「木造校舎の計画・設計に関する技術的資料」(以下「技術的資料」とする)は、報告書「木造校舎の構造設計標準の在り方について」(平成25年3月)に基づき、次の方針により作成する。
○技術的資料は、木造校舎の計画・設計を体系的に示す。
○主として、
・大規模木造建築物の経験の無い設計者等向けとし、
・学校設置者の施設整備担当者や技術職員にも分かりやすい
ものとする。
○なお、木造校舎建設に関わる各者にとって、次のようなメリットを有するよう留意する。
・設計者:木造校舎の計画・設計時に参考かつ省力化につながるもの
・学校設置者:木造校舎を無理なく作ることにつながるもの
・木材生産・加工者等:生産等のシステムの活性化につながるもの
○木造校舎の計画・設計を進める上で必要な技術的事項や考慮すべき事項について記載する。
○ただし、技術的事項は多岐にわたるとともに、専門性の高い内容であることから、
・JIS A 3301に規定する事項の根拠(考え方)を中心に木造校舎特有の事項・内容について主に記載
・各種文献や研究成果等を参照できるような構成
とする。
○記載内容を補足する観点から、必要に応じて関連事例を掲載する。
○記載に当たっては、既往資料も活用する。
《既往資料の例》 |
○木造校舎の構造設計標準(JIS A 3301)の使用方法について解説した上で、
・JIS A 3301を用いた設計例(構造計算例含む)
・その他の木造校舎を設計する場合の留意事項
について記載する。
○JIS A 3301を用いた設計例は次のとおりとする。
・構造計算等を示す設計例は、平屋建て及び2階建て各1~2例とする。
・上記とは別に、ユニットプランの組合せの例を複数提示する。
・提示する設計例は、一棟の延べ面積が1,000m2以下の校舎とし、構造計算等を示すものは、学校施設全体ではなくある一棟の校舎とする。
・小規模な学校の校舎は、構造計算等を示す設計例(平屋建て)又はユニットプランの組合せ例の何れかで示す。
○その他の木造校舎を設計する場合の留意事項は次のとおりとする。
・JIS A 3301に規定する型式を一部改変することにより、実現可能となる以下のような木造校舎について、必要に応じて設計や構造計算の例を示しつつ、その計画・設計を行う際に留意すべき事項について記載する。
JIS A 3301の規定を超えた条件の校舎
JIS A 3301に規定されている構法以外の構法による校舎
準耐火建築物となる校舎
大臣官房文教施設企画部施設企画課