学校図書館の整備充実に関する調査研究協力者会議(第2回) 議事録

1.日時

平成27年11月27日(金曜日)16時00分~18時00分

2.場所

文部科学省3階第2特別会議室

3.議題

  1. 関係団体ヒアリング(1.横浜市教育委員会、2.島根県教育委員会、3.文京区教育委員会)
  2. 司書教諭や学校司書の資質向上方策について
  3. 学校司書の資格・養成の在り方について
  4. その他

4.議事録

            学校図書館の整備充実に関する調査研究協力者会議(第2回)

平成27年11月27日


【堀川座長】  それでは、定刻になりましたので、これより第2回回学校図書館の整備充実に関する調査研究協力者会議を開催いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
さて、第1回が8月26日でした。それでちょうど3か月たったというところです。そして、今日は、そのときに欠席された3人の委員さんも参加してくださっておりますので、ちょっと間が開いたということと新しいメンバーがいらっしゃるということで、第1回に配付された資料の中から、この協力者会議の趣旨というか目的のところを、ちょっと読ませていただきたいと思います。お手元にもありますが、資料1のところの最後の段落です。
学校図書館の運営に係る基本的な視点や、学校司書資格養成等の在り方に関して、関係者が共有するための一定の指針を得るということが趣旨となっています。そして、実際に、このために何をするかという具体的なところが、今日の議事次第を見ていただきますと、議事が1~4までありますが、(1)司書教諭や学校司書の資質向上方策についてとあります。このための参考資料を作成するということが一つの具体的な目的となっています。
それから、(3)学校司書の資格・養成の在り方について。この点に関しましては、2014年の、昨年の6月に学校図書館法の一部を改正する法律が成立していまして、そのときの附則に、これはもう皆さん御存じだと思いますが、学校司書としての資格の在り方、その養成の在り方等について検討を行い、その結果に基づいて必要な措置を講ずるものとするという文章があります。これに対応して、こちらの協力者会議でこの点について検討をするということで、これは報告書としてまとめるということとこちらでは理解しておりますが、事務局の方は、それでいいでしょうか。
そして、前回の資料1のところでは、実施期間が平成29年3月31日までというように、かなり長期的な文言がありますが、その辺のスケジュールは事務局の方でおいおいに教えていただきたいと思っております。今年度は、これらの内容について論点整理までできれば有り難いなというように私個人としては思っております。
それでは、第2回を始めます。それでは、本日は、先ほど議事次第で見ましたように、三つの議事となっています。まず、関係団体のヒアリングを行います。学校図書館に関する先進的な取り組みを行っている自治体として、今日は横浜市教育委員会、島根県教育委員会、そして文京区教育委員会からお話を伺いたいと思っています。このヒアリングの対象については、どういう基準で選んだのかというような御質問もありました。このことについては、この会議の最後のところで、事務局の方から御説明いただきたいと思っています。基準と、それから今後どういうような団体からお話を聞くのかということが伺えればと思っています。
先ほどの議題2ですけれど、今日の司書教諭や学校司書の資質向上方策についてというところ、司書教諭、学校司書というように二つ書いてあります。前回、望ましい学校図書館の在り方についてということで、皆様から御意見を伺いましたが、それも踏まえて、学校司書だけではなく、学校図書館全体を向上させるための方策についてということをまとめることを目的としています。
それから、(3)のところは、先ほども申しました、一部改正する法律ができたところに対応して学校司書に関するところというところです。
それでは、前置きが長くなりましたが、本日は第1回に御欠席されておりました植松委員さん、加藤委員さん、實吉委員さんに御出席いただいておりますので、まず、あいうえお順で申し訳ありませんが、植松委員さんから自己紹介ですね、御所属と、これまで学校図書館にかかわってこられた御経験など、恐れ入ります、2分でお願いできるでしょうか。
【植松委員】  御紹介いただきました植松でございます。跡見学園女子大学文学部の教授として、司書資格を目指す学生に対する教育を行っております。また、図書館長を仰せつかっております。
2年半前までは、筑波大学の図書館情報メディア系に所属しておりました。2004年から2010年までの6年間は、筑波大学の附属図書館長を務めさせていただきました。
私と学校図書館ということで申し上げますと、もうかれこれ二十数年前、科学研究費を頂きまして、当時はやり始めておりました教室と廊下との壁のない、オープンスクール型の学校における図書館とか図書室がどういうふうに整備されていくのかということを、2年にわたって各地の図書館を見学するなどにより研究しました。それ以来ですので、学校図書館について勉強しながら、この協力者会議の中で、微力ではありますが、貢献できればと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
【堀川座長】  ありがとうございました。
加藤委員さん、お願いします。
【加藤委員】  岡山県津山市立北陵中学校の学校司書の加藤です。よろしくお願いいたします。
気がつけば、学校司書の仕事について32年になりました。これまで法的な位置付けがない中で、学校司書は公の研究機関である司書会であるとか自主サークルの学習会の中で、学校に学校図書館があることの意味を探り、学校図書館の仕事に専念する職員として何ができるかということを模索してきました。子供たちや教職員が学校図書館を使ってくれる中で、少しずつ学校図書館は何ができるか、学校司書はこんなこともできるようになりたいということが見えてきました。32年たっても、まだまだ学校司書としての技術というのは足らないところがたくさんあります。
調べ学習をしていると、事前に子供たちにどんな資料があるかを伝えておいた方がいいなとか、統計資料などの読み取り方も説明をしておいた方がいいなと、使われる中で見えてくることがたくさんありました。そこを大切にして仕事をしています。
本日、資料の中に、第1回の会議に欠席しておりましたので、私なりに考えている学校図書館のはたらき」をメモしたものを配付させていただきました。議論の中でお話ができる場面があればお伝えしたいと思います。
学校図書館の目的というのは、利用者一人一人の知る自由・表現の自由の保障を大前提として、学校教育を充実させる、子供の成長・成熟を支えていくことだと意識しています。一斉授業を基本とする学校教育の中で、一人一人の子供たちの知りたいとか読みたいとかに向き合う、一人一人の教職員の創意工夫に富んだ授業作りに、図書館の資料を手渡していくということが、とても大切だと思っています。
この図書館のはたらきを利用者に伝えるだけでなく、図書館は自分のために役立つということが実感できるような図書館をつくっていきたいと思っています。よろしくお願いします。
【堀川座長】  ありがとうございました。それでは、實吉委員さん、お願いいたします。
【實吉委員】  實吉でございます。前回、欠席をして大変失礼いたしました。
日本の私立中学高等学校は、各都道府県でそれぞれ協会を組織しております。その協会を束ねる形で、全国の中学高等学校連合会というのがありまして、略称中高連と申しますけれども、そこで常任理事を務めております。また、学校の方は、三田にあります東京女子学園中学高等学校の理事長校長をしております。私は実はあまり図書館の方は専門職ではありませんが、私学の経営をしているということで、学校の中にある図書館をどのように活用しているかとか、あるいは私どもは学校の司書教諭を一人配置しておりますけれども、その司書教諭との会話の中で、どういうことが問題になっているかということは、幾分かお話しできることがあるかもしれません。
私立学校は、いずれにしても費用が非常に捻出するのが大変でございまして、公立の学校とは違って、なかなかに図書館整備していくということに対して大変苦労をしております。学校に設置する図書の選定とか、そういうことが主な仕事になっておりますし、今、加藤先生からもお話があったように、各教科がそれぞれの活動をしていく中で、図書館をどのように利用していくかということのアドバイスとか、そういうのもしてもらっています。私どもの学校の図書館は、もう30年前に創った施設でございますので、現在の図書館利用の形態と大分変わってきているということと、ICT機器の発達によって図書館のありようも大分変わっております。そういう意味では、経営者として幾分か苦悩しているところもあるというようなことになろうかと思います。
先生方の貴重なお話を聞かせていただきながら、全国の私立の中学校高等学校に向けて、今、国で、あるいは図書館の在り方というのはこういう方向性で考えているよという情報を発信していきたいというふうに思いますので、先生方のお知恵を頂きたいというふうに考えておるところです。今後ともよろしくお願い申し上げます。
【堀川座長】  ありがとうございました。
それでは、一つ、加藤委員さんから配付資料があります。これは机上配付ということで、こちらのテーブルだけです。それともう一つ、堀川の方からも配付資料をお願いしております。これは、パワーポイントの図面になっておりますが、国際学校図書館協会というところの大会が来年、2016年に東京で開かれますが、それのキックオフのための講演会ということで、10月16日に開催されたものの講演の記録というか、講演のときの配付資料を、講演者の獨協大学の井上靖代先生から提供していただきましたので、それを配付させていただいております。
一つだけ1ドル200円で換算してあるということと、それからアメリカと日本、土壌が違いますので、これですぐこういうことにということではありません。参考にしていただければ有り難いと思います。
それでは次に、議事進行に移りたいと思いますが、その前に、事務局の方からお願いいたします。
【水之浦児童生徒課指導調査係長】  失礼いたします。念のため、本日の配付資料の確認を1度させていただければと思います。卓上を御確認ください。
配付資料として、座席表、また今日の議事次第、そして資料1として堀部委員御提出の資料、資料2として佐藤委員御提出の資料、資料3として真砂中央図書館様から頂いている提出資料、また資料4として司書教諭や学校司書の資質向上方策について(案)という形で配らせていただいております。また、机上には、座長また加藤委員から、御発言に係る補助資料ということで、配付の御依頼いただいていますものを配付しております。また、さらに、最後の議題に係る論点の例という資料を机上に配付させていただいております。
