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学習指導要領における主な国際理解教育の取扱い

小学校学習指導要領(抜粋)

第1章 総則

3 総合的な学習の時間の取扱い

 総合的な学習の時間においては,各学校は,地域や学校,児童の実態等に応じて,横断的・総合的な学習や児童の興味・関心等に基づく学習など創意工夫を生かした教育活動を行うものとする。
 総合的な学習の時間においては,次のようなねらいをもって指導を行うものとする。
(1)  自ら課題を見付け,自ら学び,自ら考え,主体的に判断し,よりよく問題を解決する資質や能力を育てること。
(2)  学び方やものの考え方を身に付け,問題の解決や探究活動に主体的,創造的に取り組む態度を育て,自己の生き方を考えることができるようにすること。
 各学校においては,2に示すねらいを踏まえ,例えば国際理解,情報,環境,福祉・健康などの横断的・総合的な課題,児童の興味・関心に基づく課題,地域や学校の特色に応じた課題などについて,学校の実態に応じた学習活動を行うものとする。
 総合的な学習の時間の学習活動を行うに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
(3)  国際理解に関する学習の一環としての外国語会話等を行うときは,学校の実態等に応じ,児童が外国語に触れたり,外国の生活や文化などに慣れ親しんだりするなど小学校段階にふさわしい体験的な学習が行われるようにすること。

第2章 各教科

第2節 社会

第1  目標

 社会生活についての理解を図り,我が国の国土と歴史に対する理解と愛情を育て,国際社会に生きる民主的,平和的な国家・社会の形成者として必要な公民的資質の基礎を養う。

第2  各学年の目標及び内容

 
第3学年及び第4学年】
 
  内容
 
(2) 地域の人々の生産や販売について,次のことを見学したり調査したりして調べ,それらの仕事に携わっている人々の工夫を考えるようにする。
 地域の人々の生産や販売に見られる仕事の特色及び国内の他地域などとのかかわり
(6) 県(都,道,府)の様子について,次のことを資料を活用したり白地図にまとめたりして調べ,県(都,道,府)の特色を考えるようにする。
 人々の生活や産業と国内の他地域や外国とのかかわり
  内容の取扱い
 
(1) 内容の(2)については,次のとおり取り扱うものとする。
 イについては,国内の他地域だけではなく,外国ともかかわりがあることに気付くよう配慮すること。その際,児童に無理のない取扱いをすること。
(5) 内容の(6)については,次のとおり取り扱うものとする。
 エについては,我が国や外国には国旗があることを理解させ,それを尊重する態度を育てるよう配慮すること。

第5学年】
  内容
 
(1) 我が国の農業や水産業について,次のことを調査したり地図や地球儀,資料などを活用したりして調べ,それらは国民の食料を確保する重要な役割を果たしていることや自然環境と深いかかわりをもって営まれていることを考えるようにする。
 様々な食料生産が国民の食生活を支えていること,食料の中には外国から輸入しているものがあること。
  内容の取扱い
 
(6) 内容の(4)については,次のとおり取り扱うものとする。
 アの「国土の位置」の指導については,我が国の領土と近隣の諸国を取り上げるものとすること。その際,我が国や諸外国には国旗があることを理解するとともに,それを尊重する態度を育てるよう配慮すること。

第6学年】
  目標
 
(1)  国家・社会の発展に大きな働きをした先人の業績や優れた文化遺産について興味・関心と理解を深めるようにするとともに,我が国の歴史や伝統を大切にし,国を愛する心情を育てるようにする。
(2)  日常生活における政治の働きと我が国の政治の考え方及び我が国と関係の深い国の生活や国際社会における我が国の役割を理解できるようにし,平和を願う日本人として世界の国々の人々と共に生きていくことが大切であることを自覚できるようにする。
  内容
 
(3)  世界の中の日本の役割について,次のことを調査したり地図や資料などを活用したりして調べ,外国の人々と共に生きていくためには異なる文化や習慣を理解し合うことが大切であること,世界平和の大切さと我が国が世界において重要な役割を果たしていることを考えるようにする。
 我が国と経済や文化などの面でつながりが深い国の人々の生活の様子
 我が国の国際交流や国際協力の様子及び平和な国際社会の実現に努力している国際連合の働き
  内容の取扱い
 
(3)  内容の(3)については,次のとおり取り扱うものとする。
 アについては,我が国とつながりが深い国から数か国を取り上げること。その際,それらの中から児童が一か国を選択して調べるよう配慮し,様々な外国の文化を具体的に理解できるようにするとともに,我が国や諸外国の文化や伝統を尊重しようとする態度を養うこと。
 イの「国際交流」についてはスポーツ,文化の中から,「国際協力」については教育,医学,農業などの分野で世界に貢献している事例の中から,それぞれ選択して取り上げ,国際社会における我が国の役割を具体的に考えるようにすること。
 イの「国際連合の働き」については,網羅的,抽象的な扱いにならないよう,ユニセフやユネスコの身近な活動を取り上げて具体的に調べるようにすること。
 ア及びイについては,我が国の国旗と国歌の意義を理解させ,これを尊重する態度を育てるとともに,諸外国の国旗と国歌も同様に尊重する態度を育てるよう配慮すること。

第3章 道徳

2 内容

第1学年及び第2学年〕
 主として集団や社会とのかかわりに関すること。
(4)  郷土の文化や生活に親しみ,愛着をもつ。

第3学年及び第4学年】
 主として集団や社会とのかかわりに関すること。
(5)  郷土の文化と伝統を大切にし,郷土を愛する心をもつ。
(6)  我が国の文化と伝統に親しみ,国を愛する心をもつとともに,外国の人々や文化に関心をもつ。

第5学年及び第6学年】
 主として集団や社会とのかかわりに関すること。
(7)  郷土や我が国の文化と伝統を大切にし,先人の努力を知り,郷土や国を愛する心をもつ。
(8)  外国の人々や文化を大切にする心をもち,日本人としての自覚をもって世界の人々と親善に努める。


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