令和7年12月23日(火曜日)10時00分~12時00分
オンライン会議(Zoomを用いて開催)
西尾主査、伊香賀委員、上野委員、大村委員(代理:浅田部長)、金子委員、木部委員、酒向委員、塩﨑委員、下條委員、高橋委員、恒川委員、鶴見委員、出口委員、土井委員、両角委員、山内委員、和田委員
【西尾主査】 皆さん、おはようございます。それでは定刻となりましたので、ただいまから今後の国立大学法人等施設の整備充実に関する調査研究協力者会議(第9回)を開催いたします。本日は御多用のところ御出席をいただきまして、誠にありがとうございます。
初めに、事務局からオンライン会議の注意事項の説明などをお願いいたします。
【木村文教施設調査分析官】 事務局を務めさせていただきます、文教施設企画・防災部計画課整備計画室で分析官をしております木村と申します。
初めにウェブ会議の注意点を御説明いたします。音声が聞き取りづらい場合がありますので、御発言の際はゆっくりはっきりと御発言ください。発言時以外はマイクをミュートにしてください。御質問などありましたら、その場で発言の御希望があることが分かるよう挙手機能を御使用ください。挙手機能をオンにされた方に主査から指名していただきますので、御発言はその後でお願いいたします。
また、本日は委員の皆様全員に御出席いただいております。なお、大村委員の代理として、愛知県政策企画局企画調整部長の浅田甚作様に御出席いただいております。
資料は事前にPDFでお送りしているものを画面共有しながら御説明いたします。配付資料の確認につきましては、各自、議事次第を御覧いただければと思います。
事務局からは以上となります。
それでは、西尾主査、議事の進行をよろしくお願いいたします。
【西尾主査】 ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。
それでは議題に入ります。本日の議題は、1つ目が第6次国立大学法人等施設整備5か年計画策定に向けた最終報告(案)について、2つ目がその他といたしております。
まず初めに議題の1番目、第6次国立大学法人等施設整備5か年計画策定に向けた最終報告(案)について、事務局より御説明をお願いいたします。
【真保計画課整備計画室長】 事務局より失礼いたします。説明をさせていただきます。
本日の会議でございますが、予定としては最終回とさせていただいておりますので、前回、最終報告素案という形でお示ししたものから、前回とこれまでの委員の先生方の御意見をできる限り踏まえつつ、また、周辺の情勢なども踏まえて修正を図ったものを、今回資料1-1として見え消し版で提示をさせていただいております。資料1-2の溶け込み版としてのものもございますが、説明については資料1-1を使って説明させていただきます。
早速、説明をさせていただきます。
通し番号2ページ以降が目次になっておりますけれども、3ページをお願いします。目次で変更になった点については、第2章の施設に求められる役割と方向性の部分で、科学技術・イノベーション政策との連動を踏まえた方向性について、約1ページを用いて記載させていただいております。これは、もともと施設整備5か年計画が当時の科学技術基本計画との連動で策定され、以来5年ごとに同計画との連動で策定されてきているという経緯を踏まえまして、新たに追記が必要と判断し、記載をさせていただいているものでございます。
次の目次4ページでございますが、構成を変更した点として、これは微修正でございますが、第4章と第5章の目次の部分、「地域と共に発展する共創拠点の実装化」の後に「等」というワードを入れてございます。こちらについては、中間まとめ以降、委員の先生方に様々御議論いただき、いろいろな追記をしてまいりましたが、ややもすると「地域と共に発展する」という視点以外の内容も含まれておりますので、柱立ての構成を大きく変えるというものではないものの、文章を適正にする観点から、「等」という形を目次に入れさせていただいております。
加えまして、第4章の(5)でございますが、附属学校の機能強化について新たにセクションを立てて、記載を加えさせていただいております。これは、これまで附属学校の機能強化については記載がなかったところでございますが、国立大学法人の中の1つの機能を持つセクションとして重要な役割があるという観点から、新たにセクションを設けさせていただいたものでございます。
目次の修正は以上になりまして、以下、内容について、前回から変わった点を中心に御説明させていただきます。
通し番号5ページ以降、「はじめに」でございますが、こちらについては、中間まとめの記載から大幅に変更したものを今回提示させていただいているところでございます。内容について簡単に御説明いたしますと、初めの4行については、近年の社会経済情勢の変化について記載している部分でございます。
次の4行については、大学で生まれる知識、価値創造の重要性について記載した部分でございます。
その下の5行のまとまりですけれども、それを踏まえた国立大学法人等施設の重要性について記載した部分でございます。
その下、2段落分のまとまりですけれども、これは、国立大学法人等施設整備5か年計画のこれまでの歴史的経緯について記載させていただいたものでございます。もともと科学技術基本計画との連動で緊急整備計画として策定されたこと、以来、同基本計画と連動しながら改定を行いつつ、狭隘解消、耐震対策、機能強化などを図ってきたこと、科学とビジネスの距離が近接化していることなどを踏まえれば、国立大学法人等施設の整備が従前にも増して重要な国家的課題となっていることなどについて記載しております。
その下、2段落分のまとまりですけれども、これは、今次5か年計画の内容、評価、課題などについて記載した部分でございます。キャンパス全体の共創拠点への転換が段階的に進展している一方で、古い施設の更新が十分でなく、これが安全面のみならず、機能面からも課題となっていることなどについて記載させていただいております。
通し番号6ページに移りまして、次のページでございますが、冒頭の3段落分のまとまりについては、近年、オンライン活動が拡大している一方で、大学における対面の価値が見直されているということを踏まえて記載した部分でございます。教育・研究、また、地域の活性化の観点からの社会貢献などについての取組を記載した上で、こうしたことが、キャンパスが物理的に「知と人材の集積拠点」であることの価値であり、強みであることについて言及しております。その上で、AIやDX化が進む中においても、大学のキャンパスと、そこでの活動の基盤となる施設の重要性が未来にわたって不変であることなどについて言及しております。
その次の2段落分のまとまりが、次期5か年計画の方向性について記載した部分でございます。イノベーション・コモンズの取組のさらなる推進、地域の防災拠点の実現、こうしたことに、施設マネジメントの観点も踏まえながら取り組んでいくことなどについて記載しております。
その次の段落については、その取組を着実に進めていくために、官民双方からの投資が欠かせないことについて言及しております。「まずもって」ということでありますが、国において速やかに次期5か年計画を策定すること、取組の加速化に向けた予算の確保に最大限努力することなどについて言及し、「加えて」とありますが、その上で、国及び国立大学法人等のそれぞれが、各国立大学法人等の活動がもたらす社会全体への価値や、その活動を生み出す施設の重要性などについて、社会からの理解を得られるよう働きかけを行うことも忘れてはならないことについて言及しております。
最後の締めの部分でございますが、国立大学法人等のキャンパス・施設が、「国家的な資産」を形成するものであること、地域の貴重な「公共財」であることに言及して、「はじめに」については締めさせていただいているという構成にさせていただいております。
以下、第1章について説明させていただきます。
冒頭の部分は、日本語の分かりやすさの観点から、もともとの文章の意味を変えずに修正したものでございます。こういった部分は全体を通して何点かございますが、この類の修正については、以下、説明は割愛をさせていただきたいと思っております。
続きまして、通し番号8ページの一番下の丸は、脱炭素化について、国立大学法人等を取り巻く状況として記載しておりましたけれども、現在、政府において、建築物の建設から解体に至るまでのライフサイクル全体のCO2排出量について、これをどのように削減していくのかという議論が進められておりますので、この点についての記載を充実させていただいております。
続きまして、通し番号の11ページにおいて、国立大学法人等の役割を記載した中で、教育・研究・社会貢献の後に機能別の役割について述べている部分がありますが、新たに附属学校に関する記載を加えさせていただいております。附属学校は、教員養成機能の維持に加え、多様化する教育課題に対応する拠点としての役割を果たすに当たって、実験校としての役割が求められているということについて言及させていただいております。
次の丸で大学共同利用機関等について、かなり修正が入っているように見えますが、赤で記載している部分については、もともと第4章の大学共同利用機関等の機能強化の部分で記載していましたが、大学共同利用機関等のそもそもの役割について言及しておりましたので、むしろ第1章に記載したほうが適切であろうということで、記載を移しております。その後、「また」以下の部分を削除しておりますが、こちらについては、この後、「3.国立大学法人等の方向性」に記載を移動させていただいております。
次の丸は国立高等専門学校の記載でございますが、こちらについても削除している部分がありますが、同様に「3.国立大学法人等の方向性」に記載を移させていただきまして、こちらは、赤で書いてありますように、高専の役割について特化した文章に記載を修正させていただいております。
続いて、「3.国立大学法人等の方向性」についても、最後のパートで機能別の機関の重要性について記載をしている部分がございます。通し番号14ページをお願いします。こちらについて、もともと附属病院のみ記載をしていたところでございますが、その後に附属学校、大学共同利用機関、国立高等専門学校についても記載をさせていただいているところです。
附属学校については、各国立大学法人等のミッションや機能強化の方向性などに照らして、運営体制の見直しや附属学校の数・種類・規模などについて、在り方の見直しなどを行うことが重要である旨、記載をさせていただいております。
