英語力評価及び入学者選抜における英語の資格・検定試験の活用促進に関する連絡協議会(第1回) 議事録

1.日時

平成26年12月2日(火曜日)10時00分~12時00分

2.場所

文部科学省(中央合同庁舎第7号館東館)3階3F1特別会議室

東京都千代田区霞が関3-2-2

3.議題

  1. 座長選任等
  2. 作業部会の設置について
  3. 当面の取組について
  4. ヒアリング(資格・検定試験団体における取組)
  5. その他

4.出席者

委員

青山委員、荒井委員、安藤委員、石鍋委員、圓月委員、大塚委員、奥田委員、尾関委員、日下部委員、塩崎委員、島村委員、新庄委員、髙橋委員、多田委員、田原委員、中村委員、根本委員、平方委員、松本委員、三島委員、三宅委員、村田委員、安河内委員、山﨑委員、吉田委員、小椋氏(梅澤委員代理)、関氏(内藤委員代理)

文部科学省

山中文部科学事務次官、前川文部科学審議官、小松初等中等教育局長、吉田高等教育局長、中岡大臣官房審議官、伯井大臣官房審議官、義本大臣官房審議官、榎本国際教育課長、里見大学振興課長、水田高校教育改革PTリーダー、太田視学官、圓入外国語教育推進室長、橋田大学入試室長

5.議事録

【榎本国際教育課長】 定刻ですので、第1回英語力評価及び入学者選抜における英語の資格・検定試験の活用促進に関する連絡協議会を開催いたします。
 お忙しいところ御出席いたただき、ありがとうございます。
 私は、初等中等教育局国際教育課の榎本です。座長が選任されるまでの間、進行を務めさせていただきます。よろしくお願いいたします。
 本来ですと、ここで委員を御紹介するところでございますが、お手元の資料、この配付資料で2枚めくりますと、委員の名簿を付してございます。また、座席表もございますので、恐縮ながらこれをもって代えさせていただきます。
 また、配付資料に関しましては、この配付資料1枚目の中ほどの4、配布資料というところで、資料1から6まで記載されてございます。不足等ございましたら、事務局に御一報いただければと思います。
 まず、文部科学省事務次官の山中から御挨拶申し上げます。

【山中文部科学事務次官】 皆さん、おはようございます。文部科学省の事務次官の山中でございます。
 皆様におかれましては、大変年末のお忙しい中、第1回の英語力評価及び入学者選抜における英語の資格・検定試験の活用促進に関する連絡協議会という、非常に長い名前でございますけれども、御出席賜りまして本当にありがとうございます。
 英語能力ということでございますけれども、今後の日本の教育を考えていく上で、特にグローバル化する社会が展開する中で、基本的にはやはり日本の教育は、生徒・子供たちの論理的な思考力とか表現力でございますとか、相手を理解して、その立場に立って、どうやったら意思を伝えることができるかといった力を付ける必要がある。これは英語に限ることではございませんで、まさに国語教育あるいは理科・社会とか、いろんな教科の基本になるものだと思っております。こういう力を全ての教科といいますか、特に国語の教科の中では読解力を強く付けようというのは、このような力を子供たちに付けてもらおうということでございます。
 こういう中で、グローバル化する社会の中で更に日本人が今後の社会の中で活躍し、貢献していくというために、とりわけ英語能力を付けていく必要があるというところは強く認識されてきたところでございます。
 例えば、学習指導要領を見てみましても、平成元年、四半世紀前ですが、ここで四つの能力がうたわれて、英語で表現する能力と言われ、平成10年には四つの能力、読む、書く、聞く、話す、実践的コミュニケーション能力という言葉が出て、平成20年には4技能という言葉も出てきて、聞く、話す、それから読む、書く、こういう技能というのが日本の英語教育の中心であるということは、25年、30年近く言われてきているわけでございます。
 それにしては、その能力がどうなのだろうか。特に、知識を吸収する能力、知識を吸収するためのツールとしての英語能力というものは非常に今まで一生懸命やってきたわけですけれども、一方で今必要になってきている、表現する力、他人に自分の考えを表現し、伝える力、あるいは他人が言っていることを聞く、理解する力、ここのところの能力というものが求められています。今までいろんな方々から日本の教育というものの在り方自体が問われ、これからは論理的思考力、自分で自ら課題を発見し、それを解決していく能力、こういうものを付けていくのだというところに重心を置く。これから改訂されます学習指導要領についても、そういう能力を、全ての教科で付けていくのだということが基本になっているところでございます。
 英語教育もずっとそういう形でやってきたのですけれども、結果がどうかということについては甚だ疑問がございます。それが、なぜそうなっているのかというのは、いろいろな原因があると思いますけれども、一つの原因として考えられているのが、高校までは英語教育を4技能ということでやろうということで改革してきているわけですけれども、大学入試自体が余りそういう能力を重視していないということがあるのではないか。四つの技能と言いながら、大学入試で四つの技能というものを評価してもらっているのだろうか。
 そこで余り評価されないということになりますと、高校生の特に2年、3年とかの教育というものは、大学入学を目指す生徒にとっては、これは今では高校生の5割を超えていますけれども、大学に合格するための英語の勉強というものにどうしても集中してくるということになろうかと思います。高校生にとっては英語だけでなくて、数学もやらなきゃならないし、社会もやらなきゃならない、理科もやらなきゃならない。たくさん教科がありますから、効果的に時間を使わなければならないので、効率的な勉強をするということになるわけでございます。
 そして、効率的な勉強をして、結果、大学に入ってくると、英語教育の成果というものがどうなっているかというのは、大学の先生方、よく御存じのとおりでございます。
 そういうことを背景にいたしまして、文部科学省では今年の2月に英語教育の在り方に対する有識者会議というものを発足させ、9月にその報告を取りまとめたところでございます。
 この中では、高等学校とか中学校以下の学校の授業評価の在り方、あるいは入学者選抜、これは大学、高校もそうだと思いますけれども、特に大学入試での英語の能力評価について、外部団体による資格・検定試験のさらなる活用。これは四つの技能、聞く、話す、読む、書く、こういう四つの技能を評価しているものですけれども、こういうものについてさらなる活用を促進するということで、関係者による協議会というものを設置して、様々な、具体的にどうやって取り組んでいけばいいのかということを検討するということが提言されたところでございます。
 そういう提言を受けまして、本日の英語力評価及び入学者選抜の連絡協議会というものを発足させていただいたということでございます。
 本協議会では、当面、英語の4技能の活用促進に関する情報でございますとか、その活用促進に関する行動指針でありますとか、いろんな外部試験がありますので、換算方法の検証などについて検討していただけたらというふうに思っております。
 また、先ほど申し上げましたように、教育は英語教育のみならず、いろんな教科についても、英語教育で言われていることと全く同じ課題を抱えている、あるいは同じ方向で改革していく必要があるのではないかということが検討されております。
 そこで、英語だけでなく、ほかの教科についての大学入試についても、中教審の高校大学接続部会というところで、大学入学希望者学力評価テストといった形での、新しい学力といいますか、そういうものに合った形での学力の評価というものを大学入試の過程の中でやっていただきたいということについての検討が行われ、近々答申が行われるということが予定されているところでございます。
 是非、先生方、大変お忙しいところ恐縮でございますけれども、日本の生徒・学生の力を付けていく、そういう上で英語という観点から、日本の学生・生徒に必要な能力が付く、そのための目標として、小中高の教育に対し、実際上非常に影響力の強い大学入試の在り方、そこでの外部試験の在り方について御検討いただければ大変有り難いと思っております。よろしくお願い申し上げます。