委員の皆様におかれましては、資料がない場合等ございましたら事務局までお申しつけいただければと思います。
また、座長にお諮りいたします。事務局に対して本会議の撮影希望がございました。今回の撮影については、今時点のみをもって撮影可としたいと思いますが、いかがでしょうか。
【堀川座長】  はい、結構です。
【水之浦児童生徒課指導調査係長】  ありがとうございます。それでは、撮影希望の方は、今時点に限って撮影をお願いいたします。
それでは、撮影はここまでとさせていただきます。座長におかれましては、議事の進行をお願いいたします。
【堀川座長】  それでは、議事の進行をいたします。
まず、学校図書館に関して先進的な取り組みをしている自治体から、お一人15分程度と、短くて申し訳ありませんが、15分程度で発表していただきたいと思います。発表に対する御質問等は、3組の御発表が終わられた後にお願いしたいと思います。
それでは、私たちは、ちょっと場所を移動しましょうか。横浜市教育委員会の取り組みについて、堀部委員さんからお願いいたします。
【堀部委員】  それでは、よろしくお願いいたします。関係団体のヒアリングということで、私、並木中央小の堀部と申しますが、私でいいのかなという思いもあるんですけども、横浜市教育委員会に7年間、事務局の指導主事ということで施策にかかわらせていただきました。現場に出てから3年ほどたちますけども、本日の取り組みというところでの代表的な部分をお話しできるのかなということで、今日、報告をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
お聞き苦しい点、声、申し訳ありませんが、お許しください。
まず、私、平成18年度に入庁したんですけれども、それまで横浜市は読書活動の推進予算というのが非常に限られていたというところがありました。ですが、この10年の中で、順番に手厚く、また学校支援というところでの流れの中で、かなり充実をしてきているものだという前提の中でお話をさせていただきます。
本日は、短い時間ということですので、この五つのプロットの中で、特に学校司書の配置事業を軸に、現状、それからこれからというところでの様子についてお話をしたいなと思っております。
横浜市の学校図書館教育というところでは、どこの地域でもそうでしょうが、基礎基本の徹底と生きる力の育成という理念のもとに、学校図書館教育というものを情報活用能力の育成と読書指導の充実というところに力点を置きまして、学校図書館教育指導計画の作成というところを丁寧に重ねてきております学習指導要領の改訂に併せて、現行の手引きは5回目の改定を迎えまして、単に読書活動を行っているベースではなくて、教科の学習の中でどういった力を育むかというところを丁寧に体系的に押さえたものでございます。今日は、手元にはないんですけとも、出版されておりますので、公認も可能かと思います。とりわけ横浜市では、読書指導の、右側のラインですけども、図書資料を中心とした媒体を通しというところで定義を押さえながら、ともすれば活動に流れがちな読書活動を習慣形成、読書力の育成、心情形成、表現という四つのカテゴリーで押さえまして、読書活動の充実を進めていくというところが特徴的かと思われます。
また、同じように、情報活用能力においても、国の方の定める三つの柱をもとにしながら、情報の整理過程、問題解決のプロセスと、そのプロセスで必要とされる情報処理技能を身につけさせていく、こんなところが特徴的なところであります。
さて、横浜市の取り組みについてということですが、関連施策、所管課は小中学校教育課というところが中心だったんですが、現在では、指導部の指導企画課というところが中心になっております。そのほか、市立図書館、あるいは生涯学習課というところで所管をしているところもあるんですが、今日お話をするのは、指導部の指導企画課、またその前の小中学校教育課の施策の流れの中でお話をしていきたいと考えています。
平成18年度に私が入庁したときに、横浜市の子供読書活動推進計画というものが策定され、特にまちとともに歩む読書活動推進校という事業が非常に有益であったなと、振り返りますと、思います。これは、端的に申しますと、学校図書館活動を、保護者、地域の参画を頂きながら充実を図るという取り組みで、6か年に及んで、延べ350校ぐらいにそういった形で学校図書館ボランティアさんのお力添えを頂いた推進校を設けました。これによって、担当の指導主事と公共の司書と、それからボランティアさん、また学校の方の御担当というところでのスクラムのもとに、読書活動の啓発を図ることができました。
ちなみに、私が入庁したときには、学校図書館の専門の専任の指導主事という立場で3年間やらせていただきましたので、その部分、かなり学校を回らせていただき、啓発を促すことが可能であったということです。
19年度には、文科省の学校図書館支援センターを受け、それを基盤にしながら、支援センター機能を持った授業改善支援センター、通称ハマ・アップと申しますが、そこに学校図書館支援スタッフを配置しました。初年度は1名だったんですが、後に3名まで拡大することができました。現在は、ちょっとまた体制が変わりましたので、後ほどお話をいたします。
そして、平成20年に、はまっ子読書ノートという、約19万人の小学生に、全市の児童に、読書啓発サーチということで、リストと読書後の活動につながるような配付物をお配りし、それで日々の読書活動の充実を促すような取り組みをしてまいりました。21年には、学校図書館のネットワークの件、あるいは読書活動を軸とした拠点校推進事業というものを開始し、翌22年に、子供読書年にははまっ子読書の日を制定しながら、学校図書館の活性化プランや司書教諭のガイドブック、そういったものを策定して、文書上も充実を図るような投げかけをしてまいりました。
そして、23年になって、先ほどお話をいたしました学校図書館教育の指導計画作成の手引きを改定いたしまして、現在、この手引きをもとに各学校図書館教育を進めているところでございます。
25年度から、今日、お話の中心にすえております学校司書の配置事業が始まりまして、28年度まで4年間をかけて、横浜市内の499の小中特別支援学校に学校司書を1名ずつ配置するという事業が今進められているところです。
こうした横浜市の配置事業に託されたものは、背景としては、1から4の施策に関する考え方が基本的な理念になっていまして、特に1番の第2期の横浜市教育振興基本計画の中では、確かな学力の向上の重点的な取り組みということで、一人一人に応じた学習の充実や基本的基礎的な知識技能の習得を図るというねらいのもとに、学校司書を導入した授業改善を図るという点。それから、学習習慣の定着に向けたという点で、この読書活動の充実を併せて進めているところでございます。
さて、その横浜市の学校司書の配置事業ですけども、今お話ししたように、4か年をかけてということになりますが、その趣旨目的は、やはり学校図書館の充実という点が第1点です。同時に、読書意欲を向上させるということと、単に読み物を親しませるということだけではなくて、学習の中での情報活用能力の育成に寄与できるというところを趣旨目的としておりまして、授業を通した学力の向上と読書生活の充実というところに、この学校司書のお力添えを頂きたいなというところが基盤にございます。
今日配付いたしました資料の、ちょっとページが打ってありませんが、資料1の4ページ、最後の紙になりますけども、こちらの方に、参考ということで、業務内容、勤務日、勤務時間、身分等が示されています。ちょっとお目通しを頂きながらということでお願いします。
1日6時間掛ける4日で、5時間が1日ということで、毎日お一人が一つの決められた学校に今勤めている状況です。業務内容の例ということで、パワーポイントの方に示したような視点で、大きなくくりを持って活動に当たっていただいています。
現在、3か年目を迎えまして、375校に配置が、今、済んだところです。これは、横浜市の18の区の配置状況になります。上が小学校、下が中学校ということで、次年度が最後の年になりますが、中学校の方の充実というところが、この後期待されるところです。
さて、この学校司書の配置というところでは、どういった方に学校司書をお願いするか、託していくかというところで、パワーポイントの下に少し示させていただきましたが、現時点では、司書資格は任用要件ということではございません。まず、横浜市の学校教育をまず理解し、それをもとにしながら学校図書館を活用した教育に意欲がある方という点が1点です。そして、図書館や学校図書館に関して識見のある方。この解釈が非常に抽象的なところもありますけれども、まずもって子供が好き、教育活動が非常に好きであり、学校図書館に対して興味があり、また意欲もある、そういった方を前提に学校司書になっていただくという中で、とりわけ3点目にあります、子供はもちろん教職員、学校図書館ボランティア等、学校図書館にかかわる人とのかかわり、コミュニケーションがとれるというところでは、やはり人間関係、あるいはそれぞれの人とのつながりを大事にしていく、そういった思いの中で、ある意味専門性というところでは、意欲の中で磨いていただけるようなスタンスで、やはり学校としてはまずもってそういう人材を求めていると。そんな中で、本来の学校司書の専門性にかかわる部分を発揮していただくというところを願っているところです。
横浜市の司書の就業要綱には、7条に、司書教諭を補佐し、次の各項に掲げる業務ということで、大きくは4点示しているところで、とりわけ2番のレファレンスについては、本丸であります学校図書館に人がいるという中で、常時相談ができる、そんなことをひとつ大きく期待したいという点と、3番の授業への支援ということで、この解釈も非常に広いところなんですけれども、一昨年度の協力者会議でお話がございました、直接的支援、間接的支援、そして教育的支援という範疇の中で、とりわけ単に直接的な支援のみならず教育的支援という側面を中心にしながら授業への支援を進めていただける、そんな業務の位置付けをしているところであります。
そうした学校司書の皆さんに、資質能力の向上を図るという点で、研修の充実に今努めているところです。大きくは、体系については6点ございますが、配付資料にも、冒頭、2番のところで、体系というところで説明をしておりますが、上段の三つ、これが学校司書に直接的にかかわる研修であります。新採用の学校司書研修ということで、これはある意味、採用時の集中研修ということで、配付資料によりますと、1ページ、そして2ページの中段ぐらいまでに示されているところになるわけです。これらをごらんいただきますと、単に本に関する専門性のみ集中的に研修するということではなくて、まずは教育現場でやる学校というところを分かっていただくという点で、後ほどお話ししますが、例えば人権教育ですとか、あるいは安全防災教育ですとか、そういった点で、いわゆる公共の司書とは違う学校の教育現場における司書の皆さんであるというようなスタンスでの研修を進めるというのが第1点であります。