大学共同利用機関等については、各大学における研究者の高度な研究基盤へのアクセスが必ずしも十分でないということを踏まえて、機能強化の方向性に基づいて、組織間ネットワークの強化や人材流動のハブ機関としての機能強化によって、裾野の拡大を図っていくことが重要であること。加えまして、「また」以降は2ポツから記載を移した部分でありますが、研究力強化に向けて、AI時代にふさわしい科学研究の在り方への変革の原動力となるということについても記載をさせていただいております。
高専についても2ポツから記載を移しておりますが、地域の産業や成長分野をけん引する人材育成の強化、起業家教育の推進、大学・大学院との接続強化、また、学生の海外派遣・留学生の受入れ、日本型高専教育制度の海外展開などについて、今後の方向性として記載をさせていただいております。
次が第2章で、第1章を踏まえた施設に求められる役割と方向性の部分でございますが、冒頭において、イノベーション・コモンズがどういったものであるのかということについて加筆をさせていただいております。
こちら、4段落分修正をしておりますけれども、簡単に内容を申し上げますと、修正の第1段落の部分については、今次5か年計画において初めて提唱されたイノベーション・コモンズの定義について記載させていただいております。2段落目については、今次計画期間において、各国立大学法人等においてソフト・ハード一体となった取組が進められてきたこと、次の第3段落目については、イノベーション・コモンズの実現によって、多様な共創が生まれ、教育研究の高度化、地方創生、新産業の創出などに貢献することが期待されていること、第4段落目については、そうしたことを目指して、国や国立大学法人等がそれぞれの立場で取組を進めていくことについて記載をしたものでございます。
次のページの図表1については、今次の計画から利用しているものでございますが、分かりやすさの観点から、イノベーション・コモンズのイメージ図についても添付をさせていただいているところでございます。
続きまして、修正を加えた部分といたしましては、通し番号の22ページになります。こちら、2ポツで、科学技術・イノベーション政策との連動を踏まえた方向性について、新たに追記をさせていただいております。
第1段落の4行でございますが、第1次施設整備5か年計画が、第2期科学技術基本計画において、主に研究力強化の観点から、大学等施設の老朽化・狭隘化の解消を最重要課題として位置づけたことを踏まえて策定されたという経緯を書いております。
以来、5か年計画が、累次の科学技術基本計画を踏まえて更新を行ってきたということ、研究力の強化の観点からは、その担い手である研究者や学生等が創造性を発揮できる空間を整えることが重要であり、近年発展しているAI駆動型研究の進展などと相まって、新たな知識の創造にあたって、先端研究設備・機器の整備・共用・高度化、そしてそれとともに行う施設整備の重要性が従来にも増して顕著な高まりを見せているということ、また、国際共同研究をさらに推進していく観点からは、研究インテグリティ、研究セキュリティの確保に留意した施設整備が求められていることについて記載をさせていただいております。
科学技術・イノベーション基本計画については、現在、来年度からスタートする予定とされております第7期計画に向けて、当省の科学技術部局や内閣府の総合科学技術・イノベーション会議において検討が進められているところと理解しておりますが、下の2つの丸については、そのうち、当省において11月に取りまとめられました「「科学の再興」に関する有識者会議」の報告書を参考にしつつ、施設の重要性について記載させていただいたものでございます。
1つ目については、我が国の研究力の国際的な優位性が相対的に低下しているということを踏まえて、新たな「知」を豊富に生み出し続けるといった観点から、その基盤となる国立大学法人等の施設整備が重要であるということ。2つ目の丸については、新たな「知」をイノベーションにつなげる仕組みを本格的に構築していくといった観点からは、産学連携の場となるインキュベーション施設の拡大、キャンパス全体の共創拠点のさらなる整備充実など、国立大学法人等の施設の面からも、これに取り組み、寄与することが重要であることについて記載をさせていただいております。
続きまして、第3章は今次の計画をレビューしている章でございます。こちらについては、意味を変えるような大きな変更はしていないところでございますが、1点だけ御説明させていただきます。通し番号の29ページをお願いします。こちら、言葉の修正ということではありますが、報告書全体を通して幾つか同じ種類のワードが出てきますけれども、「物価高騰・建築コストの高騰」というワードがございます。ただ、建築の世界においては、一般的な物価高騰よりも建築資材の高騰、労務費の上昇ということが急速に跳ね上がっているという実態があるという指摘を受けておりますので、この点を分かるように、具体的に言葉を変えて、「建設資材高騰・労務費の上昇等も整備目標の進捗に影響を及ぼした」という形で記載をさせていただいております。以下、幾つか同じようなワードが出てきますが、同様の修正をさせていただいております。
続きまして、通し番号42ページの第4章、地域と共に発展する共創拠点の実装化等に向けた課題と方向性の部分でございます。丸1の共創拠点の実装化に向けた課題について、実態としては整備の重要性について記載しているパートでございますが、通し番号43ページに性能維持改修の重要性について記載した部分がございます。こちらはもともと予算の確保ということを端的に書いておりましたが、国においても「当面の間、国立大学法人等の取組を本格化させるための予算を確保する」という形でより記載を充実する修正をしております。
続きまして、通し番号の44ページ、共創拠点の実装化に向けた方向性について、修正をさせていただいているのは真ん中辺りの「また」の部分でございます。主に地方大学や単科大学などにおいて、国立大学単独で共創拠点の施設を整備するということではなく、公私立大学も含めた複数の大学が連携した共同利用や地域の施設の借用といった事例が生まれてきているということについて記載させていただいております。この中で、会議の中でも委員から紹介がありましたが、立命館大学のいばらきキャンパスの中に茨木商工会議所が移転して、産官学の連携協力の取組が進められているといった紹介もございましたので、この点について、広域的に地域課題の解決に貢献する観点から、公私立大学の取組を参考にすることも有効であるということを記載させていただいております。加えまして、こういった形で共同利用を継続的にしていくという観点からは、参加するステークホルダーにおいて、もちろん共通理解を得た上でという限定はかかりますが、構成主体に応分の財政負担を求めるということも考えられると思いますので、この点についても追記をさせていただいております。
次の「なお」の部分は、地方公共団体と地域産業界との連携の下、キャンパスを社会の実験場として活用が進むよう計画することも重要であるということを記載させていただいた部分でございます。参考にした広島大学の事例を踏まえれば、国立大学法人の学長と地方公共団体の首長といった組織の長同士の連携が重要であり、このような連携があってこそ、まちづくりへの貢献がしっかりと進んでいくということが事例として確認できておりますので、この点を踏まえて記載を追記させていただいております。
次の通し番号45ページは地域の防災拠点の実現について触れている部分でございます。2つ目の丸において、地域の避難所としての防災機能の強化について触れているところがありますが、例えば寒冷地にある避難所や温暖な気候の地にある避難所といった地理的な特性によって様々変わってくる部分があるだろうということを踏まえまして、「地理的特性を踏まえ」というワードを加えさせていただいております。
続きまして、通し番号46ページは、附属病院の機能強化について触れさせていただいている部分でございます。一番下の丸でございますけれども、病院施設の整備において、地方公共団体や企業等からの支援や寄附金など、財源の多様化を図るというところの記載がございましたが、実態としてはこれらを国の予算も含めて組み合わせていくということも考えられるところでございますので、こういったことが分かるような記載をさせていただいております。
次のなお書きのところでございますが、事業規模の適正化に向けた取組についても記載しているところでございます。こちらは単に「地域の医療需要を勘案し」ということを記載しておりましたが、より積極的に医療ニーズや需要の方向性に応えていくことが今後求められていくという御指摘もございましたので、こういったことを踏まえて記載を修正させていただいているところでございます。
次の(5)附属学校の機能強化は新たにセクションをつくって記載を追記したところでございますので、説明をさせていただきます。
まず附属学校は、地域における教員養成機能の維持に加えまして、多様化する教育課題に対応するための実験校の役割を果たすことなどを通じて、地域社会に貢献してきたということ。一方で、附属学校の施設の老朽化が進行しているということ。これまで附属学校が果たしてきた機能等を踏まえると、老朽化の状況は深刻な状況になっているということ。子供たちのニーズが多様化していることを踏まえ、新時代の学びに対応した教育環境向上と老朽化対策を一体的に推進していくことが重要であること。加えて、附属学校は、災害時に地域の防災拠点として重要な役割を果たすことが期待されるため、各附属学校の今後の位置づけなども踏まえながら、対災害性の強化や防災機能の強化を推進する必要があることについて触れさせていただいているところでございます。
(6)大学共同利用機関等の機能強化の1つ目の丸については、記載を第1章に移している関係で、こちらについてはより簡潔に記載させていただいているところでございます。
(7)国立高等専門学校の機能強化の1つ目の丸では、これまで行ってきた「令和新時代高専の機能高度化プロジェクト」において、老朽施設の改善などが行われて、老朽化率も一定の改善を見たということが記載されております。修正したのは2つ目の丸の部分ですけれども、令和プロジェクトが終わったからといって、取組をやめてしまう、取組が縮小していくということではなく、今後もより加速していくという方向感をしっかりと記載するために、「こうしたプロジェクトによる成果を土台にする」こと、ソフト面での教育研究活動についても、飛躍的な充実に向けて取り組むこと、その基盤となる老朽改善整備やライフラインの更新、機能の高度化、こういった教育研究環境の整備を加速していく必要があることを明確にするため、記載を修正させていただいております。
高専施設整備の留意点の2つ目の丸については、地方公共団体や産業界、高等教育機関、教育委員会等と連携した共創拠点の実装化について記載していますが、これまで委員などから御発言がありましたように、既に地域企業や商工会議所などと高専が連携した人材育成が何件も行われているということがございますので、これらを発展させることも視野に入れていくということを明記させていただいております。
続きまして、第5章でございます。まず、通し番号51ページの施設の有効活用において、「人的資源」というワードを使っておりましたが、ややもすると少し分かりづらいという部分がありましたので、こちらは内容が分かるように記載ぶりを修正させていただいております。この部分については、体制の確保について言及した部分でありますので、それが分かるように「体制を確保し」ということで記載を変更させていただいてございます。なお、「人的資源」というワードについては、以後、何点か同じ言葉使いをしている部分がありますが、同様にそれぞれのパートにおいて言葉を言い換えるという修正を行っております。
続きまして、通し番号52ページはカーボンニュートラルについて記載をしているセクションでございますが、冒頭、第1章のところで申し上げたように、ライフサイクルカーボンの廃止・削減について、現在、政府においても検討されている最中でございますので、次期5か年計画の5年間という期間を踏まえた上で、この点についても建築物のライフサイクルカーボンの排出削減に努める必要があることについて言及させていただいております。
次の(5)財源の確保については、前回の会議を中心に、これまで委員の先生方などから国の予算確保の重要性について、様々御指摘・御意見をいただいてきたところでございまして、この点について、できる限り記載の充実を図らせていただいております。1つ目として、まず、「国は」とありますが、安全・安心で質の高い魅力ある教育研究環境を確保するために必要な施設整備費補助金について、建設資材高騰・労務費の上昇等による影響や老朽化施設の増大を踏まえ、その充実を図るとともに、安定的に確保する必要があるということについて、明確に記載させていただいております。その2行下でございますが、これらと同時に推進するカーボンニュートラルの実現に向けて必要となる予算を安定的に確保するということについても記載をしております。次の行に「加えて」とありますが、当面の間、各国立大学法人等における性能維持改修を本格化させるための国による予算措置も必要であることについても言及しております。次のなお書きについては、もともと財源の確保の一番下に丸で2行書いてあったものを、国の役割をクローズアップさせることに伴い、場所を移している修正になります。次期5か年計画期間中の施設整備に係る費用のうち、国費を充当するものについては、引き続き今後の物価変動や業界動向等を勘案しながら予算を措置することが重要であることについて記載させていただいてございます。
続きまして、55ページ以降は、次期5か年計画における整備目標について記載しております。こちらについては、前回の会議において、加速化整備案を採用するということで委員の皆様の方向性の共有がなされたところでありますので、その加速化整備案に記載されていた金額、面積を、前回の素案ではブランクになっていたところに埋めさせていただいております。通し番号の59ページに表がございますけれども、内訳の面積、金額について、加速化整備案をそのまま記載しており、総額については1兆4,542億円ということで記載させていただいてございます。
その2つ下の丸に追記している部分がございますが、こういった形で取組を加速化していくということになりますと、場合によっては、業務量の増加に国立大学法人それぞれの中で対応できなくなる可能性もあるかもしれませんが、こういった場合においても、民間企業などに委託できる業務を委託するなどして対策の加速化を行うことも考えられると思いますので、この点について記載させていただいたところでございます。
続きまして、60ページ以降は、第6章、提言になります。こちらで御説明をする点としては、保有面積の総量最適化でございます。2行目で青字の「検討する」という部分を削除しておりますけれども、このパートでは「検討する」というワードが幾つか出てきますが、単に検討するという言葉で止めるのではなく、どのようなことを検討するのかということをできる限り具体的に書くという形で修文をさせていただいております。この部分においては、「施設の総量を検討する」ということだけ単に書いておりましたが、「実施可能性を考慮しつつ、計画的に検討を進める」ということで記載させていただいております。その2行下、「保有面積を増加させないよう努める」という部分にかなり追記をしていますが、前回の会議で新増築の説明をする際に、国立大学法人等全体としては、これ以上、総保有面積を増加させないことが望ましいということを事務局から説明させていただいたところでございます。これを法人単位で見れば、各法人の経営方針やミッションを踏まえて判断していくことが必要になりますので、方向感を維持しつつ、各国立大学法人等の状況も踏まえるという観点から、「各国立大学法人等の状況を踏まえつつ、保有面積を増加させないよう努めることにより、法人の規模に応じた施設総量の適正化を行う」という形で記載の修正を図らせていただいております。その2つ下の丸の新増築の部分についても、「検討する」という部分を具体的に書かせていただいておりまして、一つは、「真にやむを得ないもののみ実施する」ということ、加えて、「現有施設の戦略的リノベーション等による再整備や用途の転用等について、その具体化に向けた検討を行う」という形で記載させていただいております。
続いて、通し番号61ページのカーボンニュートラルの実現に向けた継続的な取組として、省エネルギー及び創エネルギー等の取組を推進するということで、国立大学法人等が取り組むべき事項の中に記載を加えさせていただいております。
その2つ下、多様な財源の確保については記載ぶりを修正させていただいておりますが、当然、施設整備を行うに当たっては、国の施設整備費補助金がベースになることは間違いないわけでありますが、それを基本としつつ、その上で、各国立大学法人等においても、社会から投資を呼び込むという観点などから、各種補助金のほか、これらの施策に基づき地方公共団体が行う支援、企業や個人等による寄附金、ふるさと納税など、多様な財源の活用を検討するということについて記載させていただいております。
その後、「2.国が取り組むべき事項」の、必要な予算の確保について、前回までの記載ですと、単に「必要な予算の充実を図る」ということだけ書いておりましたが、「施設整備費補助金などの予算について、今後の建築資材高騰・労務費の上昇や老朽施設の増大を考慮しながら、その充実を図る」ということで記載を修正させていただいております。
その2つ下のセクションで、長寿命化ライフサイクルへの転換の支援については、長寿命化ライフサイクルへの転換を図っていくに当たって、インセンティブなどを考えていく必要もありますので、「各国立大学法人等の進捗状況を踏まえ、性能維持改修予算にかかるインセンティブを認める」ということについても言及させていただいております。
その2つ下、カーボンニュートラルの実現に向けた支援ということで、施設整備費補助金で行っております「ZEB化先導モデル事業」などについて、さらに拡充を図っていくことなどによって、国立大学法人等の取組がさらに加速できるような支援を行っていくということについて言及させていただいております。
次に通し番号64ページ、地方公共団体や産業界への期待ということで、2つ目の丸において、地域構想推進プラットフォームについての記載をさせていただいているところでございますが、こちらについては、国立大学法人に加えて、教育関係団体、また、地方公共団体、産業界など様々な構成主体がそれぞれ対等な立場でしっかりとタッグを組んで行っていくということが分かるような形で記載を修正させていただいております。
以下、通し番号65ページ以降は、参考資料でありますが、こちらは中間まとめから修正がございませんので、説明については割愛をさせていただきます。
加えまして、通し番号177ページ以降ですが、資料1-3、別冊がございます。こちらは紙で配布をする場合には別刷りにしたいと思っておりますが、7月以降の会議で提示いたしまして、委員の先生方にアドバイスをいただいてきました共創拠点の実装化等に係る取組事例について、別冊という形で束ねて公開し、各大学などに配布していきたいと思っております。
通し番号179ページで、共創拠点の実装化や多様な財源の取組事例のリストがありますが、今回、新たに赤字の部分、北海道大学と琉球大学の事例を加えておりますので、こちらについて簡単に御紹介いたします。
北海道大学について、ワイン産業を持続的に発展させる教育研究の推進のため、「北海道ワイン教育研究センター」を学内に設置しているということで、その利用に供するワイン教育研究センター棟を大規模改修で整備したという事例になります。左側にありますとおり、明治34年築の建物をリノベーションしたということで、かなり大広間な形で修繕を図っているということ、こういったことが可変性のある改修にもつながっているということですので、参考になると思いまして紹介をさせていただくものです。
通し番号191ページで、もう一つ、加えた事例として、琉球大学の事例がございます。こちらはスタートアップ支援などを行う組織として「琉ラボ」というセクションを設置していると聞いております。このオフィスの利用に供する施設として、約140平米ぐらいの既存施設の多目的スペースを改修する形で用意したというものでございます。財源としても約1,000万円程度ということで、簡易的な改修にとどまるものとは思っておりますが、そうであったとしても、ソフト・ハードが一体となることで施設を効果的に利用することができる事例として参考になると思いまして、紹介をさせていただきました。
