学校施設の非構造部材等の耐震対策の推進に関する調査研究協力者会議(第3回)・学校施設の維持管理に関する調査研究協力者会議(第2回)合同会議 議事要旨

1.日時

平成23年1月17日(月曜日)16時から18時

2.場所

文教施設部会議室

3.議題

  1. 検討範囲について
  2. 点検項目等の素案について
  3. その他

4.出席者

委員

(非構造部材)中埜主査、石橋委員、梧原委員、藤村委員
(維持管理)小松主査、安孫子委員、木村委員、小池委員、村岡委員、矢崎委員

文部科学省

岡技術参事官、笠原防災推進室長、都外川施設助成課長補佐、佐藤防災推進室専門官 他

5.議事要旨

●:委員発言 ○:事務局発言

事務局より資料の説明を行い、各委員より発言があった。

 (1)検討範囲について

●:今後、「安全性」及び「機能性」の確保に関するガイドブックをそれぞれ作成すると3部作となる。同じ部位であっても観点により異なるガイドブックを見るのは、教職員等のユーザーには使いにくいのではないか。

○:検討結果ごとに暫定的にガイドブックを取りまとめ、最終的には3部作をまとめたいと考えている。

●:ガイドブックを活用した点検の実施は義務付けるものではないという理解でよいのか。

○:その通り。法定点検ではないため、任意で実施するものである。

 (2)点検項目等の素案について

<全体の方向性について>

●:点検項目は学校教職員等が点検できる表面的な確認とするが、必要に応じて専門家に相談するような内容も記載してはどうか。

●:学校教職員は建築の専門的知識がないため、場所や手順等を具体的に例示する必要がある。その際、教室、屋内運動場等の空間ごとに整理すると理解しやすいだろう。また、点検に当たっての定量的な判断は、教職員には困難と考える。

●:教室、屋内運動場のほか、場所としてはプールもある。

●:点検時は、足場等の費用が必要となる。耐震補強や大規模改造の際に合わせて実施することを検討するとよい。

●:教員は教育に関する業務で手いっぱいな状況。事務職員の人員増など、事務的作業に対する人的支援の拡充が望ましい。

●:ガイドブックが実効性のあるものとなるよう、運用方法を検討する必要がある。

●:教職員に活用してもらえるよう、多大な負担はなく、日常の気遣いで点検できることを現場の教職員に周知していく必要がある。教職員が日常点検を実施しており、その際の視点、見方を示すことが有益ではないか。

●:日常的ではなく定期的に実施すればよい教職員の点検項目もあるだろう。教職員の負担を考慮し書き分けた方がよい。

●:学校ごとに点検及び修繕等の記録が残れば、維持管理を行いやすいのではないか。

 <各項目について>

●:ドレイン、雨樋は、詰まりにより水が溢れ、建物内部に浸透し、建物の耐久性に影響を与えることがある。

●:教職員等の負担も考慮し、児童生徒等が活動する場所を点検対象とし、設備室等立ち入らない場所は除外してはどうか。

●:設備については、設備自体は専門家に任せるものであり、フェンス、ウェザーカバーなどを点検すればよい。

●:空調室外機など外壁に設置しているものは、外壁の附属物として一括りとする方法がある。

●:エアコン以外に暖房器具(ファンヒータ)を使用している学校はある。FF式暖房機の場合は、吸排気筒が変形すると排気が室内へ入る場合がある。

●:エコスクール化に伴い、芝生(併せてスプリンクラー設置)や緑のカーテン(ネット)が最近の学校には設置されている。

●:天井は大天井と一般的な天井で区分した方がよいのではないか。

●:天吊りテレビは、地デジ化によりあまり設置されていないのではないか。また、最近は電子黒板を設置している学校もあるが、テレビと同じ整理としてはどうか。

●:窓の障子が落下する事故が起きている。過去の事故を踏まえ、提供できる情報は記載した方がよい。

 (3)その他

<学校施設の非構造部材の耐震化推進のための体制づくりについて>

●:維持管理についても、非構造部材の耐震化推進のための体制づくりと同様に、専門家等との協力体制を推進した方がよい。

 <今後のスケジュールについて>

○:次回は3月下旬に第3回合同会議を開催予定。最終的には、10月頃を目途にガイドブックをとりまとめる予定。

お問合せ先

大臣官房文教施設企画部施設企画課防災推進室

(大臣官房文教施設企画部施設企画課防災推進室)