令和7年12月5日(金曜日)15時00分~17時00分
文部科学省 旧庁舎4階 文教施設企画・防災部会議室(オンライン併用)
(委員)
荒木康弘(主査)、石塚正和、垣野義典、川原重明(Web)、草野崇文(Web)、篠田文彦、田尾玄秀(Web)、野島直樹(敬称略)
(大臣官房文教施設企画・防災部施設企画課)
瀬戸課長、梅崎企画調整官、扇谷課長補佐
・主な意見は以下の通り。
・技術資料の中で、柱や梁の項目はどこかに記載できる余地はあるのか。
昨今の木造校舎とリンクさせていくと、少し柱や梁の項目があるといいと考える。
【事務局】
・JIS A 3301以外の一般的な木造校舎の柱・梁の内容であれば、第4章に記載できる。
・構造上の柱ではなく、意匠的・建築計画的に入れたい柱・梁という理解でよいか。
・視野に入れているのは、基本的に構造として効いている柱。
構造的にも必要であり、それがあっても別に邪魔ではない場合があると言いたい。
・柱・梁の仕様は、JIS本体には入ってくると思うが、その理解でいいか。
【事務局】
・JISの大部屋タイプには、柱が空間に配置される。
中津川市立福岡小学校のような柱・梁がうまく空間を構成する事例を想定されているのであれば、基本的にJIS以外の部分と考える。
JIS以外の柱・梁による空間の構成の好事例を紹介するということであれば、第4章で記載したい。
・陸前高田市の気仙小学校では、教室の中に独立柱を配置し、スパンを短くして、梁せいを抑えている。
そのような構造的にも計画的にも工夫をしている事例を、第4章で紹介してもいいと考える。
・今回、ユニット方式をやめるというのは、そういうメリットがあるということになると思う。あくまで、構造設計の概算として使える。
構造設計標準を元にして、より構造的にメリットがある方法を、詳細設計の中で考えればいいと思う。
・今回の設計例にも絡むが、防火別棟については、どこかに解説を記載するのか。
【事務局】
・第1章に記載する予定。
・防火別棟は、全体計画に絡むため、解説がないと計画できない。
小屋裏界壁等の防火の最新情報も、ここに記載したほうがいいのではないか。
【事務局】
・第1章の建築計画のところに、小屋裏界壁も記載したい。
・ディテールまであればありがたい。
防火別棟でエキスパンションを取るのか取らないのか。その場合の考え方と事例等。
【事務局】
・承知した。
・設備関係は、どこかに入るのか。
【事務局】
・設備関係は、1.2.5設備計画に記載する予定で、設備関係の委員に御尽力をいただきたい。
・性能確保のための基本原則が、1.2.5設備計画に入るということだが、具体的にはどこまでのことを記載するイメージか。
【事務局】
・前回は、設備計画の記載がなかった。今回どこまで記載するかということは、今後しっかり考えていきたい。
・設備計画は、階高と重量に絡む。梁に貫通孔を開けるのか開けないのか、構造上非常に重要だと思う。
・よく意見交換をしながら進めていきたい。ZEBは設備計画と関係してくるのか。
省エネの話は、また別になるのか。断熱性能のほうに入るのか。
【事務局】
・ZEBは、設備計画にも絡む。
・1.2.2音環境というのは遮音の話か。それとも、室内の吸音を含めて、音環境全般の話か。
【事務局】
・床の遮音、軽量・重量の床衝撃音のことを想定していたが、吸音も含めて検討したい。
・木を現しにしていくときに、吸音材をどこで取るのか。
設計時に悩むこともあるので、吸音の考え方についても一緒に触れられるとよいと考える。
【事務局】
・オープンスペース等でも音が問題になる場合があるので、吸音の話もしっかり書いていきたい。
・主な意見は以下の通り。
・断熱は床が一番効くが、床はこの仕様のままでいくのか。音的にも、これでオーケーということか。
【事務局】
・現行、グラスウールボードt80だが、参考資料3で記載しているZEB事例で見ると、床の断熱仕様が押出ポリスチレンフォームt50というのが多かったため、皆様の御意見を伺いたい。