また、2点目の学校司書の配置校担当者会というのは、本校もそうなんですけども、配置をされている学校の担当者、これは管理職も含めてなんですけども、学校司書の有効な授業での支援はどうあったらよいかと。これは環境整備も含めてですけども、そういったところでの情報共有を進めるというところが趣旨であります。そして、学校司書さんには、月1回を目安に、研修をそれぞれの立場で、またそれぞれの位置付けの中で進めているところがございます。後ほど少し説明したいと思います。
これが、新規採用の学校司書研修の内容例です。今お話ししたように、配属校が決まるわけですけども、やはり前段は横浜の教育を知っていただくということ。それから、横浜市の人権教育の考え方について、あるいは学校図書館運営の基礎に関する部分、それから特別支援教育、あるいは児童生徒理解、内容的にはコミュニケーション力というところでは、傾聴コーチングも含めて司書教育の連携というスタンスでの研修を4月の4日間、丸々4日使って研修をさせて、それで配属校の方に向けているところです。
先ほどちょっと触れました、この学校司書の配置校の担当者会というのは、現在、第1期、第2期、第3期と非常に導入の時期がずれています関係で、本当に内容的に同じことを3回繰り返さなくてはいけないところもあれば、共通に押さえなくてはいけないというところもありまして、その項目が大体こんなイメージです。年間の活動計画、蔵書購入のこと、業務分担、活用した事業の例、はまっ子読書の日等、イベントの取り組みですとかいう部分を、この配置校は、担当者会というところで進めているところです。
そして、学校司書の皆さんが、月1回程度、こういった内容で主に2ページの後段から3ページにかけてごらんいただくと分かろうかと思いますが、まずは小学校、中学校の研究会との連携を図るというところでは、講演会で席を同じくして聞くですとか、区ごとに、この学校司書の交流会というものを設けまして、情報共有、あるいは地域の図書館との関連、連携を深めるような場面があったり、実際グループに分かれてのワークショップや講義型の環境整備の実践についての情報共有を進めたりということもございます。また、夏休みには、横浜市のSADとの共催ということで総合研修会を進めたり、あるいはそれぞれの区の事業研究会に直接参加して事業支援の具体を目にしたりというようなところを、学校司書の研修というふうに位置付けています。
先年度から、一番下にちょっと黒いところで囲ってある近隣校の学校図書館内覧会というものを実施しておりまして、実際に近隣校の学校図書館の様子、あるいは読書環境の整備充実にかかわる情報共有を目で確かめ合って進めるというような研修も進めているところです。そんなところで、学校司書のさらなる資質能力の向上を図るという研修を、今、大事にしているというところです。
この専門性についての期待というのは非常に大きなものであるわけですけども、まずもって、学校教育における教育施設としての学校図書館、そこが活動の場面であるというところで、教育施設としての学校図書館の充実を図っていただきたいという期待が1点です。
それから、学校教育における教育活動、これは法にも示されていますように、教育課程の展開に寄与するというところでの図書館作り、また図書館の機能を使った学びや生活を支えていく、そういったところで生きる力を育む上での人材としてなくてはならないものであるというふうに横浜市では考えています。
そういう点では、司書教諭の専門性との連携というのは非常に大事になってくるであろうということは、前回のこの会議でもお話がございました。そういうところでは、教員自身がまだまだ学校図書館を活用した事業を目の当たりにしたこともないし、受けてきていいないという先生方もいらっしゃいますから、そこはまた課題になっているところであるのかなと思っています。
最後に、この市立図書館との連携というところで若干お話をいたします。
大きくは、横浜は各区に1館しか公共図書館ございません。そんな中でも、連携をとりながら、児童に向けたサービスと教職員、学校司書に向けたサービス、あるいは保護者ボランティアに向けたサービスという大きなくくりの中で、学校支援連携というところが進められています。おかげさまで、本当にそれぞれの学校によっての差はあるんですけども、公共図書館の方の利用率という点では、連携という回数も、それから中身も、かなり充実してきていると。逆に言えば、公共図書館の連携担当の皆さんがなかなか時間的に忙しくなってしまっているというようなところもあると伺っています。
これは、例えば全体研修の中で、これは今、人権教育、児童生徒指導の担当の研修なんですけど、授業時間中、誰もいないはずの図書室に行ってみると、二人の1年生男子生徒が取っ組み合いのけんかをしています。一人の女子生徒が図書室の横で、隣でおなかを押さえてうずくまっています。周りに数名の子供がいます。遠巻きに見ています。さて、学校司書のあなたはどうしますかというようなところですね。これは直接的には本の専門性というところではないんですけとも、やはり学校教育という場においては、こういった状況も想定していくという点で、研修にはそういった内容も不可欠であるというふうに考えているわけです。
それから、こちらの方は、学校司書の方面別の研修というところで、なかなか125名集まるというところでも難しい状況がこれから想定されるんですが、500名が一堂に会してというところはなおさら難しい状況の中で、現在は、1期、2期、3期別みたいな形で行い、東西南北の方面事務所別の研修ということで、実践校の説明を受けている様子です。こういった形で、かなり壮観な景色になるわけですけども、これのみならず、グループワーキング等で情報共有を進めるというところも行われているところです。
非常に早口でざっぱくなお話でしたけども、横浜市の学校司書を中心とした読書活動の充実というところでは、今後大きな期待を持っているところです。
御清聴ありがとうございました。(拍手)
【堀川座長】  ありがとうございました。充実している研修について発表していただくには、とても15分では足りませんね。
次に、島根県の教育委員会の事業について、佐藤委員さんからお願いいたします。
【佐藤委員】  島根県教育委員会、佐藤です。よろしくお願いします。本日、飛行機に乗る前、島根県では初雪が降っておりました。とても寒い中起きて、こちらに来ると快晴で、いつものことながら、日本は広いなと思ってこちらにまいりました。
島根県は、平成21年度から、子ども読書活動推進事業に取り組んでおります。当初、第1期の5年間、三つの基本コンセプトがございました。その中でも、人のいる学校図書館にするということ、これがまず第1番でした。学校司書等配置事業です。そして、図書館活用の中心となる司書教諭を育成する、司書教諭養成事業にも取り組みました。また、子供たちにとって使いやすく魅力的な図書館に作り替える、学校図書館パワーアップ事業というものにも取り組みました。先ほどの第1期事業の中で三つのコンセプトに該当するものに印をつけますと、このようになります。
人のいる図書館の実現、学校司書等配置事業ですが、当初は、このような区分でそれぞれの市町村に学校司書の配置を御提案いたしました。ボランティアという一番上の区分は、県費で10分の10を持ち出しております。1日1時間、わずかですが、県内のどこの学校にも毎日必ず図書館に人がいるという環境を作ろうということで、このように設計いたしました。
平成21年度からスタートし、平成25年度には100%の学校に学校司書を置くことができました。県内小中学校、この後出てきますが、県立高等学校特別支援学校の全てに配置が完了しました。
その学校司書の資質向上として、県立図書館が中心となって研修を行っています。島根県に来られた方は分かると思いますが、とても広い県というか、東西に横に長い県でして、県内で2会場、4回、そして隠岐諸島がありますので、そちらで1回実施しております。平成26年度には延べ人数で683名の方に参加していただいております。
また、やはり小学校中学校高等学校では、学校種により研修の内容が当然違いますので、今年度から高等学校の司書を対象とした研修を1回行いました。
それから、それぞれの自治体で行われているボランティアさんに対する研修、こちらは要望があったところに県立図書館から人を派遣するという形で行っております。また、各市町村での研修も行われております。
司書教諭の養成については、その免許講習の経費、放送大学の受講料等と島根大学に通う旅費といったものを県の方で補助をいたしております。司書教諭の割合は、このように数字が上がってまいりました。12学級以下について、このような数字となっており、12学級では当然100%となっています。
司書教諭サポート事業というものも行いまして、司書教諭を中心とした学校図書館活用教育の推進を図ろうとする学校に対して非常勤講師を週10時間配置して、司書教諭の仕事の時間を確保するという事業を行いました。また、前回御紹介いただきましたが、DVDを作成して、各学校で図書館活用教育のイメージを作っていただいております。
先ほど三つのコンセプト、三つ目、使いやすく魅力的な図書館にということで、それぞれの図書館の改装補助もいたしました。1校当たり50万円の補助を行いました。島根県の図書館は、恐らくどこに行っても、比較的低い配架で子供たちが見渡せるような形、NDCに準じた配架など使いやすい図書館となっていると思っております。
この、人のいる図書館の実現によって、学校図書館が整備され、多くの図書館に児童生徒にとって居心地のよい場所となっております。また、週に1回以上図書館に行く児童生徒の割合が全国平均に比べて高くなっております。特に、小学校では様々な読書活動が工夫され、実践する学校が増えました。これは、全校で行うものがよく取り扱われております。
あわせて、先ほど申しましたが、県立学校図書館教育推進事業によって、12学級未満の県立高等学校及び特別支援学校にも、学校司書(嘱託)を配置しております。
小中学校と同じく、司書教諭の養成、学校司書の研修といったことも行っております。
一番下にあるフォローアップ事業というのは、県立高校の学校司書の中で1対1で要望に応じた研修を行うというものです。社会教育でも子ども読書活動の推進に取り組んでおりまして、このような活動を行っております。
