14　スーパービジョン

  兵庫県には、公的に委嘱を受けた複数のスクールカウンセラーのスーパーバイザーが、地域ごとに配置されている。スクールカウンセラーは、勤務時間外に、無料でスーパーバイザーのスーパービジョンを受けることができる。ただし緊急対応時には、勤務時間内にスーパービジョンを受けることもできる。この公的なスーパーバイザーのスーパービジョンは、ケーススーパービジョンだけではなく、学校や教育委員会との関係を含めたスクールカウンセラーの活動の全領域を対象としている。
  スクールカウンセラーは、スクールカウンセリング活動の中で、さまざまの疑問や行き詰まりを感じることが予測されるが、そのようなときはスーパービジョンを受けなければならない。特に新任スクールカウンセラーは、初年度の適当な時期に、スーパービジョンを受けなければならない。このスーパービジョンには、原則として研修のスーパービジョンが含まれる。
  勤務する学校で危機対応の必要な状況が発生したときには、その状況をスーパーバイザーに報告しなければならない。危機の規模が大きいときには、当該学校にスーパーバイザーの派遣を要請し、その支援を受けることができる。
  スーパーバイザーは、専門領域における学識が豊かで、5年以上のスクールカウンセラー経験を持ち、スクールカウンセラーとして評価の高いものの中から県教育委員会が選択し委嘱する。