幼児教育の実践の質向上に関する検討会(第10回)議事録

1.日時

令和2年9月7日(月曜日)13時30分~15時00分

2.場所

WEB会議システムを活用して実施

3.議題

  1. 新しい時代の初等中等教育の在り方特別部会の進捗について
  2. 幼稚園における新型コロナウイルス感染症への対応等について
  3. その他

4.出席者

委員

無藤座長、神長副座長、東委員、新山委員、遠藤委員、古賀委員、佐々木委員

文部科学省

蛯名審議官(初等中等教育局担当)、湯川視学官、井上幼児教育課長、山田企画官、小久保幼児教育調査官、澤田子育て支援指導官、石川専門官

オブザーバー

内閣府子ども・子育て本部参事官(認定こども園担当)南参事官
厚生労働省子ども家庭局保育課大月企画官

5.議事録

【無藤座長】 今日は、お手元に多分議事次第があると思うんですけれども、議題1つ2つが用意されていて、基本的にはそれらを受けての委員の皆さま方の報告と協議、あるいは情報提供等ですのでよろしくお願いいたします。
 それでは、すぐに報告をお願いしてよろしいですか。1番、新しい時代の初等中等教育の在り方特別部会の進捗についてであります。よろしくお願いします。

【石川専門官】 それでは、最初に会議の流れも含めて、会議の今日の取り扱いも含めてお話をさせていただければと思います。本日も前回に引き続きましてウェブ会議のほうにご協力くださいましてありがとうございます。こちらのほうは前回と同じような取り扱いで進めさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。また、資料につきましてはメールでお送りさせていただいておりますけれども、資料1から2-3、また参考資料は1-1、1-2、2でございます。また、こちらは不足等がございましたらご連絡いただければと思います。
 それでは、議題(1)の中央教育審議会で現在審議されております、新しい時代の初等中等教育の在り方特別部会に関しまして、進捗を報告させていただきます。こちらの中央教育審議会の特別部会でございますけれども、5月に先生方に検討会のほうでまとめていただきました中間報告を、こちらのほうに報告させていただきまして、現在、特別部会のほうでは9月に中間まとめをしていくという流れで進めているところでございます。東委員にはこちらの部会にも入っていただいてというところでございまして、現在、特別部会骨子、そしてまた次の会でまとめに向けてというところでございます。
 幼児教育部分がございますので、簡単に資料1のほうで紹介をさせていただきます。資料1の20ページをご覧いただければと思います。資料1の20ページでございます。こちらは最初に総論がございまして、この20ページから各論というところでございます。各論の最初に幼児教育の質の向上についてというところがございまして、基本的な考え方、そしてまた(2)以降具体的な施策というところでございまして、こちらはこちらの質の向上の検討会のほうの中間報告の目次に合わせた形になっているところでございます。
 22ページから具体的な本文でございますけれども、こちらも全体のページ数はそれぞれ割り当て等ございますけれども、具体的にこちらのほうでまとめた中間報告の抜粋と、少し簡略化した形で書かせていただいてということですけれども、内容については大事な部分が入っているというところでございます。
 まず22ページのほうでは、(1)基本的な考え方がございます。そして、その後(2)で幼児教育の内容・方法の改善・充実ということで、丸1 に幼稚園教育要領等の理解推進・改善、丸2 で小学校教育との円滑な接続の推進。23ページに参りまして、丸3 で教育環境の整備、丸4 で特別な配慮を必要とする幼児への支援。そして、24ページに参りまして、(3)ということで幼児教育を担う人材の確保・資質および専門性の向上ということで、丸1 処遇改善をはじめとした人材の確保、丸2 で研修の充実等による資質の向上、○3で教職員の専門性の向上。
 そして25ページに参りまして、(4)で幼児教育の質の強化の促進。(5)で家庭・地域における幼児教育の支援ということで、丸1 保護者等に対する学習機会・情報の提供、丸2 で関係機関相互の連携強化。
 26ページに参りまして、丸3 で幼児教育施設における子育ての支援の促進ということでございます。その後、(6)で幼児教育を推進するための体制の構築等という項目になりまして、(7)で新型コロナウイルス感染症への対応というような内容になっております。
 こちら、幼児教育の部分はこういった項目でございますが、特に最後にありました(7)のコロナの部分でございますけれども、こちらの部分は状況を刻々とアップデートされているというようなこともございますし、また、現場での実践ですとか課題なども徐々に明らかになってきているところもございます。この後議題2の中で、委員の先生方には、本日具体的な意見交換、またご提言をいただければありがたいなというふうに思っているところでございます。
 説明については以上でございます。無藤先生、よろしくお願いいたします。

【無藤座長】 より詳しいコロナウイルス感染症対策についての資料をご紹介いただきますけれども、この後の議論で全体をまとめていきたいというふうに思いますので、ただいまのこれは教育課程部会の特別部会での報告の中から、幼児教育の検討の部分、その辺りを中心にまずご質問とかご意見、あるいは補足してほしい、そういうことがあればぜひお願いします。

【無藤座長】 ちなみにこの報告は、承っているところでは、多分年度内にまとめて中教審全体としてのものだと思いますが、全体をお読みいただくと分かりますけれども、主には小・中・高が、それはやはり幼児教育といいますか、幼稚園現場部会側の要望について連動してということになると思います。それから教育課程部会に進むものとしては、免許とか研修の在り方そのものにさほど深入りしていないというところもあります。並行してそういう議論も進めていくようになります。いかがでしょうか。

【石川専門官】 では、また(2)と併せてお話しいただいてもよいかと思います。

【無藤座長】 そうですね。連動しますので。じゃあ、(2)幼稚園における新型コロナウイルス感染症の対応等をよろしくお願いします。事務局。

【石川専門官】 では、まず課長からお願いします。

【井上課長】 聞こえますでしょうか。今日もありがとうございます。
 そうしましたら、次にコロナ対応ということでご説明を申し上げたいと思います。今日お手元にお配りしている資料の2-1,2-2、2-3と、この3つですね。
 皆さま本当に大変な対応の中、幼稚園の方々、そして自治体の方々に取り組み状況や課題等について、7月にアンケートを取らせていただきました。今日出席いただいている方々の中にも、ご協力くださった方々が多々おられると思います。本当にありがとうございます。今日は、寄せられました幼稚園や自治体の方々からのご意見、取り組み等を先生方に共有させていただきまして、われわれもこれから概算要求等あるわけですけれども、しっかり現場の声を聞きながら必要なご支援ができるようにと思っておりますので、今後のわれわれ行政の取り組みの方向性などについて、先生からもご意見をいただければと思ってございます。
 議論の観点の例でございますけれども、1つが感染症の対策等を取りながら本来あるべき幼児教育にどう取り組んでいくかというところで、だいぶお悩みもあるようでございますので、そういった課題面。また、ハードですね。いろいろな施設や設備面でも心配りをして対応していかなきゃいけないところがあるかと思いますので、そういったハード面。また、1つ目の申し上げたこととも関係するとは思いますけれども、実際にその実践の質の向上といったところでソフト面というところで、どういった方向性で取り組んでいったらよいかということでご意見を賜れればと思っております。
 そうしましたら、各幼稚園また自治体のほうからお寄せいただきました取り組みや課題の例を、資料2-1、2-2で用意しておりますので、そちらのほうを簡単に事務局からまずご紹介をさせていただきますので、お手元にご用意ください。

