今後のラボデザインの在り方に関する調査研究協力者会議(第2回) 議事要旨

1.日時

令和元年12月20日 金曜日 13時00分~14時30分

2.場所

文部科学省 旧文部省庁舎4階 文教施設企画・防災部会議室

3.議題

  1. アンケート結果(速報)ついて
  2. 追加的な情報収集の実施(案)について
  3. 委員による事例発表(恒川 和久 名古屋大学大学院工学研究科准教授・工学部施設整備推進室室長)
  4. その他

4.出席者

委員

有信睦弘、伊香賀俊治、上野武(主査)、甲斐知惠子、恒川和久、宮浦千里、山本仁、丹沢広行(特別協力者) ※五十音順、敬称略

文部科学省

(文教施設企画・防災部)山﨑文教施設企画・防災部長、笠原技術参事官、森参事官、小湊参事官付文教施設監理官、松田参事官付参事官補佐、小林計画課整備計画室室長補佐、城間参事官付係長
(科学技術・学術政策局)水田研究開発基盤課係長
(研究振興局)小澤参事官(ナノテクノロジー・物質・材料担当)付専門職

5.議事要旨

(○:委員、●:事務局)

議題(1)アンケート結果(速報)ついて

・事務局より、資料1及び参考資料2に基づき、アンケート結果(速報)のポイントについて説明。

○これから先、財源多様化という観点で、民間からの費用も期待していくということだが、少し気をつけないといけないのは、民間企業の場合、研究費の区分と設備投資の区分は全然違っていて、研究費の場合は流動経費で規模もそんなに大きくないので、比較的出しやすいのに対し、設備に関わるものはある意味流動経費ではないので扱いが違う。その辺をよく考えて、全体の構成を考えないと、簡単に民間資金を導入というわけにはいかない。
それから、(ラボ建設費の内訳で)「共同研究企業から」と限定すると事例が無くなるが、それ以外のやり方でも、多分寄付はあると思われるので、少し注意して議論していった方が良い。

● そういった事柄の性格を踏まえた上で、事例集の中でも表現するようにしたい。

○ ウェットラボとドライラボという構成によって分析されているが、(調査対象が)建物全体か部分か、あるいは新築か改修か、あるいは規模などによっての差の方が大きいような気がする。規模感などで切り分けて分析すると、傾向がもっと出るのではないか。

● 指摘のとおりに切り分けて、分析を進めたい。
 

議題(2)追加的な情報収集の実施(案)について

・事務局より、資料2-1及び資料2-2に基づき、追加的な情報収集の実施(案)について説明。

○ 93事例から35事例に絞るときの、総合的に満足度が高いものを選んだとあるが、「総合的に」とは。
 
● アンケート結果で、ユーザーの声や施設担当部署の声の中で、この施設を作ってよかったというところを点数付けして、総合点や平均点の高いところを選んでいる。また、研究面についても、特色のあるところもあるので、そういうところも選んでいる。
 
○ 新築や改修など、カテゴリーが分かれていたが、そのバランスを考慮した抽出となっているのか。
 
● 現時点では、全体としての新築、改修の比率を意識した事例をそろえたということにはなっていない。また、難しいのは、同じコンディションのものでも、求めるものが高いと辛口の評価をされてしまうので、実際には十分なスペックを持っていても今回の抽出の仕方では漏れてしまうものもある。
 
○ 追加情報として、備考欄にリノベーションなのか、新築なのか、事例を見るときに参考になるので、その情報が入っているとありがたい。
 
○ 目的に応じた整理がつけられると良い。例えば、理論的なことを中心にすると、知識の交流みたいなことが重要になるけれど、ウェットという話だと、交流以外に、そこ自身の機能や安全性なども含めてみないと、評価できないところがある。大まかな分類ができるといい。
 
○ これからいろいろ分析に利用できると思う。例えば、入退室管理の評価は、全体としては好評価だが、ラボの使い方によってアンケート結果を集計し直すと、評価の傾向が変わり、オープン化のある面では気をつけようというアイデアが出てくると思う。
 
○ 各事例の情報は、どれぐらいの分量の事例集に載せようとしているのか、イメージがあれば教えて頂きたい。
 
● 今回、分かりやすく説明するために、少しビジュアルのところだけ作ったが(資料2-2)、これと同じぐらいのボリュームで、施設のスペースアロケーションの情報や特徴などのデータを併せて見られるようにしたい。
 
○ そのあたりのことを、次回は部分的に見せて貰えると良い。
 
○ スマート化の事例が少ないのは何故か。
 
● 今回、カテゴリーを示して事例の提供をお願いしたが、スマート化というカテゴリーで挙がってきたものが少なかった。スマート化を図ること自体がラボの大きい目的というよりは、要素の1つということなのかもしれない。
 
○ ラボデザインといいつつ、資料を見ると、棟単位となっている。棟にしてしまうと、ウェット・ドライ・情報系・機械系などいろいろなものが合わさって、評価軸が多岐にわたってしまう。ウェットとドライで目指すものは違うし、快適性も違うし、そのあたりを酌み取れる工夫ができないか。
あと、追加の情報収集でもいいが、実際のユーザーの先生方に、入居してから気に入った点や気に入らない点など具体的に聞くなどした方が、その建物自体の実際の教育面、研究面のパフォーマンスが評価できるのではないか。
 
● アンケートで1部屋なのか全体なのかという判別はできるので、この後、分けて整理はできる。また、追加の情報収集についても意見を踏まえて考える。
 

議題(3)委員による事例発表(恒川 和久 名古屋大学大学院工学研究科准教授・工学部施設整備推進室室長)

・恒川委員より、資料3に基づき、近年の名古屋大学でのラボデザインについて事例を発表。

○  キャンパスマネジメントグループで、全体を統一的にやっているのは良い。感心したのは、デザインが実際に効果があるかどうかを研究的にみている話。デザイナーの思いと結果が合わない例は山のようにある。逆に言うと、目的に対してデザインが効果を発揮しているかどうかを検証しながら、実際の施設の設計のところに知識を集約されるようになるといいと思う。是非参考にするとよい。
 
○ 施設部署と教員が一緒のチームになってというのはすごく素晴らしい。それを継続的にやられているという意味で、かなり特異な例かとも思う。継続的なものがないと、PDCAというか、実際にどううまく使われているか、その反省を次の設計にという風になりにくいので、そういう意味でも先導的な運営体制かと思う。
 
○ 施設部の職員は3年ぐらいで異動されてしまうので、マニュアル等で継続することはできても、思いを継続していくというところに、教員が一緒にいるということが大きいのではないだろうか。

議題(4)その他

・事務局より、資料4に基づき今後のスケジュール(案)の説明。

―了―

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