【榎本国際教育課長】 続きまして、本協議会の趣旨について、文部科学省大臣官房審議官の伯井より説明いたします。

【伯井大臣官房審議官】 大臣官房審議官の伯井でございます。座って説明をさせていただきます。
 私の方からは、本連絡協議会の趣旨につきまして、資料に基づき、その背景事情なども含めて御説明をさせていただきます。
 資料の10ページをお開きいただきたいと思います。本連絡協議会に関する基礎資料の資料2というふうにございますが、10ページにございますように、生涯にわたって英語力を向上するためには、小中高、大学を通じて、コミュニケーション能力に必要な聞くこと、話すこと、読むこと、書くことの4技能を総合的に育成され、各技能が適切に評価されることが必要であるということでございます。
 10ページの中ほどにございますが、25年度~29年度までの第2期の教育振興基本計画におきましても、生徒の英語力の目標を掲げつつ、資格・検定試験を活用した生徒の英語力の把握・検証などによる戦略的な英語教育改革の取組支援、あるいは大学入試においても、高校段階で育成される英語力を適切に評価するため、外部検定試験の一層の活用を進めるということが言及されております。
 また、先ほど次官からもございました、本年の2月から「英語教育の在り方に関する有識者会議」で、その改善充実方策を御議論していただきまして、9月に報告を取りまとめていただきました。英語力の改革、五つの提言というふうに、11ページにもございますが、その中で、特に改革の3で英語力の評価及び入学者選抜の改善ということが盛り込まれております。
 改革の3の柱といたしましては、生徒の4技能の英語力学習状況の調査・分析を行いまして、その結果を教員の指導改善、生徒の英語力向上に生かすと。そして、生徒の英語力の評価及び入学者選抜における英語力測定において、4技能、コミュニケーション能力を適切に評価することが必要ということを提言いただいた上で、4技能を測定する資格・検定試験の活用促進を行う。そのため、関係者が参画する協議会を設置し、必要な情報発信、指針作り、試験間の比較、換算表の作成等を具体的に行っていくということが提言されたわけでございます。
 12ページが、その有識者会議報告の当該部分の抜粋をしております。今、説明いたしましたように、学習指導要領との整合性を確保するとともに、各大学・高等学校の教育理念、内容等に応じた入学者受入れ方針、アドミッション・ポリシーを踏まえつつ、既に広く認められている資格・検定試験を活用すると。その活用を促進するために、関係者に広く参画いただいて、その有効性と課題を明確化し、それらの活用を促進する協議会を設置というのが提言されているわけでございます。
 12ページの資料の右の点線で囲ってある部分が、指針作りに向けて想定される検討項目の例です。これは後ほど資料3、当面の本連絡協議会での具体的な検討事項ということで御説明いたしますが、学習指導要領との親和性であるとか、多様な生徒・学生の能力への適合性、妥当な換算方法、受験のしやすさ等々について検討項目が例示されております。こういう形で本連絡協議会の設置の提言を受けて、これを行うということでございます。
 それから、13ページには、これまでの外部検定試験等の活用事例を挙げております。生徒の日頃の評価、英語力の向上における評価面での活用例、あるいは入試における活用例、入試においてはいわゆるみなし満点、あるいは点数加算等の換算などが具体的に行われているわけでございます。
 それから、主な英語の資格・検定試験の概要を13ページの下の欄に挙げております。
 そして、次のページになります。14ページに、ヨーロッパにおける共通参照枠であるCEFRを示しておりまして、そのCEFRの対照という形で、各外部検定試験団体の方でいわば自主的にそれぞれのCEFRのどこに該当するのかというのを御申告いただいて作成したものが、各試験団体のデータによるCEFRとの対照表、14ページの下の方にありますものが現在ございます。これを参照しながら、議論をしていただければというふうに考えております。
 15ページは、先ほど次官からもお話がございましたけれども、去る11月20日の中教審総会におきまして、新しい時代にふさわしい高大接続の実現に向けた高校教育、大学教育、大学入学者選抜の一体的改革の案が示されました。その中で、新テスト、高等学校基礎学力テスト(仮称)と、大学で学ぶための力、特に思考力・判断力・表現力を中心に評価する新テスト、大学入学希望者学力評価テスト(仮称)を導入して、各大学で活用促進するという提言がなされております。
 この新テストにつきましては、16ページに英語との関わりで抜粋しております。英語については4技能を評価することとされ、大学入学希望者学力評価テストにつきましては、特に英語についてアンダーラインを引っ張っておりますが、4技能を総合的に評価できる問題の出題や民間の資格・検定試験の活用によると。並列して民間の資格・検定試験の活用により、読む・聞くだけでなく、書く・話すも含めた英語の能力をバランスよく評価する。また、他の教科・科目や合教科・科目型、総合型についても、英語についての検討状況も踏まえつつ、民間の資格・検定試験の開発・活用を見据えた検討を行うという指摘がなされております。
 また、この指摘において、アスタリスクのところでございますが、本連絡協議会についても様々な検証を求めるとの留意点が示されたところでございます。
 さらに、高等学校基礎学力テスト(仮称)では、対象の教科・科目として、高校の必履修のコミュニケーション英語1などの検討が挙がっております。また、高校でも英語等について民間の資格・検定試験も積極的に活用するとの指摘がされているところでございます。
 これらにつきましては、今後、この高大接続の答申がまとまった後に、専門家会議が今後設置されまして、そこで具体的な検討が進められるという予定でございます。本連絡協議会における取組や議論につきましては、新テストの一体的な検討が行われる予定のその専門家会議の議論につなげていければというふうに考えている次第でございます。
 17ページの下に、当面のスケジュールのイメージを示しております。当面のスケジュールとして、本年度内に英語の4技能試験及び活用促進に関する情報提供、一番上の部分ですけれども、情報提供を可及的速やかに具体的に行っていこうと。それから、2番目の指針の作成、英語の資格試験の活用促進に関する行動指針のようなものを作成していこうということ。また、資格・検定試験間の換算方法等の検証方法なとも併せて検討していこうというふうに、そういったことを年度内に行っていただきたいというふうに考えております。
 また、先ほども説明いたしましたけれども、中教審の高大接続部会において答申のまとめに向けて議論されております大学入学希望者学力評価テスト及び高等学校基礎学力テスト、いずれも仮称でありますけれども、の専門的な検討におきましても、本協議会の取組を参考にしていただくということが期待されております。
 また後ほど、本会議において御議論いただく当面の検討事項について、資料3に基づきまして協議、共有させていただく予定でございますので、御了承いただきたいと思います。
 こうした背景事情の下に、資料1-1、2ページでございます。本連絡協議会の設置についてという資料を再び御覧いただければと思いますが、ただいま御説明いたしました趣旨ということで、生涯にわたる英語学習を通じた英語力向上のための四つの技能の評価及び入学者選抜改善における英語の資格・検定試験の活用の在り方について、検討・協議を行っていただくということです。
 また、2にありますように、その役割は、中教審などのように審議をして、答申なり報告をまとめていくというものではなく、資格・検定試験をより効果的に活用していくということから、広く関係する皆様方にこういった形で一堂にお集まりいただきまして、今後の方向性や取組について調査・検討・協議を行っていくと。あるいは関係団体間の必要な申合せのようなものを行っていく。あるいは必要な団体間の調整を行うということで、具体的なそういった役割を期待しているところでございます。
 また、後ほどお諮りいただく予定ですが、専門的・技術的な事項につきましては、本連絡協議会の下に作業部会を設置いたしまして、そこで御議論いただくということも予定しているところでございます。
 将来的には、各団体の皆様方の自主的な活動を進められることを想定しての連絡協議会でございますが、本連絡協議会は社会的に非常に関心も高く、公共性を備えた場として、学校、資格・検定試験団体、経済界の皆様方から御提案を受けながら、文科省としてもそういった様々な取組を後押ししていきたいというふうに考えている次第でございます。
 大変雑駁(ざっぱく)でございますが、私からの趣旨説明は以上でございます。どうかよろしくお願い申し上げます。

【榎本国際教育課長】 では、議題に入ります。議題の1として、座長の選任を行います。
 資料1-1の5にございますとおり、座長に関しては事務局が委嘱するとなっております。文部科学省といたしましては、「英語教育の在り方に関する有識者会議」において、企業におけるグローバルな御経験から御参画いただきました多田委員にお願いしたく考えております。委員の皆様におかれましても、このことでよろしゅうございましょうか。
 では、多田委員に座長をお願いいたします。恐縮ですが、今後の議事進行は多田座長にお願いしたく思います。よろしくお願いいたします。

【多田座長】 おはようございます。最初に一言御挨拶を申し上げます。
 英語教育の在り方に関する有識者会議で、私は、生涯にわたって学習を続けていく観点から見ましたら、大学入試は英語教育の一つの通過点であるということ、そして、会議の主な課題は、4技能で高大接続していくという非常にチャレンジングな取組でしたので、文部科学省におかれても、らしくない取組と報告をまとめるように強くお願いいたしましたが、その流れから今回、一番らしくない座長をお引受けすることになりました。官民学、そしてNGOをつないでいく役回りを精いっぱい務めさせていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 それでは、まず、議題の2について、事務局より説明をお願いいたします。

【榎本国際教育課長】 資料1-3を御覧ください。本協議会では、専門的・技術的見地から集中的に調査・検討し、今後の議論を効率的に進めるために、この連絡協議会の下に作業部会を別途設置したいと思っております。
 なお、この作業部会に関しましては、指針などの検討におきまして専門的あるいは技術的な御議論を頂くことも想定され、また、その際には試験に関するノウハウ、あるいは受験料など試験団体の組織運営に関わるような議論もあろうかと思われます。そうしたことから、この会議に関しまして、9ページにございます会議の運営にありますとおり、原則非公開とさせていただきますが、議論をまとめていただいた内容については適宜・適切にこの連絡協議会において報告いただく予定としております。
 以上です。

【多田座長】 特に異議なければ、それでは、資料1-3のとおり、作業部会を設置することとしたいと思います。委員につきましては、既に各団体等も作業を進めていると思いますので、それを踏まえながら部会を進めていくことにしたいと思います。
 続きまして、この会議の議事の公開方法についてお諮りしたいと思いますので、事務局より引き続き説明をお願いいたします。

【榎本国際教育課長】 資料6ページ、資料1-2を御覧ください。議事に関しましては、第1条にございますとおり、「公開することによって公平かつ中立な審議に著しい支障を及ぼすおそれがあると認める場合、そのほか正当な理由があると認める場合」以外は、原則公開としたいと思っております。
 また、この協議会の議論は、できるだけオープンにするために、議事録はほかの中央教育審議会などと同様に発言者名入りで作成し、これをウエブに公開することとしたく思っております。なお、議事録をウエブに公開する際には、あらかじめ発言内容は各委員に確認いただいた上で公開いたします。
 また、会議資料に関しましても、公開することによって公平かつ中立な審議に著しい支障を及ぼすおそれがあると認める資料を除いて、公開としたく思っております。
 資料1-2は以上です。

【多田座長】 ありがとうございました。これについては特に御議論ありますでしょうか。なければ、これにて公開規則を決定いたします。
 それでは、傍聴者がいらっしゃるようですので、ただいまより入場を認めたいと思います。

(傍聴者入室)

【多田座長】 では、本会議の発足に当たりまして、文部科学省より当面の取組についての確認があるということなので、お願いいたします。

【圓入外国語教育推進室長】 それでは、お手元の資料の30ページを御覧いただきたいと思います。資料3に、当面の取組について(案)を付けさせていただいております。先ほど伯井審議官から御説明させていただきましたように、9月末にまとまりました「英語教育の在り方に関する有識者会議」の報告を受けまして、当面の本年度それから来年度にかけての取組としてまとめさせていただいたものでございます。
 まず、4技能を測るということでございますが、1番目の英語の資格・検定試験及び活用促進に係る情報提供でございます。本日、たくさんの資料をお配りさせていただいておりますが、これまで4技能を測る試験ということで、試験団体さんが情報発信もされていますが、一覧性がある情報でまとまったものがございませんでした。これから活用する側においてそれぞれの立場があると思いますけれども、学校の先生方、それから学生・生徒さんが情報共有していただけるような情報発信の在り方と、それから、後ほど御説明ございますけれども、試験団体さんの懇談会の方でポータルサイトをまとめて発信するという御提案がございます。そのような御提案を頂きながら、随時発信するような仕組みということで御意見を頂ければと思っております。
 2番目でございますが、先ほど審議官から御説明させていただきましたように、行動指針、仮称としておりますが、その策定について年度内を目途にまとめていただきたいと思っております。
 以下、御説明は割愛させていただきますけれども、指針の項目例として、学習指導要領に沿った親和性、測定可能性、評価の妥当性、それから一番学校の方からお問合せが多い受験のしやすさということで、経済的状況に配慮した受験料や地域バランスに配慮した実施体制など、様々な観点から挙げさせていただいております。これから作業部会を設置させていただいて、専門的・技術的な御議論あるいは観点もあろうかと思いますので、年度内に御議論いただいたものを連絡協議会の方に案として報告いただいて、おまとめいただければと考えております。
 3番につきましては、英語の資格・検定試験間の換算方法等の検証ということでございますが、これも専門的・技術的な観点からの御議論も必要かと思います。作業部会以降に検証の在り方も含めて御議論いただきまして、なるべく早い段階で学校・生徒さんでも御活用いただけるような換算表の作成も含めた仕組みというものを御提案いただければと思っております。
 次のページの4番目でございますが、これも先ほど御説明がございました新テストが二つございます。今後答申がまとまりました後に、専門的な御議論を頂く場が設置されるということでございます。そこでの御議論につながせていただくという形で、例えば検証の結果の報告や御意見などを頂ければと思っております。
 5番につきましては、今年度すぐには着手できないと思うのですが、今現在、大学や高校の入学者選抜におきまして学力検査が行われておりますが、その中で様々な問題がございます。そういったものの検証を行いまして、いわゆるいい問題というものを例えば情報発信していただくことも将来的には考えさせていただいているということでございます。
 以上でございます。

【多田座長】 ありがとうございました。
 ただいまの御説明について確認したい事項もあるとは思いますけれども、どうしてもこの時点で確認したいということのほかは、できるだけ委員の皆様方の発表の時間にお願いしたいと思いますが、よろしいでしょうか。ありがとうございます。
 それでは、各試験団体より発表いただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。よろしいでしょうか。ちょっと時間も押していますので、申し訳ないですが、発表時間は3~4分ぐらいにとどめていただいて、まずはTOEFL Juniorの小椋委員からお願いできますでしょうか。