【石川専門官】 こちらのほうで資料2-1、2-2、そしてその後、事例の報告というような形にさせていただければと思います。
 先生方、資料2-1をご覧になれますでしょうか。まず、こちらのほうは幼稚園にしましたアンケートでございます。1ページをご覧ください。こちらのほうは、7月に国公幼の先生方また全日私幼連の先生方に、本当に大変ご協力いただきましてありがとうございました。こちらのほうは約1,000件のご意見が集まりまして、以下のようなアンケートの項目というところでございます。具体的な項目も含めて、2ページ以降で説明をさせていただきます。
 2ページにございますように、幼稚園等再開後の取り組みというような形で、どんな感じで取り組まれているのかなということで、(1)から分散登園、まずクラス分割等、そういった具体的なクラスでの工夫ということで聞いてみましたところ、約4割の園で分散登園、また3割の園でクラス分割等を実施しているということでありますとか、また、特に感染人数の多い首都圏、また関西3府県といった辺りは特に実施率も高いということ。そしてまた少人数グループの活動を増やしたというところも多いと聞いているところでございます。また(2)にありますように、教室以外の部屋の活用も増加したということに、かなり多くの園で回答をいただきました。
 (3)でありますように、増加した業務ということで、消毒業務はもちろん、特に室内遊具、ドアというような声もございました。そして、先ほどの話と関連しますけれども、遊びの拠点の分散ということもございますし、ネットを活用した情報発信というような声も多くございました。また、保護者連絡等々の回答もございましたし、その他、さまざまな関係する配慮につきまして、園内環境整備に関する業務の増加というふうなことも聞いております。また、夏休みを短縮したところもかなり多かったというところでございます。
 そういったところで、(4)の1つ目のポツにありますように、消毒等の業務、また経費負担増への支援を求める声でありますとか、2つ目のポツにありますように、感染症と日々の教育活動の模索、また行事の持ち方などの悩み、特に年長児に関する声、そういったものについても大変多くの声が寄せられたところでございます。
 次の3ページをご覧ください。こちら、まずはこういった感染症対策等のための外部の専門職との連携ということで、1つ目のポツにありますように、保険・医療、また心理・福祉、そういったところの専門機関・専門職との連携の必要性、また支援を求める声というようなところがございました。また、2つ目のポツにありますように、日々のそういった活動というようなところ、消毒補助というようなところも含めて、さまざまな外部の方も含めての支援を求める声ということも聞かれました。
 3番にございますように、次はICTの活用でございますけれども、特に感染症対応を契機に、自園のICT環境につきまして改めて気になったという園が大変多かったというところで。特にICT未実施といいましょうか、ICTがなかなか対応が難しいという園からは、この後の第2波に備えて、早急に端末でありますとか通信環境の整備の支援を求める声も聞かれているところでございます。また、オンラインで会議の実施でありますとか、また研修の受講、そしてまた家庭との連絡、そういったことも含めての園務での活用を望む声でありますとか、また中には小学校との交流活動なんかをICTを用いて実施をしたというような活用例も聞かれたところでございます。
 今後の対応に関する心配や悩みというところで、先ほどもございましたけれども、1つ目のポツにありますように、業務・経費負担の面でありますとか、感染対策のバランスの取り方の難しさというようなところもございました。また2つ目のポツは、先ほどのとおり教職員の負担というようなところもございますし。3つ目のポツ、4つ目のポツでは、特に教育活動というところで、社会性・主体性を育む教育活動に関してなかなか難しいところがあるということでありますとか、年長児を含めたそういった活動、幼稚園らしい教育活動というようなところと感染対策との、その両立の悩みというようなことも聞かれているところでございます。その他、研修でありますとか園児募集、また人材確保という面での悩みの声も聞かれたところでございます。
 続いて資料2-2でございます。こちらは自治体へのアンケートということでございまして、1ページにございますように都道府県、政令指定都市、そしてまた幼児教育推進体制、これは幼児教育センターの事業でございますけれども、その取り組みをしている市町村にお願いをして74件の回答をいただいているところでございます。具体的に、項目も併せて2ページ以降で紹介をさせていただきます。
 2ページ、まず衛生管理に関して具体的な取り組み、またはどういうところと連携をしているかということを聞かせていただきました。始められている取り組み例ということで、感染対策の経費支援でありますとか物品支援というようなところ、またマニュアルの作成だとかそういったところの助言・情報提供をしているというような話も聞かれました。また、保健所との連携というようなところでの感染対策のお話もございました。そういったところで今後の取り組みといたしまして、引き続き先ほどの感染対策に必要な支援、またICT環境の充実、そしてまた関係の研修、そして医療関係者・保健所等との連携、そういったところの検討の話が寄せられまして。今後の課題としては予算の確保でありますとか、連携体制の整備というようなところ、またICT等の整備につきましても課題に感じておられる様子がうかがえました。
 2つ目の、障害のある幼児等に対する取り組みに関する支援、または関係機関との連携でございますけれども、こちらは特に特別支援学校でありますとか児童発達支援センター、療育関係の機関との連携、そういったところの取り組み例がございました。そういった中で今後の取り組みといたしましては、そういった連携を進めまして、相談支援体制の整備ということもございますし、また、感染症に関連した助言支援・活動の提案というところ。また、小学校への円滑な接続のための支援等の取り組みをしていきたいという回答がございました。今後の課題といたしましては、私立園も含めて回っていらっしゃる自治体からは、特に訪問支援を推進するための人件費の確保というところでございますとか、また関係専門機関等との連携・情報共有体制のご意見もございました。
 続いて3ページでございます。外国人幼児等に関するものでございますけれども、こちらは始められている取り組み例ということで、こちらにつきましては外国人幼児・保護者向けの支援の取り組み等々、国際交流センターなどの通訳等との連携でやっておられるというような様子が、中にはうかがえるというところでございますけれども。今後の取り組みといたしまして、そういった支援を充実するために、専門機関、またICT機器を活用してというようなお声が聞かれたところでございます。課題につきましては、今申し上げたような、まずはニーズの把握、そして環境の整備というところでございます。
 4番の要保護児童等に関するものでございます。特に臨時休業等も中にはございましたので、家庭で過ごす時間が多くなったというような部分で、その対応、また関係機関での情報共有というような取り組みが聞かれたところでございます。今後の取り組みに関しましては、この感染症で家庭で過ごす時間が多くなったという幼児さんのところの幼児また保護者のケア、また関係機関間の連携体制・情報共有、そしてまたソーシャルワーカー等の専門職による支援というようなところの検討をしているという自治体の声が多くございました。また、そういった中で関係する専門職を増員するための予算の確保でありますとか、関係機関間の個人情報の取り扱いに配慮した情報共有、また早期発見等々のための研修の推進というような声も聞かれているところでございます。
 続いて4ページでございます。幼児教育センター、具体的にこちらで進めている事業でございますけれども、そういったところでやっている取り組みをお伺いしましたところ、専門機関との連携でありますとか、またオンラインを含めた研修も進めているという声も聞かれました。また、家庭向けのホームページのサイトの新設でありますとか、保護者への情報提供といったところもございました。今後の取り組みにつきましても、感染症対策等への衛生管理への支援・情報提供はもちろんのところでございますけれども、専門機関等との連携、またICT環境の整備、またオンラインを活用した研修といった声も聞かれているところでございます。
 6番にございますように、この後の懸念でございますけれども、これまでもありましたようにハード・ソフトへの対応のための予算の確保でありますとか、医学的見地から助言できる人材の確保、また園で感染発生の場合の対応への懸念というようなところがございました。また、教職員の負担が大きくなっていることを踏まえた支援の検討でありますとか、また感染対策と幼児教育の両立への悩みと改めてございますけれども、そういったところのお話もございました。また、ICT環境についての声も上がったところでございます。
 園、自治体からのアンケートについては以上でございます。
 続いて、事例集につきまして澤田のほうから説明をさせていただきます。