・JISの遮音性能としての仕様はこれでいいのか。
【事務局】
・改正後のJISについては、これから確認しないといけないと考える。
・これはあくまで、断熱性の話か。
【事務局】
・最下階の床の断熱性の話。
・地域区分はどこか。
【事務局】
・前回の設計例の地域区分と同じ想定で考えていた。
・前回は、地域区分までは考えていなかったと思う。
・ZEBであれば地域区分が重要。
【事務局】
・設計例をつくるとき、どこの地域区分かを示す必要があると考えている。
・参考資料3には、地域区分が入っている。
【事務局】
・設計例をつくるときは、自治体のニーズが一番多いところの設計例をつくるべきと考えている。地域によって、断熱の厚みが違ってくる。
・北海道では、この仕様では断熱が全然足りない。
・1地域、2地域に計画する時、断熱は大変。
・外壁は、外観パースをつくったときに、木材を使った外壁のイメージを出していたかと思う。外壁の木材利用も一緒に考えたほうがいい。
また、Nearly ZEBは、開口部の性能に大きく影響する。参考資料3の事例では、ほぼLow-Eガラスが使われている。
公立学校では、Low-Eガラスはコスト面で採用が難しい場合があるが、Low-Eガラスを前提にすることになると考える。
【事務局】
・外観パースで茶色い外壁があったと思うが、あれは木ではなく、サイディングのイメージ。
・バルコニーのところで、「メンテナンスに配慮した」と記載したパースはなかったか。
【事務局】
・そのように記載していたが、木材以外の外壁のメンテナンスをイメージしていた。
・承知した。
・バルコニーの飛び出し寸法は、2m程度か。
【事務局】
・1,800㎜程度。
・2m弱で、片持ち構造とするのか、ポーチ柱を設けるのか。
柱を設ける場合、柱の耐久性を考えないと劣化してしまう事例がある。
【事務局】
・片持ちバルコニーで考えていた。 構造的に厳しいと思うが、中津川市立福岡小学校も片持ちでできていたので、実現可能と考えている。
コストが大幅に上がるのであれば、柱を建ててもいいと考える。
・前回も当初バルコニーをつけようという話があった。
構造的に検討する中で、壁量が足りず、検討する構造設計のプランも多かったため、バルコニーまで検討できず、途中で取りやめた経緯がある。
過去の議事を拝見すると、今回、15倍を超える高耐力の耐力壁を開発するという話もあるようなので、それも含めて、バルコニー分を負担できるものと想像していた。
【事務局】
・その通り。今回、15倍以上の耐力壁の開発もしているので、それも含めて達成できると想定している。
・ユニットタイプでは、バルコニーは入っていなかったので、バルコニーを入れたプランでも構造的な確認をしたほうがよい。
【事務局】
・中廊下タイプの廊下が広いタイプも今回新たに追加した。
それも構造的に厳しく、新しく開発する耐力壁で、構造的に成立するかを別途検討しているところ。
片持ちバルコニータイプを今回、設定したいと考えている。流山市の小学校も片持ちバルコニー。あれは、上から鉄骨で床を引っ張っているのか。
・流山市立おおぐろの森小学校の床は、キャンティレバーで出しているが、LVLの厚みのある板を使い、教室内のスラブと一体になっている。
大きい床で構成しているため、片持ちで出すことができている。
・主な意見は以下の通り。
・前回の設計例を修正していくという意味か。それとも、新たに一から考えるのか。
【事務局】
・前回の設計例をベースにしたほうが検討しやすいと考え提示したが、これに縛られず一から考えることもできる。
近年、図書館を校舎に中央に置いて、学校の中心にすえる建築計画もあり、委員からいろいろ御意見いただきたい。
・現行の設計例は、補助基準面積ベースで、3,000㎡に収まっているのか。
【事務局】
・基準面積に収めるように設計していると思う。
・多目的スペース加算を含めてか。
【事務局】
・そうと思われるが、面積的には厳しい設計。
・面積条件も書いたほうがいい。計画学級数は、小学校6クラスで、特別支援学級が2クラスぐらいか。