【小椋氏】 グローバル・コミュニケーション&テスティング、梅澤の代理の小椋と申します。私の方から、TOEFL Junior Comprehensiveの紹介をさせていただきます。資料上下になっておりますので、足早ですが、よろしくお願い申し上げます。
 TOEFLは後ほどTOEFL IBTのところで御案内いたしますが、国際的に130か国以上で活用されているというテストですが、下にありますのが、最新のTOEFLテストのラインアップでございます。ここにございますように、TOEFLファミリーのテストは、人の成長に合わせて継続的な英語力の向上に寄与できるものと考えておりますが、今回御案内するのはTOEFL Juniorテストの4技能版でありますTOEFL Junior Comprehensiveでございます。
 次、今日の内容、テストの特長ですが、その次のスライドから一つずつ見てまいります。1番、4技能を多面的・統合的に測定という部分ですが、テストの構成、4領域を80問、合計2時間14分ほどで解答するデザインとなっております。全てのセクションでコンピューターを使用いたします。
 次のスライドですが、リーディングセクションの問題でございます。Eメール、新聞あるいはネットの記事といったような日常的な文章と、あと自然科学、社会科学、芸術など、アカデミックな文章を題材にしております。
 リーディングの続き、次のスライドでございますが、先ほどのスライドの二つ目の題材の全文を掲載しております。共に思考力・判断力・表現力などが問われる設問を幾つか挙げておりますので、後ほど目を通していただければと思います。
 次、リスニングの部分でございますが、これも日常的な文章とアカデミックな文章を題材にしております。ただ、何が聞き取れたかといった問題よりは、会話の主人公は次どんな行動に出るのか、説明全体の意図は何なのかといったような、話から予想される展開や話者の意図などを推察させる問題も特徴的なものでございます。
 次、スピーキングでございますが、読んで話す、聞いて話す、又は読んで書く、聞いて書くといったような統合型の課題によって、現実の英語運用シーンに限りなく近い形で英語能力を測定いたします。
 統合型では、読んで、また見聞きして、一度頭の中で整理して発信していく、そういったプロセスを改善させた技能統合を測るのに最適な問題かと思われます。
 次のスライドでは、ライティングの例題が載っておりますが、右上のところでは学校への携帯電話持込みについてどう思うかなど、社会的な課題に関する題材も使用されております。右下の例では、アカデミックな内容の授業を聞いて、サマリーを書くといったような問題もこちらに入っております。
 次のスライド2番ですか、リーディングとリスニングでは、Equatingにより、どのテストフォームでも同等のスコアを提供いたします。スピーキング、ライティングでは、人による採点ではありますが、トレーニング及び検査を受けたレイターによって公平な評価がなされております。
 次のスライド、学習指導要領との親和性に関しまして、中ほどにございます第2款、第2、3に即して申し上げますと、特に統合的な言語能力の測定に関して、題材、その設問設定などでTOEFLテストの経験値がこのあたりで集約されているところかと考えております。
 次のスライド4番でございますが、CEFRのマッピングは、日本の高校卒業時に求められる英語力A2~B2までということでカバーをしております。
 5番、高い信頼性のところでございますが、このスライドではテストそのものの信頼性と運営面の信頼性を載せております。プロメトリック社、TOEFL iBTを始め、多くのCBT運用を担う組織でありまして、実績、ノウハウ、スムーズ万全のセキュリティ下でのテストでの運営を可能にしております。
 次、取組事例ですが、一般の県立高校でごく一般的なコンピューター室で行われた例として、岐阜県立関高校が載っております。また、生徒さんたちの感想なども載せておりますので、後ほど御一読いただければと思います。
 その次、受験方法、いわゆる公開テストと、それから先ほどの関高校のような学校団体様でやっていただけるテスト式もございます。
 駆け足の説明になりましたが、詳しいお問合せはグローバル・コミュニケーション&テスティング、こちらに連絡先ございますので、御連絡いただければと思います。
 長くなりましたが、以上でございます。

【多田座長】 ありがとうございました。
 続きまして、ベネッセコーポレーションの込山さん、お願いいたします。

【込山氏】 ベネッセコーポレーションにてGTECを担当します、込山智之と申します。よろしくお願いいたします。私からはGTECの御説明をさせていただきます。
 それでは、資料4の9ページから御覧いただければと思います。下段から始まりますが、シートの左上に番号が1と打っております下段になります。これからこの番号順に説明を進めてまいります。
 弊社のGTEC CBTは、大学入試活用に向けてリリースしているアカデミックな英語検定になっております。弊社グループであるベルリッツと、高校生が最も受験しているスコア検定GTEC for STUDENTSのノウハウから出来上がったテストになっております。
 次のページの上段シート2を御覧ください。先ほど申し上げましたGTEC for STUDENTSの70万人への軌跡が見て取れます。コミュニカティブな英語教育の広がりとともに増えてきている経緯でございます。
 下段シート3を御覧ください。本日お伝えいたしますGTEC CBTのポイントは5点になります。その5点について説明を続けてまいります。
 隣のページ、上段シート4をお願いいたします。ポイントの1点目になります。高校生の受験のしやすさです。全国47都道府県全てで実施、年3回となります。そして、受験料は1万円を切る金額、シートの下段、シート5には、実際のスコアレポートのイメージを出しております。4技能がそれぞれ350点満点、均等のバランスでスコアで測るテストになります。
 次のページ、上段シート6をお願いいたします。写真の部分でございます。2点目のポイントは、公正な実施についてです。写真は、全国のCBT受験のイメージになります。全センターで不正防止等、厳密な運営をしております。
 隣のページ、上段シート8をお願いいたします。3点目のポイント、日本の高校生に適切な難易度です。左の赤いバーを御覧ください。CEFRのA2からC1までを測定できるテストとして書かれております。日本の約8割がAレベルと言われておりますところもありますので、ボリューム層を押さえながらも、ネーティブに近い力であるC1レベルまでカバーをしております。
 続いて、下段シート9を御覧ください。4点目のポイントになっております。学習指導要領との親和性です。中段の丸囲みにあるように、指導要領では「リアルな英語の使用場面」で「タスク型で考えて判断し、問題解決する」力というところに触れられています。それを意識してGTEC CBTは作られております。
 指導要領との具体的な関連性につきましては、詳しくは次のページ以降、コミュニケーション英語1、2、そして英語表現1、2の順でまとめておりますので、また追って確認いただければと思います。ここでは実際の問題例でイメージを付けていただければと思います。
 少しページを進めていただきまして、24ページのシート30、31になります。ここにはライティングの例を出しております。一番上を御覧ください。例えば大学の授業で教授がごみとリサイクルの量について、一番下のグラフのようなものを見させて、要約を書かせる問題になっています。大学のアカデミックなリアルな場面で生徒が実際に考えて表現する、このような問題でほかの技能、リーディング、リスニング、スピーキングも同様に構成がされております。
 そして、隣のページの下段、シート33、最後のポイントになります。5点目のポイントはGTEC全体として学校・エリアへの支援についてです。書かれておりますように、高校教員向けに全国で年合計約2,000名強の動員をしまして、研究会を主体的に実施しております。また、文部科学省様の後援を頂いて、教育委員会向けの会議も実施し、4技能指導の活性化をGTECを通じサポートしている形になります。
 次のページになります。下段の35には、石川県の七尾市での支援事例、またそのまま横に目を転じていただきまして、シートの37につきましては、スーパーグローバルハイスクールの事例についても書かれております。別紙の資料になりますけれども、インタビューも含めて、教育現場の活用についても事例集をまとめておりますので、御確認いただければと思います。
 最後、まとめになります。28ページのシート39を御覧ください。今お伝えしました五つのポイントから、高校生に合ったレベルと問題、そして公正な実施、教育現場との関わりを基に、47都道府県あまねく受けられる受験しやすい公平性のあるテストに引き続きこだわっていきたいと思っております。
 以上になります。ありがとうございました。

【多田座長】 ありがとうございました。
 続きまして、ケンブリッジ英検の青山委員からお願いいたします。

【青山委員】 ケンブリッジ英検の青山と申します。それでは、お手元の資料のうち、茶封筒に入っているカラーのリーフレット、資料1として、二つ折りのものから御覧ください。これはスライドの3と合致しております。
 こちらは、ケンブリッジ英検のラインナップです。「留学」と目的がもう確定している場合はIELTS、「ビジネス英語」ならばBULATS、そして本日御紹介いたします学校教育との親和性の高い中高生対象のケンブリッジ英検、大学生以上ならばケンブリッジ英検など、生涯にわたって英語学習をサポートする視点で試験を御用意しております。
 次に、スライド4に当たりますが、リーフレットでいきますと、この三つ折りの資料ですね。「ケンブリッジ英検とスケールスコアについて」を御覧ください。ケンブリッジ英検は、キー、プレリミナリー、ファースト、アドバンスト、プロフィシエンシーの五つのレベルからなる多様な生徒・学生の能力への適合性のあるテストです。一歩一歩ステップアップしながらスキルの定着を図るカリキュラムベースのデザインとなっています。それぞれの試験で何を測るのかについては、このリーフレットに記載しておりますので、後ほど御確認ください。
 そして、この中で是非御紹介したいのがスピーキングテストです。1世紀にわたる研究の末、真のスピーキング能力を測る最善の方法ということで、受験者2名のペアで受ける対面式テストを実施しています。試験官も2名おり、そこに写真が出ているかと思うのですが、1名が質問役と全体評価、もう1名が採点を担当しております。相手があって、それに対応した発話を見るため、真のスピーキング能力が測れるということです。
 スライドにはプレリミナリーB1レベルの例を挙げております。質問レベルからしますと、例えば、転校する友達へのプレゼントを二人で話し合って決める、協議して一つの結論を導き出す、そういうプロセスを採点するというものです。上のレベルになりますと、問題は、「集団学習と個別学習の利点と欠点は?」などと、社会性を帯びた問題が出てまいります。
 次に申し上げたいのが、ケンブリッジ英検の高い国際通用性です。資料はスライド9、CEFRの生みの親であるブライアン・ノース博士のインタビューから分かりますように、CEFRの開発に携わった歴史的経緯から非常に関係が深く、妥当性の検証の必要がないともおっしゃっていただいております。Can Do Statementsの開発にも携わっておりますので、もちろんフレームワークとして利用しておりますし、資料のスライド14、国際通用性、他国との比較可能、にありますように、他国の受験者との比較も可能です。そして、一度取得すると生涯有効という利点もあり、ビザ取得にも使えます。主に英国でございますが。
 そして、何よりも本日お伝えしたいのが、キー、KETというA2レベルのテストですが、1988年に、もともと日本の高校生を対象に作成された日本生まれのテストであるということ。当時はプリペット(Pre-PET)の名称で、1978年の学習指導要領と共通一次試験を参考に、更に当時開発途中であったCEFRのA2レベルのシラバスを参考に立案された試験です。したがいまして、おのずと現在でも学習指導要領とケンブリッジ英検を照らし合わせますと、スライドちょうど15から21に当たるところですが、かなりの相関性があることがお分かりいただけるのではないでしょうか。詳しくは資料4、当時の問題集コピーを御覧ください。
 実際に学校現場でどういうふうに使われているかのサンプルとして、椙山女学園大学教育学部幼児・児童英語教師養成プログラムの例を御参照申し上げております。1年、2年でキーとプレリミナリーを学習、評価に使っていただきまして、3年次で英語教授知識認定テスト(TKT)、これは英語教師に必要とされる知識の基礎を見る国際資格なのですが、こちらを3年次選択科目で受けていただいています。
 そのほか、長崎純心大学、元SELHiの鹿児島情報高等学校、かえつ有明中・高等学校でもそれぞれの目的用途で活用いただいております。
 最後です。今後の取組ですが、現在、公開テストを実施する試験センター、オープンセンターは6、日本にあります。オープンセンター以外もありますので、今後拡大の見込みはございます。
 割引についてですが、団体受験、会場提供という条件があれば、割引は可能とは思うのですが、昨今の円安、そしてエンドユーザーフィーとしての受験者お1人に払っていただく受験料を各試験センターが裁量を持って決めるという規則がありますので、ここでは可能性のみとどめておきます。
 そして、今後、成績報告が一つのスケールで測れるようになるということで、成績が見やすくなるという利点もございます。
 最後、コンピューター版の試験があるかどうかなのですが、もう実際存在しております。ただ、スピーキングの部分が対面式ということで、費用面で余り効果がないので、日本の試験センターが取り扱っていないというのが現状です。
 最後の2枚のスライドに関しては、これは高大接続のところで出てきました「合教科、科目型」に資する内容ではないかと思われましたので、参考までに資料として含めさせていただきました。
 以上でございます。

