環境教育に活用できる学校施設検討部会(第5回)議事要旨

1.日時

令和2年2月4日(火曜日)10時00分~12時00分

2.議題

  1. エコスクールの活用に係る事例集(案)について
  2. その他

3.出席者

委員

(委員)  小泉治、小澤紀美子、古俣和明、鈴木賢一、田中稲子、長澤悟、長濱裕也(敬称略)
(特別協力者) 五島政一、丹沢広行(敬称略)

文部科学省

(文教施設企画・防災部)笠原施設企画課長、西村施設企画課企画調整官、渡邉施設企画課課長補佐、原施設助成課課長補佐
 

4.議事要旨

議事要旨
(○:委員・特別協力者の発言、●:事務局の発言)

<事例集(案)について>
●前回の部会での御意見を踏まえ、第2章に、岡山県真庭市立北房小学校の事例を事務局にて収集し、新たに追加した。

○今年は台風の影響が大きく、第1章の「地球温暖化による影響」や「防災機能としての活用」の記述は、自治体の担当者や学校現場において、より実感を持てる。

○建物だけでなく学校周辺の環境も活用している取組もあるので、5ページ目の「環境教育は理科などの教科、地域と連携しながら」の箇所に、地域の自然環境の活用についても言及した方が良い。例えば、雄物川小学校では、地域の文化も教材にして環境教育を行っている。
○「地域」の素材といっても、幅広い捉え方がある。自然環境だけではなく、地域の清掃工場との連携も当てはまる。地域の人との繋がりが、学校の教育に関わる機会を生むということもあると思う。

○5ページの学習指導要領の記述について、学習指導要領の環境教育部分のURL等を示してはどうか。学校施設の設計時に、学校施設や外構も含めた周辺が、環境教育の場になり得ることについて、設計者の理解を得る一助になると考える。
○設計者が学習指導要領の意図をこの事例集から十分に読み解くことは難しいのではないか。
●学習指導要領に関する記述については、担当課に確認の上、検討する。
○設計者に、環境を配慮した学校施設の原理や仕組みを学習に活かせるよう工夫してもらう一方で、その意図を教員に知ってもらうことも重要と考える。設計者が理解して改修を行った土橋小学校の事例や、専門家が参画して教育への活用を促している杉並区のコラム等は参考になるのではないか。
○発注者(自治体)が設計者に意図を伝えるために、本事例集が参考になると良い。

○鹿ノ台中学校では、委員会活動を中心として、生徒自身が活動を上手く引き継ぎグリーンフラッグの取得に繋げている。
○生徒達にとってグリーンフラッグ取得は一種のステータスとなり、主体的な活動への取組や継続に繋がっていると推測する。
○エコスクールを継続的に活用するためには、教職員だけではなく、児童・生徒や地域の力が活動を支える上で重要である。継続させるための力や工夫、継続する難しさ等を、各事例から読み取れると良い。
●継続するための力、ポイントについては本事例集の最も重要な点だと考える。

<コラムについて>
執筆担当の委員(長澤部会長、田中委員、長濵委員)から記載内容等について説明。

<今後のスケジュールについて>
○本日の意見等を踏まえた最終的な取りまとめについては、部会長及び事務局に一任とする。
●3月11日に開催される、学校施設の在り方に関する調査研究協力者会議に報告後、年度内に取りまとめる予定である。

―― 了 ――

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