参考資料4 検討会(第5回)における委員の意見の概要

○ 英語を使って相手と意志疎通ができたことが喜びや成就感となり、英語の学習意欲向上につながる。また、英語もスポーツなどと同じで、習得するためには使う練習が必要である。その意味で英語をのびのびと使うことができる場面を設けることが大事ではないか。また、そのためには、やらされ感のあるものではなく、生徒が興味のある分野で英語を使う機会を設けるべきではないか。その場合、文法的に正しいかどうかではなく、内容を評価の最大の基準にしていく必要があるため、教員の学習が必要ではないか。

○ 様々な学校において教室外で英語を使う取組を行っているが、普段の授業は訳読中心となっていて教室外の取組と連携していないのではないか。

○ 英語学習の入門期は複雑なルールがたくさん出てくるため、生徒がわからなくなり、英語が楽しくなくなってしまうことがあるのではないか。

○ グローバル人材の育成において英語力の強化が言われているが、生徒にただ英語がうまくなったほうがいいと言ったところで、なかなかぴんと来ないのではないか。英語が使えるようになったら将来どのようなことが可能になるのかという事を具体的に示すことが、英語の学習意欲向上につながるのではないか。

○ 学校単位での国際交流をもっと促進できないか。

○ ネイティブ・スピーカーを大量に投入すべきではないか。但し、ネイティブ・スピーカーの雇用に関しては、例えば、派遣契約については、労働者派遣法により、3年以上継続して行っている場合、直接雇用にする必要があるなど課題があり、このような法的な課題もクリアしていく必要があるのではないか。

○ 優秀なネイティブ・スピーカーは、日本人の英語教員と同じステータス、待遇で雇用することはできないか。

○ 海外に自分の学校をアピールするため、学校ホームページの英語版を作成することを促進できないか。

○ 「英語村」のようなそこに行けば全て英語でコミュニケーションするしかない空間を作ることはできないか。

○ 各学校において優れた取組を行うためには、行政の支援が重要ではないか。特に公立学校の場合は人事異動があるため、取組の継続性が大きな課題ではないか。

○ 生徒の学習意欲を向上させるためには、いかに教員がわかる授業、面白い授業、生徒を引きつける授業をやるかが重要ではないか。

○ 英語でコミュニケーションを行うことがグローバル社会の中で重要なことなのだということを英語教員が心の底から認識し、確認することが大事ではないか。

○ グローバル人材を育成していくためには、大学と高校が連携して、高校段階においてグローバル人材の予備軍を作っていくことが重要ではないか。

○ 高校生留学に関しては、小額の補助では経済的な問題で行けないという生徒が少なくない。長期の留学に関しては、人数を絞った上で多くお金を出すというような工夫が必要ではないか。一方で、すそ野を広げることも大事なので、短期の留学に関して、費用を抑えるような形で奨励していくことが考えられるのではないか。

○ 入試において、英検やTOEICの資格を持っていれば英語の試験を免除するというようなことがもっと増えてもいいのではないか。それもAO入試だけではなく、一般入試でももっと活用されてもいいのではないか。

○ 前回の行動計画は十分に周知されていなかったように感じる。今回の検討会の内容も、単に報告書として終わらせるのではなくて、様々な手だてを使って周知徹底を図るべきではないか。

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