高等学校における特別支援教育に関する主な答申、報告等

21世紀の特殊教育の在り方について~一人一人のニーズに応じた特別な支援の在り方について~ (最終報告)平成13年1月15日

21世紀の特殊教育の在り方に関する調査研究協力者会議

 

第3章  特別な教育的支援を必要とする児童生徒への対応について

3  後期中等教育機関への受入れの促進と障害のある者の生涯学習の支援について

(1)(略)また、高等学校では、障害のある生徒の入学者選抜において、各高等学校、学科等の特色に配慮しつつ、その教育を受けるにたる能力・適性等を判定して行うという基本的な考え方の下に、障害があることのみをもって不合理な取扱いがなされることがないよう障害の種類や程度に応じて、点字・拡大文字による受検、別室受検、ヒアリングに代わる筆記問題、検査時間の延長、代筆解答などの特別な措置が講じられている。また、学校施設については、障害のある人がその障害の程度に応じた十分な教育を受けられるようにするため、スロープ、エレベータ、障害者用トイレ等施設のバリアフリー化が進められている。今後も、障害のある生徒が、その能力と適性等に応じて後期中等教育の機会の充実が図られるよう、各高等学校において、こうした取組に努めることが期待される。

 

今後の特別支援教育の在り方について(最終報告)平成15年3月

特別支援教育の在り方に関する調査研究協力者会議

 

第4章  特別支援教育を推進する上での小・中学校の在り方について

3  学校内における特別支援教育体制の確立の必要性

(9)LD、ADHD等を含め、障害のある子どもで特別の教育的支援を必要とする者について、上述のような小・中学校での取組に加えて幼稚園、高等学校、高等教育の各段階において適切な対応を図ることが重要である。

  (略)

 また、中学校を卒業した後は、高等学校へ進学する生徒も多いことから、高等学校においても、LD、ADHD等へ対応した特別な支援体制を構築することや、研修などを通じて理解推進が図られることが重要である。また、都道府県等の教育委員会に設置された専門家チームが、必要に応じて高等学校への支援を行うことについて検討する必要がある。さらに、養護学校高等部との連携も重要である。

 

特別支援教育を推進するための制度の在り方について(答申)

平成17年12月8日 中央教育審議会

 

4.就学前及び後期中等教育等における特別支援教育の在り方について

(略)また、今後、高等学校に在籍しているLD・ADHD・高機能自閉症等の生徒に対する指導及び支援の在り方、養護学校(特別支援学校(仮称))高等部の充実方策や、障害のある児童生徒に係る前期中等教育と後期中等教育との接続の在り方など、後期中等教育における特別支援教育の推進に係る諸課題について、早急な検討が必要である。特に、障害者の自立と社会参加を支援する観点から、中学校や関係機関と連携しつつ、就労を目指した職業教育の充実を図ることは重要な課題である。

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初等中等教育局特別支援教育課

(初等中等教育局特別支援教育課)