あとは、多目的教室、少人数授業用教室を設けるかどうか。多目的教室や少人数授業用教室の加算条件等の面積条件も記載したほうが、設計者にとって参考になる。
あとは、もう少し設計コンセプトを明確にするといいと思った。また、前回は、耐火構造の部分で2,000㎡区画していると思うが、構造的に一体ということか。
別棟解釈ではなく、構造的には一体でメンブレンだったのか。
・当時、別棟の耐火構造の部分は、あまり深く検討されていなかったと思う。
RC造でもできるし、木造の耐火建築物でもできるので、どちらでも選べるという考え方でいた。
・構造的に一体にできるのであれば、メンブレンの事例を示したほうがいいと思う。
単純に言うと、石膏ボードで覆うことになる。鉄骨造等で挟み、構造的に分かれるよりはいいと感じた。
・工事、工期、工種的にも、メリットがあると思う。
・自立した鉄骨の壁を先に建てて、その後、木造部分を造るというより、一体的に施工したほうがいいだろう。
・設計例では、「耐火構造の部分」としか書いていないため、構造種別は特に触れず、ユニットで成立するように前回は設計していたと思う。
・計画的に考えると、小学校で単学級の場合、低中高学年の2学年ごとにまとまりを持たせて教室を配置する方が、カリキュラム上の区分と重ねることができるのでよいと思う。
一・二年、三・四年、五・六年というまとまりで教室配置を見直したいが、そこまで変えてもよいかどうか。
また、教室前の通過動線はなくしたい。原案では職員室から一、二、三年生の前を通って、四、五、六年生の教室に行く形になっているがこれを改善したい。
できればクラスタータイプの配置にしたい。原案を活かして一番簡単に改善できる方法は職員室と教室まわりを反転させればよいと思う。
・この設計例の見所、どこを見てほしいか、特にここが要所になるというコメント等はあってもいいと思う。
なぜこのサンプルを載せているのかという意図が明確にあると、なるほどという感じになる。
・それから、これからの学校建築を考えるときは、こういうプランになりづらくなっている時代に入ってきている気がする。
例えば、特別教室の扱い方や図書ゾーン。図書室ではなく、メディアセンターという形で、動線上に図書エリアが組み込まれている事例が増えてきている。
平屋を掲載しているのは、木造としては適切な規模で、木造と平屋というのは相性がよく、もし平屋で造るとしたら、こうであるということを示しているのか。
平屋を載せている意図は何かあるのか。
【事務局】
・木造校舎の場合、都市部より地方の学校で整備されることが多いため、前回は、小規模校と中規模校を設計例に載せていたのではないかと推察している。
地方の場合、比較的敷地も広いため、小規模校は平屋を設計例に載せたのではないかと推察している。
・当時、平屋と2階建てを設計例で示すということでスタートした気がする。理由までは分からない。
木造JISは、2階建て以下を対象にしたので、設計例として2階建てのみを示すのはどうか、という意見があったかもしれない。
・今回改めて考えると、この設計例も2階建ての木造校舎の部分には平屋の部分もあるが、別棟にしているので、2階建てのプランと平屋の部分を組み合わせて、こういうことが実現できるという示し方でもいいと思う。
このまま造りたくなるような設計例がいいと思う。わくわくするようなプランが示せるといい。
・そういう御意見をたくさんいただきたい。
前回は、膨大な数のユニットの種類があり、それをどうやって組み合わせたら、どうなるかというところに集中していて、今のような深いプランニングの話は、検討の余地がなかった。
今回の見直しの際、こういうのをやってみたいと思うようなプラン、メディアセンターを中心にした学校づくり、通過動線のない学校、文科省でお勧めしたいような設計・計画の考え方が入っているものがいいと思う。
最初に、議論になった別棟の解釈が、火熱遮断壁になり厳しくなっている。そのような法的な見直しをかけながら、最新の建築計画を盛り込むのがいいと思う。
