国立大学法人等施設整備に関する検討会(平成25年度)(第1回) 議事要旨

1.日時

平成25年5月31日(金曜日)10時30分~12時

2.場所

文部科学省旧庁舎4階 文教施設企画部会議室

3.議題

  1. 国立大学法人等施設整備に関する検討会の運営について
  2. 平成26年度国立大学法人等施設整備の方向性について
  3. 事業評価及び事業選定の方法について
  4. 平成26年度国立大学法人等PFI事業の考え方について
  5. その他

4.議事要旨

(○:委員、●:事務局)

(1)国立大学法人等施設整備に関する検討会の運営について

 事務局より、国立大学法人等施設整備に関する検討会の運営について説明し、原案どおり了承された。

(2)平成26年度国立大学法人等施設整備の方向性について

  事務局より、国立大学法人等施設整備に関する状況及び効果的・効率的な施設整備の推進について説明を行った。
 その後、事務局より、「平成26年度国立大学法人等施設整備の方向性(案)」について説明を行い、審議の上、原案どおり了承された。
 主な意見は以下のとおり。

 ○ 国立大学法人等施設整備5か年計画の目標に照らして、補正予算を含めるとかなり進んだ。政府の会議でも議論があるようだが国際化を推進するという点において、海外の大学と比較すると、日本は、学生や招聘した教員のための宿舎整備がかなり遅れていると思っており、危惧している。それについて各大学はPFIの活用などで努力しているが、量的に大きく不足している。予算が限られているので、PFIなどの手法になるのかもしれないが、どういうふうに考えられるのか。

 ● 「平成26年度国立大学法人等施設整備の方向性(案)」の基本的な考え方の一番最後に、「グローバル化への対応」について留意事項として記載している。今までは自己財源で整備していただく方向だったが、教育再生実行会議等の報告において、生活環境の整備も含めてどんどん支援していくというふうに記載されているので、我々としてはそういったものにどこまで対応していくのかを今後考えなければいけないと思っている。ただ、今現在ではそういったものは自己財源でやっていくということになっているので、今後どうしていくかは更なる経済対策があるかどうかを含めて、我々の方で検討しなければならないと思っている。よって、ここの文章を追加させていただいている。

 ○ 大変配慮あることだと思っているが、今まで自助努力してきた大学の取組に対する配慮や、宿舎が足りているかというところも勘案すると、さらに勢いがつくのではないかと思う。ぜひ重ねてご配慮いただきたい。

 ○ 参考資料2に記載のある、外部パブリックスペースというは、どういうものを含むのか。

 ● 外部パブリックスペースとは、基本的には、建物と一体になった周りの敷地等の屋外環境のことを指している。

 ○ 補正予算その他補助金を確保していただいて整備されることは大変結構なことであり、この補助金によりこれだけのことをやっているというのが、資料4-2の「成果・効果事例」でよくまとめられていると思うが、これをどのように情報発信しているのか。

 ● これは毎年リーフレットにしており、昨年度作成したときにもプレス配付、HP掲載、そして国立大学関係者には配付している。更に、一番我々の方でお願いしているのが、各国立大学から自ら情報発信してほしいと思っており、各国立大学にデータを渡して自分たちの大学の形に焼き直していろいろPRしてほしいということをお願いしているところである。 

(3)事業評価及び事業選定の方法について

 事務局より、平成26年度国立大学法人等施設整備の事業評価及び事業選定の方法について説明を行い、原案どおり了承された。

(4)平成26年度国立大学法人等PFI事業の考え方について

 事務局より、平成26年度国立大学法人等PFI事業の考え方に関し、PFI検討会で了承された内容について報告した。
 主な意見は以下のとおり。

 ○ 資料7の中の福利厚生施設等に含まれるかと思うが、職員宿舎の建替等は、今後PFIが中心になると考えたらよいのか、それとも何か別の形で国は考えているのか。

 ● 職員宿舎についてはまず大学がどれくらい今のものを維持するかどうか、まだ整理しきれていない。当然、施設整備費補助金には限界があり、まずは教育研究施設に優先していくので、職員宿舎については実際、補助金の対象にはできていない。PFI事業等で考えていただければと思う。

 ●国立大学の職員宿舎についても、公務員宿舎と同様に、各自で住居を確保してほしいという基本的な方向からはなかなか変えられないと思う。

 ○老朽化した宿舎の改善整備にあたり、民間のノウハウや創意工夫を取り入れるPFI事業を検討をしているところもあった。現在、各大学所有の職員宿舎は安全性に乏しく大変老朽化していると思う。PFI手法を活用するのも一つの方法だと思うが、そういう意見は大学から出てきているのか。

 ● いろいろと考えましょうと投げかけているが、現時点では具体的なところまで至っているものは少ない。

 ○ PFI事業評価基準に、大学としての事務体制が構築されているかという項目があるが、事務体制が構築されていないとは、例えばどんな例があるのか。

 ● 今まで、事務体制ができていないという理由で事業を認めないというのはなかったが、先日のPFI検討会において委員からご意見があり、PFI事業の期間は長いので、建設期間のみならず運営している間も大学がしっかりとPFI事業をフォローアップしていけるような事務体制ができているのかをしっかりみていきたいと思っている。 

(5)その他

 事務局より、国立大学法人等施設整備費要求事業の追加、施設費交付事業交付金の配分方法の検討、老朽化した一群の施設等の質的向上に関する試行的検証、今後のスケジュール等について説明した。

 
以上

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大臣官房文教施設企画部計画課

(大臣官房文教施設企画部計画課)