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教職調整額の見直し等について(論点整理メモ)
平成20年6月16日
1 学校の組織運営の在り方
○ 今後、学校においては、どのような組織運営が求められるのか。
- 組織として問題解決に当たる体制の構築、地域の人材や外部の専門家の活用、事務処理の合理化等により、各教職員がその職に応じた役割に専念しつつ学校として組織的な教育活動が行われるようにするという方向性についてどう考えるか。
2 教員の勤務とその処遇の在り方
○ 今後求められる学校の組織運営の下で教員の勤務はどうあるべきか。
- 教員が学校のありとあらゆる仕事を担うのではなく教育に専念し、その教育活動は教員個々人の発意のみによって行われるのではなく学校という組織としての活動として行われるという方向性についてどう考えるか。
(これまでの意見)
- 現行の学校の体制では勤務時間内ですべての仕事を処理することは現実的には困難。
- 教員の行うべき仕事の内容を整理し、それを踏まえて教員の勤務時間を考えるべき。
- 学校の教員も教育者であると同時に、一人の人間である。教員が仕事に追われて時間がないという状況は改善すべき。
○ 教員の勤務時間管理について、現在どのような問題があるのか、また、今後どのようにしていくべきなのか。
- 労働法制上、公立学校の教員についても他の労働者と同様に勤務時間管理を適正に行うことが課せられているが、時間外勤務を縮減するためにも、今後より勤務時間管理を厳格化していくという方向性及びそのための方策について、どう考えるか。
○ 教員の時間外勤務の評価について、現在どのような問題があるのか、また、今後どのようにしていくべきなのか。
- 教員勤務実態調査による教員の残業時間が増加しているという結果に対する対応についてどう考えるか。
- 部活動指導やいわゆる持ち帰り業務について、教員の勤務負担の軽減や適正な情報管理の観点から、今後どのように対応していくべきと考えるか。
○ 今後求められる学校の組織運営の下で教員の処遇はどうあるべきか。
- 教員の給与について、学校の組織的な運営を進めていく中での教員の勤務の在り方に見合ったものとするという方向性及びそのための方策についてどう考えるか。
- 教員の給与について、教員一人一人の能力実績に応じたものとすることや教員の専門性を反映したものとするという方向性及びそのための方策についてどう考えるか。
(これまでの意見)
- 教員の給与にメリハリをつけることは必要。一律の処遇は見直していかなければならない。
- 教員が希望を持てるような制度にしていかなければならない。
- 小、中、高校などの学校種や学年で勤務実態は違うので、その違いを踏まえていく必要がある。
- 組織として問題解決に当たる体制構築に資する給与とすべき。
3 教職調整額の見直し方策
○ 教職調整額をどういった考え方からどう見直すべきなのか。
- 現在の教職調整額制度が実態と乖離している点や弊害となっている点は何か。それを解決するためにはどのように見直していくべきか。
- 見直しの視点として、学校の組織的運営の推進、勤務時間管理の厳格化・透明化、能力実績に応じた処遇の実現、残業の抑制、教員の専門性の評価の仕方などが考えられるがどうか。
(これまでの意見)
- 教職調整額を見直すことにより、時間管理をきちんと行うことを考えてはどうか。
- 教職調整額の欠点は、時間外に勤務していない者にも支給されること。減額などの措置を検討できないか。
- 教職調整額は、教員には持ち帰り業務が多いなどの勤務実態に合った制度と考える。まずは教職調整額の支給率の増額ができないかを考えていくべきではないか。
- 教職調整額の支給率の増額ができないならば、時間外勤務手当とすることも考えざるを得ないか。
○ 仮に、教職調整額を時間外勤務手当とする場合にはどのような課題があるのか。また、その課題を克服するためにはどのようにしたらよいのか。
- これまでの教員の職務及び勤務態様の特殊性を前提とした教職調整額制度の考え方を変更することになることについてどう考えるか。
- 厳格な勤務時間管理など、これまでの教員の勤務管理を変更することになることについてどう考えるか。
- 労働基準法上時間外勤務を命じるために必要な職員団体との協定(36協定)に係る特例や時間外勤務命令を出すことができる範囲を限定しているいわゆる超勤4項目の取り扱いについてどう考えるか。
- 予算措置上の制約から、時間外の部活動指導や生徒指導への影響が考えられるが、このようなことについてどう考えるか。
- 部活動については、本来は正規の勤務時間内に実施すべきものであることや外部指導者の活用を促進することについてどう考えるか。
- 授業準備や持ち帰り仕事などの取り扱いをどう考えるか。
(これまでの意見)
- 教職調整額を見直す場合には、教職調整額で評価されている教職の専門性に基づく自発性、創造性の部分をどのように評価していくのかを考える必要があるのではないか。
4 その他
○ 教員の勤務時間の弾力化について
- 教員に1年単位の変形労働時間制を導入することについてどう考えるか。
- 週休日の振替の活用についてどう考えるか。
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