2.家庭、技術・家庭、情報の目標及び内容の例

小学校:家庭

目標
  • 衣食住などに関する実践的・体験的な活動を通して,家庭生活への関心を高めるとともに日常生活に必要な基礎的な知識と技能を身に付け,家族の一員として生活を工夫しようとする実践的な態度を育てる。
学年 内容と活動例
5~6年
  • (1)家庭生活と家族(家庭や自分の仕事,生活時間と家族への協力,家族の触れ合いと団らん)
  • (2)衣服への関心(衣服の働きと着方,ボタン付けと洗たく)
  • (3)生活に役立つ物の製作
  • (4)食事への関心(食品の組み合わせ,1食分の食事)
  • (5)簡単な調理(米飯とみそ汁)
  • (6)住まい方への関心(整理・整頓と清掃)
  • (7)ものや金銭の使い方と買い物
  • (8)家族生活の工夫

中学校:技術・家庭

目標
  • 生活に必要な基礎的な知識と技術の習得を通して,生活と技術とのかかわりについて理解を深め,進んで生活を工夫し創造する能力と実践的な態度を育てる。

学年 1~3年

  内容
技術分野 家庭分野
A技術とものづくり B情報とコンピュータ A生活の自立と衣食住 B家族と家庭生活
内容例
  • (1)生活や産業と技術の役割
  • (2)製作品の設計
  • (3)工具や機器の使用法と加工技術
  • (4)機器の仕組みと保守
  • (5)エネルギーの変換を利用した製作品の設計と製作
  • (6)作物の栽培
  • (1)情報手段の役割
  • (2)コンピュータの基本構成と機能
  • (3)コンピュータの利用
  • (4)情報通信ネットワーク
  • (5)マルチメディアの活用
  • (6)プログラムと計測・制御
  • (1)中学生の栄養と食事
  • (2)食品の選択と日常食の調理の基礎
  • (3)衣服の選択と手入れ
  • (4)室内環境の整備と住まい方
  • (5)食生活の課題と調理の応用
  • (6)簡単な衣服の製作
  • (1)自分の成長と家族や家庭生活
  • (2)幼児の発達と家族
  • (3)家庭と家族関係
  • (4)家庭生活と消費
  • (5)幼児の生活と幼児との触れ合い
  • (6)家庭生活と地域とのかかわり

※ 各分野の内容のA及びBそれぞれの(5)及び(6)の項目については,生徒の興味・関心等に応じて各分野ごとに4項目のうち1又は2項目を選択して履修させる。

高等学校:家庭

目標
  • 人間の健全な発達と生活の営みを総合的にとらえ、家族・家庭の意義、家族・家庭と社会とのかかわりについて理解させるとともに、生活に必要な知識と技術を習得させ、男女が協力して家庭や地域の生活を創造する能力と実践的な態度を育てる。
科目 目標 内容
家庭基礎(2) 人の一生と家族・福祉,衣食住,消費生活などに関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ,家庭生活の充実向上を図る能力と実践的な態度を育てる。
  • (1)人の一生と家族・福祉
  • (2)家族の生活と健康
  • (3)消費生活と環境
  • (4)ホームプロジュクトと学校家庭クラブ活動
家庭総合(4) 人の一生と家族,子どもの発達と保育,高齢者の生活と福祉,衣食住,消費生活などに関する知識と技術を総合的に習得させ,生活課題を主体的に解決するとともに,家庭生活の充実向上を図る能力と実践的な態度を育てる。
  • (1)人の一生と家族・家庭
  • (2)子どもの発達と保育
  • (3)高齢者の生活と福祉
  • (4)生活の科学と文化
  • (5)消費生活と資源・環境
  • (6)ホームプロジェクトと学校家庭クラブ活動
生活技術(4) 人の一生と家族・福祉,消費生活,衣食住,家庭生活と技術革新などに関する知識と技術を体験的に習得させ,生活課題を主体的に解決するとともに,家庭生活の充実向上を図る能力と実践的な態度を育てる。
  • (1)人の一生と家族・福祉
  • (2)消費生活と環境
  • (3)家庭生活と技術革新
  • (4)食生活の設計と調理
  • (5)衣生活の設計と製作
  • (6)住生活の設計とインテリアデザイン
  • (7)ホームプロジェクトと学校家庭クラブ活動
  • ※ (3)~(6)については2又は3項目を選択して履修させる。

高等学校:情報

目標
  • 情報及び情報技術を活用するための知識と技能の習得を通して,情報に関する科学的な見方や考え方を養うとともに,社会の中で情報及び情報技術が果たしている役割や影響を理解させ,情報化の進展に主体的に対応できる能力と態度を育てる。
科目 目標 内容
情報A(2) コンピュータや情報通信ネットワークなどの活用を通して,情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識と技能を習得させるとともに,情報を主体的に活用しようとする態度を育てる。
  • (1)情報を活用するための工夫と情報機器
    • ア 問題解決の工夫
    • イ 情報伝達の工夫
  • (2)情報の収集・発信と情報機器の活用
    • ア 情報の検索と収集
    • イ 情報の発信と共有に適した情報の表し方
    • ウ 情報の収集・発信における問題点
  • (3)情報の統合的な処理とコンピュータの活用
    • ア コンピュータによる情報の統合
    • イ 情報の統合的な処理
  • (4)情報機器の発達と生活の変化
    • ア 情報機器の発達とその仕組み
    • イ 情報化の進展が生活に及ぼす影響
    • ウ 情報社会への参加と情報技術の活用
情報B(2) コンピュータにおける情報の表し方や処理の仕組み,情報社会を支える情報技術の役割や影響を理解させ,問題解決においてコンピュータを効果的に活用するための科学的な考え方や方法を習得させる。
  • (1)問題解決とコンピュータの活用
    • ア 問題解決における手順とコンピュータの活用
    • イ コンピュータによる情報処理の特徴
  • (2)コンピュータの仕組みと働き
    • ア コンピュータにおける情報の表し方
    • イ コンピュータにおける情報の処理
    • ウ 情報の表し方と処理手順の工夫の必要性
  • (3)問題のモデル化とコンピュータを活用した解決
    • ア モデル化とシミュレーション
    • イ 情報の蓄積・管理とデータベースの活用
  • (4)情報社会を支える情報技術
    • ア 情報通信と計測・制御の技術
    • イ 情報技術における人間への配慮
    • ウ 情報技術の進展が社会に及ぼす影響
情報C(2) 情報のディジタル化や情報通信ネットワークの特性を理解させ,表現やコミュニケーションにおいてコンピュータなどを効果的に活用する能力を養うとともに,情報化の進展が社会に及ぼす影響を理解させ,情報社会に参加する上での望ましい態度を育てる。
  • (1)情報のディジタル化
    • ア 情報のディジタル化の仕組み
    • イ 情報機器の種類と特性
    • ウ 情報機器を活用した表現方法
  • (2)情報通信ネットワークとコミュニケーション
    • ア 情報通信ネットワークの仕組み
    • イ 情報通信の効率的な方法
    • ウ コミュニケーションにおける情報通信ネットワークの活用
  • (3)情報の収集・発信と個人の責任
    • ア 情報の公開・保護と個人の責任
    • イ 情報通信ネットワークを活用した情報の収集・発信
  • (4)情報化の進展と社会への影響
    • ア 社会で利用されている情報システム
    • イ 情報化が社会に及ぼす影響

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