建学の精神や校風を尊重しつつ,特色ある教育目標や運営方針等に基づく教育を可能とする魅力ある学校づくりを基本とし,それらを具体化する施設環境を創出することが重要である。
また,生徒の学習ニーズの多様化,生徒数の減少,情報化や国際化の進展その他の社会状況の変化を踏まえ,各設置者において高等学校教育改革や再編整備が進められてきており,これらの趣旨を踏まえた施設整備を推進することが重要である。
その際,それぞれの高等学校における課程や学科等の教育内容の違い,また新築,改修等の整備手法の違い等に応じて,計画及び設計において必要となる留意点が異なることを十分考慮することが重要である。
生徒自らが課題を見つけ,学び,考え,主体的に判断・行動することを促し,また,他人と協調しつつ自律的に社会生活を送ることができるために必要な人間としての実践的な力や,たくましく生きるための健康や体力を十分に養えるよう考慮して計画とすることが重要である。
また,生徒一人一人の能力・適性,興味・関心,進路希望等を生かすための学習・生活を可能とする組織,運営,管理システムに対応した施設環境とすることが重要である。さらに,生徒一人一人の学習ニーズにもきめ細かく配慮した計画とすることが重要である。
情報化の進展に対応し,情報ネットワークを構築することや学習活動を支援するための多様な情報機器を導入すること,国際化の進展に対応し,生徒の主体的な外国語学習を支援する計画とすることなどをはじめとして,今日の科学技術の進展や社会の変化に対応する高機能かつ多機能な学習環境を確保することが重要である。
さらに,今後の学校教育の進展に長期にわたり対応できるよう,柔軟な計画や施設の長寿命化への配慮が重要である。
生徒等の学習及び生活の場として,日照,採光,通風,換気,室温,音の影響等に配慮した良好な環境条件を確保するとともに,障害のある生徒にも配慮しつつ,十分な防災性,防犯性など安全性を備えた安心感のある施設環境を形成することが重要である。
また,生徒がゆとりと潤いをもって学校生活を送ることができ,他者との関わりの中で豊かな人間性を育成することができるよう,生活の場として快適な居場所を計画することが重要である。さらに,それぞれの地域の自然や文化性を生かした快適で豊かな施設環境を確保するとともに,環境負荷の低減や自然との共生等を考慮することが重要である。
周辺地域の状況等を踏まえ,必要に応じ大学や企業等とも連携の上,地域の産業等を担う人材育成や地域住民の生涯学習の場など地域の中核としての役割を果たすことが重要である。
また,施設のバリアフリー化を図ること,地域の防災拠点としての役割も果たすこと,さらに,まちづくりとの関連に配慮しつつ,景観や町並みの形成にも貢献できる施設として計画することが重要である。
国際社会や情報化社会への対応,地域や産業界との連携の重視等,それぞれの高等学校の特色ある教育目標や運営方針等を反映した施設計画とすることが重要である。
各設置者において,社会状況の変化に対応し,教育活動が効果的に行われるよう,生徒の学習ニーズに応じた多様なタイプの学校の設置,地域の状況に応じた学校の適正な規模や配置等,高等学校教育改革や再編整備が進められており,これらの条件を反映した施設計画とすることが重要である。
(1) 生徒の主体的な活動を支援する工夫や,生徒の持つ豊かな創造性を発揮できる空間として計画することが重要である。
(2) 自主的な学習等のために,図書室,学習センター,自習室等の機能を充実することが重要である。
その際,日常的に主体的な学習等が促されるよう,普通教室やホームベース等との有機的な連携が重要である。
(3) 生徒の学習の成果を発表したり討論したりするための場を計画することが重要である。
(4) 体験的な学習に対応するため,地域社会との連携や,自然環境の整備等に配慮して計画することが重要である。
(1) 幅広い類型(コース)や選択学習に対応するため,課題学習や補充的な学習,発展的な学習等が円滑に行える空間を計画することが重要である。
(2) 生徒の学習意欲を引き出し,最新の学習内容を習得できるよう,教材,教育機器等の導入については各種技術の進展に対応した計画とすることが重要である。
(3) 多様な学習内容・学習形態に弾力的に対応するため,学習関係諸室相互の位置関係や生徒の動線等を考慮した計画とすることが重要である。
(4) 一斉指導による学習以外に,ティームティーチング(複数教員による協力的指導)による学習,個別学習,少人数指導による学習,グループ学習,複数学年による学習等にも柔軟に対応できるよう,多様なタイプの講義室,ゼミ室など学習空間を十分に計画することが重要である。
(5) 豊かな人間関係を築く観点から,部活動や,生徒会及び委員会の活動のための拠点を計画することが重要である。
(1) 一人一人の興味・関心等に対応し,目的意識を持って学習することができるよう,多様な進路の選択やそのための科目の選択履修を支援する空間を計画することが重要である。
