学校施設の非構造部材等の耐震対策の推進に関する調査研究協力者会議(第4回) 議事要旨

1.日時

平成21年10月5日(月曜日)16時から18時まで

2.場所

文部科学省旧文部省庁舎4階文教施設企画部会議室

3.議題

  1. 学校施設の非構造部材の耐震対策に係る点検項目案について
  2. その他

4.出席者

委員

石橋委員、磯山委員、伊藤委員、中埜委員、藤村委員、矢崎委員

文部科学省

岡技術参事官、藤井防災推進室長、安田施設助成課企画官、山本施設企画課専門官 他

5.議事要旨

○委員発言 ●事務局発言

事務局より資料の説明を行い、各委員より発言があった。

1.前回議事概要(案)

内容が確認され、了承された。

2.天井材現況調査(屋内運動場)について、平成17年度「大規模空間を持つ建築物の天井の崩落対策に関する調査」について

3.学校施設の非構造部材の耐震対策に関する点検・対策マニュアルの構成(案)

○非構造部材が備えるべき性能の「機能性」、「経済性」は、意味がわかりやすいよう、例えば「機能性」を「機能維持性」、「経済性」を「修復性」としてはどうか。また、「発揮すべき性能」は「備えるべき性能」や「持つべき性能」など受動的な表現にした方がよい。

○「教職員」は「設置者」「専門業者」と同様に総体としての「学校」とした方がよい。内容によっては「学校職員」とした方がよい場合もある。

○被害の影響度が高い事項として挙げている「天井材の落下」等の例は、点検項目と整合を取った方がわかりやすい。

○項目によっては、対策が明記されていないなど、本チェックリストを用いて点検した際の「点検」から「対策」の時間的な流れがわかりづらい部分がある。

●対策は各項目の解説に記述しているが、不足している部分は補っていきたい。

○点検・対策の体制に、設置者が主体となり実施することを明記した方がよいのではないか。点検・対策を行う契機となる主体が明確でなければ、誰も実施しないということになりかねない。

○旧耐震基準の建物だけが対象と思われないよう、新耐震基準の建物も対象である旨を記述した方がよい。新耐震基準の建物であっても、地震時の非構造部材は危険性を有することを伝えた方がよい。

○参考文献はインターネット上で閲覧可能な場合はURLを記載した方がよい。

○設備機器の項目は校舎にも、収納棚(ロッカー類)は体育館にも該当するのではないか。

○エキスパンション・ジョイントは「内壁」に限らず「外壁」のカテゴリーにも当てはまるため、独立した項目としてはどうか。

4.学校施設の非構造部材等の耐震対策の推進に関する調査研究 点検項目ワーキンググループ名簿、学校施設の非構造部材の耐震対策に係る点検項目(案)、点検チェックリスト(記入シート)

○本マニュアルは、このとおりに点検・対策を行っても、完全な耐震対策と言えるものではない。

○「エキスパンション・ジョイント」等、教職員がわかりづらい用語はその解説や別の文言にするなどの工夫が必要である。

○天井とその周囲とのクリアランスは、図面に記載されていない場合が多い。その場合は、直接確認するしかないが、遠方からの目視で確認するのは設置者、直接確認するのは専門業者、と書き分けてはどうか。

○天井とその周辺とのクリアランスがある場合も落下する危険性があることを示した方がよい。

○「(天井材あり)金属下地」の項目は、解説内容について整理が必要である。

○天井材としてグラスウールボードを使っている学校がある。グラスウールボードは軽いため、それ自体が落下しても危険性は低いが、グラスウールボードの落下防止材(金具)が落下することがあり、その場合の方が危険である。

○グラスウールボードと同様に、ロックウールボードについても対策を記載してはどうか。

○金属下地の天井材(ボード)について、漏水のほか結露についても記述した方がよい。

○「コンクリートブロック」について、コンクリートブロック自体が危険という印象を与えないよう、なぜ危険なのか、どのような場合に危険なのか記載する必要がある。

○天吊りテレビが構造体から吊られているか確かめるのは、教職員では難しい。

○棚の収納物は、転倒防止対策用の市販の製品があるので、追記してはどうか。また、棚の転倒防止はワイヤーではなく、L型金具で上下を固定した方がよい。

○アップライトピアノは板の上に固定する方法のほか、床に直接固定する方法もある。

5.今後のスケジュール(案)

●点検項目案の試行を11月中に実施、12月に点検・対策マニュアルの素案を審議し、デザイン調整の上、2月目途に点検・対策マニュアルを取りまとめる。

 

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大臣官房文教施設企画部施設企画課防災推進室

(大臣官房文教施設企画部施設企画課防災推進室)