第4回協力者会議における主な意見

手引きが対象とする施設、技術基準原案との関係について

  • 危険と考えられる施設はできるだけこの手引きの対象としたほうがよい。また、技術基準原案の6メートル200平方メートルとの関係も解説が必要
  • 「学校施設の耐震化ガイドブック」の学校が行う点検項目で剥離やゆがみ等は点検することになっており、廊下や教室の天井落下は、その辺で結構防げるのではないか
  • 「講堂」は、音楽的なホールや視聴覚ホールが含まれるのか、講義をするために大勢の人が集まる大学の講堂をイメージしているのか、明確化が必要。
  • 新耐震以降の建物も対策が必要だということを明確化してほしい。 

 ステップ2及びステップ3について

  • 2ページのフローチャートのステップ2をわかりやすく示すこと。
  • ステップ2の基本情報の収集は、クリアランスの調査をする前に実施するのではないか。ステップ1として整理してはどうか。
  • ステップ3では、天井の重さよりも、石膏ボードの材質を先に示す方がよい。
  •  「吊り元」の表現など、チェック表と図表の関連性が分かりにくい部分がある。解説と本文の対比ができるような整理をお願いしたい。 

斜め部材の配置数の確認について

  • 学校の体育館の場合、勾配天井が比較的多いが、その場合、室面積よりも天井面積のほうが大きくならないか。手引き案を厳密に解釈すると、危険側の概算にならないか。
  •  角度を考えると面積の算出が困難と言われても困るし、数値の精度の問題もあるため、判定値の方で加減するという手もある。

対策優先度の検討について

  • 対策優先度の部分は「複数の屋内運動場等を管理する学校設置者は」という記述を強調し、あくまで、あるグループの相対的な順番だということを強調した方がよい。
  • 優先度ではなく緊急度についての視点が必要ではないか。明日落ちてもおかしくない状態か、危険だがまだ持ちこたえられるのかといった緊急度に触れられるとよい。

設置者と学校の役割について

  • 今回の手引きは学校管理者向けのものだが、例えば、学校の点検の結果、不具合が見られた場合は学校設置者に連絡する旨の記述があるとよい
  • 学校が手引きの内容を知ったとしても対策しようがないので、学校設置者が責任をもって点検することとして実施してもらい対策してもらうべき。 

 天井点検とあわせて行う点検について

  • 照明器具やバスケットゴール等の総点検となると、器具自体の点検も入ってしまう。これは取付部分の点検であり器具そのものではないとわかるようにしたほうがよい
  • 照明器具等は定期点検が別途実施されており、ここでは、天井との間での状況や、取付部の変形、腐食への対策などを中心に整理していくとよい。
  • 電動昇降装置がついた照明器具や舞台上の幕、バトンなどの対策についても触れてもらいたい。

その他

  • 自治体への試行依頼の際に、1棟当たりの調査時間の目安を出してもらえると参考になる。
  •  本手引きは専門知識が必要であり、解説をもう少し加え、索引で基本用語を整理してもらいたい。
  • 21ページの図3.7.1のビスのかぶり厚を適正な厚さにすることが必要ではないか。

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