加えまして、通し番号の202ページですが、こちらについては、9月の会議で紹介させていただきましたが、国立大学等施設の役割について、都道府県に対して、全国知事会の協力を得まして、夏にアンケートを行った結果についても、別冊として併せて添付させていただきたいと思っております。内容については、9月の会議において御紹介させていただいた内容と変更がありませんので、説明は割愛させていただきます。
すみません、長くなりましたが、説明は以上になります。御審議のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
【西尾主査】 力強い御説明をいただき、誠にありがとうございました。
前回の会議等におきまして各委員からいただきました御意見を踏まえて、事務局で最終報告(案)の中にきっちりと反映いただいていることを実感いたしました。
ここで、各委員から今まで御提出いただいた意見等も踏まえまして、最終報告(案)の内容について、お一人ずつ簡潔に2分間以内で御発言いただければと思います。
いただいた御質問・御意見等について、最後にまとめて事務局からお答えをいただくことにします。ご発言の順番は、参考資料4にあります名簿の順にしたいと思っております。
まず、伊香賀委員、お願いいたします。
【伊香賀委員】 どうもありがとうございます。本日の資料の通し番号8ページから9ページのところで、カーボンニュートラルだけの記述に対して、まずは背景となる内閣官房で公表されている資料より、建ててから壊すまでのライフサイクルカーボンを盛り込んでいただいたことと、通し番号52ページにはそれをさらに具体化するということを記載いただいて、ありがとうございます。
今のところ、2028年度から、民間の建物までひっくるめて、ライフサイクルカーボンの算定報告義務化や説明義務化、あるいは第三者認証がスタートすることが政府の方針として発表されたところだったので、国立大学も当然その対象になるということで、最新の記載に修正いただいて、ありがとうございます。
特に新築から、既存の国立大学施設のストックを長持ちさせて、リノベーションしていくというのは、このライフサイクルカーボンの評価においても非常にいい評価になりますので、タイムリーな報告書になったと思います。感想でございます。以上です。
【西尾主査】 ありがとうございました。
上野先生、お願いします。
【上野委員】 これまでの議論を含めて、的確にまとめていただき、ありがとうございます。
私からは、このできた報告書の内容を各大学がしっかりと受け止めることが非常に重要だと思います。施設担当の理事の方や施設担当部署だけではなく、大学全体を共創拠点にしていくためには、ソフト・ハードが一体になって、教職協働で検討体制を充実させていくことが、各大学にとって、非常に重要になると思います。様々な機会を捉えて、各大学の人たちがこの内容を理解できるように、実行に移せるように、本省の皆さんからも例えば学長会議などを通して様々メッセージを発信していただきたいと思います。以上です。
【西尾主査】 本当にありがとうございました。貴重な御意見をいただきました。
次に、大村委員の代理で、浅田部長、ぜひお願いいたします。
【大村委員代理(浅田)】 愛知県でございます。報告書の取りまとめに当たりまして、本当に丁寧に意見集約をいただいたことに、まずもって感謝を申し上げたいと思います。
また、国立大学には、引き続き地域におけるシンクタンクとして、それぞれの地域が抱えます課題の解決にお力添えをいただくとともに、今回の報告書で新たに示されました地域の防災拠点としての機能を果たしていただくことを期待しております。
自治体の側といたしましても、大学側との連携をさらに強化しまして、産学官が一体となって地域のイノベーションを推進することが重要であると認識しております。こうした連携は地域の持続的な発展に不可欠でありまして、今後も積極的に連携を深めてまいりたいと思います。
先ほど御紹介いただいた報告書の別冊の中で、愛知県におきましては、本県が整備いたしましたスタートアップ支援拠点STATION Aiや、名古屋大学の共創拠点でありますComoNeなどが立地しまして、地域と大学が連携できる体制が整っております。これらの施設も活用して、地域の知的資源を最大限に活用して、イノベーションの創出を推進してまいりたいと思います。
文部科学省さんにおかれましては、こうした取組を支えるための予算を確実に確保していただきまして、各大学が持つポテンシャルをしっかりと発揮できる施設の整備が着実に進むよう、期待いたしております。以上でございます。
【西尾主査】 誠にありがとうございました。
金子先生、お願いいたします。
【金子委員】 私も今回、老朽化対策への取組から発展し、非常に前向きで多様な観点から、地域社会の共創を支える国家的インフラという形で再定義された点、また、前回から示されていたイノベーション・コモンズの考え方がかなり成熟している点について、非常に高く評価しております。
加えて、各委員のご発言にも示されているとおり、実務上の有用性が高い事例が数多く盛り込まれており、上野先生のご意見と同様に、この内容を大学経営全体の取組と不可分のものとして、学長をはじめとする執行部内でどのように共有していくのかが非常に重要であると認識しております。
さらに、我々が取り組んでいる自治体や地域に対しても、この内容を大学から積極的に伝えていく必要性を感じております。ぜひそのための説明資料や関連する取組の支援についても今後継続していただければと考えております。
以上です。よろしくお願いします。
【西尾主査】 本当に貴重な御意見をいただき、ありがとうございました。
木部先生、お願いいたします。
【木部委員】 国立大学法人等の施設整備計画が、全体を見渡した形で、漏れなく盛り込まれており、きれいに体系化されていて、本当にすばらしい報告書だと思います。
私ども大学共同利用機関は、いつも国立大学法人等の「等」のところで読み込まれていたわけですけれども、これが今回、各章の節立てのところにも出していただいて、役割、方向性、それから機能強化というように非常に分かりやすくまとめてくださって、ありがたいと思っています。
本当にどうもお疲れ様でございました。ありがとうございました。
【西尾主査】 大学共同利用機関のことで、先生から貴重なさまざまな現状の情報等を提供いただきまして、大変ありがとうございました。
【木部委員】 ありがとうございました。
【西尾主査】 それでは、酒向委員、お願いいたします。
【酒向委員】 ありがとうございます。本最終報告書まで御尽力いただきました事務局の皆様に、まず心より敬意と感謝を申し上げます。お疲れさまでございます。
報告書の内容について、異論はございません。産業界が関わる部分も丁寧におまとめいただきました。また、事例なども非常に貴重な事例集だと思っております。
大学キャンパスを「知と人材の集積拠点」として、また、多様なステークホルダーが集い、共創を生み出すイノベーション・コモンズとして位置づけ、その実現に向けた計画となっていると感じております。
今後は、この報告書で示された方向性をいかに実効性ある形で具体化していくかが重要になると考えております。そのためには、各国立大学法人様の主体的な取組をまずお願いしたいと思いますし、国による安定的な、かつ十分な予算の確保というものが不可欠だと考えております。
国立大学法人等の施設整備は、我が国の高等教育、学術研究の基盤を支える将来への投資であり、その重要性が社会全体にしっかりと共有されることを期待しております。
改めまして、委員の皆様、また、事務局の皆様に感謝申し上げます。
以上になります。ありがとうございました。
【西尾主査】 誠にありがとうございました。今後とも経団連からの御支援のほど、何とぞよろしくお願いいたします。
塩﨑先生、ご発言をお願いいたします。
【塩﨑委員】 ありがとうございます。国立大学病院長会議の塩﨑でございます。
今回、特に通し番号46ページに書き入れていただきました建築資材が高騰していく一方で、残念ながら大学附属病院は非常に経営が厳しいという状況です。その結果、進行中であった再開発計画が一時中断するということも生じてございます。
同ページの下部に書いていただきましたけども、今まで9割は借入れで、1割の教育研究分として国から補助を入れていただいたわけでございますけども、今後は借入れによる返済計画では、大学附属病院の再開発は困難になると思っています。今回報告書に、地方公共団体や企業、また寄附金等の財源を組み合わせる手法を書き入れていただいたことはとてもありがたいと思っています。
それともう1点、通し番号47ページに書き入れていただきましたが、少子高齢化や人口減少の中で、地域の急性期医療は収縮してまいります。その中で、やはり各国立大学病院が高難度医療を担って集約化していくことがとても重要な役割かなと思っています。地域の中で、オペ室や中央診療棟を中心とした筋肉質に変わっていく新しい病院建築が必要かなと思っています。
今回、「地域の医療ニーズや需要の方向性等に応えつつ」と書いていただきましたのは、現在特定機能病院の中で大学病院を別枠とすることが今回医療法で明記されたところでございます。従いまして、地域を守るというところが国立大学病院としてもとても重要になりますので、書き入れていただいたところでございます。
今後とも大学病院経営に頑張ってまいりたいと思いますので、ぜひ御支援をいただければと思っています。今回の報告書、大変ありがとうございました。以上でございます。
【西尾主査】 大変ありがとうございました。
下條先生、お願いいたします。
【下條委員】 いろいろと見直しをしていただいて、非常に力強いものになったかと思います。
特に今後の5年を考えますと、AIによっておそらく大学の役割あるいは教育の仕方はかなり変わるだろうと思っております。そういう意味では、今回のライフサイクルも含めて見直していく、それからいろいろなステークホルダーを入れていくという観点が非常に大きいかと思います。
今後、この最終報告書をうまく活用していただいて、特に地方における再編は非常に危機的でございますので、力を入れていただければと思います。以上です。
【西尾主査】 ありがとうございました。いつも地域からの非常に重要な御発言をいただきまして、ありがとうございます。
次に、高橋先生、お願いいたします。
【高橋委員】 ありがとうございます。今回の報告書は、大部の非常に包括的な視野を盛り込まれたものだと思います。
