![]() |
資料2−2 学力に及ぼす学習習慣・生活習慣・指導方法等の影響の分析平成20年4月8日 山崎博敏 目的児童生徒の学力には、学校の教育条件や指導方法以外にも、児童生徒自身の学習・生活習慣、地域の特性などの要因が複雑な構造で影響を与えている。児童生徒の学力を規定する要因を明らかにするためには、単純に質問紙の各項目と学力の関係を検討するだけでは不十分である。国語と数学の正答数が、それらの要因それぞれからどの程度影響されるかを鳥瞰するべく、質問項目と各教科における学力および質問項目間の相関を検討し、重回帰分析を行った。 データ中学校の学校質問紙と生徒質問紙 方法重回帰分析(OLS)被説明変数Yは、学力に与える影響を鳥瞰するため、まず各教科のAとBを合計した全体の正答数を用いた。
分析まず、生徒質問紙(101項目)、学校質問紙(98項目)の項目を、生活習慣/学びへの関心・意欲・態度/学校の状況/学校の取組/学習指導の5つのグループに分けて、回帰分析し、影響力の強弱を把握した。その結果から、大きな影響を与えている変数を抽出してモデルを再構成し、回帰分析をした。 結果生徒質問紙に含まれる項目について検討すると、生活習慣では、
という項目が、国語と数学の両方で、学力に与えている影響が大きい傾向が見られた。また、
生徒は特に数学で学力が低くなる傾向が見られた。学びへの意欲・関心・態度では、国語については、
生徒の学力が高い傾向が見られた。数学については、
生徒の学力が高い傾向が見られた。
学校の生徒の学力が高い傾向が見られた。数学に関しては、
学校の生徒の学力が高い傾向が見られた。 課題今回の分析は、より洗練された分析に発展させる出発点としての分析結果である。データが学校と児童生徒の階層構造になっているなどの問題がある。今後、それらの課題を解決するべく、さらに分析を改善していく。その結果は、今回発表した結果と異なることも考えられる。 |
![]() |
Copyright (C) Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology