資料6:平成25年度「きめ細かい調査」の検討について

1.本年3月に取りまとめられた「平成23年度以降の全国的な学力調査の在り方に関する検討のまとめ」において、以下の観点から「きめ細かい調査」の実施を検討すべきと提言された。

(1)市町村、学校での検証改善サイクル構築のための信頼性の高いデータの蓄積
(2)国として市町村、学校レベルの状況を把握し、施策の検証・策定に生かす

2.これを踏まえ、平成25年度に実施予定の「きめ細かい調査」において、重点を置く内容について検討を行うことが必要。

検討の視点例

1.「学力」の把握・分析

  • 経年変化分析 →問題設定の更なる工夫
  • 幅広い領域の測定

2.「学力に影響を与える要因」の把握・分析

  • 教育格差等(家庭の経済状況等)の状況把握・分析 
    →質問紙調査、追加分析の充実、追加的な調査の一部実施

3.教育施策の検証・改善

  • 国の施策の検証・改善(少人数学級/教職員加配等)、教育委員会等における教育改善への活用 
    →質問紙調査、追加分析の充実、追加的な調査の一部実施

4.効果的な指導方法の把握・分析

  • これまでに明らかになった成果や課題のよりきめ細かい把握・分析

※平成25年度調査においては、震災による影響についてもきめ細かく把握

(参考1)「平成23年度以降の全国的な学力調査の在り方に関する検討のまとめ」(平成23年3月)抜粋

4.調査方式

「なお、検証改善サイクルの構築に向けた信頼性の高いデータの蓄積の観点からは、少なくとも数年に一度は、市町村や学校においても、それまで蓄積されたデータに加え、最新のデータが得られるようにする必要があると考えられる。」
「国として教育格差等の状況を把握・分析し、関連する施策の検証を行うとともに、教育委員会等や学校が行う教育改善に資するために、数年に一度は、市町村、学校等の状況も把握することが可能なきめ細かい調査を実施することについても検討する必要がある。」

(参考2)全国学力・学習状況調査の目的

  • 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析(単年度の状況/経年変化)、教育施策の成果と課題の検証・改善
  • 教育に関する継続的な検証改善サイクルの確立
  • 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善

お問合せ先

初等中等教育局参事官付学力調査室

(初等中等教育局参事官付学力調査室)