平成27年3月23日(月曜日)15時30分~17時30分
文教施設企画部会議室(旧文部省庁舎4階)
荒木康弘、飯島泰男、石出好子、稲山正弘、長澤悟、古谷誠章、山田憲明、横山俊祐(敬称略)
関文教施設企画部長、新保技術参事官、山下施設企画課長、後藤専門官その他関係官
(農林水産省) 林野庁林政部木材利用課 高野需要開発企画係長 林野庁林政部木材産業課木材製品技術室 北代木材製品調査担当専門職 (国土交通省) 大臣官房官庁営繕部整備課木材利用推進室 会田課長補佐
(○:委員、●事務局)
・資料について事務局から説明があり、その後、意見交換を行った。その際の主な意見等は、下記のとおり。
○「耐風火打」は、JIS A 3301の本文には出ているのか。
○38ページの2.1.5水平構面の計画の(2)に、「外壁に接する吹き抜けの長さが4.5mを超える場合には、構造計算によって面外風圧に対する耐風梁の弱軸曲げに対する検定を満たすように」と記載してある。
○4.55mにしてもらいたい。910モジュールの時に困ってしまうので。
○38ページの記載は、「4.6m超える場合」にしてください。そうすれば、4.55mを含むことができるので。
●修正する。
○設計が終わって、工事を発注する際の「工事仕様書」の議論は、今まであったか。
●今まで議論はなかった。
○とりあえず、今の段階では、各構造設計者につくってもらうということでどうか。
○よろしい。
○技術資料の147ページ、181ページの木拾い表の使用材料で質問がある。本文36ページの「適切に管理された無等級材」って、一体何だろう。言っている意味は分かるが。木造工事標準仕様書の中に、その言葉はでているのか。
○国土交通省官庁営繕部の木造工事標準仕様書から引用している。
○技術資料にも、「無等級材」の注釈を記載した方がよい。
●記載する。
○定尺材の備考のところに、番号があるが、この番号が何を意味するのかの説明が抜けている。
●記載する。
○208~211ページあたりに、ユニットの組み合わせルールが記載されているが、オープンスペースや多目的ホールは、制約なく完全に自由に組み合わせられるのか?
○Dタイプ同士は、隣接して配置してはならない。
○それはどこに書いてあるのか。
○13ページの組み合わせルールで記載している。
○これは重要なルールなので、208ページ以降の4ページのどこかにも記載してあった方が、親切ではないか。
○少し簡略化するかもしれないが、もう一度思い出してもらえるように記載する。
○例えば、212ページのA-2 -1で、オープンスペースと教室の間の開口部の大きさや位置は、変更可能か。
○開口部の大きさは、1階はこれが最大。2階はもう少し大きくできる。位置は、耐力壁線上であれば横移動できる。
○文章を読んだだけでは分かりにくい。これは、講習会等での説明が必要ですね。
○開口部の大きさ変更や位置変更については、分かりやすいように追記する。
○本日のやりとりで、大体必要なことは、しっかりと書かれていることを確認できた。もう少し注釈を追加した方が良い等の御意見を頂いたので、その点は対応頂きたい。
●資料3を説明する。
JIS A 3301の改正については、3月末を予定し手続を進めている。今回、御審議いただいた技術資料に関しても、3月末を目途に完成させようと動いている。
報道発表の概要資料として、資料2を1枚紙で用意した。1番目がJISの改正内容について記載した。昭和31年に制定されて以来、初めての全面改正だということ。それと建築基準法施行令に定められている日本工業規格であるということ。改正の主な内容として、1から7番まで記載している。タイプとして、もともとAタイプの1種類しかなかったが、それが大きくは4種類になったこと。あと、今の学校に必要な機能、性能ということで、特にオープンスペースが設けられるような形に変わっているということを記載している。2番目は技術資料の概要を記載し、3番目は期待される効果を記載している。
○3番目で、1 は別にJISを使わなくても、木造にすれば当たり前の話なので、むしろ、「木造に不慣れな設計者でもJISの規格に基づいて、JISのユニットの組み合わせで、比較的簡単に木造の校舎が設計できる。」「不慣れな構造設計者でも、断面とか接合部詳細があらかじめ設定されているので、比較的簡単に設計できる」というところを強調した方がよい。
●御指摘の文言を追記する。
○少し話が変わるが、「木造校舎の3階建て」の告示は、2月に告示されたのか。
●告示は2月で、施行は6月。
○校舎の木造化について、色々な取組がしやすい条件が、少しずつ整ってきている。
○それでは、特に意見がないようなら、議論に関してはこれまでとしたい。
今日まで計8回にわたり、それから、ワーキンググループにおいては、計14回会議を開催して、精力的に議論して頂いた。その結果、今、御紹介のあったとおり、JIS
A 3301全面改正が年度内に行われる予定となっており、本日、議論頂いた技術資料についても、取りまとめするができた。今日、技術資料について御意見を頂いたが、頂いた意見に沿って、加筆修正の作業をして頂きたい。
●平成24年1月に第1回の会議を開催して以来、約3年間、精力的に御議論頂き感謝を申し上げる。JIS規格については、昭和31年に制定されて以来の大改正で、今後の多様な形態による学習の実施、将来における教育内容・方法等の変化にも柔軟に対応できる内容になっている。また、本日御議論頂いた技術資料も、きめ細やかで、かつ実践的な解説書ということで作って頂き、大変感謝している。引き続き、委員の先生方には、御指導・御支援を頂きたい。
課長 山下 治(内線2286)、専門官 後藤 勝(内線2592)