・2つの方向性があり、1つは文科省主導の提案性のある夢のある設計例をつくる。もう1つは、クリティカルなことを解決するための参考例として、要所を押さえるもの。
もし、夢のある設計例にするなら、色々な案があり困ると思うが、平屋プランも今の時代に合わせていくと、地域連携等も考える必要がある。
前回載せているのは、あくまでも学校機能だけだと思うが、もしこれが地方に建つとすると、地域連携が前提になり、動線等の検討も必要になる。
魅力的な設計例にしようとするならば、地域連携が必須になってくると思う。
・JISの適用範囲での設計例の場合、平面プランを凸凹させるのではなく、ある程度きれいな形での設計例ということになると思う。
あとは、ハイサイドライトを今回設定するので、教室の向きは南面にこだわらなくてもよいと思う。
最近は北側教室のほうが、直射光が入らないため安定しているので良いと考え、南側にオープンスペースを配置する事例もある。そのようなことも示していってもいいと思う。
また、原案の図書室の面積がかなり小さいので、イメージパースに合わせるような形で、広さ的にも充実していけるといい。
家庭科室も、1.5教室サイズの室で、実際のプランを考えると厳しい。被服と調理では活動形態が違うが、この広さだと調理被服兼用台しか入らず、あまり魅力的にはならない。
そういうところも押さえて、プランニングしてみるといい。
・前回の設計例は、例1も例2も、小学校を想定していたのか。
【事務局】
・その通り。前回は両方とも小学校だったため、今回は、小学校と中学校でもいいと考える。
・そうすると、また難しいというか、選択肢が増えてくる。
・設備計画もこれに合わせて考えるのか。
【事務局】
・その通り。
・地域性も踏まえたうえで、設備計画を考えるのか。
【事務局】
・その通り。例えば、この耐火コア棟の屋上に設備機器を載せるとか、そういうところも考えたい。設備関係の委員の御意見をお聞きして検討したい。
・設備計画は、主に断面計画か。
【事務局】
・細かい設備設計はできないと思うが、ある程度の設備計画は考えておかないといけないと思う。
・承知した。
【事務局】
・今回、階高、最高高さの範囲が上がったので、設備計画的には楽になると考える。
・設備計画も含めて、ポイントを示すということが必要だと思う。室外機をバルコニーへ置くということであれば、そのための配慮もまとめておいたほうがいい気がする。
・これは各棟とも、基本的には「その他建築」になるように計画するのか。
【事務局】
・その予定である。
・通常の準耐火構造、燃えしろ設計は、想定していないのか。
【事務局】
・「その他建築」で考えていた。
・今回の設計例については、魅力的な内容を付加し、是非、使いたいと思っていただけるようなものに仕上げていければいいと思う。
・今日、何かを決めるというわけではなく、方向性を決めるということでいいか。
【事務局】
・その通り。本日は、自由に御発言いただき、それを基に事務局で整理したあと、設計例の作成の方向性を固めていきたい。
・防耐火の先生と話をしていると、規模の大きな学校は、準耐火構造がいいと言われる。
都市部の大きな学校では、「その他木造」の校舎は、なかなか選ばれない。
地方の地域材を使いたい地域で、学校が統廃合されて整備する場合は、1クラス10人とか20人ぐらいの規模になることもある。
小さなスパンの教室で、クラス数も少なく、コンパクトな学校を地域の木材で造る際に、「その他木造」が選択される気がする。
大きな規模の設計例を示しても、それが利用されるかは疑問。そういう大きな学校は、プロポーザルで設計事務所が選定され、その設計者の独自の考えで造られることが多い。
このような構造設計標準を使いたいと思ってくれるのは、小さい規模の学校なのではないか。
・文科省では、設計者選定はプロポーザルを勧めているのか。
【事務局】
・その通り。一般競争入札ではなく、プロポーザルを勧めている。