【多田座長】 ありがとうございました。
 続きまして、日本英語検定協会から英検を仲村さん、TEAPを本間さん、そしてIELTSを塩崎委員の方から立て続けにお願いいたします。よろしくお願いします。

【塩崎委員】 ありがとうございます。それでは、ページ番号45、スライド番号の2と3を御覧いただければと思います。まず、こちらに英検協会が現在運営しているテストの一覧を分かりやすく提示させていただいております。
 本日、この後、各テストの担当から順番に説明をさせていただきますが、共通するポイントといたしましては、4技能を全て測定する試験であること、それから対面式のフェースツーフェースのスピーキングテストで双方向のコミュニケーションを図るということ。それから、今のところペーパーベースのテストであるという三つの共通項がございます。
 それでは、まず、英検の説明を仲村の方からお願いいたします。

【仲村氏】 失礼いたします。それでは、英検の説明をさせていただきます。
 ページ番号47ページの下段のスライドにございますとおり、英検はこれまで1級から5級までを通して、日本の英語学習者の各学習ステージに適したコンテクスト、タスク設計、難易度設計をしてまいりました。そのときには、どのような使用場面を想定して、どのような意図でということがこちらに資料として書いてありますので、後ほど御覧ください。
 次のページ、48ページ、49ページには、内容ですとか目的、出題意図が書かれておりますが、一番の特長といたしましては、49ページの下段のスライドにございますとおり、面接委員とのリアルタイムのコミュニケーションということが挙げられます。こちらは常に受験者が話者を意識してコミュニケーションを行い、その能力が問われる設定になっております。
 続きましては、50ページをお願いいたします。50ページの下段におきましては、上段におきまして英語検定協会がCEFRと対応付けを行うときの手順、その厳密なやり方に従って、CEFRとベンチマーキングを行いまして、その結果が50ページの下段のスライドに書かれております。後ほど御覧ください。
 51ページには、上段・下段通しまして、中学校・高等学校、それぞれの学習指導要領解説との親和性に関しまして対応表を作成いたしましたので、御覧いただければと思います。
 今回は52ページの上段にあります、特に語彙と文法に関して英検がどのように作成されているのかということを簡単に御説明申し上げます。英検は2級以下は学習指導要領と検定教科書を全てデータベース化いたしまして、作題をするときに1問1問、この範囲から出ていないかということをチェックして作題しております。
 その次の下段以降は、英検のCan-doリストに関しましての具体的なサンプルをお示し申し上げました。
 次に、53ページの下段につきまして、確かな学力ということで語られることの多い思考力・判断力・表現力と英検のタスクとの関連性を示しております。英検は技能としての英語のみならず、受験者が日頃学習の中で身に着けた知識をきちんと活用して、論理的に展開するということが求められるタスクですので、改めてとなりますが、こちらに準1級、2級、準2級の問題例を掲載させていただきました。
 次の54ページ以降は、54ページの上段は、英検が海外留学に活用されている実績を掲載いたしました。その下には、国内の入試優遇制度におきまして英検が一番活用されているという実績を掲載しております。
 55ページの上段には、高校と大学に入学した後の単位の認定制度につきましても、その実績を校数として書かせていただきました。
 55ページの下段から56ページの上段につきましては、全国の先生方、又は自治体の関係者の方にインタビューを行いまして、英検のホームページや機関紙で英検の活用事例とその学習と指導への応用方法というのを全国の先生方に共有させて発信しているという実績を掲載しております。
 一番最後に、今後の取組としまして3点申し上げます。まず一つはスコア化です。英検のこれまでの合否に加えて、今度から英検にスコアを導入することを現在検討しております。そうすることで、合格者内での識別ですとか、ほかの級の合格者との受験者との比較、又はほかのテストを受けた方々との比較というのが可能になります。
 その次に、57ページの上段にありますのはライティングの導入です。現在、2級以下に与えられたトピックに対して論理的に意見と根拠を述べるタスクというものを、今、検討しております。
 最後に、英検のCBTに関しまして報告申し上げます。こちらは現在、英検の一次試験をCBT化いたしましたが、今度、1月検定から二次試験もCBT化することを先日プレスリリースいたしました。そうすることで受験機会を増加させて、受験のしやすさということを向上させることを目的にしております。
 一番最後に、58ページの上段にありますが、こちらは、現在英検が全国の島しょ部を含む日本全国を本会場、準会場でカバー、網羅しているという例。下には、英検の受験料と準会場での受験料助成、及び先生方への助成の例が書かれておりますので、御覧いただければと思います。
 以上で英検の説明を終わります。

【本間氏】 それでは、引き続きまして、TEAPについて説明をさせていただきます。最初の数ページはまとめてお話をしますので、私の言葉に耳を傾けていただければと思います。
 TEAPは今年から公開試験が始まりました。年間3回実施をしております。第3回は12月14日に開催されます。初年度の受験者数は昨日のプレスリリースでも発表させていただきましたけれども、1万人を少し超えたという感じです。
 それでは、どのような形で作られているのか。TEAPはアカデミックな場面での英語運用能力を測るテストであると。内容としては学習指導要領に立脚し、高大接続を意識したテスト、つまりは高校での学習内容を大学で英語で学問をするという場面で応用できるかどうかということを問うテストです。よって、タスクとしては、大学での授業・学習で出題される可能性の高いタスクを出題しております。
 英語のレベルとしては英検準2級・高校初級レベルから、英検の準1級・大学の初級レベルといった範囲です。TOEFLやIELTS同様、アカデミックな内容なのですけれども、英語のレベルは少し抑えめということで、言ってみれば、簡単なTOEFL、簡単なIELTSといったテストなのかもしれません。
 それでは、資料に戻ります。61ページです。形式としましては、TEAPは英検同様、PBT、紙と鉛筆、そしてスピーキングテストは面接形式です。なぜ面接形式にこだわるのか、61ページの下段ですね。ここに示されておりますロールプレー型のタスクが示すように、我々としては単に発話能力だけではなくて、対話能力、対話をリードする力を測りたいというところで面接形式がふさわしいということで採用しております。なお、後ほど説明をしますTEAP CBTにおきましても、この考え方は継承されております。
 それでは、少し飛びますけれども、65ページの上段ですね。学習指導要領、特に思考力・判断力・表現力とTEAPがどのように対応しているのか、お話をしたいと思います。
 65ページの上段、このリーディングのように、英文の内容と図表、グラフ、そういった関連を関連付けながら読み解いたり、65ページの下段、ライティング、これは技能統合の典型的な例と言えると思いますけれども、受験生はある命題に対して、立場の異なる2種類の英文を図表との関連を読みながら読み解く。そして、それをまず要約をする。
 さらに、その要約、内容に基づいて、自分の考えを論理的に表現することが求められる。このように知識、技能の活用力を試すタスクがTEAPには多く出題されているテストです。
 それでは、このような内容のテストですけれども、どのような大学が採用しているか。68ページを御覧ください。上段です。御覧いただいている大学がTEAPを採用している大学ですけれども、このうち上智大学が一般入試として採用しています。
 68ページの下段ですね、どういう形で採用しているか、上智大学では、入学定員の約2割、380人をTEAP利用型入試に当てています。このTEAP利用型入試の特徴というのは、受験生は英検協会が主催するTEAPのテスト、今年は3回ですけれども、それを受験する。そして、その成績、スコアが上智大学の指定するスコアを超えていれば出願資格となる。で、入試当日、今年の場合は2月3日ですけれども、その入試当日には英語の試験は行わないということが大きな特徴となっております。
 69ページに、上智大学の設定する基準スコア、下段に立教大学様をはじめとしたほかの大学の基準スコアが載っておりますので、参考にしてください。
 それでは、最後になりますが、72ページ、今後の取組についてお話をさせてください。TEAPはPBTは実施をいたしておりますが、今後、TEAP CBTも導入する予定です。2016年度からの導入です。この目的としましては、やはり受験生にとっての受験機会の拡大、及びCBTならではの多様な問題形式を追求していきたいと思っております。2016年度からの導入です。
 以上、TEAPでした。

【塩崎委員】 それでは最後に、IELTSの説明をさせていただきたいと思います。International English Language Testing Systemの頭文字を取って、IELTSというふうに呼びます。
 73ページに行きまして、こちらのIELTSでございますが、もともとイギリスのケンブリッジ大学英語検定機構が開発をいたしまして、ブリティッシュ・カウンシル、それからIELTSオーストラリアの3団体が世界中で運営をしているという試験でございます。2010年4月より当協会の方で運営の方に参画しておりますので、日本国内の運営団体ということで本日発表の方をさせていただいている次第でございます。
 用途としましては、海外留学あるいは海外移住の際に使用するテストということで、本日御紹介のあるテストの中では比較的知名度が低いテストなのかもしれないのですが、世界受験者数は実に220万人おります。それから、世界の認定機関でございますが、こちらも135か国、9,000の機関が認定をしているということで、まさにワールドワイドな世界基準のテストということが言えるかというふうに思います。
 71ページの下段に行きまして、こちらに試験の構成などを書かせていただいておりますが、アカデミック・モジュール、ジェネラル・トレーニング・モジュールという2種類の試験がございます。留学目的と移住目的という分け方でございまして、こちらの留学目的の方が圧倒的に受験者が多いわけなのですが、リスニングとスピーキングは共通な問題、リーディングとライティングは別の問題という形の出題形式になっておりまして、試験結果は、1点~9点までのバンドスコアと呼ばれる点数で、0.5点刻みの点数で各技能、それから総合的なスコアを算出するという方式になっております。
 74ページに行っていただきまして、当然、ケンブリッジ大学英語検定機構開発ということはCEFRにも準拠してございますので、そちらの点数との目安というのも上段の方にございます。
 それから、学習指導要領との兼ね合いということでございますが、IELTSのタスクでは一般的にアカデミックなトピックに対する4技能にわたる英語の運用能力を問うだけでなく、図やグラフを論理的に説明する能力や、受験者自身の知識を活用しながら論理的に意見を述べる議論をする能力が求められるということから、思考力・判断力・表現力を評価するテストということが言えるかと思います。その実際の問題を例示しながら説明を加えているものが、75ページの上下段のスライド、及び76ページの上段のスライドにございますので、後ほど御確認いただければというふうに思います。
 77ページに進んでいただきまして、現在、日本の教育機関との連携による取組事例ということでございます。ここ5年間でIELTSの受験者、日本国内では4倍に膨れ上がりました。その主な理由というのが、大学様が留学促進の意味を込めて、大学の中でこのIELTSの試験を団体受験していただいているということでございます。全国主要40の大学、こちらリストにありますとおり、国公私立主要大学様、かなり大多数のところがIELTSの団体受験をしていて、それを留学促進に生かしていただいているというような活動でございます。66ページの下段から、次のめくっていただいたページ、それから79ページの上段まで、そういった取組の事例がございますので、御確認の方をいただければと思います。
 大学入試に関してはどうですかということでございますが、79ページにございますとおり、現在、グローバル化を牽引(けんいん)する大学における入試要件化というのが進んでおります。全国50の大学にて何かしらの入試要件に加えられております。昨今、大学入試改革をアナウンスする大学様、教育機関様、非常に多くございますが、その中でもIELTSは含まれていることが非常に多いということで、79ページの下段のスライドには、その1例というのを加えさせていただいております。
 80ページにまいります。今後の取組といたしまして、IELTS、実は毎月実施をしております。東京では月3回の実施をしておりまして、その他の全国15か所の会場でも、頻度の違いこそあれ、かなりたくさん実施をしているような試験でございます。今後、大学入試等の活用が増えていくということであれば、この実施回数や会場数というのも増えて、引き続き増席させていただきたいとともに、現在、検定料が2万5,380円と非常に高額となっておりますので、段階的に引き下げていくことも検討していきたいと思います。
 最後になりますが、80ページに、御説明差し上げました三つの試験、まとめさせていただいております。我々公益財団法人として、いろんなレベルや内容の異なるテストを運用させていただいておりますが、今後、本協議会の成果物の一つとして期待されている換算表等への御協力ということも積極的に行っていきたいというふうに思っております。
 以上で説明の方を終わらせていただきたいと思います。

