資料9 全国学力・学習状況調査を活用した専門的な課題分析に関する調査研究について

平成22年度全国学力・学習状況調査を活用した専門的な課題分析に関する調査研究について

1.調査研究の実施について

 全国学力・学習状況調査を活用し、教育や教育施策の改善を図るという調査目的の達成に資するため、大学等の研究機関の専門的な知見を活用した、高度な分析に関する調査研究を実施する。
 現在、以下の3テーマについて調査研究を進めている。調査研究の成果は、分析ワーキンググループにおける検討を経て、専門家検討会議に報告する。

  

2.調査研究テーマ

 (1)全国的な学力調査の調査手法における技術的課題に関する調査研究

 (2)全国学力・学習状況調査において特徴ある結果を示した教育委員会・学校等における教育施策や教育指導等に関する調査研究

1 全国学力・学習状況調査において比較的良好な結果を示した教育委員会・学校等における教育施策・教育指導等の特徴に関する調査研究

2 子どもたちの学力水準を下支えしている教育施策・教育指導等の特徴に関する調査研究

 

3.調査研究の概要

(1)全国的な学力調査の調査手法における技術的課題に関する調査研究

 受託者;東北大学(研究代表者;柴山 直 大学院教育学研究科教授)
  ・研究内容:
 「重複テスト分冊法(Item Matrix Sampling)」(一部の問題冊子に解答するだけで、幅広い領域の正答状況を推定することが可能となる手法)の日本における適用ノウハウを確立するため、課題の検証等を行う。

(2)全国学力・学習状況調査において特徴ある結果を示した教育委員会・学校等における教育施策や教育指導等に関する調査研究

1 全国学力・学習状況調査において比較的良好な結果を示した教育委員会・学校等における教育施策・教育指導等の特徴に関する調査研究
・受託者;早稲田大学(研究代表者;田中 博之 教育・総合科学学術院教授)
・研究内容:
 これまで実施された全国学力・学習状況調査の結果において、比較的良好な結果を示した教育委員会・学校等における教育施策・教育指導等の特徴について計量的分析を行うとともに、教育委員会と学校への訪問調査を行い、学校現場における効果的な取組事例を収集することを目的とする。

2 子どもたちの学力水準を下支えしている教育施策・教育指導等の特徴に関する調査研究
・受託者;大阪大学(研究代表者;志水 宏吉 人間科学研究科教授)
・研究内容:
 平成19年から21年の全国学力・学習状況調査のデータを用い、就学援助率の水準からみて良好な結果を示している学校を選ぶ。都道府県の平均正答率を考慮して20校選び、2名の調査チームが数日間の訪問調査を行う。

お問合せ先

初等中等教育局学力調査室

電話番号:03-6734-3749(内線3732)

Get ADOBE READER

PDF形式のファイルを御覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要な場合があります。
Adobe Acrobat Readerは開発元のWebページにて、無償でダウンロード可能です。