西尾先生もおっしゃったように、御説明が大変力強いのですが、この紙だけが後々回ったときのことを踏まえて、人材について一言だけ申し上げたいです。具体的な箇所としては2か所ぐらい、通し番号54ページ「(6)施設系職員に期待される役割」と、通し番号62ページの提言のところかと思います。
ポイントは、文言で、特に通し番号54ページの(6)について、若干、旧来型の施設系職員の延長的な能力促進のようなイメージを持ったため、これから飛躍的に重要であることが改めて訴えられた全文を実装するのは何といっても人材だという部分を、これまでの業務の延長線ではなく、非連続な業務に対応していくことがより強く求められるというところが第一義的に来たほうがいいのではないかと思っております。コンテンツ自体はいいと思いますが、書きぶりという意味です。
それで、そのときに2つ重要な性格があると思いまして、一つは柔軟性、それからもう一つは、組織の中の人間を伸ばすことと外部の専門人材を使いこなすことだと思います。
通し番号54ページの一番下の丸に若干違和感がありまして、「国立大学法人等の施設整備を行うという職員特有のものであり」のところですが、第7期科学技術・イノベーション基本計画の議論を踏まえても、予見不可能ないろいろな環境変化が次の5年で起こり得るということが一つの前提だと思っております。そういう意味では、大学のほかの部署の専門職員のより専門化も含めて、施設職員も、私の言葉でいうと非連続な、今見えていないものへの対応力というのがより求められる、その中での挑戦であり活躍をというような文脈により強化していただけるとありがたいなと思います。
具体的な文言はお任せいたしますが、そういうメッセージ性が伝わるところが通し番号54ページ「(6)施設系職員に期待される役割」の幾つかの段落の中でよりシャープに出てくると、読み方も励まされるのではないかと思いまして、お願いする次第です。ありがとうございます。以上です。
【西尾主査】 それでは、今の件については、後ほど事務局からお答えいただくことにします。本当に貴重なコメントをいただき、ありがとうございました。
恒川先生、お願いいたします。
【恒川委員】 恒川です。事務局の皆様には、本当に時間を割いて取りまとめいただき、ありがとうございました。私からは幾度も難しいことを申し上げて、大変申し訳なかったと思いますけども、それについても最大限お答えいただいたと思っております。
特に私がこれまで申し上げてきたことは、一つは、整備目標について、新築をここまで絞るのはどうなのかということと、もう一つは、長寿命化ライフサイクルへの転換、性能維持改修を重点化するということが十分に伝わらないのではないかということと、それを各大学が自分で予算化するということについて、踏み込んで書かないとなかなか分からないのではないかということを度々申し上げてきたと思います。これについても、様々な方々との調整が必要だったかと思いますが、踏み込んだ書き方をしていただいたので、よかったなと思います。
唯一気になったのは、性能維持改修の予算に係るインセンティブを認めるという形にまとめていただいていますが、インセンティブというのはどういうことなのか、どこまで伝わるのかと思いましたが、それも含めて、各大学に対するメッセージとして踏み込んでいただいたことについては、感謝申し上げたいと思います。以上です。
【西尾主査】 先生には、いつも貴重なコメントをいただきまして誠にありがとうございました。インセンティブのところが何を意味するかについて、後ほど事務局よりお答えいただければと思います。
それでは、鶴見先生、お願いいたします。
【鶴見委員】 まずは、私もいろいろ意見させていただきましたけど、取り入れていただきまして誠にありがとうございました。
特に通し番号49ページのところに、「こうしたプロジェクトによる成果も土台にしつつ」、そして最後に、「教育研究環境の整備を加速していく必要がある」と明確に書き入れていただきましたので、これは大変大きな後押しになると思います。
今後、高専としては、地理的特性を踏まえた防災拠点の整備、それからライフラインの着実な更新といったものを進めつつ、今後も地域と連携した人材育成をしていくということで考えております。
改めまして、大変な作業をしていただきました事務局の皆さんに感謝申し上げます。また、いろいろな御意見をいただきました委員の先生方にも感謝いたします。ありがとうございました。
【西尾主査】 先生には、いつも高専のお立場から貴重な御意見をいただきまして、ありがとうございました。
次に、土井先生、お願いいたします。
【土井委員】 土井です。本当に皆様のいろいろな意見をまとめて、系統立った報告書にしていただき、ありがとうございます。
先ほど下條委員もコメントされていましたけれども、今後5年間、AIの使用によって、働き方も変わってくると思います。そういう点では、遠隔によって地方拠点もうまくまとめ、ネットワーキングして共同利用していくことで、人材を補っていけるのではないかと期待しています。
また、そういう点で、施設の提言に関して再度見直していただく機会もあるかと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。
【西尾主査】 情報基盤との関係で、いつも重要な御意見をいただきまして、ありがとうございました。
それでは、両角先生、お願いいたします。
【両角委員】 両角です。ありがとうございます。本当に事務局の皆さんはじめ、こんなに充実した報告書を取りまとめていただいて、ありがとうございます。
今後の国立大学とイノベーション・コモンズとして、地域全体がどう発展していくのかといったことで、ソフトとハードが一体となった取組が大事だという方向性自体は本当にそのとおりで、それに向けて重要な論点が本当に丁寧に網羅されている、よい報告書ができたかなと思います。
何人かの先生もおっしゃっていますが、あとは本当にバトンが大学に渡されていて、これを各大学がどう受け止めて実現させていくか、その実現の方法も、おそらくそれぞれの大学、地域の特性よってさまざまであり、知恵と工夫を出し合っていくと思うとともに、そこが鍵になるかなと思います。
施設の方だけではなく、大学の執行部が全学あるいは全学だけではなく、地域を巻き込んでいろいろな取組をどう展開していけるのかという、大学のマネジメントの問題がかなり重要になっていくのかなと思います。
その上でも、この報告書の内容がきちんと理解されていくということが大事になるかと思いますし、この資料の中でもグッドプラクティスなどを紹介していただいたことなども、すごく参考になってよいのかなと思います。大学と、あとは予算がしっかり充塡されるという辺りを期待したいと思います。以上です。
【西尾主査】 全体を見渡したうえでの御意見をいただきまして、誠にありがとうございました。
次、山内委員、お願いいたします。
【山内委員】 山内でございます。まず、最終報告書の取りまとめに当たりまして、敬意と感謝を深く申し上げます。
今回のこの報告書について、単なる施設整備の計画にとどまらず、産業界への期待も含めていただきまして、国立大学法人などがこれから果たすべき役割が明確に位置づけられたことは、大変大きな意義があると感じております。
イノベーション・コモンズという考え方を軸に、教育、研究、社会実装、これをつなぐ場としてのキャンパス・施設を捉え直して、企業との協働拠点、地方創生の場であること、あるいは、先ほどありました地域の貴重な「公共財」であるということは広く周知していくべきだと思っております。
地域や企業の稼ぐ力の強化には、オープンイノベーションで新たな付加価値を創造していくことが急務であります。特に人手不足が加速する中で、人材育成と輩出の機能を担う教育機関への期待は、成長戦略の観点からも非常に高まっていると感じております。
資料の中にも、国立大学法人等の学長と地方公共団体の首長との連携の重要性が示されておりました。私も地域未来戦略の政策推進に協力していますが、現在、高市政権としては、地域産業クラスターや地場産業クラスターの形成を進めようとしており、ここに大学や高専の知は必要不可欠だと考えております。
こうした政策に絡めて必ず推進されていくので、大学や高専の機能強化が必要だということを、もう少し強く打ち出してもよいのではないでしょうか。
計画は実行されてこそ初めて意味を持つものであり、ぜひこの報告書を起点として、速やかに政策の着手、推進が進むことを期待しています。産業界としては、大学が地域とともに、人材育成、イノベーションの創出を担う拠点として発展していただくことを強く期待しており、そのための連携・協力は惜しみなく対応したいと思っております。
本報告書が、国、大学、地域、産業界それぞれの行動を後押しするための指針となって、今後の実行に私どもとしても応援して参りたいので、今回この取りまとめをいただきましたこと、非常に深く感謝申し上げます。以上です。
【西尾主査】 産業界のお立場から、いつも強力なご支援の御言葉を頂戴しましたことに心よりお礼申し上げます。
それでは、出口先生、何とぞお願いいたします。
【出口委員】 どうもありがとうございます。出口です。
まず、事務局をはじめとする関係者の方々、また、この取りまとめに御尽力いただいた方々、本当にありがとうございます。様々な意見を、今後、向こう5年間の動向を踏まえながら取りまとめていくのは大変だったと思います。本当にありがとうございます。まずお礼を申し上げたいと思います。
私からは、最後に少し強調させていただきたい点が2点ございます。
1つ目は、本協力者会議のタイトルもそうですが、整備充実という、「整備」という言葉がタイトルにかかっており、やはり今後5年間を見据えてみると、科学技術・イノベーション基本計画等に基づいて、それを実際に国立大学のキャンパスの中で実行させていくためには、新しい施設づくりにも当然チャレンジしていかなければいけない。そういう意味での「整備」という言葉と私は捉えていただければなと思っております。その一方で、向こう5年間を見据えると、かなり老朽化する建物が増加していくことは目に見えて明らかですので、この「整備」という言葉の中には、維持管理、利活用という意味も込められているということを改めて再認識していただければなと思っております。そこは強調しておきたいと思います。