【多田座長】 ありがとうございました。
 続きまして、TOEFL iBTを根本委員の方からお願いいたします。

【根本委員】 それでは、TOEFL iBTについて説明させていただきます。お手元の資料83ページからということで、私ども国際教育交換協議会は1981年からTOEFLの日本事務局として運営をいたしております。
 下のスライドにポイントを挙げておりますけれども、時間が短いですので、短縮してお話をさせていただきます。
 おめくりいただきまして、TOEFL iBTの概要というページですけれども、TOEFLについてですが、留学の試験と言われていることが多いのですけれども、正確には高等教育機関、大学、大学院において英語を使って学ぶ際に必要な英語力を測定する試験ということでデザインをされております。
 日本においては現在、インターネットで問題が配信されるiBT形式の問題で運用されておりますけれども、98年、コンピューターベースのテストが導入されてからは、日本の国内でのTOEFLの受験者は100万人以上ということで、これはCBT形式の英語の試験としては最も大きな受験実績かというふうに思っております。
 また、年間の開催は40回以上、国内の試験会場も80か所以上ということになっております。
 出題の内容ですけれども、全て学業に関する問題ということで、84ページ下のスライドに大まかな構成を記載しておりますけれども、特に特徴となるのが、下に書いてありますが、スピーキング、ライティングにおいて複合機能、三つの技能若しくは二つの技能を統合して問題にするというふうなことで、右側の85ページの方に例題を掲載しておりますけれども、これはスピーキングにおける複合技能問題ということで例示をさせていただいております。
 こちら心理学についての題材ですけれども、上のスライドがリーディングになりまして、下のスライドがリスニングというふうな形で問題が流れます。おめくりいただいて、86ページの上のスライドというのが問題というふうなことになりまして、受験者はその写真にありますように、ヘッドセットに付いたマイクで吹き込むという形になっております。そういったアウトプットの話す・書くというものについても、採点基準、採点評価については厳正に管理をさせていただいているというふうな形になります。
 87ページの方、出題意図、内容の方ですけれども、御覧いただいてお分かりのように、TOEFLの内容というのは極めてアカデミックな内容、教養教育について関連の高い内容で取り上げられております。TOEFLに取り組まれている大阪の先生からは、他教科についても非常に学習する必要があるというふうなことでコメントを頂いております。
 そういったTOEFLの内容ですけれども、レベル的には、87ページの下がCEFRとの相関表になっております。
 おめくりいただいて、上のスライドは実際の点数、それからCEFRの評価、あるいは受験者に対するフィードバックというもので例示をさせていただいております。
 下のスライドになりますけれども、日本の学習指導要領についての共通項ですけれども、実際にTOEFLのデザインというのは指導要領を目標にしたものではございません。ですが、今現在掲げられている指導要領との共通項というのは非常に多岐にわたる、共通項が多いテストではないかというふうに考えております。
 右側に行っていただきまして、89ページの方で取り上げられている内容ですけれども、学習者がどういうふうに取り組むかということで幾つか例を挙げさせていただいております。
 こちらに挙げておりますのは決して特別な学校ではなく、ごくごく平均的な高校の取組になりますけれども、4技能のバランスよい授業、それからアクティブ・ラーニング、そういったものを取り入れた授業というのは、TOEFLのコンテンツと親和性の高い授業というふうなことになります。
 下のスライドになりますけれども、TOEFLについてのいわゆる言われている風評のようなものですが、1万語必要というふうなこともありますけれども、研究結果、そして一つお出ししておりますのは、指導要領に定められている3,000語という内容でも十分、日本の学生というのは対応できるということになっておりますので、そちらの方をお示しさせていただいております。
 最後になりますけれども、日本の学校の取組について90ページの方に例示をさせていただいております。
 下のスライドになりますけれども、今後についてですが、受験料、試験会場について、現在、ETSからコメントのある内容について御紹介させていただいております。
 以上で、私どもからの説明とさせていただきます。ありがとうございました。

【多田座長】  ありがとうございます。
 最後に、TOEICを安藤委員からお願いいたします。

【安藤委員】  国際ビジネスコミュニケーション協会の安藤でございます。私はTOEICプログラムについて御紹介をさせていただきたいと思います。
 実は、35年前の今日というのが、日本において初めてTOEICテストが実施された日でございます。そういう意味からも初心に返って、お話をさせていただきたいというふうに思っております。
 お手元の資料の93ページからの部分が私どもの発表資料になります。それから、配付資料の中で一番下に、縁がオレンジとブルーで白いホルダーがあるかと思います。その中に、私どもの今日の発表に関する資料を幾つか入れさせていただいております。グリーンのTOEICのプログラムガイド、それからTOEICのデータ&アナリシス、そしてCan-doガイド、ニューズレター、こういうものが入っておりますので、お時間も限られておりますから、後で御覧いただければというふうに思います。
 それでは、スライドの方に戻ってお話をさせていただきたいと思います。まず、TOEICプログラムでございますが、TOEICプログラムにはTOEICテスト、いわゆるリスニングとリーディングを測るテストと、TOEICスピーキング&ライティングテスト、スピーキング力、ライティング力を測るテスト、そしてTOEIC Bridgeという3種類のテストがございます。私どもはこのTOEICテストとTOEICスピーキング&ライティングテストを組み合わせて4技能で測るということで、4技能の測定を実現するということを考えております。
 まず、最初のTOEICプログラムの特徴でございますが、グローバルに活用されている英語コミュニケーション能力テストということが一つの特徴でございます。
 開発はETS、そして今、世界の受験者数は年間700万人でございます。そのうちの約半数以上が学生となっております。国内では258万人、昨年受験いただきました。そして、大学の6割にTOEICのテストをIPテストという形で御活用いただいております。
 このテストの特徴は、学生から社会人まで生涯にわたって使える英語のコミュニケーション能力、これを測る指標だということでございます。
 ただ、この数字の中はほとんどLRが多いということで、スピーキング・ライティングテストというのはまだでスタートしてから日も浅く、私どもとしては、このスピーキング・ライティングテストもあわせて、そして4技能として受験していただくことが、これからの英語4技能の育成ということに貢献していけることではないかというふうに考えております。
 次に、94ページの方を見ていただきます。テストの概要でございますが、測ろうとしていることは、日常的で身近な内容からビジネスまで幅広い英語コミュニケーション能力ということになっています。
 TOEICテストは10点~990点までの5点刻み、2時間200問のペーパーテストでございます。TOEICスピーキング&ライティングテストは、こちらはスピーキング、ライティング、各200点、約80分のCBT形式のテストでございます。両テストとも品質ということにおきましては妥当性・公平性そして信頼性という三つの軸でしっかりと品質保持を図り、重要な決定に使っていただけるという、そういうスコアを算出するということを私どものミッションにしております。
 それから、その下ですが、社会で求められる英語コミュニケーション能力ということでは、様々な形で、いろいろな年齢層の方に受験いただいておりますとともに、社会に出たときに、企業においてどのような仕事をするときに何点ぐらいの英語力が必要かという、そういうところでの指標としても使っていただいております。お示ししております指標は全て、先ほどちょっと御案内いたしました資料の方に入っておりますので、詳細は後で御覧いただければと思います。
 それから、95ページの方に行きまして、出題レベルでございますが、TOEICプログラムは、CEFRでいうとA1からC1程度の英語力を測るということで、語彙は外部リサーチャーによる独自調査の結果によりますとブリティッシュ・ナショナル・コーパスで見た場合の3,700語ということになっております。
 学習指導要領との比較でございますが、大まかに95ページから96ページにかけてまとめております。特にどんな点がということで、サンプル問題を幾つかこちらで御紹介しておりますが、スライドでいくと96から97ページにかけて御覧いただければと思います。
 例えば、TOEICテストのリスニングのセッションにおきましては、左側の音声が流れます。それを聞いて内容を把握して、つまり対話を聞いて内容を把握して、概要を捉えるという力が試されます。また、97ページの上の方では音読問題ということで、聞き手に伝わるような音読の問題が出ます。
 また、97ページの下の方でございますが、スピーキング・ライティングテストの最後の方では、解決策を提案したり、意見を述べるという問題が出されておりまして、このあたりで対立する意見に対して自分がどのような意見を持つかということを論理的に示していくということが求められております。このあたりが思考力・判断力・表現力につながっていくものと思います。
 98ページに行きまして、事例でございますが、例えば、立川国際中等学校におきましては、TOEICテストの750点という、この点数の目標は実は総合商社で海外に駐在するときの基準、そういうふうに生涯にわたって使われるという、そういうテストとして使われていることが特徴かと思います。
 また、私どもは、大学入試センターとの比較の調査であったり、Can doガイドを作成したりということで、広く御活用いただけるような情報提供に努めていきたいというふうに思っております。
 あと、取組事例につきましては、お手元の配付資料、ニューズレター等がございますので、御覧いただければと思います。
 それから、99ページの方に行きまして、現在、入学試験・単位認定における活用状況、スーパーグローバル大学、グローバル人材育成推進事業採択大学等々においての活用の状況を御紹介させていただいておりますが、これからは4技能を通して、こういう大学様にも御活用いただけたらと思っております。
 最後のページになりますが、価格です。4技能合わせたときの価格、それからどの地域で年間何回受けているかということを御紹介しております。4技能のスコアレポートということで、IPテストにおきましては次年度から4技能のスコアレポートを出すという予定もしております。
 以上でございますが、TOEICプログラムについての御紹介とさせていただきます。ありがとうございました。

【多田座長】  ありがとうございました。
 次に、ポータルサイトの立ち上げにつきまして、団体の方から説明を頂きたいと思います。よろしくお願いします。

【塩崎委員】  ありがとうございます。それでは、私、英検協会の塩崎の方から、各試験団体様を代表いたしまして、ポータルサイトの件、御説明させていただきたいと思います。資料の方が、お手元の一つ前に使っていただいた資料の中の資料5というところにございますが、こちらにちょっと戻っていただきまして、御覧いただければというふうに思います。
 こちら、英語4技能試験資格・検定試験の懇談会という仮称でウエブサイトの方を構築目指しておりまして、各試験団体様協力の下、1月中にオープンする予定でございます。
 33ページの方に、こちらサイトの目的、機能、それからサイトの構築、コンテンツ、こちらの方を書かせていただいておりますが、簡単に申しますと、本日お集まりの試験団体の皆様が、本日お集まりの各教育団体の皆様のメンバー様に対して包括的に情報を提供する場というのをこのウエブサイトで発信していくということでございます。
 現在ですと1個1個、試験団体の情報をウエブサイトから取りに行っているような状況かと思いますが、それを一括して分かりやすく提供するという趣旨でウエブサイトの構築の方を目指しております。
 34ページと35ページの方にサイトマップがございますが、より具体的に見ていただくというイメージで、36ページの方に、トップページの構成イメージというものを既に作成をさせていただいております。こちらに試験の情報、活用例、セミナー案内など、資格・検定試験にまつわる総合的なサイトを目指して構築をさせていただく予定でございますので、本連絡協議会とも御協力を頂ければと思います。
 以上でございます。

