資料5 考えられる主な論点について(案)


1. 学校司書の資格・養成に関する基本的な考え方について

○ 関係団体からのヒアリング(注1)において,学校司書の職務内容が専門性を必要とするものであるため,大学における養成が必要であるとの意見が多数示されたがどのように考えるか。現行の司書や司書教諭の養成と同様に大学及び短期大学において担うことが考えられるか。

○ 本作業部会では,学校司書の養成に関して,大学等のモデルカリキュラムとして,望ましい科目,単位数等を示すこととしてはどうか。このモデルカリキュラムの履修については大学等が履修証明を行うことが考えられる。

○ このモデルカリキュラムについては,学校司書が学校図書館で職務を遂行するにあたって,履修していることが望ましいものとすることが考えられるがどうか。
なお,学校司書の採用については,任命権者である地方公共団体や学校法人等の権限であり,地方分権の観点から,モデルカリキュラムの履修の義務づけを行うことは適切ではないと考えられる。

○ 一方で,このような養成には長い時間を要すること,現に学校図書館で勤務している学校司書の方々が保有する資格や経験年数等も様々であることを踏まえれば,経過的な措置も必要と考えられるが,どのような内容が考えられるか。

○ また,学校司書の養成は,大学等における教育に加えて,地方公共団体による研修の実施など採用後の資質能力の向上のための取組も重要であると考えられるが,どのような取組が期待されると考えられるか。


2. 学校司書のモデルカリキュラムについて

○ モデルカリキュラムは,学校司書が学校図書館において職務を遂行するための基礎的な知識・技能を修得するためのものとして,その後,さらに専門的な知識・技能を身につけていくことを期待し,学校司書の職務の遂行にあたっての必要最小限のものとしてはどうか。

○ 平成26年報告書(注2)では学校司書の職務として,1 間接的支援に関する職務,2 直接的支援に関する職務,3 教育指導への支援に関する職務が示されており,これらの職務の遂行のために必要不可欠な科目・単位等はどのような構成が望ましいと考えられるか。

○ 学校司書のモデルカリキュラムにおいて,科目の内容が司書資格の科目や司書教諭や教員免許状の科目と重なる場合には,読み替えを行うことが考えられるがどうか。

○ 単位数については,養成を担う大学等と履修しようとする学生等の双方にとって過度な負担とならないよう配慮することが必要と考えられる。また,司書などの他の資格とのバランスも考慮した上で検討する必要があると考えるがどうか。




(注1)学校図書館の整備充実に関する調査研究協力者会議」第2回~第4回
(注2)「これからの学校図書館担当職員に求められる役割・職務及びその資質能力の向上方策等について(報告)」平成26年3月 文部科学省調査研究協力者会議


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文部科学省初等中等教育局児童生徒課

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