さて、第1期人のいる図書館によって、県内全ての公立学校で学校司書等の配置が実現いたしました。その土台の上に、第2期では、「学びを支え心を育む島根の学校図書館」を目指しております。その趣旨は、学校図書館を活用した授業を実施し、各教科等の目標を実現する授業を目指すということです。また、それを通して課題を解決するための学び方やものの考え方、情報活用スキルを身につけさせることもねらっております。
第2期は、第1期に比べると事業が随分と精選されました。やはり、中心となっておりますのは、学校司書等配置事業です。第1期に加え、このような区分を追加いたしました。各学校の実情に合わせて御勤務をいただけるように区分を新設しました。あわせて、有償ボランティアを学校図書館支援員と名称を改称しました。
現在、およそ学校図書館支援員10分の10で県費が負担しているものが3分の1、学校司書と県で呼んでいる区分が3分の2と、スタート時点から逆転した数値となっております。それぞれの市町村では、支出の負担がない学校図書館支援員から学校司書への移行が進んでいるということは、それだけ学校図書館に学校司書がいるということの意義を、各市町村が感じてくださっていることだと考えております。
もう一つの事業ですが、学校図書館活用教育研究授業というものを行っております。司書教諭が中心となって推進する学校図書館活用教育を実践的に研究する学校を指定して、実際的に研究を行っていただいています。これも、先ほど司書教諭サポート事業のときに申しましたが、非常勤講師を10時間配置し、司書教諭の業務を行う時間を確保しております。また、文部科学省の委託を受け、学校図書館ICT活用教育推進事業というものを行っております。図書館の中でICTをどのように活用するかということを、県内2小学校で研究を行っております。
そのように取り組んでまいりました結果、学校図書館を活用した授業時数は、この表のように、数値が伸びております。平成26年の指定校というのは、先ほどお話しした学校図書館活用教育研究事業の学校の数字となっています。今後島根県の図書館を活用した授業の中で量から質へ、量から幅へといった展開を、今後検討していきたいと思っております。
今お話しした内容は、子ども読書県しまねと検索窓で打っていただければ、島根県立図書館のページで御覧いただけますので、御興味がありましたらごらんください。ありがとうございました。
【堀川座長】  ありがとうございました。県全体でこういう事業を進めているというのは、とてもうらやましいことですね。
それでは、最後になります。文京区の教育委員会さんにお願いいたします。どうぞ、準備をお願いします。この文京区教育委員会では、公立図書館と、それから指定管理者としての民間企業との連携によって、学校図書館を支援する取り組みを進めていらっしゃいます。
本日は、大勢の方に来ていただいております。文京区真砂中央図書館館長、倉田靖雄様、文京区真砂中央図書館サービス事業係長、白神靖夫様、それから本郷小学校校長の小池夏子様、誠之小学校の猪狩文子様、それから株式会社ヴィアックスの栗山祐介様、栗原芳和様、篠崎佳世様、そして株式会社図書館流通センターの阿部匡輔様、山田万知代様、白木順子様、石塚博之様です。ありがとうございます。
それでは、御発表をお願いいたします。
【倉田】  文京区立真砂中央図書館の倉田です。よろしくお願いいたします。
最初に、文京区の区立図書館について御説明させていただきたいと思います。文京区では、子供から高齢者までが歩いていける身近な図書館、地域から親しまれる図書館を目指し整備を進めてきまして、現在8館2室ございます。地域の図書館ということで、地域にある区立小学校などにも団体貸出しを行ったり、図書館に職員が出向いて本の読み聞かせを行っていたりと、これまでもそういった形で子供の読書活動を支援してまいりました。
平成22年度から文京区では中央館である真砂中央図書館以外の図書館を指定管理、先ほど御紹介がありました指定管理者2社に管理運営をお任せしてございます。平成23年度に、文京区子ども読書活動推進計画を策定しましたが、その計画に基づきまして、区立図書館から区立小中学校の学校図書館への人的支援を行うため、区立図書館から学校図書館に司書を派遣しております。

文京区には、区立小学校が20校、区立中学校が10校、合計30校ございます。平成23年度に始めたときには12校、平成25年度から15校に。月に2回、1回4時間程度ということで進めてまいりましたが、本年度、4月から、区立小中学校全30校に週4日、1回4時間ということで、区立図書館から学校図書館へ人的支援を行っております。 私の説明につきましては、今回、学校図書館への人的支援業務についての現場サイドというか、支援内容についての御紹介が主になると思いますので、よろしくお願いいたします。
こちらの方ですが、まず文京区立図書館でございます。真砂中央図書館がございまして、その下に指定管理者ということで、私どもは指定管理業務の中の一環として学校図書館の支援も設けてございますので、各図書館からそれぞれの学校に専任の司書を派遣しております。区立図書館からの支援ということで、それぞれの区立図書館スタッフ等の連携等を図りながら学校図書館の充実を図っていくということでございます。
また、指定管理者の中では統括支援員というのを設けてございまして、この統括支援員が、それぞれの学校図書館の支援員についていろいろなフォローアップをするという体制をとってございます。真砂中央図書館は、各学校と指定管理者との調整役として、日々のことにつきましては、学校側と指定管理者が派遣する学校図書館支援員との協議のもとに決めておりますが、それぞれの業務の計画とかそういった業務内容の結果報告とかを、真砂中央図書館に報告してもらっております。また、学期ごとに学校図書館支援員との全体連絡会等を開催したり、区立小学校図書館部門の先生方との連絡会を開催したり学校図書館の充実化について、事業者2社についても同一レベルの内容を向上させるような形での調整役を図っているということです。
こちらの方は、学校図書館支援員がいて、右側にその業務内容がございますけども、主に資料の管理、NDC順の整理とか配架、購入図書新規登録というのを行いますし、また使いやすいサインを設置し、新刊案内とか特集展示とかの環境整備を行うと。当然、カウンター業務ということで、貸出し・返却等も行います。それから、学校の図書委員会の児童生徒さんたちとの、また学校図書ボランティア活動に対する支援というのも行うということでございます。また、当然、区立図書館からの支援ということで区立図書館と学校図書館の連携の窓口になりまして、区立図書館と各種イベントの実施と、一番下にございます「文京区子ども読書活動推進計画」の推進でございます。
学校図書館支援員の一日というところでございます。区立図書館からということで、図書館からの出勤という形になりますし、学校においてそれぞれの支援時間帯というのが違います。それは、各学校との、先ほども言いましたように、支援員との協議に基づいて曜日とか時間とかというのを、学校のスケジュールに合わせながら決めて出勤する形になります。この中で、各種連絡事項とか情報共有とか連携、学校支援員からの報告というのを区立図書館の中で出勤前に行うというのが一つの事例という形になります。
また、学校からの依頼内容をチェックしたりレファレンス対応ということで、授業に関連した児童生徒から、又は先生からのテーマにかなうような資料を選定したり、読書用、授業支援資料の準備というところを行います。また、学校図書館用の展示作品のものについて事前に準備をしておくと。
業務内容につきましては、先ほども言いましたけれども、図書館資料の管理から7番目の「文京区子ども読書活動推進計画」が主なものでございますが、そういったものが業務内容ということでございます。
また、こちらの方は、それぞれの学校で学校図書館支援員が児童生徒さんたちに図書館を利用してもらう、図書の本を利用してもらうといったところを親しみやすくするための工夫ということでの例示を挙げさせていただいております。こちらでは、中学校の特集展示ということで、『地球の食卓』『おいしい本』とか、そういった形のもので工夫をしながら図書館に親しみを持ってもらうと。図書の本を利用していただく。それが、ひいてはいろんな調べ学習にもつながっていくという形で、展示等を行ってございます。
また、新着図書の紹介コーナーを作ったり、カウンターでのミニ展示を行ったり、展示用書架の活用をしながらいかに学校図書館を利用していただくかというところを工夫しているということの例示でございます。
こちらの方は、中学校での特集展示ということで、中学校の授業支援用の展示コーナーを設けたり、ボランティアさん、手作りの書架に面出しの展示を行っていたりとか、あと出窓で貸し出し可能なものを展示するとか、ポップを添えて一工夫しながら親しみを持ってもらうような工夫をしているというところでございます。
そのほかに、秋の読書期間の中では詩を楽しむ「アニマシオン」、また図書館の使い方のオリエンテーションとか、中学校でも絵本の読み聞かせをしながら、こういう授業の支援を行っていると。
それから、こちらの方は小学校ですけども、2年生がブックトーク、それから3年生のブックトーク、図書館の図書の分類の説明とか、「図書館の仕事は?」ということで、興味を持ってもらうよう工夫しながら授業支援を行っております。
学校図書館の支援は、1日4時間ということでございまして、それらのことが終わった後は、支援校から配属されている図書館に戻り、その日の業務等について、他の支援員とも情報を交換しながら、翌日のための支援準備などを行うという形になってございます。
次に、公共図書館との連携事例ということでございますけれども、小中学生対象のイベント企画を行っておりまして、区立図書館と学校図書館との連携ということで、子供が図書館に親しみを持てるよう、それぞれ読書環境を整備していくことを重点的に行っております。小中学生対象のイベントでは、ビブリオバトル中学生の巻、また、小石川図書館では、「学校支援」紹介コーナーを設置して、地域の方々にも学校の図書だよりとかを見てもらうような工夫をしております。
また、こちらも公共図書館との連携事例という形で、先ほどの話したもののそれぞれのときの写真等をこちらであらわしております。
短い時間での説明となりましたが、文京区といたしましては、区立図書館と学校図書館が連携しながら、子供の読書活動を充実していくよう読書環境を整備しているというところでございます。
以上です。(拍手)
【堀川座長】  ありがとうございました。御発表いただきました皆様には、お忙しい中、こうした準備、資料の作成など、本当にありがとうございました。おかげさまで、今の発表を伺わせていただいて、私たちがこれから議論いたします参考になる事柄がたくさんありました。
