育システム推進センター主任研究員を、新たに特別協力者として任命させていただきました。よろしくお願いします。
 それでは、本日の会議の進め方と配付資料の確認をさせていただきます。先ほど座長からもお話しございましたように、本日も、新型コロナウイルス感染症対策を講じながら、開催をさせていただいております。委員の皆様におかれましては、御発言等ございましたら、挙手していただきますよう、よろしくお願いいたします。なお、本会議の様子は、オンライン上でも配信してございます。
 続きまして、配付資料でございますが、まず、お手元のほうでございます。議事次第、資料につきましては、資料ナンバー1から3、参考資料といたしまして、同じく1から3を配付させていただいてございます。このほか、委員の皆様には、茶色い封筒にお入れして、机上配付資料をお配りさせております。不足等ございましたら、事務局まで御連絡をください。なお、机上配布資料につきましては、会議終了後に回収をさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
 以上でございます。
【宮﨑座長】  ありがとうございました。
 それでは、議事に入りたいと思います。本日の議事の流れ及び議事の公開について、事務局より御説明をお願いいたします。
【生方特別支援教育企画官】  お手元の資料の議事次第を御覧ください。
 本日は、まず、議事の1としまして、通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査の実施状況等につきまして、事務局から御報告をさせていただければと思います。続きまして、議事の2としまして、調査結果に関する検討事項について御審議いただきたいと思います。議事の流れについては、以上となります。
 議事に入る前に、本日の会議及び会議資料、議事要旨の公開について、会議にお諮りさせていただきたく存じます。本日の議事の2につきましては、今回の調査結果を踏まえまして御審議いただきますが、本調査は公表前の段階でありますことなどから、参考資料1としてお配りさせていただいております、有識者会議運営規則、第1条、会議の公開、第3条、会議資料の公開、第4条、議事要旨の公開、こちらの規則に基づきまして、本会議の合意を得た上で、非公開とさせていただきたいと考えております。よろしくお願いします。
【宮﨑座長】  今、事務局から説明がありましたが、委員の皆様いかがでしょうか。同意でよしということでいい委員については挙手をお願いいたします。
(挙手)
【宮﨑座長】  ありがとうございます。全員同意ということで、議事の2につきましては、非公開といたします。
 オンラインで視聴されている方におかれましては、議事の1が終了後、配信が終了となりますので、御承知おきいただければと思います。
 それでは、早速、議事の1に入ります。通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査の実施状況等について、事務局より説明をお願いいたします。
【嶋田課長補佐】  それでは、私、課長補佐の嶋田のほうから、資料1から3につきまして、簡単に御説明させていただきます。
 資料1は、有識者会議の設置要綱となっておりまして、1枚おめくりいただきまして、別紙2のほうを御覧いただければと思います。先ほど企画官の生方より説明したように、特別協力者のほうに異動等がございましたので、そちらのほうを反映させていただいております。
 1ページ戻っていただくと、別紙1がございますが、そちらのほうにつきましても、委員の先生の方におかれまして、役職等の変更がございましたので、そちらのほうを反映させていただきまして、お配りさせていただいている次第でございます。
 それでは、資料2のほうを御覧いただければと思います。資料2でございますが、本調査の実施状況でございます。1ポツとして、調査の目的を記載しておりまして、平成24年度の調査実施後、10年が経過しておりまして、この間に、発達障害者支援法の改正や高等学校における通級による指導の制度化、また、小中高等学校学習指導要領における特別支援教育に関する記述の充実など、様々な状況の変化がございました。今後の特別支援教育を推進するために、現在の状況を把握することが重要であることから、通常の学級に在籍する特別な教育支援を必要とする児童生徒の実態と支援の状況を明らかにし、今後の政策の在り方等の検討の基礎資料とするために、本調査を実施させていただいているところでございます。
 2ポツのほうが調査の方法でございます。記載されているメンバーの先生方を委員に委嘱させていただきまして、有識者会議を立ち上げ、調査事項や調査実施方法について御検討していただいたところでございます。
 1枚おめくりいただきますと、(2)といたしまして、調査時期を記載しております。こちらの調査、令和4年の1月から2月にかけて実施しているところでございます。
 (3)といたしまして、調査対象地域、学校等でございますが、全国の公立の小中高等学校の通常の学級に在籍する児童生徒を母集団としているところでございます。
 (4)でございますが、標本の抽出方法となっておりまして、抽出方法については、前回の調査と同様に層化三段抽出法を採用させていただいているところでございます。詳細については、資料のほうを御確認いただければと思います。
 (5)といたしまして、回収数及び回収率となっております。本調査でございますが、標本児童生徒数8万8,516人のうち、7万4,919人について回答が得られ、回収率は84.6%となっているところでございます。標本学校数につきましても、1,800校のうち、1,627校について回答が得られ、回収率は90.4%となっているところでございます。