【澤田子育て支援指導官】 よろしくお願いいたします。
 資料2-3をご覧ください。まずこちらは、幼稚園・認定こども園で実践されている、新型コロナウイルス感染症対策を講じながら幼児を健やかに育む、さまざまに工夫された取り組みをまとめさせていただきました。
 目次をご覧ください。5項目から成り立っています。1として、新型コロナウイルス感染症対策に留意した遊びの工夫。2として、幼児の発達の特性を踏まえた衛生管理に関する工夫。3として、幼児の思いと感染症対策に配慮した行事の工夫。4として、幼稚園と家庭との情報共有や連携・協力の工夫。5として、子育てに関する悩み相談やストレス軽減、虐待防止など、保護者に対する支援となっております。
 スライドの4ページをご覧ください。まず、この項目はそれぞれ少しカテゴライズをさせていただいております。それが左上、1つは遊びの拠点の分散というところで例を記載させていただいています。例えば廊下や遊戯室、テラスなどのちょっとしたスペースを見つけながら遊びを分散しているものや、また、プール活動に代えて、プールを活用しながら水遊びを充実させている事例。そして、豊洲幼稚園のように、遊びのコーナーを離したり、換気をよくしている事例。川添幼稚園のように、園庭を活用して、熱中症にも配慮しながら遊びのスペースを確保している事例。
 次のページに移っていただきまして、野里幼稚園のように、それぞれ個々にやるんですけれども、お互いが見える空間とすることによって、一緒に楽しんだり友達の作り方に刺激を受けたりなどしながら活動事例などがございました。
 スライド6ページ、分散登園等での交流というところで、サブタイトルとして、離れていても一緒だよと付けさせていただいたんですけれども、こちらが分散登園で隔日登園や時差通園をされているお子さんたちが、情報共有しながら、お互いに何をしているのか、そしてお互いがしていることを参考にしながら自分たちの遊びを発展している事例などを取り上げました。神戸大学附属幼稚園では、隔日登園の中で別の登園日の幼児との仲間意識や遊び共有のため、「あしたくるみんなへ」活動を実施。掲示板に今日の遊びや楽しかったことなどを書いて、翌日登園した幼児たちは、それらを見ながらその遊びを始める幼児もいましたとあります。
 そして、遊び方の工夫として、自分たち、幼児が3密を避けるような、共有物品を減らすようなルールを幼児自身も加わって考えて、それを実践している事例や、また、おままごとの中で電子決済や順番待ちのラインなど、今の生活を子どもたち自身が取り入れながら遊んでいる事例などがありました。また、プールなどはなかなかできないとなったんですけれども、その一方で、シャボン玉遊びなどにおいて少し時間を長く継続して遊ぶことで、むしろ液の配合を工夫したりなど、いろいろな試行錯誤をする時間が確保できたというような事例もございました。
 次の7ページをご覧ください。こちらは臨時休業中の取り組みを活用しながら、幼稚園再開後の幼稚園の活動を実施した事例です。竹田幼稚園の事例ですと、休業中に実ったエンドウ豆や空豆の収穫動画を作成して、その中で教師が豆の数を数えてたくさん実ったことを伝えました。そうしたところ、6月の園児によるジャガイモ収穫では、動画を見た幼児から数を数えたいとの意見が出ました。最初は動画の教師のまねをしていましたが、そこからさらに発展をして、どうやったら数を数えやすいかといったような試行錯誤をする姿が見られました。山梨大学教育学部附属幼稚園では、休業中に動画配信をした踊りなどを使って再開後に幼稚園で楽しく体を動かし、外出自粛の影響から体重増加や体の動きのぎこちなさが見られたので、さらに走る、飛ぶ、投げるなど、発達に応じた多様な動きができるようにした事例もあります。
 8ページ。こちらは幼児を支える教師として、ICTを活用した園内研修や職員会議、そしてさまざまな会議といったようなことで、教職員が物理的に集まることを抑えられるようにといったような工夫もございました。
 続きまして、2の幼児の発達の特性を踏まえた衛生管理に関する工夫。スライド10ページを開いてください。こちらは衛生管理の理解として、サブタイトルとして「ダメ」「しなさい」ではなく、幼児自らとしています。1つは、距離を保った形で待つときに、動物の足型を張ることによって、その足型に関心を持つ幼児が増えてきたというような事例。そしてさくら幼稚園では、話し声やくしゃみに関して幼児にも分かりやく視覚化して示したといったような事例もございました。
 次のページをご覧ください。犬山幼稚園では、幼児がよく触れる箇所にウイルスのイラストを張り、手洗いを促すきっかけとしたりなど、幼児自身が手洗いがしやすくなるような事例が多く見られました。
 12ページをご覧ください。共有物品を減らすために個人用のものを増やしたり、また遊具を増やしたり。そして片付ける場所を決めたりすることによって、使用済みの遊具を他の幼児が使用したりせず、また洗浄・消毒する物品を明確にしたりといったようなものが見受けられました。
 13ページをご覧ください。こちらがお弁当の時間というところで、小束山幼稚園につきましては、5歳児が距離を保つような形で円になっているんですけれども、4歳児は教師が幼児全員を見渡して必要な援助をすることも考慮して、1つのクラスでパーティションを利用している例もありました。こちらのパーティションにつきましては、換気への配慮も必要です。小倉南幼稚園では、「話さないでね」というような形ではなくて、「おなかのためによくかんで食べようね」「話に夢中になっていると食事時間が長くなって遊ぶ時間が減ってしまうよ」というような形で、結果的に話さないような工夫というようなことがあります。その他、会話を控えるための工夫としては、音楽や昔話を流したりなど、さまざまな工夫がなされています。
 衛生管理について教師も学びながらしているというところで、薬剤師による講話会であったりとか、休業中に近隣の園長などと管理や感染症対策について話し合って、幼稚園に取り入れている事例もありました。
 3、幼児の思いと感染症対策に配慮した行事の工夫というところで、さまざまな工夫をしながら幼稚園で実施をしております。入園式では、例えば小束山幼稚園なんですが、入園式は新入園児と保護者1名の参加とし、会の終わりに進級児が花道を作りお祝いしました。花道は、対面にならないように片面だけ並びました。
 16ページ、こちらは七夕ですけれども、ここでは上秋津幼稚園が、いつもは「老人施設あきつの」の方々と一緒に七夕飾りを作り、老人会の方々を七夕集会にお招きしていましたが、今年は願いを込めた七夕の笹(ささ)飾りにメッセージを付けてそれらの施設に届けましたとあります。五条幼稚園では、あらかじめある程度作品を作ってきて、持ち寄って飾る。そして追加でさらに作ってみんなで飾るというふうな工夫もございます。
 17ページにつきましては、誕生会であったりとか、保護者と一緒の夏の集いであったりとかプラネタリウム、こういった工夫になります。こちらもみんなで一斉に集まってやるのではなくて、どうやって密を避けながら、幼児の思いをくみながら実施していくのかというようなことで工夫がなされています。
 18ページ、ここもそれぞれの行事ごとのタイトルとなっております。例えば運動会では、平日に学年ごとに実施をしたり、あるいは保護者の思いなどを踏まえて、土曜日に学年ごとの入れ替え制で実施をしたり。また、接触の少ない種目や練習時間が少なくてもできる種目に限定したり、運動会の時間を短縮したりといったようなさまざまな提案がございました。
 4、幼稚園と家庭の情報共有や連携・協力の工夫です。これも保護者参観の機会の減を踏まえた保護者への情報提供として、写真などに教師がコメントを添えて玄関やさまざまなところに掲示をしている事例や、衛生管理の実践では、手洗いの方法のイラストや手洗い歌を工夫して、園で活用するとともに家庭に配布をしている事例。。保護者からの協力の事例もありました。
 さらに子育てに関する悩み相談やストレス軽減といったようなところでも、保護者同士の交流機会などを幼稚園が積極的に紹介するなど、さまざまな事例が見られたところです。
 以上です。

