人権教育の指導方法等に関する調査研究会議(第29回) 議事録

1.日時

平成19年3月20日(月曜日) 14時~16時

2.場所

九段会館 2階 「孔雀の間」

3.議題

  1. 「第3次とりまとめ」について
  2. その他

4.出席者

委員

 福田委員、有村委員、伊藤委員、梅野委員、小島委員、谷口委員、林委員、森委員

文部科学省

 木岡児童生徒課長、塩原児童生徒課課長補佐、他

5.議事録

※ 資料2、3に基づき「実践編(資料編)」の原案について、事務局より説明が、各WGリーダーより補足説明があった後、意見交換がなされた。

実践編:全体について

資料2「第3次とりまとめ(実践編)」原案の構成〔改訂〕(案)で、「参考」と「事例」があるが、参考というのは何で、事例というのは何かというふうなことを明確にしなければ混乱するのではないか。

 実践編は1、2、3で構成になっているが、その次の節がA、B、C、とこれだけが最後まで通しになっている。できたら大きい項目で1、2、3、4というふうにするほうがわかりやすいのでないか。

 参考例の記載方法に関して、例えば参考Aでは、大きい通しがAであって、また参考Aがあるということで、ちょっとわかりにくいと思うので、事務局のほうで調整してほしい。

 実践編の場合は、「参考」というのは「例」ですので、「参考例」という形でそろえて、「事例」、「参考例」とする。そのかわり指導の在り方については、例えば「例」を取って「参考」にするという形で、「参考」、「参考例」、「事例」とする。指導等の在り方編に載っているのは「参考」。実践編のときはあくまでも「参考例」であり「事例」。それを、「はじめに」かどこかで、一定の説明をつけ加えるということであれば、混乱がなくなるのではないか。

実践編:1.学校としての組織的な取組と関係機関等との連携等関係

 A人権尊重の精神に立つ学級経営・生徒指導については、授業づくり、人間関係づくり、雰囲気づくりという視点で組みかえというのはよい。そのときに、指導等の在り方編に「学習活動づくり」と記載されているので、「授業づくり」を「学習活動づくり」にそろえたほうが、在り方編と実践編がセットになるのではないか。

 E家庭・地域、関係機関との連携及び校種間の連携(1)事例E-(1)2「中学校区を単位とする連携」をE-(1)家庭・地域との連携の取組例の次、参考例E-(2)とするか、もしくは大きい2にして、「中学校区を単位とする連携」として入れるかのがいいのではないか。

 C(1)事例C-(1)各学年を通じた指導に関する全体計画を年間指導計画との関係から入れたほうがいいのではないか。

 D学校としての取組の点検・評価に関して、学校における人権教育の取組に関するチェックポイントとアンケートの項目は、分けながら考えたほうがいい。

実践編:2.人権教育の指導方法と指導内容関係

 F「指導内容の構成」に(3)総合的な指導の在り方を追加する。入れる内容としては、机上配付資料の大阪府教育委員会が発行している資料で5.総合学習「いろいろな人権問題について考えよう」6.人権総合学習「くらしックパーク」を入れるのが妥当ではないか。

 個別課題については資料を載せるという方向で来ているので、特別の事例を挙げる、挙げないという議論をするのか、それとも個別課題は学校の通常の授業で扱っているものなので、そういう形での対応が可能であるというような程度にするのか考える必要がある。

 個別人権課題を無理に何か特別な扱い方にしているものを探す必要はあるのか。

 (3)児童生徒の発達段階を踏まえた指導方法の工夫 事例H-(3)5.高等学校における取組に関して、「社会における法規範の意義と人権の普遍性について学ぶ」となると、人権にかかわる基本的な資料をマスターするということがイメージできてしまうんので、取り扱うのは難しいのではないか。

 (3)児童生徒の発達段階を踏まえた指導方法の工夫に関して、青年中期では、社会的規範の相対性と人権の持つ普遍性を理解できるようにもなってくるところで、人権の非常に難しいところに立ち入ったところまで入ってくるという意識があると思うので、それを追求するのに役立つような資料になればいいのではないか。

 森先生からご提出いただいた机上配付資料に関して、総合的なところで、机上配付資料の例えば7.の「私がここにいる!」~人間関係トレーニングのとりくみ、13.「なかまを知ろう!自分を知ろう!そして伝え合おう!」については今までなかったものですし、Iでも使えるのではないか。また、国際識字年もありましたので、こういうのも踏み込んでもいいのではないか。

 森先生からご提出いただいた机上配付資料に関して、総合的な学習で、位置づけることはものすごくいいことだと思いますので、2次とりまとめの流れの中からで、ちょっと足りない部分をここで埋めていくということを、基本的に事務局もしくは座長と相談しながらピックアップしていただければありがたい。

実践編(資料編):個別的な人権課題に対する取組関係

 個別的人権課題に対する取組に関して、11の課題は基本計画の課題で、行動計画のほうは9つでとまっていますし、それ以降の人権啓発白書、教育啓発白書だとまた変わっていますので、2002年段階のものに沿ってつくっているということは、一応定義として書いておいたほうがいいのではないか。

 指導等の在り方編から、参考もしくは参考例を実践事例に移すとき、あのままでいいのか、何か文を入れたほうがいいのか、事務局で判断してほしい。

お問合せ先

初等中等教育局児童生徒課