・ 懇談会設置の背景、趣旨
・「審議の概要」をとりまとめる趣旨
[時代・社会を超えて]
・通時的視点から(どの時代、どの社会においても徳育は行われてきたということ)
・共時的視点から(諸外国及び我が国の徳育をめぐる近年の動向)
[徳育のとらえ方]
・本報告書における「徳育」の語の意味
・徳育を通じて身に付けさせる資質・能力
・個人の自由・主体と社会の規範等との関係
・知育・体育・食育との関係
○社会構造の変化と子どもの成長・徳育への影響
[科学技術の進展を背景として]
・メディアの発達など
[家族・地域社会等の変容を背景として]
・直接体験の機会の減少
など
[社会思想等の潮流を背景として]
・「私事化」の進展、価値観の多様化、社会規範の弱体化・流動化、「自分さえ良ければ」の風潮など
○困難を抱える子どもの存在
○社会全体で、いま直ちに子どもの徳育に取り組む必要性
○子どもの発達の視点
・ 子どもの成長過程における一定の発達課題の存在
・
現代の子どもの発達(つまずき)の特徴を踏まえた対応の必要性
(1) 乳幼児期
【重視すべき課題】
○ 愛着の形成(人に対する基本的信頼感の獲得)
○
基本的生活習慣の形成・生活リズムの確立
○ 遊び等を通じた「子ども社会」への参入(道徳性・社会性の芽生え)
(2) 学童期
[小学校低学年]
【重視すべき課題】
○善悪の判断や規範意識に関する基本的な尺度・枠組みの形成
・「人間としてしてはならないこと」に対する知識と感性の涵養
・集団や社会のきまりを守ろうとする態度の育成
○自然や美しいものに感動する心などの育成(情操の涵養)
[小学校高学年]
【重視すべき課題】
○抽象的思考への適応、他者の視点に対する理解の発達(⇔
9歳の壁)
○自尊感情の育成、他者との関わり、集団の中における協力等に係る態度の育成
・自他の尊重、他者への共感(思いやり)等の意識の涵養
・集団における役割・責任の自覚と行動化
○現実世界への好奇心(興味・関心、意欲)の涵養
(3)
青年前期 [中学校]
【重視すべき課題】
○自己についての思索
○社会の中で自立して生きるためのスキルの向上
○法やきまりの意義の理解
(4)
青年中期 [高等学校]
【重視すべき課題】
○自らの生き方についての選択・進路の決定
○社会的に責任のある行動の遂行
○ 基本的生活習慣の形成
○「人間としてしてはならないこと」などの基本的な道徳心の醸成
○
規範意識の育成、市民性の涵養
○ 社会性の涵養、人間関係能力の向上
○
自らの生き方・在り方を選択する力の育成
○ 豊かな情操の涵養
(1) 家庭・学校・地域の役割
・役割分担についての考え方
(2) 社会総がかりによる徳育の推進等のために講ずべき方策
○親子の健やかな成長のための家庭支援と家庭教育の充実
・一人一人の子どもの適切な理解とサポート、孤立しがちな親等への適切な支援
・家庭における基本的なルールづくり(親と子の約束)の推奨
○学校における道徳教育等の充実
・教材の充実
・校内における道徳教育推進体制の充実
・「道徳の時間」の指導の改善・充実
・多様な学習活動の展開
○地域の教育力の再生
・地域ぐるみで子どもを育てる環境づくり
○子どもの多様な活動の場・体験の機会の整備
・子どもと大人の交流の場、ボランティア等の地域活動の場の整備
・親子の共通体験、自然体験、社会体験等の体験活動の機会の整備
・読書活動の推進
○メディア社会における課題への対応
・子どもとメディアとの望ましい関係づくり
・情報モラル教育の推進
○社会全体で子どもの成長を支える体制づくり
・関係機関の連携
・子育て・徳育への社会全体の関心の喚起
・今後の検討課題など
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-- 登録:平成21年以前 --