【石川専門官】 それでは無藤先生、お願いいたします。

【無藤座長】 ありがとうございました。幼稚園再開後もさまざまな衛生の対策を講じながら幼稚園らしい活動を行っているというご報告いただきました。さらに、個別に委員の自分の園、あるいは関わりのところで何かございますか。
 そういう情報提供やあるいはこういうことの実践があったとか、どなたでもよろしいので、ご質問、ご意見、ぜひお願いしたいというふうに思います。

【佐々木委員】 お願いします。徳島県の幼児教育センターのほうにいろいろ問い合わせが来ています。現場の先生からの要請というのは、やっぱりICTに関係する機器の活用の仕方と園内研修会で使うのにちょうどいいような研修テーマの視聴覚教材のようなものはないかというのが、圧倒的に多いようでした。1つは、そういうようなことに対して私たちが日本全国津々浦々の先生方に提供できるようなソフト的なものが近々用意できるだろうかということです。2つ目は、コロナ禍においても幼児教育センターにおいてアドバイザー派遣要請がかなり高いそうなので、予算の柔軟な運用を促進すると言うことです。本県の指導主事が文科省のほうにアドバイザーの先生方用のフェースシールドや除菌用ウエットティッシュなどをお願いしたら、「その予算で使ってください」という柔軟な対応をしていただいたそうです。現在はアドバイザー派遣も完全防備で行っています。やっぱりこういうコロナの中でも、現場の先生方は、コロナ対応も含めて幼児教育の質向上のために熱心に取り組んでおられるということも、改めてよく分かりました。
 こういうときに、さっき言ったICTのようなものを活用しながら、先生方の保育に対する情熱に応えられるような方略を考えていくときに、どのようなことが私たち地域の幼児教育センターにもできるのかということと、文科省のほうで全体的にできるような方略って何だろうかということについて、ご意見を賜りたいです。お願いします。

【無藤座長】 このことについて、文科省の事務方からこれから、進めようとしているみたいなのがあるんですか。お願いします。

【井上課長】 失礼いたします。こういったアンケートでいろいろ寄せられた課題ですとか必要なものとか取り組みにつきまして、しっかり支援できるように、令和3年度の概算要求に向けてこういった必要であるというようなICTを含め、その部分のところはしっかり増やした形で要求をしていきたいというふうに考えております。
 既存のICTでのご支援等ももちろんメニューであったんですけれども、おそらくこういった形になりますと、これまですごく関心があってぶわっと進められているところとそうじゃないところ、どうも結構差が激しいのかなと。全然やっていらっしゃらなかったところが、若干焦って、やっぱりやらなきゃというお気持ちも強いような感じも受けていますので、通常ベースのあれではなくて、しっかりだいぶその需要は増えるだろうという見込みの下に、次のご支援ができる予算を組んでいきたいというふうに考えております。

【無藤座長】 ありがとうございます。
 それぞれの地域なり何なりで、そういうことに関連して、いろいろ活動も始められているというか、新しい試みもあると伺っていますが、いかがですか。新山先生。

【新山委員】 国公幼のホームページに、幼稚園の先生方が活用してもらえるものがありますので、それらをご覧ください。それから保養研の方々と一緒に幼稚園や認定こども園のリーフレット幼児教育Q&A等を作成しましたが、これらは研修等にも活用できます。国公幼のホームページからもダウンロードできるようにしましたので、ご活用ください。先ほど先生からも話がありましたように、ICTに関してはかなり地域差とかがあります。
 ICTに関する環境が地域によってかなり違うということが、我々も全国の都道府県のアンケート調査から分かってきました。ぜひ文科省のほうの予算要求でぜひ各園のICT環境がもう少し充実するようにしていただければと思います。組織として、各都道府県とメールでやりとりをするときに、メールがうまく届かなかったりというレベルのところもありますし、各園ではリモート会議ができるようなパソコンがないというような園も、いまだにあるという感じです。
 国公幼の全国大会、6月の総会・研究大会やそれから8月の研究協議会は中止にしましたが、研修をしっかりやりたいということで、総会・研究大会の資料は全会員に印刷物を配布するべく、今準備をしています。それから、8月の研究協議会の中身に関しては、これから国公幼のホームページに全ての資料をアップして、どなたでも見ていただけるような形にしようとしています。それから、各地方のブロックの研究会もできないところが多いのですが、例えば東海北陸ブロックでは、無藤先生にもご協力をいただいて、2人の先生の対談をDVDに焼いて、いろんな方に見ていただけるような工夫を、勉強会に取り組む先生方が頑張って、そういう研究の仕方もできるよということを示してくれました。このような形で研究を進めながら、学びを止めない取り組みをしているということが分かったと思います。
 以上です。

【無藤座長】 ありがとうございます。東海北陸地区のことは私も協力したんですけれども、最終的にはDVD、対談、園の実践記録の資料を基にしての対談ですので、保育の様子のビデオと組み合わせてなんですけれども、それはそれで多分よかったと思いますが。最初に5月ぐらいから考えていたんですけれども、そのときにはこういうZoomなどにより、やりとりを部分的に入れられないか。あるいはそこまでは無理にしても、ネットからの動画のダウンロードもできないかとも思ったのですが、DVD を送ってほしいという声が多かったのです。それでいろいろ模索したんですけれども。
 福井のほうは福井大学がバックにあるので、だいたいできるんですけれども、いろんな園に聞いてみると、うちは体制的にパソコンの問題とか回線の問題があるんですけれども、それで無理だとか。あるいは、何というか、そういうことはやったことがないというか。何というんですかね、お子さんは家庭でやっているんじゃないかと思うんですけれども。そういう単純な意味での課題が大量にありまして、非常にリモートといえばリモートですけれども、DVDを配るというやや原始的な方法に落ち着きました。
 多分、やはりその辺のハード面・ソフト面のサポートが、どうしても不可欠だなというふうには感じております。