 先ほど、本調査の実施時期をお伝えさせていただきましたが、ちょうど新型コロナウイルスの感染症の第6波がきている状況の中、本調査の趣旨に御理解いただき、学校の先生方に御協力いただいた結果、このような高い回収率になっているものと考えている次第でございます。本調査に御協力いただき、改めて感謝を申し上げる次第でございます。ありがとうございました。
 続きまして、(6)でございます。調査の実施者等でございます。調査対象の学級担任等が記入し、特別支援教育コーディネーター、または教頭先生のいずれかによる確認の後、校長先生の了解の下で回答いただいているところでございます。なお、学級担任が判断に迷う場合には、校内委員会や教務主任、教科担任などに相談も可能となっているところでございます。
 (7)が質問項目でございます。後ほど、資料3で詳しく御説明させていただきますが、質問項目といたしましては、1ポツ、児童生徒の困難な状況におきまして、学習面、行動面について、それぞれの質問項目で聞いているところでございます。質問項目については、国内外の診断のための調査票や評価スケール、スクリーニング質問紙などを参考に、本会議においてお諮りさせていただいて、質問項目を確定させていただいたところでございます。
 2ポツといたしまして、児童生徒の受けている支援の状況、こちらについても、本会議のほうで議論をさせていただき、質問項目を確定させていただいたところでございます。
 (8)の留意事項でございますが、本調査における1ポツ、児童生徒の困難な状況については、学級担任等による回答に基づくもので、特別支援教育コーディネーター、または教頭先生による調査票の記入内容の確認を経て、校長先生の了解の下、提出された回答に基づくものであり、発達障害の専門家チームによる判断や、医師による診断によるものではございません。したがって、本調査の結果は、発達障害のある児童生徒数の割合を示すものではなく、特別な教育的支援を必要とする児童生徒の割合を示すことに留意する必要があるということを明記させていただいているところでございます。
 続きまして、資料3を見ていただければと思います。資料3は、本調査の質問項目となっているところでございます。
 まず、全般的な知的発達の遅れがないかについて、「ない」、「ある」を回答していただきまして、その後、1ポツ、児童生徒の困難の状況について、学習面、行動面の質問項目について御回答いただいているところでございます。
 学習面につきましては、6領域ございまして、それぞれ5問から6問についての質問項目の構成となっているところでございます。学習面は、「聞く」、「話す」、「読む」、「書く」、「計算する」、「推論する」の6領域が存在しております。
 学習面の1つ目のポツを見ていただければと思います。「聞き間違いがある」の最後に「共通」ということが書かれているかと思います。本調査につきまして、学習面につきましては、「小学校」と「中学校・高等学校」とでは、若干質問項目が異なっている項目がございまして、共通と書かれているものにつきましては、「小学校」も「中学校・高等学校」も同じ質問となっているところでございます。逆にここが「小学校」となっているものにつきましては、小学校だけに聞いている質問、「中学校・高等学校」となっているものにつきましては、中学校と高等学校にのみ聞いている質問となっているところでございます。
 1ページ目の下の2つのポツから、2ページ目の上の6つのポツまでに関しまして、こちらのほう、「書く」領域の質問項目となっているところでございますが、こちらのほう、「小学校」については、質問項目は5問となっているところでございますが、「中学校・高等学校」につきましては、全部で6問聞いているところでございます。また、同様に、2ページ目の最後の段落でございますが、こちらのほうは、「推論する」という質問の領域となっているところでございますが、こちらについても「小学校」は5問、「中学校・高等学校」については6問となっておりまして、「中学校・高等学校」の「書く」領域と「推論する」という領域につきましては、質問事項は6問となっているところでございます。ほかの項目につきましては、全て5問となっているところでございます。
 3ページ目を御覧いただければと思います。こちらについては、行動面の「不注意」、「多動性―衝動性」、「対人関係やこだわり等」についての質問項目となっており、こちらのほうについては、前回の調査と同様の内容となっているところでございます。
 続きまして、4ページ目を御覧いただければと思います。4ページ目でございますが、児童生徒の受けている支援の状況でございます。こちらのほう、新たな観点で加わっている内容としては、5ページ目を御覧いただければと思います。最後のポツでございます。専門家に学校として意見を聞いているかどうかという質問項目については、新たな観点として入っているところでございます。
 資料1から3の説明は以上でございます。
【宮﨑座長】  ありがとうございました。
 それでは、ただいまの資料2と3の御説明について、御質問、御意見、確認をしておきたい内容等がありましたら、お願いをいたします。どこからでも結構でございます。よろしいでしょうか。
 それでは、そろそろ時間となりますので、本調査の実施状況については、ここまでにさせていただいて、次にまいりたいと思います。これから議事の2に入りますので、ここから先は、会議の冒頭で決定しましたとおり、非公開とさせていただきます。オンライン配信はここまでで終了となります。御視聴いただいた皆様、ありがとうございました。
(オンライン配信終了)
※議事2については非公開
 
―― 了 ――
 

お問合せ先

文部科学省初等中等教育局特別支援教育課支援総括係