熊本地震の被害を踏まえた学校施設の整備に関する検討会(第1回) 議事要旨

1.日時

平成28年6月13日(月曜日)15時30分から17時30分

2.場所

文部科学省東館3F1特別会議室

3.議題

  1. 熊本地震の被害状況等について
  2. 熊本地震の被害を踏まえた学校施設の整備について
  3. その他

4.出席者

委員

【委員】上野淳、壁谷澤寿海、鎌田正樹、小林賢一、清家剛、長澤悟、中村仁、山田哲(敬称略)
【特別協力者】磯山武司、梶原浩一(敬称略)

文部科学省

【事務局】馳文部科学大臣、堂故文部科学大臣政務官、藤原官房長、瀧本総務課長、山下文教施設企画部長、山﨑文教施設企画部技術参事官、杉浦施設企画課長、深堀施設企画課防災推進室長、西村施設企画課課長補佐 他

オブザーバー

【内閣府】中村政策統括官(防災担当)付参事官(被災者行政担当)
【総務省】田中消防庁国民保護・防災部防災課災害対策官、多鹿消防庁国民保護・防災部防災課震災対策専門官
【国土交通省】淡野住宅局建築指導課建築物防災対策室長、山縣水管理・国土保全局下水道部下水道企画課課長補佐
【文部科学省】廣田初等中等教育局参事官付参事官補佐、中村初等中等教育局健康教育・食育課課長補佐、蝦名高等教育局私学部私学助成課長、志賀高等教育局私学部私学助成課専門官、松室研究開発局地震・防災研究課防災科学技術推進室長、一言スポーツ庁参事官(地域振興担当)付参事官補佐

5.議事要旨

事務局より挨拶等

・馳文部科学大臣から挨拶
・堂故文部科学大臣政務官から挨拶
・事務局から資料1に基づき、本検討会についての趣旨・委員等の説明
・事務局から資料2に基づき、本検討会の議事の公開について確認
・座長として長澤委員選任
・長澤座長より挨拶

議題(1)熊本地震の被害状況等について

・事務局から資料3に基づき、熊本地震における学校施設の被害状況等について説明
・国土交通省住宅局淡野室長から資料4に基づき、熊本地震における建築物被害に関する国土交通省の検討状況等について説明
・壁谷澤委員から資料5に基づき、熊本地震による学校建築の被害、推定される原因と今後の対策についてプレゼン
・山田委員から資料6に基づき、熊本地震における学校体育館の被害の概要(主に構造の被害について)についてプレゼン
・清家委員から資料7に基づき、熊本地震における学校建築の被害(非構造部材の観点から)についてプレゼン
・事務局から資料8に基づき、片田委員からの意見書について説明
・青木熊本県教育委員会事務局教育総務局長から資料9に基づき、避難所となった学校における施設面の課題等についてプレゼン

議題(2)熊本地震の被害を踏まえた学校施設の整備について

・事務局から、資料11に基づき、本検討会における主な論点(素案)について説明

主な意見は以下の通り
(○:委員の発言、●:事務局の発言)

○倒壊防止のための耐震化の効果は非常に出ていたが、新耐震の建物でも鉄骨屋根と鉄筋コンクリートの接合部などの構造体の被害は出ていた。これは新耐震で建てられた施設でも起こりえる被害であり、児童生徒等の安全確保のためにも、論点に加える必要がある。

○文科省は耐震化に力を入れてきたので、熊本地震において学校建築は、主要な構造はよく耐えたと言える。一方、学校機能の継続、避難所機能の維持、大学附属病院の医療継続という観点からは、給排水や非常用電源等のライフライン設備の担保が重要であり、論点に加えていただきたい。

○今回の報告書の位置づけを明確にするためにも、過去の地震災害でどのような課題が生じ、どのような対応をしてきたのか、これまでの変遷を盛り込むべきではないか。

○学校以外の大空間施設が避難所として継続使用できれば学校の再開も早期にもつながる。避難所として議論する場合、学校の早期再開について一言触れるべきではないか。
また、脱落したとしても危険性の少ない軽量な天井の破損というだけで使用停止としていた体育館もあった。一度スクリーニングをかけて早期再開できるような作業をやるべきではないか。

○熊本地震では津波の被害はなかったが、津波対策が重要であるということは変わりない。

○避難所運営における学校の先生の負担軽減についても触れてもらいたい。非構造部材の危険性というのがまだ広まっていないのでこれを早急に進めていただきたい。

○避難所になったとき、トイレや生活用水の確保は重要である。トイレ、上下水道、ガス等のライフライン設備についても議論いただきたい。

○学校施設の避難所利用状況の推移を時系列で整理しておくべきでないか。

○高齢化を含め、時代の流れを踏まえた避難所の在り方(音、空調、プライバシー等)を検討すべきでないか。

○被災直後の建物使用の判断が現場任せとなっている。判断に必要な専門的知識をもう少し開示するような仕組みの必要性を感じた。

議題(3)その他

・事務局から、資料12に基づき、今後のスケジュールについて説明

お問合せ先

大臣官房文教施設企画部施設企画課

(大臣官房文教施設企画部施設企画課)