【資料4】委員提出資料(佐々木委員)
平成26年6月4日
英語力の評価及び入試における外部試験の活用について(意見)
佐々木正文
英語の外部試験の活用は、大学入試だけでなく、生徒の英語力向上や教員の授業改善につながる。外部試験等が内包する課題、例えば、受験料などの費用等をクリアし、高校までの英語学習の成果を妥当性、信頼性のある評価で測定できることが重要。学習指導要領-授業-入試の流れに整合性がとれ4技能を伸ばすことができるよう、AOや推薦入試だけでなく、一般入試の選択肢の一つとして、次のような観点を踏まえつつ、大学が外部試験の活用を設定することは意義のあることと考える。
○ 大学入試の課題
- 大学を受験する生徒の英語学習の目的が入試である現実から、大学入試センター試験その他、4技能を測っていないがために、学校での指導内容も偏る 等
○ 外国語の外部試験の有用性
- 4技能を測ることができ、試験に一貫性、実施可能性がある
- 大学を受験しない生徒にとっても学習への動機づけになる
- 生涯にわたって外国語をまた、外国語を使って学んでいこうとする態度の育成になる
- 「聞く」、「話す」を中心に教員の授業改善の手段となる
- 外部試験の評価は社会的にも認知されている 等
○ 外部試験の課題
- 目的、難度、換算方法、受験環境、実施場所、実施時期、費用 等
○ 教員の大学入試改革への期待
- 4技能を測る試験に変わることで、本来の学習指導要領の目的に沿った指導ができコミュニケーション能力を育成することができる
- 大学入試が変わると学校の授業は変わる波及効果を期待