ADHDとは、年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、及び/又は衝動性、多動性を特徴とする行動の障害で、社会的な活動や学業の機能に支障をきたすものである。
また、7歳以前に現れ、その状態が継続し、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。
※ アメリカ精神医学会によるDSM‐4(精神疾患の診断・統計マニュアル:第4版)を参考にした。
以下の基準に該当する場合は、教育的、心理学的、医学的な観点からの詳細な調査が必要である。
※ アメリカにおけるチェックリストADHD‐RS(学校用)、及びDSM‐4を参考にした。
高機能自閉症とは、3歳位までに現れ、1他人との社会的関係の形成の困難さ、2言葉の発達の遅れ、3興味や関心が狭く特定のものにこだわることを特徴とする行動の障害である自閉症のうち、知的発達の遅れを伴わないものをいう。
また、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。
※ 本定義は、DSM‐4を参考にした。
※ アスペルガー症候群とは、知的発達の遅れを伴わず、かつ、自閉症の特徴のうち言葉の発達の遅れを伴わないものである(DSM‐4を参照)。なお、高機能自閉症やアスペルガー症候群は、広汎性発達障害(Pervasive Developmental Disorders・・・PDDと略称)に分類されるものである(DSM‐4を参照)。
以下の基準に該当する場合は、教育的、心理学的、医学的な観点からの詳細な調査が必要である。
※ DSM‐4及び、スウェーデンで開発された高機能自閉症スペクトラムのスクリーニング質問紙ASSQを参考にした。
※ 定義、判断基準についての留意事項
※ DSM‐4、ASSQ、「ADHD児の理解と学級経営」(仙台市教育センター、平成13年度)、「注意欠陥/多動性障害(ADHD)等の児童・生徒の指導の在り方に関する研究」 (東京都立教育研究所、平成11年度)を参考にした。
※ 上記の具体的な配慮は、すべての年齢層に共通というわけではなく、年齢によって、異なることに注意する必要がある。また、同年齢であっても、個々の状態に応じて配慮事項は変わることに注意する必要がある。
※ また、いくつかの指導実践では、通常の学級で可能な配慮と、通級指導教室等における配慮が有効な場合もあることが報告されている。
初等中等教育局特別支援教育課
-- 登録:平成21年以前 --