地域材や一般流通材を使った「その他木造」が、木造JISのターゲットであるため、地方でつくられる規模の学校が設計例と相応しいと考えていた。
・藍川北学園という岐阜市の義務教育学校が話題になっている。
単純な中廊下型のRC造校舎をフルリノベーションした学校で、南から光を入れ、光が中廊下を通って北側の教室までガラスを透過する。
そうすると、北側教室でもうまくいく。電子黒板を様々な方向に配置することができ、各教室が、照明がなくてもいいような感じで運用されている。
そう考えると、いつまでも南側に教室という時代ではない。
・様々な平面バリエーションを示すとなると、西向きや東向き教室ということも考えられるが、西向きにしたら、水平ルーバーや庇は、あまり効き目がないので、縦ルーバーが欲しくなる。そういうところの配慮をどこまで示すか。
方位は、これだけ建築技術が発達していると、クリアできる課題はたくさんあるが、ある程度押さえておいた方がいいところもある。
教室の向きは、あまり最近は考えないが、西向きの配慮や採光的な面での問題等は、ある程度踏まえておく必要がある。
特に、文科省の資料であれば、そういうところまで、押さえておく必要があると思う。
そういうことも含めて記載するというのは、JISの設計例から逸脱していると思いつつ、総合的に考えることも大事だと思う。
改めて平面図を見ると、トイレもかなり厳しい寸法になっている。
・壁の配置まで踏み込むなら、2階はトップライトから光を取れるため、教室周りの壁の配置は自由度が上る。
図面で書かれているような窓とは違った開口の取り方が考えられる。現状の設計例は、1階がそのまま2階に立ち上がっているが、2階プランの自由度が上がると面白くなる。
・その通り。実際の設計では、そのように考える。
・前の技術資料では、その辺りを解説で示している。基本は、1階と2階の壁・柱は同じ位置に配置すると示している。
ただし、2階は荷重条件が緩いので、抜ける壁や柱がある。それは個別に検討すると記載しており、抜き方のルールを示してある。
・今回のプランについて、高倍率耐力壁を前提にしているのであれば、プランは変わってくる可能性がある。
高倍率の壁で、準耐火構造であれば、現しで使える可能性がある。耐力壁をそのまま現しで使うことができれば、木造のいい雰囲気を出せる。
【事務局】
・計画部会のような、計画の先生方だけで集まって基本設計を進める考えもある。
・計画だけで考えると、構造が後で困るので、構造も入ってもらう方がいい。 前回は、ユニットプランありきで検討し、かなりがちがちの設計となった。
今回は、もう少し意匠や計画の視点から魅力あるものを考えていただき、そこにユニットプランを当てはめるとどうなるか、という順番で進めたほうがいいかもしれない。
・設備計画について、設計例をつくる場合に、エアコンがガス式なのか電気式なのかといったタイプに応じたバリエーションがあり、どこまでを例として示せばいいのかが悩みどころ。
室外機は、どこかにまとめて置くのか、バルコニーに置くのかで、設備ルートは変わってくる。
【事務局】
・あくまで設計例のため、設計の一例を示しているという整理。多くを示すのは難しいが、考え方は解説のところに書いて、設計例は1~2パターンを書くというイメージで考えている。
・承知した。
・それぞれの配置方法のメリット・デメリットや、このケースはこの配置がいいというような考え方はあるのか。
・例えば、バルコニーに室外機を設置する場合、設備的には効率がよい。配管を伸ばすと能力が下がってしまうため、近場で対応するほうが効率がよい。
しかし、意匠上、バルコニーに室外機を並べて欲しくないと言われる場合がある。別の場所に、まとめて置くことになると、そこまでの設備ルートを考えなければいけない。
・室外機をまとめてどこかに隠したい場合がある。
・見えない位置に配置して欲しいというのは、よくある話。
・主な意見は以下の通り。
・JIS本体の目次案は、検討会でも検討していたか。
【事務局】