2つ目は、今後の施設整備に関しては、安全と経営が重要なキーワードかなと私は思っております。国立大学の施設において、安全がまずは基本にあるということで、決して老朽化した建物群から事故を起こしてはいけないということが、私は徹底していただくべきことかなと思います。そのための性能維持改修であるということで、これは決して遅滞なく進めていただかなければいけないと思っております。そのためには、施設を運営するという観点よりも、むしろ経営するという観点も重要だと思っておりますので、それぞれの大学で部局自治に任されていた部分が多分にあると思いますが、むしろいかにして限られた財源を効率よく維持管理、それから改修に回していくのかということの体制づくりから見直していただく必要があるかなと思っております。それを国が支援していくという、そのための5か年計画でもあるかなと思っておりまして、その点が、後半のほうでも、あるいは提言の中でも大分強調されているかと思いますので、そこを各大学できちんと読み取っていただいて、対応していただければと思います。
私ども、現場でその辺を踏まえて、ぜひ尽力してまいりたいと思っております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
【西尾主査】 大変ありがとうございました。2点の重要な御指摘いただきましたこと、心よりお礼申し上げます。
それでは、和田先生、お願いいたします。
【和田委員】 ありがとうございます。初めに、様々な御意見をうまく取り入れてまとめていただきましたこと、皆様に御礼を申し上げたいと思います。例えば通し番号47ページに、附属学校の点も今回新たに段落として入れていただいております。ここも重要な点だと思いました。さらに、参考資料として各大学等の取組も記載いただいています。これも大変参考になるのではないかと思いました。学ぶ場として求められている明るさあるいは希望がある「公共財」としての意義あるいは役割ということも、全体として大変分かりやすくなったのではないかと感じております。
この中で、「未来への投資」という言葉も明確に記載されていることも含めて、とても重要な報告書だと私も感じます。今後はこの報告書を基に、いかに実践、あるいは改革につなげていくのか、ここがとても問われている、重要だと私自身も感じております。
今回は本当にありがとうございました。お礼を申し上げたいと思います。
【西尾主査】 和田先生、誠にありがとうございました。国大協のお立場からもさまざまな貴重な御意見いただきましたことに、心よりお礼申し上げます。
これで皆様方から御意見をいただくことができましたが、ここで事務局から、御指摘いただいたこと等について、御回答あるいはコメント等いただければと思います。よろしくお願いいたします。
【真保計画課整備計画室長】 ありがとうございます。先生方の御意見を拝聴させていただきまして、まず1点、私ども、気を引き締めてこれからもやらなければいけないということ、すなわち、この報告書をまとめてそれで終わりではないということを、我々事務方としてもその思いを新たにいたしました。
この報告書については、お取りまとめいただいて以降、各大学にしっかり周知をして、様々な説明の場などで、それぞれ書かれている意味も含めてしっかりと説明などしていきたいと思いますし、当然、施設関係者だけではなく、大学全体にしっかりと伝わるような工夫も、関係局とも連携しながら行っていきたいと思っております。
それは、単なる施設整備ということだけではなく、御発言の中にもありましたが、維持管理、利活用、また経営面、こういったことも含めてこの報告書の中には言及されておりますので、そういったこともしっかりと周知を図っていきたいと思いますし、我々としても、この後、各大学をどのように後押しすることができるのか、しっかりと事務方においても検討を進めてまいりたいと思っております。
それで、具体的に御指摘いただいた点でございますけれども、まず、通し番号54ページなどにございます施設系職員について、旧来型の施設系職員の役割が変わってきているということについては、具体的な状況を書く形で、一番下から2つ目の丸にて、できる限り分かることを書き込んで前回の会議にて提示したというのが現状でございます。
ただ、内容として、もう少し分かりやすく伝わるように、また、非連続性といった部分がもう少しクローズアップできるようにというような御指摘だったと理解いたしましたので、どういった記載に修正することが大学の皆様にとって分かりやすく伝わるのかという点も含めて、少し事務方でも考えて、主査ともまた後ほど御相談させていただきたいと思っているところでございます。
もう1点は、通し番号63ページでございますけれども、性能維持改修予算に係るインセンティブの部分でございます。こちらについて、具体的にどういったスキームでどんなインセンティブをつけていくのかについては、現時点において事務方で具体化をするところまで踏み込めておりません。
ただ、性能維持改修については待ったなしの課題であること、また、何らかの誘引を図らなければ進まないだろうということについては、事務局である施設部計画課の中でも認識の共有ができておりますので、その方向感について現時点において書かせていただいたということで御理解いただければと思います。今後もどういうスキームでやっていくのかというのは、事務方において検討を詰めていきたいという段階でございます。
簡単になりますが、説明は以上になります。よろしくお願いします。
【西尾主査】 どうもありがとうございました。具体的な事項の御説明について、高橋先生、恒川先生、御理解、御納得いただけましたでしょうか。よろしいですか。
【高橋委員】 高橋です。了解いたしました。
あと、文面は座長及び事務局の方にお任せいたします。よろしくお願いします。
【西尾主査】 分かりました。恒川先生いかがでしょうか。
【恒川委員】 了解しました。よろしくお願いします。
【西尾主査】 ありがとうございました。
また、恒川先生、出口先生から、「整備」という言葉の中に新築の建物も含まれているということを、より強く述べることが必要ではないかということも、最終報告書で考慮してまいりたいと思っております。
ほかに、御質問あるいはコメントをいただいた事項で、事務局から御回答がなかったというような事項はございませんか。よろしいですか。
それでは、皆様方からの御意見を拝聴する限りにおきましては、特段、この案文につきまして、御異存がない状況だと思っております。従いまして、先ほど、事務局に御回答いただきました観点等について、記載内容について若干の修正をさせていただくことになりますが、その修正については、僭越ながら主査にお任せいただくということでよろしいでしょうか。
御異存がないようですので、そのようにさせていただいて、修文したものを各委員に共有させていただいた上で、文部科学省のホームページで公開することとしたいと思います。どうもありがとうございました。
本日の審議の大きな案件でございます最終報告(案)については、以上のとおり、委員の皆様方からも本当に高く御評価いただきました上で、議論としては収束させていただきます。委員の皆様方におかれましては、これまでこの最終報告(案)の作成に御尽力いただきまして、改めて御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
それでは、本日は、先ほど来申しておりますように、委員会としても一つの区切りの委員会でございます。最終報告書の今後に期待することに関しては、皆様方から十分に言っていただきました。いろいろなところでのこの内容のアウトリーチをどのように積極的に行うのか、あるいは、この内容を自らのものとして、各機関においてどのように運営、経営、施策に反映していくような方向に持っていくのかということだと思います。
そこで、最終報告書から少し距離を置いた上で、より一般に文教施設整備関係について何か御意見等がございます場合は、1人1分間程度でお言葉をいただければと思います。僭越ながら順番に御指名させていただきますので、もし、御意見等がございます場合には、おっしゃっていただけますようお願いいたします。
今度は逆から行かせていただきます。和田先生、いかがでしょうか。
【和田委員】 ありがとうございます。まずは、このような委員会に加えていただきまして、本当にありがとうございました。今おっしゃっていただいたように、施設の今後の在り方を大局的に見せていただく、とてもよい機会をいただいたと思っています。
やはり先ほども少し申し上げましたけれども、この施設は、研究、教育、あるいは地域との共創、そういったところが前向きに行われるところだと理解しています。したがって、そこには明るい希望のようなものがどうしても必要であるだろうと思っています。そういう点も踏まえて、今後、議論が進んでいければという思いでございます。以上でございます。
【西尾主査】 ありがとうございました。
山内委員はいかがでございますか。
【山内委員】 ありがとうございます。私も、産業界としてこうした議論に参加させていただきまして、本当に深く感謝しております。
やはり日本は資源小国であり、人材しかないということは皆分かっていることだと思います。特に人口減少で学生も少ないことから、教育や科学に対する予算はどうしても削られる方向に議論されがちであります。ですが、やはりどの国を見ても、人材教育に対する重要性は認識されていることから、これは成長投資だということをしっかりと訴えていくということが必要です。今回、施設整備ということですが、せっかく地域にある大学などの施設をいかに生かしていくのかということを、今回この報告書で様々な位置づけが明確になっていますので、広く理解してもらえるようにしていければいいと考えています。私ども経営者団体ですが、事業者も家に帰れば親でもありますので、しっかりと親御さん含めて、理解してもらい、地域全体で底上げしていくという機運を高めていっていただければと思っております。
応援していきたいと思っております。ありがとうございます。
【西尾主査】 ありがとうございました。人材こそ国力の源でございまして、それをどう育んでいくのかを考えるときに、それに見合った施設整備がなされてこそ育っていくものだと思っております。貴重な御意見をありがとうございました。
両角先生、いかがでございますか。
【両角委員】 ありがとうございます。特に付け加えるところはないですが、こういう共創の場をつくっていくといったところもまず大切だと思います。つくっていった上で、小さな試行錯誤をたくさんしていくことが大切なのかなということを、今回、いろいろな事例なども聞かせていただきながら感じました。