【佐々木委員】 先ほどのお話なんですが、確かに私たち国公幼でも地域差がかなりありまして、徳島県内でもパソコンすらないというようなところもありまして、四国地区の国公幼の園長会は、湯川視学官さまに紙面でご講演の内容をご寄稿いただくような形にしております。そういうことで、やっぱりペーパーでも出るしICTにも活用可能というような、やっぱり現在は2つの新旧のやり方というのは併用する必要があるのかなと思います。
 国のほうでは教育支援交付金ということで、4分の3、国がお金を出してくれてということを進めてくださっているので、コンピューターのことに関係しては交付金を入れるような形になっておるのですが、現在、現場の先生たちがICT機器を上手く使えないというのはやはり課題が多いと思うので、その研修においても併せて進めていくことにより、これからできるようになっていこうかなと思います。

【無藤座長】 ありがとうございます。

【神長副座長】 ありがとうございます。私はもう8月に2回、Zoomによる研修会に参加、講師をしました。そのときは研修会を中止にするか、やるかという、そこから話し合いでした。1つは指導主事さんがやっている教育委員会の研修で、もう一つは私立の団体でやっている研修です。研修委員長さんですけれども、どうしようかというところからでした。本当にやったことがないからとっても心配だというようなことで、7月あたりから準備を始めて、8月の上旬に実施しましたが、研究委員長さんも指導主事さんも、その日になるといろんなことを駆使されるので、それは無事に終わったんですね。
 でも、最終的には、例えば私立のほうの場合ですと、当日のライブ配信はちゃんとできるけれど、それを受信できる園と受信できない園があるので、じゃあそれを録画してクラウドに乗せて、CDにやいて、今度それを順番に回していくというようなことで。やっぱり最終的には今も皆さんのお話ししているように、園の情報環境がどれだけ整っているかによって活用の仕方がだいぶ違ってしまうところがあるということです。これはハード面なんですね。
 県のほうで集合の研修と各園の配信とを同時にやったところは、いろいろ駆使しながら、それも無事に終わったんですけれども、やっぱり今度、参加人員は県の中央に集まらないで済むので、園のほうで参加のほうがすごく増えたそうなんですね。広い会場なのに、本当に会場はすかすかのような状況になって。だから園の先生とすると、園で研修できるということはすごくメリットがあるんだと思いますし、ちょうどカリキュラムマネジメントの研修だったので、やはりみんなで聞けるということで、園の先生方がみんな参加していました。結局やっぱりそこで1台のパソコンでどうしようかというようなこととか、いろいろなことがあって、いわゆる情報環境としては園はいいけれども、それをみんなで分けてどうやって見ていくとかいうような話だったらしいのです。
 ただ、園で研修が受けられるということは、いろいろ考えてみると、やはりその後の園内のいろんなことを進めるときに共通理解ができるので、こういった配信の仕方はとてもいいという好評は好評でした。情報環境がもうちょっと整っていれば、何か先生方もあまり苦労せずに情報を各自が得られるようになると思うので、やはりハード面の整備というのはものすごく大事なところかなと思います。
 そこの間に立つ先生方は、確かに2~3回講習を受ければこれもできる、あれもできるということを獲得していける方々だと思うので、ぜひそういう方々がいろいろの場で活躍していただいて情報発信をできる仕組みも必要かなと思います。多分、ここ1カ月間ですごい活用の仕方を指導主事さんもいろいろ工夫なさっていると思うので、そういうものを集めながら、少し周辺の方々もそういったことができるようになっていくと、人も育っていくし、さらに今までにない研修の仕方ができるのではないかと思います。
 以上です。

【無藤座長】 ありがとうございました。

【古賀委員】 先ほどの議題1にも関連するかなと思うんですけれども、処遇改善にも関連してです。このコロナ禍の中で、かなり業務負担が増加しているというのがあるのと、もともと割と超過勤務の問題などもまだまだあるというのを踏まえて、保育者の担う業務の明確化と適正化というのが、小学校以上の教諭についてはかなり強く見えてきていると思いますけれども、幼児教育の保育の領域においても、業務の明確化・適正化というのがこれからもっとさらに進んでいく必要があるのではないかというふうに感じています。
 例えば消毒等で1時間取られるだとか、そういったことが現場では起きていますし、また、例えば今までは保護者の方が園内に入って、絵本の整理とか修繕とかかなりこまごまとしてくださっていたところが、現在は難しくなっているというような状況もありますので。こまごまと増えているということについて、必ずしも保育者で、先生でなくてもよいものというものを明確にして、園務の部分でサポートしてもらえるような園務支援員とでもいうんでしょうか、そういった方の雇用が可能になるような仕組み作りというのが必要なのではないかというふうに感じています。
 ICTの部分に関連しては、うちの附属幼稚園では、コロナ対策で毎日の体調チェックを登園前にウェブで入力してもらうというふうにしたところ、以前と比較して格段に把握しやすくなったそうです。保育時間前に確認できるというのが、データ整理上も非常に有効だというようなことを聞いています。
 それから、幼小接続のことで少し事例が出てきているというようなこともありましたけれども、幼小接続のほうの子ども同士の交流をネット会議システムを活用して行うことで、小学校や小学生への親しみを感じたりとか、やりとりを通して活動に刺激を受けた遊びが深まったりするというようなことも起こっています。限られた経験の機会と思いがちなコロナ禍の新たな出会いの方法として、可能性を探る価値があるのではないかというふうに感じています。
 それから、保育者と小学校教員の交流については、言うまでもないようなことですけれども、事前の日程調整から研修までICTを活用することで、かなりスムーズになっている面もあるようです。感染リスクや移動時間、特に日常業務をこなす先生方、かなり時間もないですので、そういったものを減らした上で学び合える機会を増やすということが可能になっているのではないかと思います。
 そうしたときに、先ほど来たくさん出ていますけれども、かなりシステム整備に係る専門員の方が必要とされているなというのが実情だと思います。例えば幼児教育センター等から派遣するようなシステム整備に係る専門員というような方がいらっしゃると、私立園であるとか多様な園にも配慮が行き届くような体制整備につながっていくのではないかなというふうに期待をするところです。
 さらに、保育内容に直接関連するような内容についてですけれども、今までICTというのは体験を補完するというような位置付けで幼稚園教育要領のほうに書かれていたかと思うんですけれども、現在は体験を補完するだけではなく、それを豊かにするICTの活用の方向性というのが出てきているなというふうに結構感じています。
 例えば本学の附属幼稚園では、子どもたちがカメの卵を発見したんですけれども、そのカメの卵を発見したときには、どう育てたらいいんだろうというのをさまざま疑問に感じたり調べたりしていく中で、大学等の専門家とネット会議システムでつないで質問してみようということが出てきて、生き物との関わりが深まるということが実際に起こっています。
 それが、どうしてそういうことになったかというと、普段の園内研修を今大学教員と附属幼稚園の間で毎週Zoomを使ってやるということが割と通常のことになってきて、その中で先生たちの日常感覚として、じゃあこれを使ってつないでみたらどうだろうかということが出てきたんだと思います。なので、保育の普通の選択肢の一つとしてそれが浮かんでくるほど、教員にとっても保育支援員にとっても身近にそのツールが活用されていたということが、保育の中での活用につながっているんだというふうに捉えられます。
 またもう一つは、子どもたち同士の対話とか共有の時間というのが持ちにくいというのが今の環境の中では起こっているわけですけれども。今日の遊びのことを、今までだったらお帰りのときに振り返りをしたり、共有したりしていた。ところが、距離をおいて座ったりとか、こんなものを作ったんですと例えば泥団子を見せるにも、ちょっと遠いということが起こっているわけですけれども。そこでちょっと先生のほうがiPadを使ってその場でスクリーンに映し出しながら話をしたりだとか、それから保育者の先生が子どもから聞き取ったことをイラストで書き取りながらお話をしたりだとかというふうに、附属幼稚園では工夫を今しているところです。
 ただそれをしようとすると、やはりその準備にかかったりだとか、練習をしたりだとかいうような技術的な側面とか、準備をしている時間的な側面とかで、解決しなければならない課題もあります。そこでやっぱり研修が非常に必要になっているなというのを感じています。でも、保育者の先生方ご自身が機材に触れながら学べるというようなICTの専門研修が必要ではないかというふうに感じています。学習系とか表現系とかさまざまなアプリがあると思いますので、そういったことや、素材の活用に時間がかかります。それから、ハード面でいうと、例えば最近ファイバースコープが手軽に買えるようになっています。そういったものを「ああ、そうだ、ここで使おう」というようなことが、保育の中での選択肢として浮かび上がってくるぐらい可能性を広げるような、保育者側の研修というのが必要になってくるのかなというふうに感じています。
 先ほど説明いただいた事例集、行事のところなど都度都度内容を改訂して維持していただいているのは、本当にありがたいことだなと感じているんですけれども。さらにもう少し具体的な内容というんでしょうか、例えば内容的に関連の深い領域ごとの実践のヒントになるようにアクセスができるとか、そういった教育的リソースへのアクセスが少し便利になるとよいというふうに感じているところです。
 以上です。