それでは、ただいま発表していただきましたことに御質問を頂きたいと思いますが、三つ目の文京区教育委員会への御質問については、真砂中央図書館、それから小学校二つ、株式会社ヴィアックス、株式会社図書館流通センターの方々がいらっしゃっておりますので、どちらに御質問かということを明確にして質問していただければと思います。
それでは、どなたからでも、どうぞ御質問をお願いいたします。はい、武島委員さん。
【武島委員】  すばらしい事例発表をありがとうございました。3か所それぞれに質問があります。まず、横浜の堀部先生にお聞きしたいことは、学校司書を採用される、これから499名採用に当たって、採用されてからの研修内容はよく分かりましたが、採用される際の要件、まず履歴書を出して面接のみとか、いろいろ細かいところを伺いたいのと、その際の、学校司書を採用するところの人事の採用する面接官というんですか、どういう方々が学校司書を採用するに当たって審査をされるのかということをお伺いしたいです。
次に、島根県の佐藤委員さんに対しての質問は、学校図書館を整備するに当たって1校当たり50万の補助金を出して進めてきたよという大変うらやましいお話がありましたが、その1校当たり50万の補助金を県から全額支給する際○○小学校さん、今年度お願いしますという形で、指定した学校に支給していくのか、やりたいと手を挙げた学校に行くのか、計画的に年間まず3校ずつなのか、具体的な形でお願いしたいと思います。
文京区さんに関しては、まず、指定管理ということであれば、指定管理費として、丸ごと年間委託されていると思いますが、この4日間、人的な派遣をされるということに当たって、される前とされる後で指定管理費の増額を文京区の方に申請したのか、それも指定管理費はそのままで人的支援をしているのかということを質問いたします。また、せっかく学校の先生が来ていらっしゃいますので、その指定管理で来た学校支援員さんと4日間1日(4時間)の間に連携というところでどれほど先生と学校支援員さんがコミュニケーションをとる時間が学校として設けられているのかというところをお聞きしたいと思います。
以上です。
【堀川座長】  ありがとうございます。それでは、堀部委員さんからお願いします。
【堀部委員】  それでは、今の質問についてのお答えです。
1点目は、学校司書の募集というのは、27年度の実施ということで、10月19日から11月4日まで、この2週間の中で提出を頂く受験資格というところでよろしいですか。
昭和26年4月2日から平成8年4月1日までに出生したという、ある意味年齢的な部分もあるんですけども、そういった中で出願をしていただきます。1次選考と2次選考というものがありまして、1次選考は書類の選考ということになります。その際に、履歴書と作文を提出していただくんです。その作文の課題については、横浜が目指す学校図書館、添付資料というものを1枚つけているんですけれども、そういったものの趣旨を踏まえながら、あなたが学校司書として取り組みたいことを具体的に書いてくださいと。800字、黒ボールペン、手書き、横書きという指定がございます。それが第1次の選考で、合否にかかわらず、一応結果についてをお知らせした後、2次選考というところでは、面接と実技を実施しています。面接については、先ほどお話を差し上げたように、三つの要件がございまして、学校教育に対する熱意と誠意、意欲、それから学校図書館教育に関する関心、そういったところをもとにしながらお人柄を受けとめさせていただき、あとは実技というところでは、第2次選考においては、小学校1年から中学校3年生をそれぞれ受験される方が想定して、想定した学年を対象とした本の紹介を3分以内で実施していただいています。実演です。ですから、紹介する本を各自が持ってきていただいて、それを面接される担当の前で実技ということで行っています。その面接に当たっては、学校図書館担当の指導主事、それはそれぞれの教科にあるわけですけども、基本的には国語科の指導主事、それから指導部の指導企画課には学校図書館指導スタッフというものが3人おりますので、そういった3名、それから学校図書館施策に関する事務の方も含めてということで、ローテーションで行っているというところが現状です。
以上でよろしいでしょうか。
【武島委員】  ありがとうございます。
【堀川座長】  ありがとうございます。それでは、佐藤委員さん。
【佐藤委員】  先ほどの御質問、手挙げです。それで、21年度から23年度まで手を挙げられた学校について補助を行い、その補助を行った分だけ改造前と改造後の状態をとらせていただいて、記録させていただいて、それをDVD、CD等にまとめて各学校に配付して参考にしていただくという形になっております。
【武島委員】  ありがとうございます。
【堀川座長】  ありがとうございます。それでは、文京区さんの方は、指定管理費のことについてはどなたにお伺いすればいいでしょう。
【倉田】  真砂館長の倉田からお答えします。
指定管理につきましては、指定管理料ということで、これまでも指定管理料がございましたけれども、今回は、これまでの月2回から週4回に拡大いたしておりますので、指定管理料は増額をさせていただいております。
【堀川座長】  ありがとうございます。それから、すみません、武島委員さん、あとは、学校の先生には。
【武島委員】  校長先生に来ていただいているので、お願いします。
【猪狩】  学校の方の担当の方からお話をさせていただきます。勤務時間が4時間という短い時間ですので、朝学校に来ていただいたときとか、あとは子供たちの中休み、20分間あるんですけれども、そういう時間とかを打合せの時間として主に使わせていただいております。
そのほかに、学級図書の時間というのがありますので、そちらの方で図書館利用をしているときに、各担任と授業支援の打合せとか、あとは使用図書の打合せなど、必要な図書とか希望図書など、司書の方にお願いして、こんなものを次の時間までに準備していただければというお話をさせていただいております。
日報とかをつけておりますので、そちらの方にも、司書さんの方からの連絡、それからこちらの方からの要望、そういうことを書かせていただきまして、連絡調整などを行っております。かなり短い時間ですので、打合せの時間がないというのがなかなか難しいところなんですけれども、その短い時間をうまく私どもの方で見つけて、そして活用させていただいております。
以上です。
【武島委員】  ありがとうございます。
【堀川座長】  ありがとうございました。この打合せの時間、なかなか大変ですよね。ほかの委員さん、いかがでしょうか。品川委員さん。
【品川委員】  どうもありがとうございます。品川です。皆様の発表が非常に分かりやすく、大変参考になりました。皆さんそれぞれに少しずつ質問がございます。まず、横浜市さんは研修内容が非常に充実していらっしゃるので、深く共鳴しながら聞いておりました。
2点お伺いしたいことがございます。一つ目は、特別支援の子供たちの研修もやってらっしゃるということでしたが、もしかしたら私が聞き漏らしていているのかもしれません。そうでしたらお許しください。お伺いしたいのは、学校図書館におけるアクセスビリティの問題をどのようになさっているかという点です。もう1点は情報リテラシーの研修はなさっているのかどうかについてです。
次に、島根県さんですが、こちらも非常によくできているなと思いながら拝聴いたしました。お伺いしたかったのは、どういう内容を学校司書の方々に研修されているかということですね。横浜市は非常に分かりやすかったので、そこのあたりの説明をもう少し具体的に島根県さんからもお聞きしたいと思います。ボランティアの人と学校司書とを分けていらっしゃるとのことですが、それぞれの資格等選考条件も含めて、研修内容をお教えください。
それから、文京区さんへの質問は指定管理の方にお伺いしたいのですが、学校図書館の支援員という方がいらっしゃいました。その支援員の方たちの資格や選考要件と研修内容を教えていただきたいということと、これは先ほどの御説明ともかぶるかもしれないのですが、学校の校長先生方にお伺いしたいのは、司書教諭の方と支援員の方との役割分担や連携等はどのようになさっているか、事例があれば併せて教えていただければと思います。
以上です。
【堀川座長】  それでは、順番にまたお願いいたします。
【堀部委員】  それでは、お答えになるかちょっと心配なんですけども、2点の質問の1点目についてですが、障害のある方へのサポートというところでは、特別支援教育の詳細について時間限りあるわけではございませんので、基本的には配慮を要する児童生徒へどういうふうに本に出会わせるか、そういう点ですとか、個別支援級のお子さんへのかかわり方というような、非常に概括的な部分がまだまだでありまして、御指摘の障害のある方へのアクセスビリティについては、まだまだ細かいところまでは時間がとれていないというのが正直なところです。
それから2点目の情報リテラシーについては、ちょっと触れ忘れていますが、やはりグループに分かれる際には、公共の司書のお力添えを頂いて、読書活動の中でのいわゆる情報読書に関する基本的な議論については、交流の場もありますし、それからワークショップの時間もあるというふうに聞いております。ただ、横浜の場合、今、1期、2期、3期ということで、学校司書になられてから段階がありますから、一律一斉ですと、どうしてもこの程度ならばという方もいらっしゃるので、それはまた方法としては、今後検討していかなきゃいけないなというところであると思います。
【堀川座長】  ありがとうございました。
では、お願いします。
【佐藤委員】  研修内容ですが、県立図書館が持っている理由は、公共図書館の司書の研修を行うというノウハウを生かして学校司書の研修も行うということです。
したがって、いわゆる司書としての業務の内容と、それと併せて、やはり学校ですので、子供たちとの接し方、横浜にもありましたが、そちらの方、教育に生かすという点での研修がございます。詳しくは、今度資料を持ってまいります。お許しください。
【堀川座長】  ありがとうございます。
それでは、文京区の。
【倉田】  1点目の支援員の資格ということでございますけれども、私どもは司書の有資格者を派遣するということで、業務要求水準書に書いてございます。
【堀川座長】  それからもう一つ、役割分担は。こちらですね。学校の方ですね。
【阿部】  15校の担当をしています、図書館流通センターの阿部と申します。
事業者の側として、資格はほぼ要件とさせていただいております。その他、司書教諭ですとか持っている者を優先的に採用していく。それから、やはり学校図書館での経験者というものも優先的に採用しております。
また、研修につきましては、全く経験値のないものも入社してきますものですから、そこに対して様々な会社側のカリキュラム、それから現場でのOJTというものを、経験値のある者から育成していくという体制を組んでおります。