【西尾主査】 ありがとうございます。
土井先生、いかがでございますか。
【土井委員】 土井です。本当にこの委員会に参加させていただいて、国立大学等の施設の課題などを学ばせていただきました。さらに、それに対して文科省施設のほうで頑張って、いろいろな観点からベストプラクティスなどを御紹介いただき、それも大変勉強になりました。
今後も、この委員会、イノベーションや日本の科学研究を支えるという意味でも非常に重要ですので、引き続きこの委員会で議論を続けていただけることが重要かなと思います。ありがとうございました。
【西尾主査】 ありがとうございました。
出口先生、お願いいたします。
【出口委員】 どうもありがとうございます。私もこの会議を通じまして、全国各地の先端的な取組についてのいろいろな情報をいただきまして、大変勉強になりました。
こういった全国の新しい取組をしている地域の情報を、やはり各大学の施設の担当者レベル、あるいは関係の教員のレベルででも共有させていただけるとありがたいなと思っています。
常に施設というのは時代を追いかけていくところがありますので、新しい取組、これは新築の整備に限らず、維持管理・改修等についても、各大学でいろいろな工夫を凝らして取組がこれから進むと思っていますので、そういった情報をきちんと共有していくことが非常に重要かなと思います。
それから、これは行政機関どこもそうだと思いますが、やはり人材育成あるいは人材の獲得、担当職員の獲得も非常に苦労していることだと思いますが、職員の資質向上というと少し失礼な言い方かもしれませんが、そういった意味で、人材交流もぜひ進めていただきたいなと思いますし、それから、文科省の担当の方々にぜひ現場をいろいろ知っていただくことも重要かなと思っておりますので、本省の方々と、国立大学あるいは国立の教育機関との、現場の間の人事交流もぜひ今後とも深めていただければなと思っています。そういったことが、この5か年計画の実現にもつながっていくかと思います。よろしくお願いいたします。
【西尾主査】 貴重な御意見、誠にありがとうございます。
鶴見先生、お願いいたします。
【鶴見委員】 今回のこの会議の委員に入れていただきまして、各大学、各地域の取組・考え方、こういうことを知れたことが、私としては非常にありがたく思いました。
現在、高専機構では5か年計画を策定しているところです。この会議の議論などを踏まえて、高専の5か年計画に反映させていきたいと考えております。
ありがとうございました。
【西尾主査】 ぜひお願いいたします。ありがとうございました。
恒川先生、お願いいたします。
【恒川委員】 今回はどうもありがとうございました。私自身は名古屋大学で施設の実際の整備に関わらせていただいていると同時に、この10年ぐらい、全国の国立大学の施設系中堅職員の研修を名古屋大学で担っておりまして、そういった方々と触れ合う機会も大変多いものですから、現場でいろいろ御苦労なさっていることもよく聞いております。こういった報告書が作成されたということを、研修等にも生かしていき、なるべく多くの若い職員の方も含めて、実務としてこれらを捉えていただけるような機会になっていけばいいかなと思っております。
どうもありがとうございました。
【西尾主査】 恒川先生、今後も何とぞよろしくお願いいたします。
高橋先生、お願いいたします。
【高橋委員】 今回はありがとうございました。ほかの文部科学省等の人や組織や資源配分に関する委員会・審議会等と比して、この委員会は、しっかりとエビデンスがあって、データに基づく中長期的な、ロバストな議論ができるなということは、この議論を通じて痛感いたしましたし、勉強になりました。
ぜひ、大学内々というものが結構ある中で、しっかり中長期の話が数字ベースでできるというところのこの審議会の強みをますます生かして、本当に研究力強化の基盤になるという議論が今後も続くことを期待しております。
今回はありがとうございました。
【西尾主査】 ありがとうございました。
下條先生、お願いいたします。
【下條委員】 大変力強い報告書をまとめていただきまして、ありがとうございます。
山内さんもおっしゃっていましたが、今後、地方における大学の再編というのが恐らくかなり進む中で、国立大学がおそらくキーになるので、いろいろなステークホルダー、私立あるいは産業界も含めて、交えていただいて再編する中で、施設整備というのが位置づけられるというのが、非常に力強いメッセージだと思います。
引き続きよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
【西尾主査】 ありがとうございました。
塩﨑先生、お願いいたします。
【塩﨑委員】 ありがとうございました。今まで大学病院も何とか20年間、建物の更新などいろいろなことを我慢しながらここまでたどり着いたというのが実感でございます。ただ、今、建築単価も3倍になったり、金利も上がってきたりする時代ですので、まさにそういうときに、この報告書が、新しい建築手法または整備手法、財源計画といったことの大事なスタートになっていただければありがたいなと思っています。
本当にありがとうございました。よろしくお願いいたします。
【西尾主査】 ありがとうございました。
酒向委員、お願いいたします。
【酒向委員】 ありがとうございます。新たに追加ということではないですけれども、大学という存在が、多様なステークホルダーが集まって共創するというような、開かれた存在であるということについて、社会に知っていただくということを一生懸命進めることがとても重要だと、改めて今回参加させていただいて感じたところです。
やはり壁があってなかなか入りにくいというようなイメージは否めないところがございます。皆さんに、開かれたコモンズとして貴重な存在であるということを実感していただくような取組が着実につながるとよいと思います。以上になります。
【西尾主査】 今のお言葉をお聞きし、我々も意識改革をきっちり行っていく必要があるかと思っています。まだ壁が高いというのが実際のところではないかと思います。ありがとうございました。
木部先生、お願いいたします。
【木部委員】 どうもありがとうございました。私もこの会議に参加させていただいて、いろいろ学ぶことが多かったです。
今回つくっていただいたこの報告書は、教育や研究、交流の場をつくることが非常に大事だという主張だと思います。それも含めて、内容が本当に全体を包括していて、施設だけではなく大学等の役割なども整理されていますから、これがたくさんの方々に読まれることを望んでいますし、予算につながればいいと思っています。ありがとうございました。
【西尾主査】 非常にありがたいお言葉をいただき、誠にありがとうございました。
金子先生、お願いいたします。
【金子委員】 申し上げるべき内容は既に述べたところですが、最後に別の観点から述べさせていただきます。
【西尾主査】 ぜひお願いいたします。
【金子委員】 全国に施設が広く展開している点についてはこれまでも議論を重ねてきたところですが、当初からこれをネットワークとしてより積極的に活用したり、社会の中で位置づけていく方法についても検討の余地があるのではないかと感じております。以前、海外では大学キャンパスの中にホテルが併設されている事例があるという話をさせていただいたかと思いますが、大学キャンパスには博物館や歴史的建造物をはじめ、さまざまな施設が存在しており、当然ながら新しい共創的な活動の場も含まれると考えられます。より多くの人々に関心を持って訪れてもらうような連携した取組などを検討しても良いのではないかと思いました。具体的にはスタンプラリーのような仕組みを通じて施設を巡ってもらう取組なども考えられると思います。大学キャンパスが科学技術や教育の重要な拠点であることを社会に広く認識してもらうためには、ホテルのように人が訪れやすい施設や機能を取り入れていくことも一案ではないかと考えながら、本日の議論を拝聴しておりました。これまで申し上げる機会がなかったため、最後に述べさせていただきました。よろしくお願いいたします。
【西尾主査】 確かに海外の大学に行きますと、まさに今、金子先生がおっしゃったような環境になっていると思います。そこは、先ほど酒向委員からおっしゃっていただいたところともつながるのではないかと思っております。大変ありがとうございました。
浅田部長、お願いいたします。
【大村委員代理(浅田)】 愛知県の浅田です。各大学の共創拠点に関する先進的な取組は、地方の側としましても大変勉強になりました。
こうしたことを参考にしながら、これまで以上に国立大学との連携を図りまして、地域に根差した知的基盤を強化することで、より豊かな地域社会の実現に懸命に取り組んでまいりたいと思います。どうもありがとうございました。
【西尾主査】 ありがとうございました。大村知事に何とぞよろしくお伝えいただきますようお願いいたします。
上野先生、お願いいたします。
【上野委員】 ありがとうございます。先ほど恒川先生から、全国の施設系職員の研修を名古屋大学で毎年やられているというお話がありました。それは職員の能力向上や意識向上にすごく役立っていると思いますが、今回のこの報告書をベースにしながら、各大学で、施設系職員だけではなく、自治体等うまく参加する人を選んで、ワークショップのようなことをやるというのは、一つの方法としてあるのではないかと思います。それを例えば文教施設企画・防災部が音頭をとって、実験的に何かやってみることを提案することや、やはり各大学が新しい意識で共創拠点、防災拠点を実現していくんだという、具体的なことを何かメッセージとして伝えられればいいのではないかと思っています。
以上でございます。
【西尾主査】 貴重な御意見、どうもありがとうございました。
伊香賀先生、お願いいたします。
【伊香賀委員】 先ほどカーボンニュートラルの話を申し上げましたので、あえて付け加えるとしますと、全学校施設のうち、大学施設がカーボンの排出の半分を占めているという現状もありまして、世の中を先導する立場に国立大学はあると思っておりますので、やはり大学施設の整備を通じてカーボンニュートラルにどれだけ貢献しているかということを世の中に伝えるという意味ですばらしい報告書になったのではないかなと思います。以上です。
【西尾主査】 ありがとうございました。
それでは、今度は事務局の廣田課長から一言いただけませんでしょうか。