・JIS改正原案は、日本建築学会にお任せしたいと考えていた。
・承知した。JIS改正原案作成委員会のメンバーで検討していくということでいいか。
【事務局】
・その通り。
・文科省の在り方検討会でまとめた方向性を踏まえた形で、目次を再構成するということでいいか。
【事務局】
・その通り。
・JIS本体で、必ず新しく入れなければいけない項目はあるのか。例えば、張弦トラスはJIS本体の中に入れるのか。
具体的に何がマストになるのか。ユニットプランは無くなるのか。
・ユニットプランは、ばっさり無くなる。張弦トラス(ハイサイドライト)は入れる必要がある。後は、片持ちバルコニーも必要。
【事務局】
・中廊下タイプの広い廊下も新しく設定が必要。
・A、B、C、Dタイプの基本プランは残っているが、寸法バリエーションが大分減っている。その代わりスパン寸法が、前回よりも大きくなっている部分もある。
・接合のプレカット図は、あのまま残すのか。あれはほとんど使わない。
・その辺もJIS原案作成委員会の中で検討して、使わないという意見になれば、削除して問題ないと思う。
・承知した。水平構面と耐力壁は、同じような構成になるだろう。
・ワーキングを1月にする予定にしているので、そちらで議論・検討できればと思う。
【事務局】
・今、設計されている学校のお話を少ししていただきたい。
・今、「その他木造」の小中一貫校の設計をしている。
規模が3,600㎡程度で2階建て。課題は、木材調達と火熱遮断壁。
地域の材料を指定して、軸組材で使う場合、その地域の木材組合が、年間に扱う量の倍くらいの原木を取らなければならない。
率で言うと、原木からA材を取ったときに25%、原木の中の材から適切なものを取るとその半分で50%、製材歩留りが30%となると、大体26倍ぐらいの原木が必要になる。
800㎥の必要構造材に対して、2万1,000㎥程度の原木を取らなければならない。
これは県木連が年間に取扱う量と同量となり、一般流通材の生産枠内では賄えないため、立木の伐採から計画しておかなければいけない。
単年度発注の建設工期では無理で、自治体が事前調達するということになる。この事例では、基本設計から木材コーディネーター入れて、山側とのつながりを取ってもらっている。
基本設計の終了後に、事前調達の1次伐採を始めている。そうしないと、地域の製材能力の限界があり、間に合わない。
実は、地域材を使うと指定した途端に、大変なことが起こるということが知られていないことも多く、大変重要なポイント。
設計側としても、その地域で、どういう材料(スギ、ヒノキ、カラマツ等)が取れるのか、強度はどれくらいか、JAS材にどれだけ対応できるのか、状態はどのようなものか等を把握する必要があり調整が必要となる。
その際、構造材だけ取っても製材歩留まりの効率が上がらないので、構造材を取った残りの断面から板を材や端柄材を取る木取りを考える。
この事例では、材料調達グループが複数の製材所で構成されていたので、それぞれの製材所に注文した材料を丸太から製材して材料を納品するように依頼し、
注文材を取った残りの断面から別材を取って利益を上げるのは自由にすると、かなり製材歩留まりの効率が上がるという話があった。
一生懸命、木取りを工夫して、儲けていいというシステム。
また、自治体がお金を払うのは最後の納材された時になるため、半年以上前から木を切り始める山で仕事をする人は、半年間、お金がもらえないという問題が出ている。
調達に関して、地域材を使うのは難しい側面があるため、調達スケジュール等の注意点は、どこかで触れておいたほうがいいと思う。
もう一つは、火熱遮断壁。火熱遮断壁の設計事例はほとんどなく、法改正されて間もないため、技術的追いつけていないところが多い。
火熱遮断壁では構造上のエキスパンションでなく、防火耐火上のエキスパンションでいいということになっているので、木造の建物として、全体が1棟で動くという構造計算をすることは可能である。
