木造3階建て学校施設に係る手引作成検討会(第2回) 議事要旨

1.日時

平成27年9月28日(月曜日) 10時00分~12時00分

2.場所

文部科学省 旧文部省庁舎2階 第1会議室

3.議題

  1. 検証のための設計前の建築計画(構造・防火設備等含む)
  2. その他

4.出席者

委員

加来照彦、小倉匠、小林道和、鈴木淳一、高村秀樹、成瀬友宏、安井昇(敬称略)

文部科学省

山下施設企画課長、後藤課長補佐、その他関係官

オブザーバー

(国土交通省)住宅局建築指導課 田中防火係長

5.議事要旨

(○:委員、●事務局)

・事務局より手引作成業務の請負者(株式会社長大の担当者)の紹介をし、オブザーバーとして本検討会に参画することを説明。

・株式会社長大が作成した「建築計画(構造・防火設備含む)」のたたき台について内容等の説明。

 

・手引のイメージの共有


●設置者がわからないであろう情報を書き出し、重要なものを抽出する。それを写真やイラスト等で表現する。

●手引があれば設計ができるというものまでは必要ない。建築のプロには不十分かもしれないが、一般の方に対して「木造3階建て学校施設をつくってみようか」と思ってもらう程度の要素で手引書を構成する。

○手引は、モデルを使って改正のあった法21、27条を解析するものと考えていたが。

●そうではない。改正の要点は入っていても良いとは思う。

●木造3階建て学校施設がつくるときに、どんなところに制限があるのかを示していきたい。例えば、外部に2m以上の壁が突出することや、コアタイプは外壁部分にコンクリートが出てくるなど、いわゆる木造建築と違うところを写真やイラストで示したい。告示を写真やイラストで示すというのが手引のイメージ。

○木造3階建て学校施設が、いわゆる木造建築ではないものになるということを周知してもらいたいということになるがいかがか。

●そのように考えている。木造というワードによる誤解を与えたくないためである。

●手引のスタイルは、はじめにフローチャートにより木造3階建てができるのかどうかを示し、次にどのようなものができるかを写真やイラストで示していく(木造建築と比較していくスタイル)。

●まずは、木造2階建てまででできていたことが木造3階建てとしたときには様々な規制があるためどのようになるのかをリストアップしてほしい。そこから手引に掲載する内容を抽出・再構成していく。手引(案)に縛られる必要はない。

 

・資料1の確認


校舎の分割方法

○告示の内容を抽出できるクラスター型とする。
○コアとできる室は確認する。


仕上について
○木質化ができることを示した上で、取捨選択してもらえればよい。
●防耐火だけではなく木造校舎として必要な性能(床の遮音など)を満たすこと。JIS A 3301木造校舎の構造設計標準を参考にすること。


構造仕様について
○結論として、柱・梁は集成材でよい。比較検討はすること。

1 燃えしろ設計はJISの集成材もしくは含水率15%又は20%のJASに適合した製材で行うことができるが、大断面をJASで出せるような工場をつくるという取組もある。

2 国交省整備促進事業にて製材を束ねて全体で燃えしろ設計ができないかという検討を行っている。

○樹種の選択は、カラマツの方が合理的ではあるが広範囲で手に入れられるスギを選択するほうが本手引には相応しい。手引ではスギ・カラマツ両方併記、モデル設計はスギとする。 

 

壁等の構造方法について

○モデル設計はRC造でよいが、余力があれば木造耐火構造も追加してほしい。

○EXP.Jについては実際問題として検討しきれていない。

○基礎はつながっていてもよいか。

○壁等をはさんで片側が倒壊しても影響が無いことを説明してもらえれば基礎がつながっていてもよい。

○告示と国住指の表記の違いはあるが主旨はどちらも同じであるので、どちらも正である。外壁及び屋根を耐火構造とするということである。

○「耐火構造等の部分に接して軒裏、ひさし等…(中略)…設けられていないこと」とは、軒からの延焼を防ぐためのものである。したがって接しないというのは屋根を欠き込むイメージを持つとよい。


その他について

○設備の貫通処理は、耐火構造の場合は木住協の資料を準拠することでよいが、準耐火構造であれば木住協は過剰である。「準耐火建築物の防火設計指針」(日本建築センター(平成6年))を準拠してほしい。

 

・事務局より木造校舎の現地視察についてお知らせ。。

・次回の検討会は12月、それまでの期間はメールでやり取りし、検討を進める。

お問合せ先

大臣官房文教施設企画部施設企画課

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電話番号:03-6734-2292

(大臣官房文教施設企画部施設企画課)