【多田座長】  ありがとうございました。
 それでは、既にお話しいただいた試験団体以外の方から御発言をお願いしたいと思います。恐縮ですが、各委員の発言時間を公平に確保するという観点から、御発言は、大変恐縮ですが、一人1分~1分半ぐらいでお願いしたいと思います。その後、残った時間で自由に意見交換をさせていただければと思いますので、荒井委員から順番にお願いしたいと思います。荒井さん、よろしくお願いします。

【荒井委員】  大変有用な情報をいちどきに頂きまして、ちょっと面食らっているところでございます。私どもの方は大学入試センター試験を実施しておりまして、将来的に新テスト導入となった暁には、各大学の方でどういうふうに外部検定の英語のテストをお使いになるのかという点や、また今、お話に出ています英語成績の相互変換表など、その種の作業をどういうふうに考えるのかが課題になってこようかと思います。
 ただ、大学入学者選抜の試験というのは、高校までの教育の到達度を測るというのが主たる目的でございますので、その観点から見たときに、例えばどの外部テストの利用が可能かというところは、相当慎重に議論しなければならないところであるというふうに思っております。
 それからもう1点、当然それぞれの外部テストが尺度化されているということでございますけれども、尺度化する前提として、基準集団、どういう集団がそれを受けて、そういうスコアが出ているかということが、比較のための必須条件でございますので、その種の、単にスコア同士の散布図や表を作り、その相関係数がどうであるかということで単純に決まるものでもございませんので、そのあたり、作業部会の方で是非慎重に議論を進めていただきたいと考えております。

【多田座長】  ありがとうございました。続きまして、石鍋委員。

【石鍋委員】  私は中学校の校長でございますので、その立場からお話をさせていただきます。
 まず、4技能を測る大学入学選抜が行われるということは、当然のごとく高等学校の授業は大きく変わっていくのだろうと思います。今も変わっているのですが。ただ、そのためには、その前段である中学校の授業も大きく変えていく必要がある。
 現状を見てみますと、中学校でも英語を使って授業をやる教員は大変多くなっているという状況があります。ただ、そこで高等学校の入学選抜がどのように変わっていくのか。今の大学の入学選抜の議論がどのように高校の入学選抜に生きてくるのか。このあたりはやはり今後きちっと議論していただきたいなと思っています。
 ただ、私、義務教育の人間として申し上げたいのは、全ての子供たちが、教育を受けているわけですので、義務教育でやってきた授業を高等学校の入学選抜で評価するというベクトルというか、そういう考え方にしていただきたいと思っています。高校の入学選抜があるから義務教育の授業を変えるのではなくて、こういう授業をやるから、その評価を入学選抜で行っていただきたい、そのように考えているところです。そうなれば、これから求められる中学校における英語による授業、それが基本となるということですが、そのこととも大きく関連が付けられるのだろうと思っています。
 あともう1点は、外部試験が例えば高校の入学選抜に使われるということが出てきた場合に、今見ていますと、受験料が非常に高額である。やはり義務教育から高校へ行く場合は98%の子供たちが受験するわけですので、このあたりをどのように検討していただけるのか、非常に大きなポイントだと思っています。
 最後ですが、今、評価についてのお話になっていますが、現在、学校現場では四つの観点において学習評価が行われています。コミュニケーションへの関心・意欲・態度という部分でも評価が行われているのですけれども、入学選抜だけに目が行ってしまうと、関心・意欲・態度という部分がどうしても薄くなってしまうだろうと。そのあたりを学校現場でどのようにバランスを取っていくか、このあたりも含めて、今後具体的な議論等をお願いできればと思っています。
 以上です。

【多田座長】  ありがとうございました。圓月委員。

【圓月委員】  私は私立大学の立場から発言をさせていただきます。
 まず、現在、多くの大学におきまして英語教育というものはやはり4技能というものを意識しながら、いろんなカリキュラムが開発されていると思います。そういう点でいいますと、高大接続の点から今回のこういうふうな試みというものが大学の英語教育改革の一つのきっかけになるということで、有益なものではないかなと思います。
 ただし、大学といたしましては、入り口から出口までというフレーズがこの頃ありますけれども、やはり入学者選抜というものをキャリア形成にどういうふうにつなげていくかを考える必要があります。そのあたりにつきましては、実業界の方あるいは企業の方などの意見なども参照しながら、入試改革が点ではなくキャリア形成につながる線になるようにしていただきたいと思っています。
 それから、私立大学としての立場からいいますと、私立大学は御存じのとおり、それぞれ各大学の特色というものを明確にしております。ですから、一方ではグローバルスタンダードに照らして標準化していくことを考えつつ、他方ではそれぞれの大学の特色をどういうふうに生かしていけるかということが非常に重要になってくると思います。
 そこでやはり、それぞれの生徒さん、あるいは入ってくださる学生さんにどれだけ選択肢があるかが重要になります。それに関しましては、一つ、受験料の問題がありましたけれども、もう一つはやはり地域バランスの問題があると思います。私立大学というものは地域の高等教育にも大きな貢献をしておりますので、地域によってその受験機会が大きく異なるというふうなことがありますと、なかなか一律に進むことが難しいので、そのあたりについても検討していただきたいと思っています。
 以上です。

【多田座長】  ありがとうございました。大塚委員、お願いします。

【大塚委員】  大学入試センターの大塚です。私は教育測定などを専門にしておりますので、当面の取組についてのところで妥当な換算方法といったような課題が挙がっておりますので、その点について触れておきたいと思います。「対応付け」という言葉が最近、測定の領域でも使われ始めておりまして、こういう対照表などがぼちぼち出てきておりますけれども、対応付けができる前提というのがあるわけで、母集団が同一であるとか、測定の目的が同一であるとか、そういったところをしっかり検討していく必要があると思います。測定の対象が違う場合には、この種の対照表が何を意味するのかという問題が生じることになります。
 そういう意味で、目的が違うということで、様々なテストが開発されてきているのだろうと思いますが、先ほどのお話を伺った限りでは、大学入試ということを意識されて、余り差別化できなくなっているような気もいたしましたが、こういう文科省などの協議会で様々なテスト間の対照表が定式化されてしまうということは、幾つかの試験が淘汰(とうた)されていくことにつながったりしないかという危惧が私にはちょっと湧いてきたりもしております。
 いずれにしても、1点ごとに対照するというのは測定論的にはかなり難く、測定というのは必ず誤差を含みますから、ある幅をもってしか対照というのはできないはずですので、そういう意味で、今の選抜試験などの英語の得点に代える点数として、あるテストの何点であれば選抜試験の英語のテスト何点という形での1対1の対照表というのはかなり無理が出てくる可能性が大きいです。特に中段ぐらいのレベルでは、誤差が広がって、対応づけが難しいということが出てくると思います。
 この種の試験の得点間の相関は全般的には高いということはいろいろなところで示されてきていますが、非常に高得点の人はどの試験を受けても安定的ということもありますので、一芸入試的に使うという形の利用の仕方というのは今も行われていますし、今後も使われていっていいのだろうと思いますが、センター入試などの広範囲の受験生を対象とした共通試験を扱っている立場からすると、全体的な対照表を細かく作っていくということが目標に置かれると、ちょっと苦しいのではないかなと思っているところです。その辺は作業部会の方でまた検討を進めていければと思っております。

【多田座長】  ありがとうございました。続きまして、奥田委員、お願いします。

【奥田委員】  短期大学を代表してきております奥田でございます。
 私見なのですけれども、そもそもこういう方向で行くというのは大いに賛成で、英語はこれから大変必要になると思っておりますが、今回の議題の検定によって英語力が測れるかどうかというのは、私は測れるであろうと思っております。
 私自身が20年ぐらい前にTOEFLを受けた際に、ちょっと卑近な例ですけれども、夢の中で英語でしゃべれるようになったときから本当にTOEFLの点数が上がった、という経験を持っております。ただ、今日の説明を受けている中でちょっと感じたことは、日本人は日本語で理解をして、日本語で考えて、それをトランスレートして英語で話すので、どうしても会議の席であったり、例えば朝食の団らんの席でネーティブが10人いる中で、そこでどうしてもついていけない。頭の中で考えている間に会話はどんどん進んでいく。
 ですから、測れるとは思うのですけれども、実際に、トランスレートするのではなくて、文科省も言っている思考力・判断力・表現力という本当にそこの力が付くかどうかをどう育てていくか、育てていく方法が非常に問題ではないかなというふうに思っています。
 あと、短期大学協会の立場として申し上げることが一つあるのですけれども、やはり必然性というのが、島国の日本なので、ほとんど現在ないと。我々短期大学協会であれば、メーンとしては幼児教育、幼稚園の先生であったり、あと栄養士の資格を取るという、そういう学生たちが多いのですけれども、今の日本国内の職場では英語を話す必要性というのは全然ない。ですから、短期大学協会として、この試験を導入するかどうかということはまだ大分先の話になるのではないかなというのが印象です。
 ですから、そういう必然というものを是非とも、日本の中で構築しなければならない。先ほどお話をしていたのですけれども、英語というのを試験から外してしまう、若しくは全ての科目を英語で行うという必然性を持たない限りは、なかなか難しそうだなというのが意見です。済みません、以上です。

【多田座長】  ありがとうございました。尾関委員、お願いします。

【尾関委員】  大学受験で4技能を測るというのは非常に重要なことだと思います。私がおります明治大学でも本当はそうしたいのですが、スピーキングをどうやってやるのか、10万人受ける中でスピーキングをどうやってやるのかとか、あとはライティングをどうやって評価するのか、そういう人材もいないので、将来はやはり外部試験を利用するしかありませんねという方向に来ています。うちの学部でも恐らく近いうちに外部試験を導入する予定です。
 また、今、大学の入試の話に非常に話が行っていますが、大学の質保証という面でも、卒業時にどういう能力を育てられるのか、多分大学に入るときのその点数だけで、大学は出身校で皆さん評価されますよね。だから、入るときの実力だけじゃなくて、その中に入ってからどういう力が育ったかという一つの意味で、英語力を質保証のために外部試験を、うちの学部なんかはTOEFLもTOEICも使っております。
 ただし、一つ懸念しているのは、大学入試で使う場合、経済格差がますます広がるのではないかという点ですね。TOEFLは230とか非常に高い。是非何とかしていただきたいと思います。
 あともう一つ思うのは、今の日本で検定されている高等学校の教科書では恐らく、いい点は取れないだろうというのは非常によく分かります。というのは、やっぱりTOEFLとかIELTSはオーセンティックなイングリッシュなのですね。本当にアメリカの大学で使われているとかイギリスの大学の講義で出てくる、私はずっとアメリカの大学院に行っていたので分かるのですが、ほぼ本当に一緒なのですね。なので、日本の教科書をもっとオーセンティックにしていくことと、ひょっとしたら、海外の教科書とかどんどん使っていくことも必要だと思います。
 あと、ある程度文化も分かっていないと答えられない問題が多いので、例えば、フィロソフィーメジャーのジョブハンティングの話とか、TEAPにも出てきますよね。あと、インターンシップがどうたらこうたら、恐らく高校生には分からないと思うのですね。なので、大学ではこういうことをやっているのだよという情報も高校生にどんどん教えてあげていく必要があるのではないかと考えています。
 以上です。