ちょっと細かいところですけど、少し。
【白木】  では、15校を統括しております白木と申します。
まず、基本的には、毎月1回、研修を行っております。4月のは、学校司書とは何かというようなオリエンテーションをいたしまして、4月に必要なもののオリエンテーションの研修でしたり、それから図書館装備が始まりまして、最近になりましたら読み聞かせはしかり、ブックトーク、選書でしたり、いろんな研修をしなければならないことが必要に応じて出てきまして、それもレベルに合わせて、集合できる少人数でも都度行っております。つい昨日は、ストーリーテリングの研修をちょうど実施したところです。
以上です。
【栗原】  また15館を統括しております、株式会社ヴィアックスの栗原と申します。
繰り返し、少し内容をかなり重複する部分が出てしまうんですけれども、まずは、採用、資格に関しましては必ず司書教諭の資格を持っている者を採用しております。また、そのほか、経験ですね。学校図書館の経験、あるいは公共図書館の経験といったようなところも採用の際には優先事項として設定をしてございます。
研修の内容に関しましては、まず、入社時に、入社するスタッフ全員を対象といたしましての児童サービスの概論と、あとは今回、公共図書館からの司書派遣という仕事の性格もございますもので、公共図書館に関しての概論的なところも、同じく実施をしておるところでございます。
また、入社一定期間後に業務のフォローアップといたしまして、こちらも入社しましたスタッフ全員対象に、またもう少し高度な内容で児童サービス、公共図書館に対してのサービスの研修を行っております。また、学校図書館の組織といたしましては、毎月1回の全員集合しての研修のほか、一定期間、適宜、学期ごとでありますですとか夏休み、夏季期間の学校での支援が比較的少なくなる、そういった時期を利用いたしましての集合研修を行っているところでございます。
11月は、館内の装飾といいますか、ディスプレイですね、そういったところに関しての研修を、全員の集合研修として実施いたしました。
以上でございます。
【實吉委員】  よろしいですか。
【堀川座長】  すいません、ちょっと待ってください。まだ先ほどの回答を、続きを。
【小池】  よろしいですか。文京区立本郷小学校長の小池と申します。御質問の、学校司書担当教諭、それと支援員さんとの連携についてのいくつかの例をお話し申し上げます。
本校の例になりますが、例えば低学年の子供たちが学校図書館を使う利用指導を支援員さんの方にやっていただいています。また、高学年における委員会活動では、図書委員会の子供たちと一緒に協力をして学校図書館の整備などをやっています。また、例えば、読書週間、読書週間といったような、集中して読書に取り組む学校の企画対して、支援員さんが、特に休み時間に読み聞かせ会をするなどの取り組みもございます。
また一方では、いわゆる学校図書館の環境や、ディスプレイについては、逆に支援員さんの方から、季節に合わせてこういうディスプレイをしたらどうかなどが司書の担当教諭の方に寄せられると、では、それについて、例えばこんなイメージでお願いしますといったようなやりとりをしています。
あと、本校の例でいいますと、地域の学校支援ボランティアさんが、子供たちへの読み聞かせというのを朝やっております。そういった読み聞かせをするに当たって、どういった本を選んだらよいのかという、いわゆる選書の部分で具体的に支援員さんにアドバイスを受けて、それをもとに選書して読み聞かせを行うといったような連携をしています。これらに対しても、学校図書館の担当の教諭が、仲立ちをしています。具体的には、先ほど猪狩教諭が言ったとおり、直接の打合せをしたり、あるいは日報を活用して連絡調整をしたりしているといったようなことがお答えになるかと思います。
以上でございます。
【堀川座長】  ありがとうございました。
【品川委員】  すみません、確認をさせていただきたいのですが。
【堀川座長】  今のに関連して、はい。
【品川委員】  すみません。ということは、学校司書の方は、授業にはあまりかかわらないと考えてよろしいでしょうか。そこの線引きはどのようになっておられますか。授業のサポートみたいな形では入るなどということないのでしょうか。中教審では、アクティブラーニングについて議論になりましたが、例えば、学校司書の方が授業にかかわり得るのかどうか。それとも、完全に民間に委託しているのでそういったことは難しいのか、それとも、学校ごとにケース・バイ・ケースで随時対応可能なのか。そのあたりがよく分からなかったので、確認させていただきました。【小池】  実際の授業に対してのかかわりという受け取り方でよろしいでしょうか。
先ほど話したのは、どちらかというと、学校図書館の中で支援員さんがどのように環境を充実させるかという意味でしたが、今御質問のところでは、例えば各教科領域の年間指導計画の中で、学校図書館を活用して、更に調べを深めていこうというようなときに、実際には支援員さんに御協力を頂いてやっている例が幾つもあります。
例えば、国語科で説明文の学習をしたときに、その発展として、更にいろいろな自分なりの説明をする、低学年でいえば乗り物図鑑を作ろうという学習活動では、支援員さんと連携して、いろいろな乗り物についての本を事前に集めておいたり、あるいは公共図書館と連携して、本の数が足りなければ更に団体貸出しで事前に集めておいたりするなどです。あるいは、実際に学校図書館で調べ学習をしていこうというときに、担任と協力して子供たちの質問に答えることもあります。例えばどのページを見れば、より自分が調べたい乗り物が分かるのかというようなことも援助したり支援したりというようなことです。
【品川委員】  ありがとうございました。
【堀川座長】  いいですか。品川委員さんの御質問はこれで終了します。それでは、實吉委員さん。
【實吉委員】  實吉でございます。文京区さんにちょっとお伺いしたいんですが、成澤区長さんというのは非常にアイデアマンでらっしゃると思うんですが、並びに会社さんの方にもお尋ねしたいんですが、これは派遣ということになるんですか。要するに、文京区の職員なのか、ヴィアックスさんというところの社員の方が派遣としてそれぞれの学校に行くのか。
【倉田】  指定管理者の司書が学校図書館に派遣されているという形になります。
【實吉委員】  指定管理者というのは。
【倉田】  学校図書館への人的支援ということで、指定管理者が管理運営している区立図書館の司書が学校図書館に行って支援しているということです。
【實吉委員】  そうすると、今、派遣業法のところが非常に難しくなってきている部分があるんですが、その辺とのかかわりというのは整理できているんですか。
【堀川座長】  それはヴィアックスさんですか、それとも図書館流通センターさんの方でしょうか。
【阿部】  おっしゃっているのは、いろんな偽装請負ですとか、そういったことの御懸念かと思いますけれども、そういったものについては、結構学校図書館の委託については歴史がございまして、こちらの方も責任者をきちっと立てて、指揮系統については整理しているところでございます。
ですので、この文京区さんの事例におきましては、指定管理者側できちっとマネジメントした上で、指定管理者の図書館から学校図書館への派遣という形になっておりますので、そこの指揮系統については問題はないと思っております。
【實吉委員】  ありがとうございました。
【堀川座長】  できれば、契約内容か何かを教えていただければ、資料としてあると有り難いと思います。
それから、たくさん手が挙がっているんですけど、順番で。平久江委員さん。
【平久江座長代理】  平久江です。すばらしい発表、ありがとうございました。それぞれに一つずつ質問があるんですけども、まず横浜の堀部先生には、非常勤の学校司書さんなんですけども、これ、雇用期間というのは期限があるのかということと、それからまだ3年目ですから、継続性という点ではいかがなものかなとか思うんですけれども、結構ずっと継続されている方が多いのかという点が一つです。
それから、島根県の佐藤さんには、学校司書さんの身分がどういう身分なのかというのを、ちょっと教えていただければと思います。
それから、文京区さんの方は、多分、学校との連携で非常に重要になってくるのが、統括支援員さんではないかなというふうに思っているんですけれども、統括支援員さんの役割について、ちょっと教えていただければと思います。
以上、よろしくお願いいたします。
【堀川座長】  ありがとうございます。たくさん質問がおありのようですので、先に質問を受け付けたいと思います。そして、それに対してそれぞれ御回答をお願いいたします。
そちら、稲垣委員さん、はい、植松先生、加藤委員さん、お3人、お願いします。こちら、後でいきます。
【稲垣委員】  江戸川区の稲垣でございます。今の平久江委員の御質問と重なるかと思いますが、とりわけ横浜市さんの取り組みに非常に興味を抱きました。横浜市さんの取組は、本日の議事にもありますが、学校司書の資質の向上であるとか、学校司書の資格養成の在り方について、理想的な取り組みをされているなというふうに思いました。
それは、特に今、学校司書の配置事業というふうに銘打っておりますけども、配置することがもちろんねらいではなくて、なぜ学校司書を学校教育の現場に入れるかというビジョンが非常に明確に持たれていて、教育に携わるという視点がはっきりしているなというふうに思ったからです。それも、学校司書を配置する前の、やっぱり長年にわたって、10年までは行ってないかなと思うんですけども、堀部委員が取り組んでからかなりの年数をかけて学校図書館をきちんと充実させる、教員の意識を高める中で学校司書をいよいよ配置という、非常に計画的な流れがあるのかなというふうに思ってお伺いしていました。
そこで御質問ですが、やはり採用ということで、非常勤なのかなと思いますが、それが採用後5年先、10年先の資質向上まで考えてやられているのかなと思いますが、そこの今、採用という言葉を使われているんですけれども、その先の見通しみたいのをちょっとお聞かせいただければなとお願いいたします。
【堀川座長】  ありがとうございます。
それでは、植松委員さん。
【植松委員】  私もほとんど同じですが、図書館員とか、こういう職につきたい学生を教育している者として、勤続年数がどのくらい保障されるのかとか、現在応募されている人がどのくらいの年齢の方で、男女比はどんなものなのかとか、それから例えば別の小学校に行きたいとか中学校に行きたいとかいうことが、異動という形で許されるのかについてお聞きできればと思います。
島根県に関しては、平久江先生と同じように、雇用形態がどのようなものであるかについてお伺いします。
以上です。
【堀川座長】  ありがとうございます。
はい、加藤委員さん。
