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資料4−2

2005年9月6日

「情報教育の目標で分類した学習活動一覧」(中学校段階・高校段階)について

尚美学園大学
小泉 力一

 今回配布する「情報教育の目標で分類した学習活動一覧」(中学校段階・高校段階)の変更点を示す。

・「学習活動例」の一部変更
 委員から提案された意見を参考に、「学習活動例」の内容を一部変更した。この他にもより適当と思われる学習活動例があれば提案いただきたい。また、プログラムに関する「学習活動例」を一部変更した。具体的には、中学校段階において「既存のプログラムを一部修正して実行することを通して,プログラムによってコンピュータの自動処理が可能になることを経験的に理解する。」を加え、高校段階において「コンピュータ内部ではプログラムに記述された命令がひとつずつ実行されていることを、逐次実行型のプログラム言語により体験的に学ぶ。」を加えた。

・中学校と高校の「接続」を示す欄の削除
 前回配布された「情報教育の目標で分類した学習活動一覧」では、中学校段階および高校段階の指導内容において、相互に関係の深いと思われる部分について「接続」を示すための欄を設けたが、今回配布する一覧ではこれを削除した。理由は、必ずしも視認性に優れた表記ではなく、小学校−中学校−高校という流れの中での接続をより精査し統合し、全体を一覧できる資料が求められると判断したためである。ちなみに、現時点では当該資料の作成は予定されていない。

・学習内容における「選択部分」の扱い
 従来通り、中学校「技術・家庭」の「技術分野」における「B情報とコンピュータ」については選択部分を明記したが、これ以外については選択部分を明記しないことにした。理由は、「各教科の情報教育に関係する指導内容」には、「指導上の留意点」、「内容の扱い」、「分野の目標」などを含めており、これらは教科あるいは科目全体に関わる内容であり、必修と選択を区別することができない要素が存在するためである。また、選択部分を明示することで、指導に際して特別な意識を持たれないようにすることがよいと判断した。

・「教師によるシミュレーションの利用」の部分を削除
 中学校「理科」におけるシミュレーションの利用の部分と、高校「基礎理科」における「プレートテクニクス説」をシミュレーションで理解するという部分を削除した。理由は、これらの部分は、指導要領の中で、教師が指導に際してシミュレーションを利用するという表現になっていて、生徒自らが自主的にシミュレーションを利用するということにはなっていないためである。ただし、生徒がシミュレーションを利用することは、教科「情報」等で示されており、シミュレーションの指導そのものを削除したわけではない。

以上


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