【無藤座長】 ありがとうございました。本当に有益なご指摘ばかりだったと思います。
それでは遠藤委員、お願いします。

【遠藤委員】 先生方からいろいろご意見を頂戴して、大変勉強になりました。先生方からもすでにご指摘があるところなんですが、私ども発達保育実践政策学センターも、緊急事態宣言下の中での子どもの育ちに生じた影響であったりとか、あるいはその中での園の懸念であったり、そういったことに関しての知見をまとめさせていただいたわけですけれども。おそらくその頃に比べると、格段に現在幼稚園・こども園における取り組みというのは非常に進んできているなというようなことを、率直に感じたところでございます。
 と同時に、先ほどからも先生方からご指摘がありますように、特にICTということに関していうと非常に格差が広がっているという印象を非常に強く持っています。進んでいるところは、それこそ先進的な機器というようなことを活用しながらも、それこそ幼児教育におけるSociety 5.0というようなものを本当にいい形で実現しつつあるというようなことを、その例をじかに見させていただくこともあるわけですが。
 ただ一方では、逆に全くそれに対応できないというところがあって。しかも対面での研修というのが基本できない中で、そういったことに関して知識や技術を得たいというふうに思っていても、その研修の機会が得られないという中で、さらに差が開いていってしまうという悪循環の構造というのがあるんじゃないかというふうに、率直に感じています。
 そういう中で、おそらくこの半年後なのか1年後なのか分かりませんけれども、そういう各園の、特にICTということに関連した取り組みということの実態というところを把握するような多分調査というのを、しておく必要性はあるんじゃないかなという気がいたします。やはり、格差が非常に広がった状態というようなものが不自然に長く続いてしまうというのは、非常に由々しき事態のような気がいたしますので、1度はしっかりとその辺りの体系的な調査というところを進めていく必要性があるかなということを感じております。
 と同時に、先進的な取り組みを進めていらっしゃる地域、園というところはたくさんあるんですが、一方で、ちょっと私が懸念しておりますのは、実はやはりそういうふうな取り組みの一部ローカル化というのが認められるということですね。要するにそれぞれの地域が最初にどういうシステムを使って、どういうふうなやり方で、例えばリモートの会議を行うかとか、オンラインの研修を行うかという。やはりそれぞれの地域で独自に立ち上げて実施しているというところがございますので、逆に言うと、地域と地域をつなぐというところで支障が生じてしまっている部分というのが少なからずあるんじゃないか。さらに言うと、全国のネットワークというのがそれぞれローカル化しているというふうな中で、逆にネットワークというのがつくりにくくなってしまっているというところがあるんじゃないかということですね。
 そういう意味からすると、もちろん独自性はあってもいいんですけれども、一方で、やはり共通の枠組みでしっかりとつながり得るという状況というのを確保する必要性というのがあるんじゃないかというようなことを感じておりまして。その辺りを文科省が中心にどういうふうに対策を進めていくことができるかという辺り、正直期待しているところでございます。
 と同時にもう一つ、先ほど取り組みの事例というところで、本当に興味深い事例をたくさん紹介していただいたんですが。その中で子どもの発達の特性に応じた衛生管理というようなお話があって、園によってはそれこそ新型コロナというものに対する、あるいは感染症というものに対する、あるいはパンデミックというようなものに対する、いってみれば子どもたちに分かるような教育というのがしっかりとなされているところがある一方で。大人に対する要するに対応策とか、あるいは衛生面での管理ということに関しては、確実に今やはりしっかりと、そういう情報というのを正確に伝えていくということが行われている気がするんですけれども。しかし、子どもたちに対して体系的にこの事態というようなことがしっかりと分かる形で説明されているかというと、実はそこの部分というのは意外に抜け落ちているところがあるんじゃないかなというふうに思うところがございまして。
 いってみれば、子どもたちもきっと分かるだろうというような前提の中で、私たちは「手を洗え」だったりとか、「密を避けろ」とかというようなことを子どもたちに伝えているような気がするんですね。ただ、なぜ不自然に、例えば外での遊びというようなことを制限されなければいけないか、子どもたちと子どもたち同士で密着して遊んではいけないかという。子どもたちなりに、もしかしたら不条理さというようなところを感じているという可能性というのは否めないわけでありまして。そういう意味からすると、この感染症、あるいはこういうふうな事態ということに関して、やはり体系的な形で子どもたちにしっかりと教育をしていくということもまた、一方ではすごく必要なんじゃないかなというふうな気がしております。
 いってみれば、それが危機管理の教育であったりとか、あるいは健康管理の教育というような形ですよね。実は、やっぱり、これはもしかしたらすごくそういうものを推し進めていくいい機会でもあるような気がいたしますので、ちょっと大人に対して情報を正確に伝えて、園の中での対応ということを決定していくということと同時に、子どもたちにこの感染症、そしてこの不自然な状況というようなこと、そして子どもたちがなぜいろんなことを制約されなければいけないかというところの説明であったりとか、教育といった辺りをもう一つやはり考えていく必要性があるんじゃないかというようなことを少し感じているところがございます。
 以上でございます。