【多田座長】  ありがとうございました。続きまして、日下部委員、お願いします。

【日下部委員】  私は今、国立高専の校長をやっておりまして、国立高専は5年間教育で、なおかつ高等教育機関という位置付けでございますので、学習指導要領の適用もない。ですから、今日、いろいろお話を伺って、ある意味の直線型の議論になかなか高専のところが本当にフィットするのかなという気持ちで伺っておりました。
 国立高専は51校ございまして、5万人強の学生がおります。それで、それぞれ進路が随分違いまして、入学のときは中学から受けるわけですけれども、高専3年で大学入試に行く学生もいます。5年間の本科を終わって、大学に編入する、あるいは企業に行く。あるいは、その上に専攻課程の2年がございますが、そこに行って、また企業に行く、大学院に行く、あるいは海外の大学院と、いろんなパスがあるわけで、どの接続を最優先して議論するか、全てのところを調整していくというのはなかなか難しいなと感じています。
 あとは、教育課程が随分と普通の高校と違いますので、私どもは英語の時間数は普通の高校よりもかなり少ないだろうと思いますが、その分、専門教育の中に英語を導入して、実践的な英語力を身につけさせる努力をしております。
 今年度、51の高専から二つの高専がグローバル高専モデルということで、明石高専と私の勤めている茨城高専がやっているわけですけれども、私どもは現在、専門教育は15%ぐらいを、英語で教育しています。ですから、今ずっとお話を伺う中で、どうやって高専の教育の中にフィットしていくかということについては、慎重に考えたいと思います。4つの技能を試験する方向性は賛成しています。その中で、実社会では書く能力が極めて重要であると認識をしていますので、その辺も是非強調して、今後組織設計をしていただければ有り難いというふうに思っています。
 以上でございます。

【多田座長】 ありがとうございました。島村委員、お願いします。

【島村委員】 現在、産業界では中小企業も事業活動において海外との関わりが深くなっている中で、それを担う国際人材の確保・育成は経営課題の中でも大きなウエートを占めております。中小企業13.3%、中小製造業の18.9%が海外子会社を保有し、その数は年々増加し続けております。仕入先や調達先との関係をも含めれば、更に多くの中小企業が海外との関わりを持っており、海外での事業展開を支える人材の養成は急速に高まっております。
 当然のことながら、海外展開を進める上では言語や文化が異なる人を相手にいかにコミュニケーションを図り、信頼関係を築いていけるかが重要であります。語学力は飽くまでそのツールでありますが、その実践的な習得の過程を通じて外国の人々の考え方を学び、若者がよりグローバルな視点を持ち得るものと思っております。
 今、アジア諸国の英語教育は非常に活発で、若者は極めて短期間で実践的な英語力を身に着けています。当社は中国、インドネシアの工場に商品を製造委託しておりますので、毎月、当社の社員が行っておりますが、そこで話す言葉は英語です。ということで、英語は国際化になったのだなというふうに本当に感じております。
 今や国際競争力は語学力に比例する、英語力に比例すると言っても過言ではありません。2013年のTOEFLのスコアランキングでは、日本はアジア31か国中26位であり、このままでは他のアジア諸国との国際競争において日本が大きく後塵(こうじん)を拝することになりかねません。
 日本の英語教育の在り方はこれまでも長く議論されてまいりましたが、結果だけを見れば、目に見えて前進しているとは言えません。今回の取組を英語教育改革のラストチャンスと捉えて、大きな一石を投じ、若者の目をより世界に向け、中堅・中小企業含め日本企業の躍進を担う国際人材の育成に結び付くことを期待しております。よろしくお願いいたします。

【多田座長】  ありがとうございました。新庄委員、お願いいたします。

【新庄委員】  中学校の校長という立場でお話をさせていただきます。
 一つ目は、先ほど石鍋委員の方からも出ていましたが、現在、中学校教育では四つの観点からの評価を行っています。コミュニケーションへの関心・意欲・態度、それから表現の能力、理解の能力、そして言語や文化についての知識・理解です。このような観点で評価を行っていますので、四つの技能をバランスよく向上させるということはもちろん授業の中で行っていますが、この観点と、4技能の評価の関連性をどのように図っていくのかというのは一つ課題になるかと考えております。
 二つ目は、義務教育といっても、地域による差があるように感じます。私が勤務している地域では、常時ALT、外国人の講師がおります。そのため、英語によるコミュニケーション活動が充実しています。
 そういう中で、資格・検定試験が大学入試に活用される際に、義務教育段階での地域による差をどのように考慮していくのか、その地域差をどのように平均化していくのかということも大切な点であると思います。
 以上です。

【多田座長】  ありがとうございました。髙橋委員、お願いします。

【髙橋委員】  よろしくお願いいたします。私は、バランスの観点と、それから多様性の配慮、そういった部分を重視していくことが大切と思っています。
 グローバル人材の育成において、英語教育の改革についての必要性を認識しております。そして、高等学校教育の立場からも重要と考えております。まず、聞く・話す・読む・書くという四つの力ですが、中学校でも努力・工夫していただいているところですが、会話を重視する中で、正しく英単語を書くことのできない生徒が増えているという感があります。本校では、土曜日に授業がある放課後に補習をしたりしているところであります。
 ですから、そういった意味では、聞く・話す・読む・書くという部分で、今後更にどうバランスよく指導していくかが大切と考えています。また、ALTの活用ですけれども、話したり聞いたりするところの活用の他に、ライティングの部分で、英語としての表現、その考え方、書き方についてもその活用を公的に考えていく必要があるということも感じているところであります。
 それから、生徒に教養をバランスよく身につけさせることが必要と感じています。生徒の中にはフランス文学等の学部へ進学していくのですけれども、英会話ができるから語学は大丈夫と言いながら、実際にはフランスに関する教養が欠落していたりすることがあります。高校の3年間全体の学習の中でどう他教科・科目などの学習とバランスをとりながら英語の時間を生み出して、改革していくかという観点は大事だと思います。
 それから、達成度テスト(仮称)との絡みもあるのですけれども、3年間全体の学習機会をしっかりと確保するためにも、受験機会、方法などについては十分に考えていかなければいけないと思っております。よろしくお願いいたします。

【多田座長】  ありがとうございました。田原委員、お願いします。

【田原委員】  それでは、私は公立高専を代表して一言お話し申し上げたいと思います。
 先ほど日下部委員の方からお話ありましたように、高等専門学校は昭和37年発足して、50年間、産業界に人材を輩出してきたわけでございますけれども、その中で、特に最近は創造性を持った、それとあと国際的に活躍できる技術者を育てるということが、どうしても急務になってきております。
 国際的に活躍できる技術者を育てるという意味では、国際通用語としての英語というのはとても重要になってくる。昔、高等専門学校生は英語は弱かったというふうに言われているのですけれども、もうそういう世界ではなくなってきています。今後、我々が高等専門学校として高等教育機関の中で実際に外国と伍(ご)して生きていく、あるいは国内で生き延びていくためには、やはり英語力の強化というのは重要になってくると思います。
 最近は高専制度というのが特に東南アジア等で注目されてきています。その中で、高専というものが国際的な通用性を持たなければならない。もう一つは、職業資格との関係、これを整理していかなければならないというふうに思っています。そういった意味で、この協議会の中で議論が進んでいただければ、高専としては幸いだというふうに思っております。
 以上でございます。

【多田座長】  ありがとうございました。続きまして、内藤委員の代理で、関さん、お願いいたします。

【関氏】  新経済連盟事務局長の関でございます。本日、幹事の内藤が所用で出られませんので、代理で出席しております。
 新経済連盟の方は以前からビジネスにおける国際環境を踏まえて、英語力の向上というのが急務だというふうに訴えてきました。その観点で、今回テーマになっております入試を中心とした英語の環境の改善ということが非常に重要だと思っております。入試を4技能対応にすれば、必然的に中高等における授業、それから生徒の意識等々変わっていくことになると思いますので、非常に大きな効果があるというふうに思います。
 その点を踏まえて、大学における4技能試験の導入のしやすさの向上と、あと、受験生側の受験のやりやすさといったことについて、いい仕組みにしていきたいと、そういう必要があると思いますので、そういう観点でいろいろ議論させていただければというふうに思います。よろしくお願いします。

【多田座長】  ありがとうございました。中村委員、お願いします。

【中村委員】  私は地方の公立大学、公立短期大学の立場から発言をさせていただきますが、今日はいろいろ検定試験のお話を伺いましたけれども、本学の学生たちの英語の力を考えたときに、えらい遠い話のように感じました。
 岩手の地の子供たちを見ていったときに、こういう検定試験をやる、このこと自体は方向性としては私は大賛成なのですけれども、そのレベルに到達させるまでにはどうすればいいのだろうかということを非常に感じます。
 御承知だと思いますけれども、被災地は特にそうですが、塾もありませんし、家庭教師もいませんし、学校での授業だけが頼りで学んできている。しかし、大学に入ってきますと、非常に伸びしろのある子供たちが入ってくるのですが、小中あるいは高校までにどのぐらい英語の力を付けさせてあげられるのか、そこのところをしっかりやっていただかないと、入試にこういう制度を導入しても、実質的にそれが活用されるまでには、先ほども御発言ありましたけど、かなり時間がかかるのではないかというふうに感じておりまして、まずは、地方での子供たちにどれだけ英語力を付けるような教育をさせてあげるのかについて、大分いろいろ改善されているとは伺っておりますけれども、私が、大分昔ですけど、東京の中学校に入ったときは、最初から1年生のときから英語で授業していただきました。ところが、2年のときに盛岡の中学校に転校しましたら、まさに、今はそうじゃないと思いますけれども、This is a pen的な授業で、勉強しなくても100点満点取れるというような、非常な格差がありましたね。
 この教育の環境の格差、それから当然それに経済格差もありますので、そこをどう考えながら地方の教育のレベルを上げていくかについて、お考えいただいた上で、この入試問題についても御検討いただければ有り難いなというふうに思っております。
 以上でございます。