【加藤委員】  三つの自治体、それぞれにお答えいただきたいと思います。学校司書の立場で伺っていて、レファレンスもされる、図書館利用指導もされる、ブックトークもされる、予約にも応えるというすてきな内容が散りばめられていて関心して聞かせていただいたんですけれども、はたと気がついたときに、例えば学校図書館は、学校が活動している間、いつでも開館している状態になっているのかどうかということ、これが1点。
2点目として、いろんな研修が行われているんですけれども、校内で教職員とともに、その学校の子供たちの学びや生徒指導等について話し合う校内の研修に、学校司書は参加して一緒に考えることができるのかどうかということ。
3点目として、司書は利用者と向き合うことがとても重要ですが、教職員や子供たちから、現在、どういう要望が出ているか。図書館サービスというのは、充実すればするほど要望も増えると思いますが、どんな要望が出ているのか。それから、現場の学校司書の方の困り感がどういうところにあるのか。この調査協力者会議は、20年、30年後の学校図書館を見据えてということなので、このことがとても参考になると思いますので、教えていただきたいと思います。
【堀川座長】  ありがとうございました。
それでは、こちら側の方で、米澤委員さんから。
【米澤委員】  まず横浜の採用の際に資格を問わないというお話は以前からお伺いしていたのですが、実際に応募されてきている方たちが、例えば司書の資格とか教員の資格とかお持ちの方がいたのかなど、もし分かったらでよろしいのですが、お伺いしたいと思いました。
あともう1点は、文京区さんですけれども、生徒とかかわっている様子が全く見えてこなかったので、例えば、支援員さんの方は、職員会議には出られないと思いますので、学校の様子等を知ることはかなり難しいのではないかと思います。あと、生徒が、例えば図書館で騒いだりけんかをしたりしたときに、直接注意等ができるのでしょうか。あと、教員から、直接頼みごとやお願いができるのかということを、お伺いしたいと思いました。
以上です。
【堀川座長】  ありがとうございます。
はい、三浦委員さん。
【三浦委員】  横浜と文京区に1点ずつ御質問です。横浜に対しては、10年ほど前から、こうした組織的な学校司書の支援体制が築かれたということだったんですが、10年ほど前に転機となった事柄がもしあるようであれば、そうした点について伺いたいというふうに思います。それは人の変化であったのか予算がつくようになった点であったのか、あるいは市長部局の考え方が変わったのか。そういった点について、知りたいというふうに思います。
それから、文京区さんに対しては、図書館さんと、それから指定管理の方々にそれぞれ御質問となるんですけれども、文京区の方で目指されている学校図書館像というものが、一体どういうところを目指していらっしゃるのかということと、それも、その実現するに当たって、指定管理を選ばれているということの理由について、是非お伺いしたいというふうに思いました。
また、逆に、指定管理のTRCさんとヴィアックスさんにつきましては、TRCさん、ヴィアックスさんの方で目指されている学校図書館像というものがおありだと思いますので、そうした学校図書館像についてお聞かせいただきたいというふうに思っております。
【堀川座長】  ありがとうございます。
高橋委員さん。
【高橋委員】  島根県さんでは、成果というところで、週1回以上が図書館に行く児童が増えたということを発表されたんですけれど、横浜市さんでは、どういう成果基準みたいなものをお持ちなのかというのをちょっとお聞きしたいのと、あと、島根県さんも、これ以外に何か成果を毎年図っているような基準があるのであれば、教えていただきたいと思っています。
【堀川座長】  ありがとうございます。
それでは、お答えいただいていいでしょうか。たくさん質問がありました。横浜の堀部先生からお願いします。
【堀部委員】  書き漏らしていることだらけですけど、分かりやすいところからでお許しください。
今日、本来ですと、学校司書の要綱を持ってくればよかったんですが、そちらにある程度詳細というか方針を示されているんですが、今私がお答えできる手持ち資料は、本年度の学校司書の募集案内というところでお許しいただきたいと思います。
まず1点目、本当に何点もありましたね、非常勤嘱託というところでは……。
【堀川座長】  大変恐れ入ります。簡潔に。
【堀部委員】  分かりました、はい。この雇用期間というところなんですけれども、一応、27年度の実施、募集については、28年4月1日から29年3月31日ですから、基本的には1年なんですね。ただ、勤務成績等が良好な場合には、これ、後ほど説明しますが、更新することがあります。ただし、先により、更新する場合でも4回まで、そして65歳が上限というふうに示されています。
この勤務成績については、本校も学校司書が配置されていますけれども、いわゆる学校長の判断というんですか、そういう中で、いろんな角度から質問項目がありますが、そしてまだ自由記述のところもありますので、そんな中で、本校の学校司書の勤務についての向き合い方については評価されるものかと思っています。
それから、勤務場所については、最終合格決定後に、直接学校司書さんにお知らせすることになるんですけども、勤務地の指定はできないということになっているんです。これについては、今回、この報酬が、いわゆる交通費の支給が別途ありませんので、この時給1100円の中で過ごしていただくには、なるべく学校に近いというところもありますので、事実、私の学校の場合も、隣の学校の学区にお住まいの学校司書さん、交通機関を使う方においても、できるだけ学校に近いというところが配属校になろうかと思います。要は、1年間、単年度ごとの中で学校教育においてどういったサポートをしていただいているか、その様子をもとにしながら学校長の意見を受けとめていただき、教育委員会の方で配置の方を決めているというふうに考えていただければよろしいかと思います。
それから、年齢的なことは、本当に今お話をした枠、下からいれば上もいらっしゃるというところは事実ですし、それから、男女の比なんですけど、私の知り得る範囲では、男性がお一人方、残り374名は女性という状況ではないかなと思っています。また間違っているようでしたら次回訂正いたします。
それから、ふたを開けてみたらという言い方は変なんですけど、ある程度一次選考で、履歴書の提出がありますから、どういった専門性、あるいは職歴があるかというのは、当然、書類選考の中で見えてきます。最終的に、実際合格を出されて受けとめていらっしゃる学校司書さんは、やはり司書教諭の御経験があったり、それから公共の図書館、あるいは中には学芸員さんの資格を持たれて、実際現場で活躍されていた方もいらっしゃったり、ということを把握しております。
それから、この学校司書の施策は、ある意味10年掛けてというところで、何が転機かというところは、やはり予算的な裏付けというのは当然必要になるんですけども、まずは学校図書館ですから、本がなくちゃいけないということですよね。そういうところから、学校図書館の整備に関して重点をかけた時期から、やはり人とのかかわりというところで、最終的にはそういうサポートするスタッフをどうするかという中で、実はボランティアさんのお力添えを頂いたというのが非常に大きかったと思います。
その中で、事務局の人間、指導主事、あるいは事務局の司書経験のおありの方が丁寧に推進校に入りながら地ならしをしていって、成果を上げていくというような取り組みが、ひとつ功を奏しているのと同時に、民間の団体のお力添えを頂いたり、あるいは最後の最後に、議員さんのお力というんですか、市議会の中で学校図書館教育に対しての思いを首長が、市長が、あるいは教育長が受けとめていらっしゃったり、というところが非常に大きかったかなと思っています。
今、問題の状況というところでは、学校間に格差があるわけですよね。それは、学校司書さんの経験による課題も正直なところ、多分あると思います。逆に、学校の方の学校側の課題と申しますか、整備がしきれていない部分、また管理職の運用の部分、そういったところも課題もあるので、一概にお答えすることは厳しいんですけども、少なくとも学校司書さんが配置されてから、やはり人のいるという中で、スタッフの一人であるというところでの意識を非常に高く持っていただいているというところが、先ほどお話あったように、単に図書館教育にかかるスタッフのみならず、教育現場としてのスタッフであるという意識を非常に高く持っていただいているところは有り難いと思います。
校内研修に、学校司書さんが講師になって職員に啓発するような機会も、学校によってはとっていますので、そういう中での参画も非常に有益だと考えています。
以上です。
【堀川座長】  大変申し訳ありません。あと15分というところですので、島根県さんは、ここの委員さんにいらっしゃいますので、先に文京区さんの方のお答えをお願いしたいと思います。それも、申し訳ありません、簡潔にお願いいたします。
【阿部】  図書館流通センターの阿部と申します。
最初、統括支援の役割についての御質問あったかと思います。おっしゃるとおり、統括支援の役割は非常に重要になっております。やはり学校司書は一人仕事でございますので、15人、15校に入っているメンバーの均質化、平準化というものを強く意識して、経験値の高い、今日お邪魔している白木という者なんですけれども、統括支援の方で水準化を図るというものを大事にしています。何が各校であったかということを共有し、いいものを汎用化し、課題があるものについてはどういうふうに解決していくかということを共有していくという体制を整えております。
それから、加藤委員様だったと思うんですが、いつでも開館しているかというようなところと、校内の研修、それから教職員の方からの御要望とか困っていることというテーマがあったと思うので、これについては白木の方からお答えします。
【白木】  では、白木の方から答えさせていただきます。
まず、学校図書館はいつでも開館しているのかということですけれども、勤務時間が4時間ですので、4時間のうちはいつでも開館をしておりますが、学校利用等で閉館をする場合もございます。また、文京区の場合は外遊びも重視しておりますので、晴れた日は外で遊ぼうというような日は、閉館になったりすることもございます。
また、校内の研修の方に参加しているのかということですけれども、学校内の校内研修の方で講師等を学校司書の方でやらせていただいたことは3回ほどございました。
