国立大学附属病院施設整備の事例集作成に関する検討会(第2回) 議事要旨

1.日時

平成26年6月27日(金曜日)10時00分~12時00分

2.場所

文教施設企画部会議室

3.出席者

委員

長澤主査,石田委員,金谷委員,小松委員,竹田委員,山下委員

文部科学省

新保技術参事官,平井計画課長,森整備計画室長,堀田計画課企画官,中西整備計画室長補佐,板野整備計画第一係長

4.議事要旨

□資料1説明

□資料1自由討議
■委員:
全体構成について,全て回答が必須の項目なのか,抜けてもいいのか。「・・・」は自由に答えてもらうものか。

■事務局:
病院によって事情も異なり,答えられないところもあると思うので書けるところのみで良い。
「・・・」は,追記する部分などあれば適宜書いてもらえば良い。

■委員:
アンケート手法は統計的に調べるものだが研究分野では教育的な側面もある。
質問項目は,次回マスタープランを作成する際などに気をつけることに置き換えることができ,啓発にもなる。
事例収集で訪問した際に議論し,更なる項目が出てきたら取り入れていくと良い。

■委員:
インフラ整備による成果の調査項目について,単に使用量や単価を記載するのではなく,患者一人あたりなどの,病院の規模や活動状況の影響を受けないような見せ方を考えてはどうか。

■委員:
今後の設計では,10年~20年先のコストを考えて,省エネの目標設定をすることも必要である。

■委員:
これらのデータが現場として集められたら良い。
名古屋大学では,看護師を3倍に増員した関係で看護師宿舎も増えた。
経営に直結する話なので,附属施設(看護師宿舎の戸数の変化や所有体系など)についても,調査の対象に入れても良いのではないか。

■事務局:
附属施設は対象ではなかったが,項目追加を検討する。

■委員:
インフラ整備の項目で,エネルギー使用量は,病院の規模が違うと使用量が異なるのは当然。
全体量に加え平方メートル単価を入れるなど,原単位で比較できるようにした方が良い。
また,「総合的なマネジメント取り組み」「個々の特徴的な取り組み」だけでなく,「施設面の取り組み」(インフラ整備の考え方など)もあった方が良いのではないか。
例えば,BCP(自家発で非常時に発電する割合,自家発,熱源の燃料や水が何日分あるかなど,容量や備蓄量の考え方),省エネ(熱源方式,電気・ガスのエネルギー比率の考え方など),通常時の信頼性・更新性(熱源,受水槽の分割・複数化),院内感染対策(空調,水跳ねしにくい衛生器具導入などの考え方)の取り組み等,具体的な切り口を例示すると答えやすいのではないか。

■委員:
エネルギー使用量と,施設マネジメントの取組を,構成を分けて調査すると良いのではないか。

■事務局:
構成は,分散するとわかりづらいと思う。重要な項目については一まとめにすることも検討する。

■委員:
インフラについて重油もあるので記載が必要。
今後(3年後・5年後)の目標も入れると良いのではないか。

■事務局:
4.今後の課題で対応する予定である。

■委員:
体系的に調査するものと分けて,更に掘り下げたい部分はヒアリングで行うと良いのではないか。
ローリングを計画する際検討した,診療制限の具体的内容を聞くと良いのではないか。
また,インフラの盛り替えを具体的に記載するようにしても良いのではないか。
病床機能報告制度や臨床評価指標等,社会的に共通となっている項目を載せても良いのではないか。
SPDについて,病院によって内容の違いから導入効果や導入費用が異なる。ヒアリングの際に掘り下げて聞けると良いのではないか。

■委員:
医療制度の変化に対する対応や意見を記載しても良いのではないか。

■事務局:
施設に絡む部分について対応を考えていきたい。
病床機能報告制度等のデータ等,既にあるデータは流用できるようにしたいと考えている。

■委員:
国立大学病院データベースセンターでも指標を取っているので,大学の了解が得られれば提供できる。
ただし,エネルギーの指標は持っていない。

■委員:
全国の病院のエネルギーの平均を出して,全体の中で自学の位置づけを比較できるようにすると活用できるのではないか。

■委員:
以前調査したときに,経営の良い病院はエネルギー使用量も少なく,きちんとマネジメントができているという結果が出ており,マネジメントしているところとしていないところを単純に比較しても仕方ないのではないか。

■委員:
ベンチマークを押さえていると,平常時のエネルギー使用状況を基にしてBCPの対応に反映できる。
粗い数字でも良いのではないか。
インフラ図面が当初のものしか残っておらず,改修経緯や現在の様子がわからないものがあるようである。
CAD化するなど整理して最新の図面に更新しておく必要がある。

■委員:
文科省から現状把握の重要性について説明を受けて,大学として重要性を認識している。

■委員:
これから実際に再開発に着手する大学からもデータの収集や検証を行ってはどうか。

■事務局:
今回は事例の収集を目的としており,事務局案で示した7大学に絞って調査してはどうかと考えている。

■委員:
病院の事務職員のうち施設系の技術職員の人数等が現状でどのくらいいるのか,体制を把握しても良いのではないか。

■事務局:検討体制の中でスタッフ数についても話を聞くことになっているので,追加を検討したい。

□資料2説明

□資料2自由討議

■委員:
国立大学附属病院に限らず,PFIや,デザインビルドについての事例を取り上げてみては良いのではないか。

■委員:
私立大学病院を追加することは可能だろうか。

■事務局:
調査先の私学の協力を得られれば可能である。

■委員:
私立大学病院の事例収集の場合は,省エネ等特徴的な取組にターゲットを絞った方が良いのではないだろうか。

■委員:
候補病院を含め,アイディア等があれば事務局へお知らせ願いたい。

■委員:
事務局案の中に稼働率は高いが平均在院日数が長く,手術件数が少ない大学が含まれているが,参考にならないのではないか。

■事務局:
既設大学の再開発は改築が主流だったが,新設医科大学は一部増築+改修が主流となっている。
既設大学の再々開発も始まりつつあり,新設医科大学の再開発のノウハウが既設大学に生かせればいいのではないか。
平均在院日数や手術件数等のデータのみではなく,そういう観点から選ぶ必要もあるのではないか。

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大臣官房文教施設企画部計画課整備計画室

(大臣官房文教施設企画部計画課整備計画室)