【多田座長】  ありがとうございました。平方委員、お願いいたします。

【平方委員】  それでは、私立の高等学校の立場から少しお話をさせていただきたいと思います。
 文科省主導のグローバリゼーションに対するいろんな改革が今なされていると思いますけど、私立学校でいえば、それを超えたところで既にいろいろ始めている学校もたくさんあります。とりわけ、今日の内容に関していえば、相当進んでいる学校、あるいはまだまだという学校があるかもしれません。
 しかし、今、国がやろうとしているのは、世界が変わった、日本も変わらなければ駄目だということが根底にあっての教育改革だというふうに思っております。その中での英語改革ということですけれども、残念ながら、今、日本の小学生も中学生も高校生もそうだと思いますけど、学びに関していえば、大学受験があるから勉強するという、この構図ははっきりと一本敷かれています。そうなってくると、大学の入試が変われば日本の教育は大きく変わる、乱暴な言い方をすれば、そういう言い方もできるかもしれません。
 でも、それだけではなかなか悲しいものもありますので、文科省としては、授業を変えるというところに今、行っているのだと思います。そこはアクティブ・ラーニングということが今はっきり出てきておりますから、今回のことも、そのアクティブ・ラーニング、つまり、授業が変わって、テストが変わって、テストというのは学校の中で行うテストもそうですけど、入試が変わって、評価も変わる。この三つが一緒になって行われなければ、日本の教育改革はまだまだというのは言い過ぎかもしれませんが、失敗するのではないか。是非、ここのところを中心にした議論をしっかりやっていただきたい。
 特に、もう一度申し上げますけれども、アクティブ・ラーニングに関しては、文科省は学習指導要領の中で、やり方まで授業の方法まで明記するというふうにおっしゃっていると思います。そこをきちっと受け止めて進めていかなければいけないと思いますので、よろしくお願いします。

【多田座長】  ありがとうございました。松本委員、お願いします。

【松本委員】  私は三つの立場からお話しさせていただきたいと思います。
 一つ目は、英語教育の在り方に関する有識者会議の委員だったという立場です。この会議のまとめとして提言を出させていただきましたけれども、そこで4技能評価の重要性ということを強くうたいましたので、今回このような協議会がスタートしたことは大変うれしく思っています。
 2点目は、現行の学習指導要領解説の執筆協力者としての立場です。指導要領には4技能を総合的に指導するということをうたっており、現在、視学官、教科調査官、指導主事の先生方が先頭に立って、これの実現に向けて御尽力されているわけですけれども、それに関して、今回の協議会、あるいは4技能テストの導入というのが追い風になると期待しております。
 それから3点目は、大学人としての立場です。スーパーグローバル大学創生事業等も始まりましたけれども、教育のグローバル化を推進する上で資格・検定試験の活用は必須であると考えています。
 私が勤めております立教大学でも経営学部、異文化コミュニケーション学部で既に自由選抜入試でこれらのテストを活用しておりますが、一般入試でも活用することを現在検討中です。全学部を対象としてです。
 それがいつ実現するかはまだ未定ではありますけれども、その上で一つ、お願いがあるのは、14ページにありますCEFRとの対照表で以前の有識者会議のときに示された点数と違う点数が提示されているテストがあります。これは大学としては、不都合です。入学試験の少なくとも1年前に確定してほしいので、どのタイミングで点数を入れ替えることがあるのかということについても公表していただけると幸いです。
 以上です。

【多田座長】  ありがとうございました。三島委員、お願いいたします。

【三島委員】  それでは、国立大学法人東京工業大学の三島でございます。
 もうスーパーグローバル大学事業にも表れているように、大学が国際化をして、いろんな多様な人材、外国人、もちろん女性というようなことも含めた多様性をどんどん取り入れていかなくてはいけない、そして、それと同時に、異文化への理解であるとか、そういう、日本の中だけではもう済まない新たな考え方であるとかいうものをどんどん取り入れていくということが物すごく必要だろうというふうに思います。
 そういう意味で、語学力をどうやって大学生に付けるかということになりますけれども、もうさんざんお話にございますように、小中高での教育において、あるいは社会全体が2020年のオリンピックを機会にもっともっと若い人たちに英語を使う機会を与えるなり、何かそういう工夫をどんどん重ねていくべきであろうと思います。
 入試に関しましては、今いろいろな御紹介ございました。外部テストを適正に用いることで、小中高という段階を踏んでのことではございますけれども、大学でしっかりとそういった外部テストを取り入れて、ある一定の入り口での能力をできるだけ高めて入ってきていただいて、あと大学はもうそこでキャンパスをできるだけ国際化することで、更に学生たちのグローバル化を進めていきたいというふうに思います。
 以上でございます。

【多田座長】  ありがとうございました。三宅委員、お願いします。

【三宅委員】  経団連の一員として参加させていただきました。
 申すまでもないのですが、ビジネスの世界でのグローバル化は近年とみに進んできておりまして、そういう中で、世界での共通言語としての英語でのコミュニケーション力は非常に必要になってきております。先ほど英語を学ぶことの必然性という議論があったかと思いますが、そういう意味では、ビジネスにおいては必然性が極めて高くなってきているという状況でございます。例えば、海外に駐在する人材も、実際に赴任させるとなると、何らかの追加的な語学教育をせざるを得ないのが多くの会社の今の現状ではないかと思います。
 そういう意味で、今回、四つの技能を強化しようという方向性については極めて同感でありますし、是非実現をしていただきたいと思っております。
 経団連としましては本日のテーマに関して過去2回、提言を出しておりまして、一つは昨年の6月に「世界を舞台に活躍できる人作り」ということに関連してであります。それからもう1点が、本年4月に「次代を担う人材育成」というテーマで提言を出しておりますが、いずれも大学入試の在り方ということに関しまして、本日御紹介のありましたような外部検定試験の積極的活用ということを提言しております。そういう意味では、本日の御提案、方向性は合っていますし、是非実現をお願いしたいと思っております。
 私見ではございますけれども、語学力に自信がないが故にコミュニケーションをためらうような人もいるのではないかなと思います。ですので、こういう四つの技能と併せて、先ほどコミュニケーションへの意欲という話もございましたが、コミュニケーションの意欲も高めるような教育も是非、英語教育の中で実現をしていただけたらと思っております。
 以上でございます。

【多田座長】  ありがとうございました。村田委員、お願いいたします。

【村田委員】  入学者選抜における英語の配点を増加していくことが、自然に学生が勉強するようになるかなと。例えば、英語の試験を2科目に増やし、リーディングとライティングの試験とリスニングとスピーキングの試験というふうに倍増させるようにし、そのうち、特にリスニングとスピーキングについては資格・検定試験を活用することを個人的に期待しております。
 私は私立の高等専門学校、高専の立場で参加させていただいておるのですけれども、入学者選抜となると、中学生を主に対象としています。その場合、まだまだ聞く力・話す力を評価する適当な検定試験が十分でないようにも思います。内容・レベル、それから対象が中学生ですので、検定試験の費用等についても検討が必要ですし、先ほど地方の格差という話が出ましたけれども、検定を受検する気にさせる指導の差、実際に試験をする場所の違い、環境の違い、それから検定試験間の換算による問題、こういったものは入学試験では2点、3点の違いが合否を左右するという問題があるので、更に検討していく必要があると思います。
 いずれにしろ、中学校での教育内容、それから時間数等について、更に検討していただくと共に、中学校・高校と高等教育機関とのベクトルが同じ方向に向くよう連携する必要があると思います。
 最後になりますけれども、語学というのは使わなければ身に付かない、これは実感しているところで、早いうちから英語以外の授業においても英語を導入していくことを希望しております。
 以上です。

【多田座長】  ありがとうございました。安河内委員、お願いします。

【安河内委員】  慎重に検討していくことは非常に重要だと思うのですけれども、実際にスーパーグローバルに認定された大学を中心に、資格試験の導入はもう既に始まっているわけですね。しかしながら、使われている試験の妥当性、それから得点の設定を見てみると、必ずしも生徒のレベルに合っていないと思われることがよくあります。
 あとは、2技能の試験が使われている大学もある。3技能の試験が紛れ込んでいるところもある。これは私たちでしっかり監視していかなければならないことだと思います。あくまでも4技能の試験でなければなりません。
 あとはTLUドメイン、つまり対象使用言語領域ですね。その学部には明らかに合っていないものが使われているというケースが散見されますので、ここを私たちが、しっかりと情報提供し、適切なものに変えていただかなければならないと思います。
 適切な情報というのはどういうものかというと、ひとつには、試験の測定範囲の妥当性ですね。どの試験がどのレベルを測ることができるのか。あとは、試験によって4技能のレベルがばらばらです。私もほとんど全部の試験を受けているのですけれども、スピーキングが簡単だったり、リスニングが難しかったり、いろいろな試験があるわけです。これらそれぞれを、技能別にCEFRという軸に割り付けていかなければならないのです。CEFRは4技能に分かれていますね。それぞれの試験を4技能に分解して、S、W、L、Rのそれぞれを別々に割り付ける必要があるだろうというふうに思います。
 これは一刻も早くやらなければなりません。もちろん誤差を最小にする努力と共に。大学側がどんどん進めているわけですから、一刻も早く妥当な割り付けをする必要があります。誰もが納得するマトリックスの上で、正確な測定をやっていく必要があります。
 その際に非常に重要なのが、様々な試験機関さんが出されているCEFRとの割り付けは、ヨーロッパの被験者テストや、アメリカの被験者テストに基づいているだろうということです。私たちがこれから評価していかなければならない、日本の中・高生を基に作られたものとは考えにくいですね。日本人の中・高生の共通母集団による、4技能を分割した被験者テストを通じて、それぞれの試験のレベルを割り出す必要があります。また、大多数の学生が集中する A1レベルの判定に適した試験の開発も急いでいくということが重要です。

【多田座長】  ありがとうございました。最後に、有識者会議では座長を務められた吉田委員、お願いいたします。

【吉田委員】  もう時間がないので短くお話しします。先ほどから何名かの方がおっしゃっていますけれども、換算表を作るのは非常に大変なことで、同じ母集団で幾つものテストを実際に受けてもらって、その間の相関を取ったり、いろいろやらなきゃいけないと思います。ただ、それぞれのテストが違った目的のために開発されているとなると、果たして全てに共通した一つの母集団が見つかるのかどうかという、問題点もありますので、作業部会においてはかなり具体的な問題、テストの公平性の問題や換算の問題などをきちんとした形で測定していかなきゃいけないと思います。
 そのために、各テスト開発の団体の皆さんの協力が非常に必要になってくる。相当大勢の人数の人たちのデータを基にしてやっていかなきゃいけませんので、これをいろんな方にお願いしながら、作っていく必要があると思います。
 あと、もう一つ、最後に1点だけですけども、確かに今の中高生のレベルを測定するのに、果たしてこういう外部試験が妥当かどうかという疑問はあるかもしれませんが、逆に、そのテストが持っているいわゆるウオッシュバック効果というものが、英語教育の在り方をより妥当なものにしていってほしいと。つまり、テストという出口のところが変わることによって教科書も変わる、また教え方も変わるという、そういう方向に持っていくのが私たちの仕事じゃないかと思います。
 以上です。

【多田座長】  ありがとうございました。
 大変残念なのですけれども、時間が迫っております。これだけの内容をここの皆様方で意見交換させていただいたこと自身が、この会の方向性、熱意というものを感じますので、頂きました御意見を参考にしながら、これから作業部会として、含めて検討を行いたいと思います。
 本当に残念なのですけど、時間も迫っておりますので、今後のスケジュールについて、事務局から説明をお願いいたします。

【圓入外国語教育推進室長】  それでは、資料の37ページ、最後のページをお開きいただければと思います。
 今日、第1回の協議会が終わりました後に作業部会の方を設置させていただきたいと思っております。そこで資料3で御説明しましたような内容を御検討いただきまして、3月末ぐらいをめどに、おまとめいただいたものを第2回の連絡協議会に御報告いただいて、御議論いただければと思っております。
 以上でございます。

【多田座長】  ありがとうございました。
 では、本日はこれにて閉会といたします。皆さんお忙しいところ、まことにありがとうございました。

お問合せ先

初等中等教育局国際教育課外国語教育推進室

(初等中等教育局国際教育課外国語教育推進室)

-- 登録:平成27年01月 --