【無藤座長】 東先生、お願いいたします。

【東委員】 失礼します。札幌市の美晴幼稚園の東と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
 1点だけ、少しだけ戻らせていただいてもよろしいでしょうか。中教審特別部会に参加しておりますので、議論の状況を紹介させていただこうと思います。先生方に配布された資料のほうで参考資料2というところで、中教審の諮問内容が示されています。Society 5.0時代であることがすでに示されて、その課題が新型コロナウイルスの中で顕在化したこともありますけれども。実際の社会の中での幼児期の学び、それを受けて初等・中等教育における在り方を議論する部会でありますけれども、幼児教育に関することは2ページ目の下のほうに、幼児教育の無償化を踏まえた幼児教育の質の向上というところです。
 骨子案を少しご覧いただければというふうに思いますが、12ページの(1)子どもの学びの三つ目の○の項目に基礎的・基本的な知識・技能等の収集の土台としてございまして、幼児期からのさまざまな場を通じての体験活動から得た子どもたちの興味・関心等に応じという部分ともつながってきます。実は先日の会議の最終段階での資料の中に追加された内容で、初等中等教育局内において蛯名審議官、井上幼児教育課長を中心に十分な連携が図られまとめ案に反映されているものと承知しております。また、他の項目の中でも、とりわけ特別支援教育の中でも幼児向けの早期からの対応を含めて、しっかり議論がなされています。
 そのような意味では、諮問項目としては非常に限られたものではあるんですけれども、今回特別部会、それから教育課程部会、養成部会のほうでも詳しく議論されているわけですけれども、一貫して幼児教育からの学びの基礎の形成というものの議論がなされているということは、申しておきたいというふうに考えています。
 新型コロナウイルスに関しましては、先ほど神長先生のほうからお話がありましたけれども、実態調査等はさまざまな機関で適切に調査されているわけで、これからもコロナウイルスの感染症の実態というのは変容していくことは十分予想されますので、その中で市町村もそうですし、都道府県が中心となって各行政部局で会議が開かれ、その後の骨子案作りにつながっていくんですけれども。北海道はいち早く知事の判断で法に基づかない緊急事態宣言を出された地域ではありますけれども、実は北海道というエリアにとっても、都市部と町村部では圧倒的に新型コロナのウイルスの感染状況は違います。その中の行政単位、市町村の基礎自治体単位で配慮がなされるのが、あるいは一園一園の実態に合わせて対応がなされるような支援策、予算化というものが必要かなというふうに考えているところです。
 新型コロナウイルスの件ですけれども、団体のほうでは、取り立てて独自の調査はまだ行っていません。さまざまな調査研究に協力する形で行っていて、団体としての研修の機会あるいは免許状更新講習の実施経過につきましては、8月末までの実態を調査して、今取りまとめに入っているところです。各委員からお話がありましたように、幼稚園教諭、保育教諭の研修の在り方はリモートを中心に、移動のリスクがありますので感染地域ではない県の施設の幼稚園教諭、保育教諭につきましても、そのような形が取られているかというふうに思います。
 ここで私は、保育園とか先行事例に批判をするということではないことを申し上げておいた上で意見を述べたいのですが、先ほど来、感染が非常に著しく厳しい状況にある地域がある一方で、ほとんど感染リスクがないような地域もあります。そうしますと、幼児期の発達の特性からいわゆる未分化の段階で、身体的な距離と、心の距離というものを分けて捉える。
先ほど遠藤委員のお話で、幼児なりのリスク管理の認知、あるいはこういう状況だからこういうような遊びをしなければならない。子どもなりにもなぜ今までの遊びが許されないのか、子どもたちは密着・密接の状況で子ども同士関わりたい、遊びを深めたい、やりとりをしたいという思いが非常に強いわけですけれども。なぜ我慢をしなければならないのか、なぜ安全を優先しなければならないのかというところは、周囲の状況においても異なってきますし。
 あえて感染リスクが非常に高くないような地域においても、一律リスク管理をするということの、長期的なこれからの子どもの発達を踏まえた見通しの中では、本当にマイナスであるような実態が出てくるんではないかというような危惧も、私個人としては持っているところです。冷静になって、もう少し新型コロナウイルスの状況が展開していった段階で、冷静に子どもの実態も、その実態を含めて検証していく必要があるのかなというふうに考えているところです。
 重複しますけれども、これから具体的に感染リスクが、とりわけて北海道は季節的にインフルエンザや感染症と併せて秋冬にやはり高まって、感染がより広がるのではないかという危惧、不安は大変ありますけれども。そこは1年サイクルといいましょうか過ごす中で、適切な感染流行対策、あるいは感染が起きたときにどのような対応が子どもたちにも、家庭、地域全体に必要なのかというところを見定めて、あるいは知見として確度の高いものにして実施していきたいと考えているところです。
 私からは以上です。

【無藤座長】 いろいろな立場で中教審の問題とともに、配分状況のお話、ありがとうございました。
一通りは発言はしていただいたんですが、まだ時間が残っていますのでさらに追加の発言、お願いします。では東委員、お願いします、マイクをオンに。

【東委員】 まず1つ、先ほど遠藤委員がお話しになった、古賀委員からもお話がありましたけれども、コロナ禍の中でリモートで研修ですとかあるいは支援を行うに当たって、ICT活動の物理的なハード環境の整備ももちろん必要ではあるんですけれども。それは予算を講じてある一定整備がなされるわけですが、それを具体的に機能させていくためには、やはり幼稚園・こども園の場合は、小・中学校以上にそれを使いこなせる人員が不足をしているという実態があるというふうに思います。ものがあっても、インターネットの通信環境があっても有効に機能させることができないということが顕在化する可能性が非常に高いというふうに言っていいという。これは幼児教育施設の在り方を否定するのではなくて、実態としてそのような現状があるわけで。
 これからwithコロナがどの期間続いていくのか、継続していくのか、全く分からないわけですけれども、コロナが収束したとしても、地域間格差の問題も含めてICT環境の整備と活用していく研修においても、あるいは家庭支援や他機関と連携する場合においても、機能させるというのはある意味認識しています。そういうような中長期的な視野に立っても、物理的な、ハード的な環境の整備と併せて、教員自身がその技術や能力を身に付けるということばかりではなくて、やはりサポートするような体制整備や人員的な配置というものも必要ではないかと考えているところです。
 以上です。

