平成27年6月18日(木曜日) 14時30分から16時30分
文部科学省 東館 3F2特別会議室
伊香賀俊治,小林英嗣,杉山武彦(主査),土井美和子,中西茂,中西友子,平野俊夫,古山正雄,佛淵孝夫,本間さと,三島良直,山重慎二,山田礼子(敬称略)
平井計画課長,山下計画課企画官,森計画課整備計画室長,小谷計画課整備計画室長補佐,山川参事官,生川会計課長,瀬戸学術機関課学術研究調整官
■事務局から資料1に基づき,「国立大学法人等の基幹設備(ライフライン)に係る実態調査(結果報告)」について説明があった。
■事務局から資料2-1及び2-2に基づき,「中間報告(案)」について説明があった。
<主な意見>(○:協力者,●:事務局)
○p2の「学び直し」という言葉について,教育再生実行会議の第6次提言では,「学び続ける」というキーワードに変更している。
同様に,「地域貢献」という言葉についても,「地域連携」という言葉に変更している。
また,p16の「病院完結型」は,「自己完結型」といった方が一般的ではないか。
●御指摘の趣旨を踏まえて,見直しをする。
○円安で資材が高騰していたり,人材が不足していたりという問題があるが,そういった厳しい面もあると記載してはどうか。
○試算額2,800億円は,実際は曖昧な金額だということを記載した方が良いのではないか。例えば「平成25年ベースで試算」などと入れることで分かりやすくなるのではないか。
●中間報告では,所要額の推計として発表し,最終報告で改めて目標額を設定する予定であり,今後,議論していきたいと考えている。
○工事単価15万円や30万円をオーバーした際には,事業推進上,必要なものとして,大学側の固有財源を投入する方法やマッチングファンドを利用する方法を記載しておくと,大学側はそういったことを考えるのではないか。
●単価については,あくまでも試算のための設定であり,実際には個別の建物を見ながら単価設定を行っているので,この報告書に記載するのは,難しい面がある。多様な財源のことについては,最終報告に向けて引き続き検討する。
○第3章に記載されているとおり,地域社会との連携は非常に重要だと思うが,第4章には,あまり記載されていない。また,国立大学の施設を地域社会との連携等のために整備するというのは,大学から地域への一方的な連携に思える。地域と一緒に設計して建てるといった双方向的な発想が必要である。
●御指摘の趣旨を踏まえて,検討する。
○大学等は,一旦,災害が起きると,地域の人の避難場所になっているわけで,ヘリポートがあるとか備蓄倉庫があるといった,防災面についても,もう少し記載してはどうか。
●御指摘の趣旨を踏まえて,検討する。
○最終報告までに,規制緩和のようなことを盛り込めると,時代に即応していけるのではないか。
●御指摘の観点で書き加えられるよう検討する。
○防災については,サステイナブル等も絡むので,サステイナブルと防災とをバラバラに考えず,トータル的に考えていくことが重要であると考える。
●御指摘の趣旨を踏まえて,検討する。
○大学施設あるいは,大学のキャンパスをコンセッションとして利用し,地域の新しい価値を造っていくことが,地方創生につながるので,その辺りを議論することが重要である。また,多様な財源として,例えば,アジアの政府系ファンドの利用の可能性についても考えておくべきではないか。
●収益事業となかなか結び付きにくい面があるが,計画が立つようなプランが示されれば可能性はあると考える。また,ファンド利用の事例があれば紹介する。
○大学のキャンパスは,かなりまとまった緑が形成されており,サステイナブル・キャンパスの記述の中に,生物多様性というキーワードがあった方が,バランスが取れて良いように思う。また,震災時の機能維持という観点から,レジリエンスというキーワードも入れておくと良いと思う。
●御指摘の趣旨を踏まえて,検討する。
○「地域に開かれた」ということは記載されているが,他方,セキュリティーというのも,かなり重要な問題だと思う。オープンにすることと,セキュリティーというのは,なかなか折り合いを付けるのに難しい面もあるが,研究上のトップシークレット情報の保護やデュアルユース問題への責任もあるので,セキュリティーについても記載してはどうか。
●御指摘の趣旨を踏まえて,検討する。
○今後の取りまとめに向けた調整を,私に一任いただきたい。
(一同,了)
■事務局から資料3に基づき,「今後のスケジュール(案)」について説明があった。
大臣官房文教施設企画部計画課整備計画室