今後の国立大学法人等施設の整備充実に関する調査研究協力者会議(平成25年度~)(第7回) 議事要旨

1.日時

平成27年4月23日(木曜日) 15時30分から17時30分

2.場所

文部科学省 東館 3F2特別会議室

3.議題

  1. 専門部会における検討状況について
  2. 中間報告(素案)について
  3. その他

4.出席者

委員

伊香賀俊治,小林英嗣,杉山武彦(主査),土井美和子,中西茂,中西友子,古山正雄,本間さと,山重慎二,山田礼子(敬称略)

文部科学省

関文教施設企画部長,新保技術参事官,平井計画課長,山下計画課企画官,森計画課整備計画室長,小谷計画課整備計画室長補佐,山川参事官,関専門教育課企画官,牛尾学術機関課長

5.議事要旨

■事務局から参考3に基づき,「大学経営に求められる施設戦略~施設マネジメントが教育研究基盤を強化する~」について説明があった。

■事務局から参考4に基づき,「インフラ長寿命化基本計画等の体系(イメージ)等」について説明があった。

(1)専門部会における検討状況について

■事務局から資料1に基づき,「国立大学法人等の基幹設備(ライフライン)に係る実態調査(結果速報)」について説明があった。

(2)中間報告(素案)について

■事務局から資料2-1及び2-2に基づき,「中間報告(素案)」について説明があった。

<主な意見>(○:協力者,●:事務局)
○第4章において,重要課題として「大学教育の質的転換」「地方創生の観点からの大学の活性化」「大学の強み・特色の重点化」などが上げられているが,唐突感があるので,第3章などで言及しておく方が良いのではないか。
●文部科学省で示した答申などをまとめた形で記載しているので,そういった背景を追記するなど,少し工夫して示したいと思う。
○老朽化の定義や指標を示すことはできないか。もし示すことができれば,建て替え時期の参考になるのではないか。
●建物の老朽化を数値化する取組を行っている大学もあるが,耐震化のIs値のように共通理解のあるものはないため,本報告書では,施設の状況をマクロ的な動向で捉えて,このままでは国立大学等の基盤が今後どうなっていくかということを言わなければいけないと考えている。
○共同利用の施設のメンテナンスが後回しにならないように共同利用の施設のメンテナンスが重要である旨,記述すべきではないか。
●本報告書では,共同利用機関も含めて,国立大学等と表記しており,共同利用機関を排除しているわけではないが,分かりにくいので,工夫できないか検討する。
○国立大学等は,第4章つまり次期5か年計画の施設整備の方向性に期待し報告書を読むので,その期待に応じられるような打ち出し方ができると良いのではないか。
○マネジメントの報告書を見ると,情報を活用した施設マネジメントなど,具体的な記述がある。中間報告(素案)p39の戦略的マネジメントの部分にも,こういったことを書かないと,具体的な施設マネジメントの仕方が伝わらないのではないか。
●情報を活用した経営判断についても記載する。
○いかなる場合もリノベーションを行えば良いということではなく,ニーズを踏まえ選択を行うということが重要ではないか。
○リノベーション,改修,改築というワードが出てくるが,整理が必要ではないか。
●従来の古くなったものを元に戻すという改修ではなく,創造的な新しい空間を生みだす改修を意図してリノベーションと記載しているが,御指摘のとおり分かりにくくなっているので整理する。
○第4章のサステイナブル・キャンパスの記述は慎重すぎるのではないか。COP21に向けた日本のCO2排出量削減目標の検討状況なども踏まえ,サステイナブル・キャンパスの実現が腰砕けにならないように留意して記載すべきではないか。
●費用対効果だけではなく,CO2の削減効果も踏まえて,記述ぶりを再検討する。
○早期のメンテナンスを行っていくことが重要であると書かれていることについては賛成である。こういったことを浸透させるためには,学生まで含めた意識改革とインセンティブが必要と考える。
○マネジメントのリーフレットには,PDCAを回すことの重要性が書かれている。一方,中間報告(素案)では,C(チェック)までの記述となっている。A(アクション)が重要であると思うので,追記すべきではないか。
●御指摘のとおり,効果の想定から始まり,それを検証できる指標を設けるということが今回のマネジメントの報告書の重要なポイントの1つである。しかしながら,検証には,ある程度の時間がかかるといったこともあるため,どのような指標が適当であるか,今後検討する必要があると考える。
○第3章と第4章のつながりが分かりにくい。タイトルなどの工夫が必要ではないか。
●御指摘の趣旨を踏まえて,検討する。
○重要課題として示されている「地方創生の観点からの大学の活性化」については,他の2つ「大学の強み・特色の重点化」,「大学教育の質的転換」と並べて書くのは違和感がある。
○「地方創生」という記述があるが,地方には中央(首都圏)が含まれないと思う。地域創生としてはどうか。
○重要課題「大学教育の質的転換」,「地方創生の観点からの大学の活性化」,「大学の強み・特色の重点化」は,第4章(中期)には出てくるが,第3章(長期)には明確に出てこないので,つながりが分かりにくい。
●第3章は,平成25年に取りまとめた,キャンパス整備の基本となる指針に基づき,長期的に目指すべき姿を記載している。一方,第4章については次期5か年間にフォーカスをあてて記載しているため,1対1の対応とはなっていない。
○サステイナブル・キャンパスについては,個々の建物の省エネ化等を行うだけでなく,スマートキャンパスのように群としてコントロールしていくようなものであり,国と大学が工夫しながら財源を捻出することになると思う。しかしながら,地域との共生については,企業あるいは地域社会の資源などを前提として取り組んでいくものであるため,分けて記述した方が良いのではないか。
○重要課題は,別途検討されている国立大学の3類型化とは,一致させない方が大学に受け入れられやすいのではないか。

(3)その他

■事務局から資料3に基づき,「今後のスケジュール(案)」について説明があった。

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大臣官房文教施設企画部計画課整備計画室

(大臣官房文教施設企画部計画課整備計画室)