平成30年12月21日(金曜日)10時00分~12時00分
文部科学省旧庁舎4階 文教施設企画・防災部会議室
佐藤委員、高井委員(主査)、高草木委員、恒川委員、中西委員、野口委員、山本委員(五十音順)
平井文教施設企画・防災部長、山崎技術参事官、藤井計画課長、深堀計画課整備計画室長、木村計画課整備計画室室長補佐
【議事】(○:委員、●:事務局)
・山本委員より、資料1に基づき、前回検討会開催後に開かれたワーキンググループでの検討状況について報告
・事務局より、資料2に基づき報告書骨子案(第1部)について説明
○ 外壁のタイル張りについて、タイルの落下は人命にかかわる事故のリスクがあり、安全面に関する注意喚起は強調すべき。
○ 外壁の塗装や仕上塗材の更新はかなり年数がたってから行われているが、美観や人の快適性も重要。
○ 設備について、照明、エレベーター、空調、トイレと挙げており、劣化という観点からすると、これらが一番大事な部分であると思う。その上で、重要性が今後増すと思われる情報通信の設備やそれをサポートする施設についても記述を加えてはどうか。
○ 劣化状況評価について、特に防水は、B(部分的に劣化)の次にC(広範囲に劣化)が起きて、次にD(具体的な不具合が発生)が起きるというわけではなく、Bの次にDになる可能性もあるので、なるべく事後対応にならないように注意する必要がある。 Bと考えていたら漏水が発生し、貴重物品を破損させてしまった場合、取り返しのつかない状態にもなり得るので、そういった被害を出してしまう可能性があることについてのリスクマネジメントが必要。 また、外壁の塗装・仕上塗材について不具合発生の例示が漏水となっているが、塗装・仕上塗材が劣化してコンクリートの中の鉄筋がさび、それによるひび割れが起きて、コンクリート片が落下することもある。
○ 建物全体としての長寿命化を図り、80年から100年を目標として、20から25年で性能維持のための改修をするということと、部位別の更新が例えば30年、40年という数字が出てきたときに、この関係をどういうふうに見るのか、部位ごとにある年数を統合し、個別の施設の長寿命化計画にどう生かすのか、どうリンクさせるのかをしっかりと伝えるべき。
○ 目標使用年数について、実態とあるべき年数というのは、他機関の委員会でも随分議論になる。実態はどうしても無理して長期間使うものの、理想的にはこの程度か、というのがあり、その取り合わせが非常に難しい。
○ 文献等の年数を単純に採用するのではなく、現場として見るポイントは何なのか、どこがポイントになってくるのかということも含めて、現場においてしっかり対応してほしい。
○ 建物ごとに、今の計画の更新年数と比べて、良好な状態かどうかを調査した上で、修繕なり、改修の時期を延ばす等の判断が行われるべきと思うが、今は事後になっている状況なので、大学の施設を長寿命化するのであれば、定期的にそういう調査を行うべき。
○ 大学の建物は途中で増築している建物が多くあるので、その部分ごとに、いつ建てた建物か、いつ工事したものか、時期によって仕様等が異なることにも注意が必要。
○ 維持管理においては、不足だけでなく過剰に交換するといったことも避けなければならない。そのためには、適切な劣化診断を行うことが重要。
・事務局より、資料2に基づき報告書骨子案(第2部)について説明
○ 施設規模の10%削減を目標とする鹿児島大学の事例について、どういう趣旨でこの方針を決定したのかや、方針決定から実施に至った学内での意思決定の流れなどについても追記してほしい。
○ 最先端の研究をするためには施設への要求がどんどん上がっていく、それへの対応ということも含めて最先端への改修事例があるとよい。
● アンケートや最近の整備事例等から、既存の施設を最先端に対応できるような改修をした事例など探したい。
・事務局より、資料3に基づき今後のスケジュールについて説明
管理企画係
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