平成22年度委託調査研究「確かな学力の育成に係る実践的調査研究」のメニューのひとつとして、全国学力・学習状況調査の結果等を活用・分析して明らかになった課題のうち、1 域内の学校が共通に有しており、地域的に解決が求められている課題や、2 地域的な事情等から個々の学校のみでは解決が困難な課題等の改善を図るため、アクションプランに基づき、教育委員会・学校等が連携しながら地域として学校の教育活動等の改善に取り組む実践研究を実施し、その成果を基に教育施策の改善を図るとともに、全国への成果の普及を図るものである。(※委託先と取組概要等については以下の通り。)
都道府県等名 |
取り組む主な |
取組概要 |
---|---|---|
北海道 |
登別市 |
域内の小学校において、全国と比べ基礎的・基本的な内容を活用する力の育成に課題が見られることや学校間の学力に差があることなど、これまでの全国学力・学習状況調査の結果から明らかとなった課題を解決するために、「学び意欲をはぐくむ」「活用する力を高める」「学習習慣を身に付けさせる」ことを柱とする「学力向上アクションプラン」を策定する。 |
秋田県 |
鹿角市 他11市町 |
各市町において、次の課題を選択し、課題解決を図る。 1 基礎学力の確実な定着を図る分かる授業の実現 2 活用する力を伸ばす授業の創造 3 理解や習熟の程度に応じたきめ細かな指導の充実 4 校種間の連携に基づいた授業の充実 |
新潟県 |
見附市 |
県教育委員会において、学力向上推進委員会(支援委員会と兼ねる)を設置し、実施内容の総括及び指導、指導助言及び普及活動を行うとともに、見附市教育委員会において、「学力向上~みつけアクション5」推進委員会を開催し、学力向上推進システムを活用した学力実態の把握、課題の洗い出しと改善方策の立案を行う。 |
三重県 |
志摩市 |
全国学力・学習状況調査の結果を分析し、基礎的・基本的な知識・技能の定着を図り、学力の向上を図るため、課題のある小中学校を中心に指導方法の工夫・改善を行い、授業改善につなげていく。 |
滋賀県 |
湖南市 |
推進校区の確かな学力向上と地域が抱える課題を解消するためには、児童生徒が主体的に学習する授業の創造と生徒指導の充実が必要である。 学力向上のための授業改善として学校図書館の有効な活用方法に関する調査研究に取り組むとともに、家庭学習の定着と生徒指導の機能充実、授業規律の確立を図ることが確かな学力向上に結びつくかを検証する調査研究に湖南市全体で取り組む。 |
奈良県 |
御所市 他1市1町 |
授業の在り方に焦点を当て、言語活動の充実を図った「授業力の向上」を大きなテーマとして取り組む。具体的には以下の3つを具体的な具体的な改善方策として取り組む。 1 子どもに達成感と満足感を味あわせるとともに、言語活動を効果的に取り入れた授業のあり方を追求する実践研究 2 効果的に授業研究を進める校内体制の整備 3 学習規律の確立や家庭での学習課題など、授業と家庭とをつなぐために保護者と連携を図る取組 |
広島県 |
福山市 他1市 |
平成21年度学力調査活用アクションプラン推進事業の研究成果を生かし,次の2点の取組を進める。 1 アクションプラン推進校で作成した教科(国語科・算数科)の指導事例及び平成19年度から作成してきた指導事例を実践するとともに,評価問題の結果分析からその改善を図る。また,これまでの学力調査の結果を総合的に分析し,新たに「知識・技能を活用して思考し表現する力」を育成する指導内容及び指導方法の開発に取り組む。 2 家庭での学習習慣の定着をめざし,推進地域で作成した「家庭学習の手引き」の効果的な活用方法及び指導法の研究を進め,授業と家庭学習のリンクを図る。 |
徳島県 |
小松島市 他1市1町 |
推進地区を指定し、本県全体の共通課題である児童生徒の自主性・主体性の育成及び学力の基盤となる徳・体も合わせた育成について調査研究を実施し、その成果を普及する。 |
香川県 |
香川県 |
1
県の事業全体でアクションプランに取り組む体制の構築 2 調査結果分析検証会議による報告書の作成・配布 3 調査結果分析支援ソフトの改訂等による本調査希望利用校の調査結果活用の支援 4 市町教委及び学校への学校改善支援チーム派遣 5 アクションプランによる実践等、県内学校の取組を発表し情報交換を行う研修会の開催 |
大分県 |
豊後高田市 他2市 |
取り組む各市において、主に以下の取組を実施するとともに、その成果の普及を図る。 1 希望利用調査と抽出調査をあわせて業者委託し、調査結果を分析し活用する体制の利点と課題を明らかにするとともに、「チェックシート」を作成し読解力等の定着状況を点検する。 2 希望利用調査を業者委託し、教育委員会が抽出調査とあわせ調査結果を分析し活用する体制の利点と課題を明らかにするとともに、「家庭学習の手引き」を作成し学力の定着を支援する。 3 希望利用調査を、教育委員会が集計し、抽出調査とあわせ調査結果を分析し活用する体制の利点と課題を明らかにするとともに、「算数・数学の授業モデル」を作成し、学力向上を図る。 |
仙台市 |
仙台市 |
全国学力・学習状況調査、市の標準学力検査の結果を踏まえ、主に以下の取組を実施する。 1 基礎的知識の習得の徹底を図るためのきめ細かな指導や、教員の授業力向上のための学習支援員を小学校へ配置 2 個に応じた指導及び小中学校連携の推進のための教科支援員の中学校への配置 |
新潟市 |
新潟市 |
地域によって学習の定着状況が大きく異なるという現状にあり、全国学力・学習状況調査の結果においてもこうした課題が把握されている。こうした状況を踏まえ、学力の落ち込んでいる地区において、授業改善研修等の実施など、授業改善を推進するための取組を実施する。 |
電話番号:03-6734-3749(内線3732)