【無藤座長】 大事な指摘、ありがとうございました。
 新山委員、お願いします。

【新山委員】 今、人材確保のお話がありました。公立幼稚園の場合は特別な支援が必要なお子さんがかなり多くいて、非常勤の先生方に支えられている部分がたくさんあります。そういう方たちの雇用の保障がとても難しくなってくるのではないかという思いがあります。今後もより難しくなってくるのではないかなと思います。ICTに関してもサポートなどの人的保障を含め、予算措置をぜひお願いしたいですし、幼稚園の場合には担任以外にいろいろな形で子どもたちを支えていく先生たちがいますが、その方たちの予算的な保障が本当に難しくなってくるのではないかと思いますので、文部科学省の予算要望の際に、ぜひ配慮してほしいと思います。
 それからもう1つ、マイナスの部分がいろいろとクローズアップされがちなのですが、例えば遠足に行けないとか運動会ができないとか、そういうときに行事の在り方とか、それから今までの保育を改めて見直すいい機会になったというふうに捉えている方はたくさんいらっしゃいます。
 私の園でも、例えば例年6月に地域の未就園児親子などを招く青南まつりというイベントをPTAの全面協力を得ながら行っていました。しかし、今年はそれができませんでした。その代わり、年長児が遊びの中で始めたごっこ遊びを子どもたちと相談しながら発展させていき、下の学年の子たちを招いて園内での小さなおまつりを行いました。
 青南まつり自体が、元々、ごっこ遊びをふくらませて始まったものが、次第に地域の未就園児親子を招くようになり、保護者の参加も増え、規模が膨らんでいました。それも十分意味があるものではありましたが、今年は、自分たちの身の丈にあった規模で、子どもたちのペースを大事にして活動を展開することができました。この経験は、改めて先生たちが普段の教育活動とその延長線上にある行事の在り方を見つめ直すいい機会となりました。
 地域との関わりについては、現状では今までのような活動ができませんから、こちらからアピールしていかなくてはいけません。そこで、特にホームページでの発信に力を入れています。港区教育委員会はその点はとても充実しています。しかし、同じ都内でも自分の園のホームページを各園で更新できないところもまだあります。幼稚園・こども園でも、確かな情報提供や双方向のやり取りなどのためにも、ICTの環境整備が大変重要になってくると思います。小学校以上では、来年度以降ICTに関する予算が大きく付けられると思いますので、幼稚園やこども園がそこに置いて行かれないようにする必要があると強く思っています。

【無藤座長】 ありがとうございました。
では、続いて佐々木委員、お願いします。

【佐々木委員】 今、先生から研修のことが話題に出たので関連してなのですが、自分は私立幼稚園の免許更新の研修で富山県、そして金沢、福井とさせてもらいました。ある程度キャリアのある方だけの研修というのは、そういうリモートでもかなり質の高いものができるというふうに感じました。今、私たちの幼稚園では教育実習生が来ています。教育実習生のような、まだこれからキャリアを積んでいく人は、やっぱり子どもと保育者の身体性が保育を生み出すという、そういうすごく基本的なところを獲得してもらうようなところが大事です。
 今回コロナ禍において研修を考えるときに、どういうキャリアステージの対象者であればそういう身体性も発揮したような実際の関わりを重点的に取り扱うのか。あるいはそういうことが難しい場合、どのような研修ができるのか。キャリアステージごとにさまざまな教材的なICTをどのように活用した内容が効果的なのかも整理して考えると、かなり研修の内容についての研究が深まるのではないかということを、今感じております。
以上です。

【無藤座長】 ありがとうございます。ちょっと今すぐというのはなかなか見えないところもありますが、でも半年、1年、ぜひそこを進めたいと思いました。
遠藤委員、お願いします。

【遠藤委員】 私どもは生徒の調査において、保護者の方のメンタルヘルスに関するデータを収集したわけですが、そのデータによるとこれまで同じ尺度を使ったデータというものがあったわけですけれども、それと比較してもやはり保護者の方々の精神的な健康の状態というのがかなり悪化しているというようなことが明らかになってきました。これは世界標準、世界的な基準からするとという、あくまでもそうなんですけれども、いわゆる半数以上の方が少し抑うつ、うつ病の診断を、もしかしたら受けたほうがいいというようなレベルの精神状態になってしまっているというようなことがあったわけです。
 そういう意味からすると、不自然な状況あるいは仕事というようなことに関しても、もしかしたら見通しが利かないような状況が発生していたりとか、かなり親御さんのストレスが高じているという可能性というのは、今でもやはり想定しておかなければいけないというようなことがある気がいたします。
そういった中で、先ほど取り組みの事例ということに関してもご紹介があったわけですけれども、ただ、個別の面談というようなものがなかなかやっぱりやりにくいという状況があったりとか、頻繁に懇談会・懇親会を開けないという状況があったりということで。園側も親御さんの精神的な状態であったりストレスというところに、やはり気には掛けていてもなかなかうまくそれに対して手を差し伸べることができないという状況というのがあるような気がいたします。
 そういったところに関して、もしかしたら園は園なりに、それぞれの園なりにいろんな苦悩を抱えながら、そしてまた何かの対応策は考えているんだとは思うんですが、ただ、やはりもしかすると外部からの一定の助言というようなものがないと、なかなか適切に個々の事例に対しては対応できないというようなことがあるような気がいたします。
 そういった意味では、いってみればそうした親御さんのメンタルヘルスというものに対して、どんなふうに向き合って、どんなふうにサポートしていけばいいかということに関する一定の指針のようなものとか、あるいはその参考になるようなものというのを少し作成して配布するなど。そういったことの試みというのも、もしかしたらあってもいいのかなというふうに考えるところでございます。
 以上でございます。

【無藤座長】 ありがとうございました。保護者との関わりとか支援の問題が、ちょっと先送りになっている節もあると考えてよいのですね。
 最後に神長委員、いかがですか。

【神長副座長】 ありがとうございます。研修のことを何かいろいろ伺っていると、課題がたくさんあるなと思いました。これをまとめるときにもだいぶ研修のことは話されて、熱心なところもありますし、なかなか十分にできていないというところもあります。
 個人的な研究ですけれども、研修の新任の人に答えてもらうアンケートを取ったときにも、私は新任というとだいたい20代、せいぜい20代前半と思っておりましたのが、結構30代とか40代で新任ですと積極的に答えてくださる方がいらっしゃるんですね。200通ぐらい戻ってきた中の5分の1まではいかないんですけれども、結構年齢が高い新任っていらっしゃるんだなと。これはここ10年でずいぶん変わってきて、私立幼稚園を対象にした調査ですけれども、認定こども園化したところも結構その中に入っていますので、そういう意味では教員としての経験はまだスタートですというような形なんだと思うんですね。常勤もあれば非常勤もあります。
 キャリアステージに応じた研修というのは、教員の研修としてはベースで大事なことだと思うんですけれども、年齢もすごく幅を持ってきているということになると、同じ20代前半の新任のまだ何か若者らしい、社会人としてもまだスタートというときの新任研修と、全く違う悩みを抱えていらして。またそこは悩みを抱えていることと、よさもあります。新任であるけれどもやはり経験、キャリアを持っているという意味では、とても強い新任なんです。
 そういう意味では何か、研修の基本は崩すことはないんですけれども、でも職に入って何年目だったらこういうものが必要だという、いわゆる年齢に応じたキャリアステージじゃなくて、やはり資質向上という視点から、こういった資質を順次身に付けていきたいねという研修は必要かと思います。同じ新任でもこれだけの幅があると、研修の機会を持ってほしいというのはもちろんなんですけれども、何かその目安というようなものも示していくことが必要なのかなと思っています。研修の話を感じていることです。
 ありがとうございます。

【無藤座長】 ありがとうございました。そろそろ時間でありますので、ここで区切らせていただきたいと思います。
事務のほうから何かありますでしょうか。

【石川専門官】 大丈夫でございます。本日は先生方、どうもありがとうございました。
無藤先生、閉会のほうに移っていただければと思います。

【無藤座長】 それでは終わりということで、本日幼児教育の実践の質向上に関する検討会第10回終了とさせていただきます。どうもありがとうございました。

【石川専門官】 ありがとうございました。
 

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初等中等教育局幼児教育課