【廣田計画課長】 失礼いたします。計画課長の廣田でございます。
委員の皆様におかれましては、約1年半にわたりまして、本会議における議論を重ねていただきまして、心より感謝を申し上げます。
本会議では、委員の皆様から、その都度、国立大学、高専、大学共同利用機関の役割あるいは施設整備の重要性について確固たる信念あるいは期待を、また、国立大学の施設が抱える課題に対して強い危機感あるいは問題意識を持って議論を重ねていただきましたこと、心から感謝を申し上げます。
世界や社会が目まぐるしく変化をしております。そのような中で、これからどのような機能を強化し、ミッションを果たしていくのか、より大きな視点に立って、大所高所から御意見をいただいたこと、心より感謝申し上げる次第です。
先ほど来、委員の皆様からいただいた様々な思いや願い、そうしたものがその都度折り重なって、本日の最終報告に結びついたということ、心から感謝を申し上げる次第です。
本日の会議でも、今後どのようにして計画の具体化を図っていくのか、様々な視点から御意見を賜り、また、温かいエールをいただきました。今後、国としてこの計画の策定に向けたプロセスをしっかりと進めてまいります。また、計画の内容を各大学等に対して丁寧かつ分かりやすく示しつつ、関係部局と連携を図って、いただいた提言の実現を図っていきたいと考えております。
提言の中には、長寿命化ライフサイクルへの転換あるいは施設総量の最適化など、各大学あるいは高専、大学共同利用機関の皆様の御理解や御協力がなければ進まないものもたくさんございます。各大学等の担当者の皆様と対話を重ねて、一体的に取り組んでいきたいと考えております。
今回、会議の中には、国立大学、高専あるいは大学共同利用機関等の方々のみならず、産業界あるいは知事会などを含めて、様々なステークホルダーの代表の方々にも参画いただきました。イノベーション・コモンズというコンセプトは、国立大学、高専あるいは大学共同利用機関等がその中に閉じるということではなくて、地域に、社会に開いていくということ、そして多様なステークホルダーの方々と共に、共感を広げ、協働し、共創していくという概念でございます。より多くの方々に特色・魅力を発信し、そして対話を重ねて仲間を広げていくその先に、描いた未来の実現が図られるのではないかと、そう信じながら取組を進めてまいりたいと考えております。
今後も各方面に対して発信をしていくに当たって、委員の皆様に御協力いただくこともたくさんあろうかと思います。引き続き御支援をお願いしたいと思います。
私から、参考資料1を少し御紹介させていただきたいと思います。今般の最終報告の中にも、国における役割として、必要な予算の確保ということを御提言いただいております。
次のページですが、先般成立した令和7年度の補正予算、文科省全体でいきますと、約1兆6,000億円の予算を計上しております。昨年度補正予算の比較といたしまして、約7,000億円の増加となっております。その中で、国立大学、高専、大学共同利用機関等の施設整備の補正予算は、今、画面に表示しておりますように、昨年度比178億円増の802億円を計上しております。現下の厳しい物価高騰の状況も踏まえて予算化したものでございます。
老朽化の著しい施設の戦略的リノベーションあるいはライフラインの更新、附属小中学校の体育館等の空調設置など、緊急性の高い事業に対して支援をしていくものでございます。
次のページですが、予算の推移の資料がございます。5か年計画で掲げた整備目標の着実な実施に向けて、これまでの予算の中では必ずしも十分な予算を確保できていない、その中で老朽施設が積み残されてきたというのがこれまでの実態でございます。
第6次5か年計画を今後策定し発信していくわけですけれども、その実施に向けて、国として必要な予算の確保をしっかりと図り、全力を投じて取組を進めていきたいと考えております。
また、様々な方面からの投資を呼び込んでいくように、大学と一体となって取り組んでいきたいと考えております。
これは方策の一端ではありますけれども、今回御議論し、提言いただいた方策をしっかりと着実に進めていけるよう取り組んでまいりたいと思いますので、引き続き御指導、御助言のほうよろしくお願いいたします。
私からは以上でございます。
【西尾主査】 どうもありがとうございました。本当に多大なる御尽力をいただきましたことに対しまして、心から敬意を表しております。
それでは、補正予算関係のことをここでお話しいただけますでしょうか。事務局、お願いいたします。
【廣田計画課長】 今、国立大学の施設整備関連の予算の説明をいたしました。その後ろの資料には、物価・人件費の上昇等を踏まえた大学の教育研究基盤維持ということで、運営費交付金につきましても今回の補正予算で増額を図っております。
また、次の資料ですが、大学病院の機能強化推進事業として、経営環境の改善に資するように補正予算を組ませていただいております。
そのほか、様々な各種基金や補正予算において、国立大学、高専、大学共同利用機関等の支援のための予算を計上しておりますので、また参考として御覧いただければと思います。
【西尾主査】 どうもありがとうございました。
ここまでで御説明いただいた内容で御質問等ございませんでしょうか。よろしいですか。
それでは次に、これまでにいろいろと議論いただきました内容をベースに、次期計画策定に向けた今後のスケジュールについて御説明をお願いいたします。
【真保計画課整備計画室長】 事務局より説明させていただきます。今後のスケジュールについて、今回は資料がないのですが、前回までの会議において御報告はさせていただいておりましたが、最終的に報告書をお取りまとめいただいた後、年明け以降、省内での検討を進めてまいりまして、科学技術・イノベーション基本計画の閣議決定を待って、当該計画と連動する形で、年度末をめどに、第6次国立大学法人等施設整備5か年計画を大臣決定として策定したいと考えております。
なお、この5か年計画ですが、これまでの5次までにわたる計画と同様ではございますが、この有識者会議の報告書をそのまま決定するということではなく、この報告書のエッセンスを凝縮するような形で大臣決定の5か年計画として策定したいと考えておりますので、この点、御理解いただければと思います。どうぞよろしくお願いします。
以上でございます。
【西尾主査】 ただいまの御説明につきまして、何か御質問ございますか。
それでは私のほうから一言御礼申し上げます。委員の皆様方から、毎回本当に貴重な、そして示唆に富む御意見・コメント等を多々いただきましたことに心よりお礼申し上げます。また、事務局の皆様方には、今日、委員の皆様方から高く御評価いただきましたような、非常にすばらしい最終報告(案)を策定していただきましたこと、衷心よりお礼申し上げます。
これまでの議論で、イノベーション・コモンズや共創拠点など新たな概念を提示してまいりましたけれども、この根本にあるフィロソフィーは、大学というものが社会の中の大学、社会のための大学であるということを具現化していくための、施設面からの一つのアプローチであると私は考えております。
そういう意味で、そのような考え方をきっちりとまとめたこの最終報告(案)が、本日、皆様方からもお認めいただいたことに対しまして、私自身、感無量でございます。本当にありがとうございました。心より深くお礼申し上げます。
それでは、本日予定していた議題は全て終了しましたので、有識者会議としての議論もこれで終了となります。
ここで、最後に事務局から、文教施設企画・防災部長であられます蝦名部長からお言葉をいただきます。よろしくお願いいたします。
【蝦名文教施設企画・防災部長】 失礼いたします。文教施設企画・防災部長の蝦名でございます。昨年度から西尾主査をはじめとされまして、委員の皆様方におかれましては、1年余りにわたりまして、今後の国立大学法人等の施設整備についての精力的な御議論をいただきまして、誠にありがとうございます。
おまとめいただきました報告では、今後の国立大学法人等施設の目指すべき方向性として、イノベーション・コモンズの実装化と、地域の防災拠点の実現を打ち出すとともに、老朽改善整備を最優先課題とし、今後5年間の整備目標も併せて打ち出しをしていただきました。
この最終報告をしっかりと受け止めさせていただきまして、ここで示された方向性を実現すべく、文部科学省といたしましても、まずは施設整備に必要な予算の安定的かつ十分な確保に努めてまいりたいと考えております。
また併せて、全学的な施設マネジメントの推進や地方公共団体や産業界との連携など、今後の推進方策についても御提言いただいたことを踏まえまして、国立大学法人等と連携し、戦略的な施設マネジメントに取り組むことで、国立大学法人等の施設が各法人における教育研究活動の発展や地域社会への貢献などの基盤としての役割を果たしていけるように努めてまいりたいと考えてございます。
今後は、本日の会議でも委員の皆様から御指摘を頂戴いたしましたように、最終報告について、広く国立大学法人等に周知し、その取組を促してまいりたいと考えてございますし、今ほどスケジュールの説明もございましたけれども、今年の3月を目途に、文部科学省としての国立大学法人等施設整備5か年計画を策定すべく引き続き検討を進めてまいります。
委員の皆様方におかれましては、引き続き国立大学等の施設整備への御理解、御協力をお願いできれば幸いでございます。大変ありがとうございました。
【西尾主査】 どうもありがとうございました。
それでは、事務局から留意事項等について説明をお願いいたします。
【木村文教施設調査分析官】 事務局でございます。事務的な御連絡となりますけれども、本日の会議の議事録につきましては、改めて委員の皆様へ紹介させていただきますので、御確認いただければと思います。御確認いただいた後、文部科学省のホームページにて公開させていただきます。
また、本日の議論を踏まえまして、主査と相談の上、修正を加えた資料につきましては、改めて御報告させていただきますので、御確認していただければと思います。
本日はありがとうございました。
【西尾主査】 それでは、昨年来、長期間にわたり議論を積み重ねてまいりましたけれども、委員の皆様の御尽力に改めまして心より感謝申し上げます。
それでは、本日はこれにて閉会とさせていただきます。皆様、どうかよいお年をお迎えくださいますよう、心より祈っております。ありがとうございました。
企画調査係
電話番号:03-5253-4111(内線3247)