また、利用者と向き合う、教職員とはどうかということなんですけれども、先生方の方は、まだ図書館をどういうふうに利用していいかということは、なかなか御理解をいただけていない方の方が多いのではないかなというようなことを思っておりますので、先生向けのお便りを各校で配付しております。また、直接お話を伺ったり御相談に応じたりということもございます。子供たちは、毎日開館してほしいとか、いつでも来たいということですけれども、面白い本はないかとかということがあります。学校図書館も、所蔵に関しましてはこれから見直していく点も多々あるかと思いますけれども、その一人一人の子供たちに、その子に合った本を手渡していくということを、今、力を入れているところです。
【堀川座長】  それでは、大変申し訳ないんですが、たくさん質問がありまして、とてもとてもお聞きしている時間がありません。これはお願いなんですが、事務局の方で、今の質問を表にしていただいて、それに回答をそれぞれ書いていただくという、そういう結果を今度の会議、今度ではなくてその中間でも結構なんですが、頂ければ、大変有り難いと思いますが、いかがでしょうか。
【中安児童生徒課課長補佐】  御相談の上、対応させていただきます。
【堀川座長】  本当に申し訳ありません。それで、文京区さんにも、それから島根県さんにも、それから横浜市さんにも、もうちょっと細かい回答を頂けるのではないかと思います。
それで、大変申し訳ありません、ヒアリングのこの第1の議題をちょっとここで終了させていただきまして、まだ2と3があるんですが、これについても、とてもとても自由討議の方まで回りません。資料の説明だけを事務局にお願いしたいと思います。資料4と机上配付の資料ですか。
【中安児童生徒課課長補佐】  失礼いたします。議題2でございます、司書教諭や学校司書の資質向上方策についてということで、資料4、2枚紙を配付しております。2枚目ですけれども、小学校、中学校における学校図書館の利用と指導ということで、昭和58年に、文部省はこういう資料を出しておりました。お手元の青いドッチファイルの中にも、その現物のコピーを挟ませていただいております。こうしたものが昔はあったんですけれども、最近、文部科学省の方では特に出しておりません。
そうした状況の中にあって、学校司書の方の配置が今後ますます進んでいくであろうという法体系になってきておりまして、一方で、3割の学校司書の方々が我々の現状調査においては、資格を持っておられず、また採用時に特段の経験等も問われていないというのが、今日の3自治体とは別に、全国の自治体に問い合わせましたところ、そういう結果が帰ってきていると。
そういう中で、ある程度、学校図書館としての標準となるべき姿というものについて、余り深入りしない程度で、文部科学省としてまとめていくことができないかということで考えておりますのが、そこのことでございます。
内容項目案はお示しのとおりでございますが、今日のヒアリング、あるいは委員の先生方の御指摘の中でも、例えば特別支援教育であるとか生徒指導に関する知見を踏まえた児童生徒理解といったような項目等、欠如している部分もあるかと思いますので、そういった部分は御指導を仰ぎながら項目として加えていきたいというふうに思っております。
また、本委員会の大きな課題であります学校司書の資格養成等の在り方ということについてでございますけれども、そちら、机上配付資料として、論点の例ということで、幾つか、こういうことが考えられるんじゃないかというようなことを事務局の方でお示ししておりますけれども、例えば、学校司書の職務の標準というのはどういったものか。これは、以前の会議である程度整備されているというものかと思いますけれども、その職務を適切に実施するため、任用時確保されている望ましい資質というのはどう考えるべきか、その職務を適切に実施するため、研修によって向上を図るべき資質についてどう考えるか。任用時の資質確保の観点から、既存の資格に足りない内容は何か。地方分権や私立学校の自主性実績を踏まえ、どのような資格の在り方が考えられるかといったようなところをお示しさせていただいております。
以上でございます。
【堀川座長】  時間の関係で、早口で説明していただきまして、ありがとうございます。
この資料4、それから机上配付資料の学校司書としての資格の在り方、その養成の在り方についての検討の論点の例と。この資料について、皆様に自由討議をしていただきたかったところですが、今回は、堀川の不手際で、時間が足りませんでした。申し訳ありません。それで、これについては、それから今の質問に関してでも、もっとこういうことを聞きたかったということはありますし、それから今の資料4、机上配付資料についての御意見を、どうぞメールで事務局にお伝えいただければと思います。
次の会議の日程はまた調整していただくことになりますが、次、いつになるかまだ分かりませんので、その間、何でも結構です。メールで御意見をお知らせいただきたいと思います。是非お願いいたします。
それから、今日のところで御発言のなかったこちらの3人の委員さん、一言ずつ今日の会議の感想、御意見、何でも結構です。こちらから、小林委員さんからお願いします。
【小林委員】  小林です。先進的な事例の発表をありがとうございました。最初に、前回、御欠席ということで御発言のあった加藤委員さんの配付された資料も併せまして、大変参考になりました。特に、加藤委員さんがおっしゃった学校の教職員として、同僚としてという言葉があったんですね。教職員の一員として、同僚としてということで。この言葉を重く受けとめております。今後、学校司書、今回は支援員ですとかいろいろな言葉が飛び交いましたけれども、学校司書のいろいろ資質や能力、それから資格等について考える上で、教職員の一員としての在り方ということを、今後とも尊重して考えていきたいと思いました。
感想を述べました。以上です。
【堀川座長】  ありがとうございました。
小西委員さん、お願いします。
【小西委員】  失礼します。三つの御発表、大変ありがとうございました。うらやましいなというふうに感じました。私がかかわってきた自治体では、全く予算を取るところに至らなかったので、本当に参考にさせていただけたらと思っております。本日はお疲れでございました。ありがとうございました。
【堀川座長】  ありがとうございました。
小瀬村委員さん。
【小瀬村委員】  三つの御提案、どうもありがとうございました。すいません、ちょっと今日声がかれていたので発言できませんで。
特に横浜の御発表の中で、図書館を活用した授業改善のために司書を配置するんだというビジョンが明確なところが特に、司書教諭の立場としては、心に残りました。
司書さんの研修が進む中で、次に大切なのは、それを授業に持っていくための教職員、授業者とのつなぎ方だと思うんですね。今日の質問の中で見え隠れしてきましたが、司書さんの研修が進む中で、実際に授業をする人とつないでいく司書教諭のいろいろなかかわりを考えていけたらいいなと感じました。ありがとうございました。
【堀川座長】  ありがとうございます。今日、一言だけ最後に言いたいという方がいらっしゃいますか、いいでしょうか。
今日は三つの御発表をもとにかなり具体的ないろいろな観点が出てきて大変有り難く思っております。この調子で次回もやっていきたいと思います。
そして、最後になりましたが、ヒアリングの団体を選定した基準ですね、その辺をちょっと御説明をお願いいたします。
【中安児童生徒課課長補佐】  本日ヒアリングをさせていただいた団体につきましては、まずは学校図書館における業務の実態という観点から、先進的な取り組みが行われている地方公共団体の方々に来ていただいております。この後、ほかに委員の先生方からいろいろと御紹介があった団体等がありますので、そういった団体を中心にということを考えておりますけども、大きな観点で申し上げますと、もともとこの学校司書の配置の促進ということに関しては議員立法で成立しておりまして、そこに議員連盟がございますので、その議員連盟においてヒアリングをされたような団体の方々から、ここでもヒアリングをさせていただくというのが一つ筋合いでないかなというふうに思っております。
そのほか、様々に学校図書館の運営の向上に向けて活躍されている団体あるかと思いますけども、ある程度のどこかで線を引かないといけませんので、私ども座長と相談の上考えさせていただいているのは、何らかの仕掛けによって公益性を確保されているということが明らかということを一つの線引きにしてはどうかなというふうに思っております。
また、学校図書館の運営には、学校という組織、校長先生をはじめとして、そういった組織あってこそ成り立つものですので、そういった校長でありますとか教育委員会、あるいは私立学校といったところからヒアリングということも考えてはどうかと考えております。
以上でございます。
【堀川座長】  あとヒアリングは2回ぐらいあるんですか。
【中安児童生徒課課長補佐】  ちょっと日程については、また追って御相談させていただきたいと思いますけども、年度内にあと、よろしければ2回ぐらいの開催ということを考えさせていただければというふうに思っております。
【堀川座長】  分かりました。
何か御質問ありますか。いいですか。
それでは、本当に不手際で申し訳ありません。最後に、事務局の方から、どうでしょうか。何かありますでしょうか。
それでは、また委員の皆様には日程調整のメールが届くかと思いますし、それから委員の皆様からは、繰り返しになりますが、どうぞ今日の御発表、それから皆さんの御質問踏まえて、御意見等々、メールで事務局の方にお寄せいただきますように……。
【平久江座長代理】  いつぐらいまでですか。
【堀川座長】  どうしましょうか。次の日程がちょっと分かりませんので。
【中安児童生徒課課長補佐】  意見をお寄せいただくのは、いつまででも構いませんので。ただ、とりあえず期限を切らないと駄目ということで申し上げると、普通、こういう会議だと1週間という形で切らせていただいているんですけれども、とりあえず、1週間短かそうという感じだなというリアクションかと思いますので、2週間で1回切らせていただいて、そこでまたちょっと改めて御相談申し上げたいというふうに思います。どうでしょうか。
【堀川座長】  2週間を、はい。1週間ではなく2週間だと助かります。
それから、文京区さん、横浜市さん、島根県さんの回答というのは、やっぱり切りますか、日程。
【中安児童生徒課課長補佐】  質問項目の整備を文部科学省の方でさせていただいて、その上で、ヒアリング対象の方々にどこまでお答えいただくかということを御相談させていただかないといけないかなというふうに思っておりますので、またちょっと改めて座長と御相談させていただければと思います。
【堀川座長】  大変お仕事を増やして申し訳ないんですけれど、どうかよろしくお願いいたします。
それでは、今日はこれでいいでしょうか。いろいろな議題が、積み残しがありますが、今日の会議はこれで閉会とさせていただきます。今日はありがとうございました。


お問合せ先

初等中等教育局児童生徒課