資料4 技術的資料の目次(案)について

JIS A 3301を用いた木造校舎に関する技術的資料(案)

はじめに
・この技術的資料の位置づけ・役割など(JIS A 3301による設計のための補足資料)
・適用範囲(3階建て・準耐火は適用範囲外)について

第1章 JIS A 3301による木造校舎の建築計画
(1)配置・平面計画
・防耐火に係る法規制の扱い
→ex.別棟通達(住防発第14号、国住指第2391号)による面積制限(法21条:3,000㎡)の回避や、防火区画(法26条:1,000㎡以下)による対応方法、防火壁(令113条)の構成方法(50cm突出の自立1枚壁or幅3.6m以上の耐火コア:RC造orメンブレン耐火木造)
・JIS A 3301のユニットの組み合わせルール等について
→ex.梁間方向幅の同じもの同士を桁行方向に連結、図書室は1階に、境界壁の移動は通り全体で、コーナー部で折れ曲がって接続する場合の考え方(棟を直交配置してつなぐ箇所はOS側の一部を廊下にして接続することも可)
・ユニットプランの組合せ例
(2)性能確保のための基本原則
・耐久性
→ex.主要構造材の外部露出は避ける、湿気・結露を防ぐ納まりの原則、外部仕上げに木材を使う場合の設計手法、耐久性区分D1樹種と加圧注入保存処理性能区分K1~K5について、防腐防蟻薬剤と木材保護塗料
・温熱環境性能
→ex.外断熱と充填断熱、H25改正省エネ基準、参照先と参考資料
・遮音性
→ex.2階床の断面構成と遮音性能の例
・メンテナンスの方法

第2章 JIS A 3301による木造校舎の構造設計
1.構造計画
(1)建築基準法の構造設計ルート
(2)荷重条件
(3)使用材料
(4)耐力壁の計画
・耐力壁を間引く条件、横移動させる条件
・耐力壁の変更に関して
(5)水平構面の計画
・水平構面の変更に関して
・吹抜・階段の設定条件
(6)接合部の計画
・接合部の変更に関して
(7)JIS A 3301の規定を超える場合の対応方法
・桁行方向のスパンが12mを超えるもの
・耐力壁線や柱が上下階で一致しないもの
・ユニットプランが折れ曲がって組み合わされるもの
・JIS A 3301で示した寸法と異なる場合
→ex.室の間口、奥行きの変更(特に小さいユニット)、軒の出の変更、階高の変更、屋根勾配の変更、階段や吹き抜けの規定外寸法への対応など
・ユニットの組み合わせルールを超える場合
→ex.荷重条件の変更(図書館2階配置や居室を廊下に変更する場合、積雪荷重2mなど)、梁間方向幅が異なるものを並べる場合、異なるユニットを並べる場合(平面、断面、きれいに納まるもののみ)、1階と2階を並べる場合
・トップライト、ハイサイドライトを設ける場合
・バルコニーを設ける場合
・中庇やルーバーを設ける場合
・JAS材を使用しない場合
・立面混構造(1FをRC造とし、2FをJISを応用した木造とする場合)

2.JIS A 3301の各構造要素の許容耐力
(1)軸組部材
・断面欠損低減係数
 →基本グレー本
・梁の穴あけ低減
(2)耐力壁
・筋かい耐力壁
・面材耐力壁
 →実験結果、αの根拠
(3)水平構面
(4)トラス接合部
 →一覧表,根拠計算例
(5)軸組接合部
・柱-大梁接合部
・大梁-小梁
 →一覧表,根拠計算例
・金物の引張耐力
 →実験結果
(6)耐風火打ち
 →一覧表,根拠計算例

3.JIS A 3301記載部分以外の構造詳細図
(1)吹抜,階段
(2)切妻のケラバ
(3)エキスパンションジョイント(別棟間、渡り廊下など)の納まり
(4)防火壁と接合部の納まり
・メンブレン木造

第3章 JIS A 3301を用いた木造校舎の設計例
(1)平屋建ての木造校舎
・設計例1(一般地域に立地する小学校(6学級)の○○棟(約000㎡))
 設計概要と設計コンセプト
意匠側の設計図書:建築計画概要書(第2面の抜粋)、平面図、立面図、断面図、仕上表、矩形図
構造側の設計図書:1棟についての構造特記仕様書、各階柱壁伏図、2階床伏図、小屋伏図、主要通り軸組図、構造計算書
(2)二階建ての木造校舎
・設計例2(一般地域に立地する小学校(12学級)の○○棟(約000㎡))
 同上の設計図書を示す

第4章 JIS A 3301によらない木造校舎を設計する場合の留意事項
(1)準耐火建築物と燃えしろ設計
・2,000㎡超の場合
・3階建て校舎
(2)JIS A 3301以外の構法による校舎
・ラーメン構造のもの(一方向、二方向)
・鉄骨造の渡り廊下の例
・コア(RC造)に水平力を負担させる平面混構造


参考 木造校舎の計画・設計に関する事項
1.木造校舎を取り巻く現状と課題
(1)学校施設への木材利用の現状と課題
・学校施設の木材利用の経緯と国の取組
・学校施設への木材利用の経緯
(2)学校施設の今日的課題
・安全・安心な学校施設
・学習活動等への適応
・環境への適応

2.木造校舎づくりの進め方
(1)木造校舎を建設するための条件
・検討すべき条件(敷地の広さ、防火のための地域区分、木材の確保、コストの検討など)
(2)事業を進める上での留意点
・事業の各段階(検討の初期段階、プロポーザル・設計段階、伐採・乾燥・製材・
加工等や工事段階)
・国庫補助手続き(スケジュール)
→事業スケジュールの目安(こうやって作る木の学校p45)
・物理的な劣化、必要とされる機能の変化などへの対応

参考資料
・検討会設置要綱
・検討経緯
・JIS A 3301関係のその他根拠資料(高耐力耐震壁の計算や試験データなど)

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大臣官房文教施設企画部施設企画課

(大臣官房文教施設企画部施設企画課)