一方で、火熱遮断壁は、火災時に隣接する「その他建築物」が倒れた際にそれと一緒に倒れないということが条件になっている。
構造上は一体で動くが、火事で倒れたときに、火熱遮断壁を引っ張って共に倒れないという接合部にしないといけない。
審査で、その検討に手間がかかるということが起こっている。法的には可能になったが、技術的には追いついていないという状態。まだまだ、事例が少なく、技術資料では示しにくいかもしれない。
火熱遮断壁に使う遮熱型90分の防火設備は、事例がなく、つくれるところも少い。火熱遮断壁ではこういう計画ができるとされながら、そこに踏み込んだ設計者はかなり苦労する状態が現実。
床衝撃音対策で、2事例で独立天井の設計をした。懐が必要になる一方で、天井根太と設備との取り合いが難しい。また、計算で効果が求められないというジレンマが木造の場合はある。
RCの場合、日本建築学会の「建物の床衝撃音防止設計」があり、およそ想像がつくが、木造の場合は、こういう構成にしたら、これだけ遮音性能は上がるということが計算しにくい。
多くのゼネコンや設計者等が実大試験体やモックアップをつくり、実験しながら確認しているのが実情。
今のJISだと、床梁が910ピッチで現し、その間の天井を床梁から支えているため、あまり床衝撃音性能は上がっておらず、LH-65程度ではないかと言われている。
その辺りが課題。遮音的には、天井を別吊りにして、床梁が見えないほうが、性能がいいのは分かっている。
しかし、床梁を見せたいという気持ちは、設計者・利用者にもあるので、バランスが難しい。一方で、実際、小規模校の木造校舎だと、2階の音が聞こえてもそれほど問題になってないこともある。
実際調査に行っても、何ともないと言われることが多い。
日本建築学会の「学校施設の音響環境保全設計指針」では、基本的には部屋の配置でまず工夫し、技術室とか特殊な部屋以外では、重量床衝撃⾳の発生を考慮しなくていいことになっている。
軽量音だけを配慮すると、それほど大変な処置は要らないのではないかと思う。
室の配置計画を重要視して計画をした上で、このぐらいの仕様では、こんなふうだというのが分かるようなものができるといいが、スパンが8mを超えるようなものは、示しづらい状態。
木造の場合には、床の剛性や壁との振動・遮音で変化してしまうので、床をこのような仕様にしたから、同じ性能が出るかというと、そうならなかったりすることが多い。そこが課題だと思っている。
・火熱遮断壁については、別棟がなくなったと、ワーキングか委員会の中で話がでた。4月に所内で確認したところ、防火担当が、今年度、住木センターでマニュアルをつくっていると言っていた。
今年度中に完成すると言っていたので確認しておく。建築設計事務所で行われている設計でのノウハウも技術資料に組み込めるといい思う。
・歩行振動の関係では、木造計画・設計基準で10ヘルツ以上と記載されている。スパンが飛んでいるとすごく厳しい。今回、あれはマストなのか。8ヘルツでもいいとか考えるのか。
・それは、どこに書いてある基準なのか。
・国交省から出ているもの。
・官庁営繕のだろう。校舎は、庁舎でないから。
【事務局】
・校舎は、庁舎でないため、その基準の適用外だと思う。マストではないが、コスト等を踏まえ検討していく必要がある。
・床の断面はそれで決まる。クライテリアは決めていただきたい。前回は8ヘルツだった。最近の公共建築では、10ヘルツと明確に書くようになった。
・前回の技術資料では、「10ヘルツ以上にすることが望ましい」と書いてあった。
・8ヘルツと書いてなかったか。
・8ヘルツはどこにも出てなく、「10ヘルツ以上にするのが望ましい」と書いてある。
・実際の計算例は、8ヘルツではないか。
・その通り。床遮音のことから言うと、もう少し固いほうがいいと遮音の先生には言われる。
・スパンが8mを超えてくると厳しい。音のこともあると思うが、建物の荷重が増えてくるので、どこを落としどころにするかが難しい。
・本日の御意見については、事務局にて整理させていただく。