平成25年11月22日
育成すべき資質・能力と教育目標・内容等の在り方についての意見
吉冨 芳正(明星大学)
思考力,判断力,表現力等を働かせて様々な問題を解決しよりよく生きていくためには,「人間」についての知識を広く獲得し,統合的に洞察することが重要である。このため,現在,教育課程上,各教科等に分散している「人間」についての知識の全体像を改めて整理・検討し体系的に再配置するとともに,子どもたちが人間について広く深く考え,判断のよりどころを形成し,ものごとを決定していく経験を用意することが必要である。
思考力等の能力をより効果的に働かせて問題を適切に解決するためには,小学校理科の学年目標に示されているように例えば「比較」等の具体的操作を知り,意図的に使い慣れることが重要である。このため,各教科等を通じ,主な具体的操作を設定し,必要な場面でそれらを用いて問題を解決していく経験を用意することが必要である。その際,各教科等の指導内容との関わりを考慮し教材や指導方法を開発するとともに,教科等の枠組にしばられない実際の社会生活を想定し各教科等間の関連を重視することが必要である。
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