→ 子どもの徳育について考える場合、メディアが及ぼすどのような影響に着目すべきか。
【メディアによる負の影響の指摘(これまでの会議意見等から)】
・有害情報に晒される
・悪ふざけ・空騒ぎばかりの番組コンテンツを常に見せられる
・ネットや携帯電話への依存が生じる
・生身の人間関係の希薄化、家族の乖離が進む
・匿名性の高い空間が現出し、その中で様々な問題が生じる
・バーチャルと現実との境界線を喪失する
~ 生まれてきた瞬間からメディア環境の中に置かれることが、どのような影響を及ぼすかについては、まだ十分わかっていないのではないか。
※ 実証的なデータはあるか。
→ 各発達段階におけるメディアへの接触、メディアの利用の在り方について、どう考えるか。
→ (とりわけ低年齢期の)子どもに与えるメディアの選択については、親等が十分責任を持つべきではないか。
→ 例えば、子どものメディアへの接触に対する制限やルールづくりの取組として、各学校や地域、家庭や関連企業等において各種の取組が進んでいるが、これらの取組で一層促進すべきもの、これらに加えてさらに進めていくべき取組等はあるか。
【取組の例】
・ 携帯事業者による有害情報フィルタリングサービス
平成20年の青少年インターネット環境整備法により、携帯事業者は、保護者からの申し出がない限りフィルタリングサービスを提供するよう義務付け
総務省・文部科学省通知等により、各都道府県知事・教育委員会等に対しフィルタリング普及のための啓発活動に努めるよう依頼
・ 通話機能等に限定した携帯電話の普及
政府の教育再生懇談会において、機能限定携帯電話の周知、需要拡大などへの取組について提言を検討中
・ 携帯・ネットの危険性等ついての保護者や子どもたちへの啓発、各家庭における利用ルールづくりの推奨
文部科学省や他省庁、関係団体等において、啓発パンフレット等を作成・配布/啓発のための講座の開催や講師の派遣を推進
・ 各学校における携帯電話持込みについてのルールづくりの推奨
文部科学省通知等により、携帯電話の取扱について、各学校における方針の明確化、児童生徒への指導の徹底等を指導
・ ネット上における誹謗・中傷等の書き込み等を探して早期対応につなげる「ネットパトロール」の実施
・ 学校・地域によるノーテレビデー・ノーゲームデーの設定
→ それぞれの発達段階において、情報モラル等の教育をどのように行っていくか。
【情報モラル教育の推進に関する取組】
・ 新学習指導要領の総則に「情報モラルを身に付ける」ことを明記。道徳の時間や総合的な学習の時間、技術・家庭科(技術分野)において、情報モラルに関する指導を実施。
・
文部科学省等において、情報モラル教育に関する教員向け指導資料等を作成・公表
→ その必要があるとすれば、何を示し・与え得るか(示し・与えるべきか)。
【メディアを超え得る可能性を期待できるもの、メディアに代えて与えていく意義又は必要性があるもの等(これまでの会議意見から)】
・
生身の人間関係
・ 絵本の読み聞かせ・読書
・ 親による子守歌
・
自由な遊び
初等中等教育局児童生徒課