(2) 変化する社会に柔軟に対応できる能力を身につけていくことが一層求められており,生徒が主体的に進路を選択してキャリアを形成していくために,就職を含む進路の相談やインターンシップ等,生徒に対するカウンセリングやガイダンス機能を充実させるために必要な空間を計画することが重要である。
(1) 多様な教材,教具等を使用した授業など多様な教育方法に対応するため,理科関係教室と図書室,視聴覚教室等との連携に配慮して計画することが重要である。
(2) 特に,観察,実験の重要性を踏まえ,様々な実験器具,情報機器等を教員及び生徒が活用できるよう施設環境を計画することが重要である。
(3) 複数の教員等の指導による学習や高度かつ専門的な学習,自然体験活動など多様な学習形態への対応も考慮した計画とすることが望ましい。
(1) 教育上特別の支援を必要とする生徒に対して,障害による学習上又は生活上の困難を克服するための教育を行うため,一人一人の生徒の教育的ニーズを踏まえた指導・支援の実施を考慮した施設環境を計画することが重要である。その際,発達障害※を含めた障害のある生徒の障害の状態や特性等を踏まえつつ,適切な指導及び必要な支援を可能とする施設環境を計画することが重要である。
※発達障害・・・・「LD,ADHD又は高機能自閉症等」を含め,「発達障害者支援法」の定義に基づく「発達障害」を意味する。なお,LDは学習障害(Learning Disabilities),ADHDは注意欠陥多動性障害(Attention‐Deficit/Hyperactivity Disorder)を意味する。
(2) 障害のある生徒と障害のない生徒が,各々の生徒の教育的ニーズに応じ,安全かつ円滑に交流及び共同学習を行うことができる施設となるよう計画することが重要である。
今日の科学技術の進展や社会の変化に対応する高機能かつ多機能な学習環境を確保し,今後の学校教育の進展や学校に期待される役割に長期にわたり対応できるよう,空間構成の変更や設備,機器等の更新が容易に行えるような柔軟性のある計画とすることが重要である。
(1) 生徒の主体的な活動や自らの意志で学ぶことを支え,高度情報通信ネットワーク社会にふさわしい学校環境をつくるため,情報ネットワークの整備やコンピュータ,プロジェクタ等の情報機器の導入について,適切な安全管理措置を取りつつ積極的に計画することが重要である。
(2) 情報を効果的に活用したり,生み出したりするために,様々な情報を管理できるセンター機能のために必要な空間を計画することが重要である。
(3) 教科としての「情報」だけではなく,他教科でも活用したり,日常的な学習活動や生徒会活動,部活動等を支援するために,普通教室や図書室,特別教室,共通空間等にも様々な情報機器や情報ネットワークを計画することが重要である。
(4) 学校としての取組や学習活動の成果等について,外部へ情報発信できるよう計画することが重要である。
(5) 生徒の出欠状況や多様なカリキュラムの管理,生徒への情報伝達や生徒からのレポート等の提出等,学校運営や施設管理,教員の教科研究や教材作成においても情報機器や情報ネットワークを活用できる環境を計画することが重要である。
(1) 外国語の指導,外国人教師や生徒の受け入れ,日本の伝統文化や異文化理解等の学習活動への対応を考慮した計画とすることが重要である。
(2) 外国語会話学習や,コンピュータ支援による外国語学習,インターネットの活用等にも対応した計画とすることが望ましい。
(3) 国際文化の理解,交流のために,和室など日本の伝統的な空間を計画することも有効である。
(1) 生徒等の学習のための場であるのみならず,生徒や教職員の生活の場として,ゆとりと潤いのある計画とすることが重要である。
(2) 生徒等の行動範囲,動作領域,人体寸法を考慮するとともに,心理的な影響も含めて施設を計画することが重要である。
(3) 生徒が休憩時間や食事等の際に,多様な生活場面を自ら選択できるよう,ラウンジや食事に利用できるスペース等を有機的に配置し,快適な空間を計画することが重要である。
特に単位制の学校で空き時間が発生する可能性がある場合は,授業時間外の生徒の居場所を考慮して計画することが重要である。
(4) 生徒,教職員等の多様なコミュニケーションの場として,ラウンジ,談話コーナー等を計画することが重要である。
(5) 多様な学習内容・学習形態に対応するとともに,豊かな生活の場を構成することのできる机・いす・収納棚等の家具を各室と一体的に計画することが重要である。
(6) 快適に学習・生活ができるよう,場に応じた材料,色彩,遮音・吸音性を備えた適切な施設環境を確保することが重要である。
(7) 生徒の心の拠りどころとなるようなシンボルツリーやモニュメントを計画することも有効である。
(1) 生徒の健康に配慮し,校内の快適性を確保するため,日照,採光,通風,換気,室温,音の影響等に十分配慮した計画とすることが重要である。
(2) 生徒の心と体の健康を支えるため,保健衛生に配慮した計画とすることが重要である。
(3) 体育の授業をはじめ,授業時間外でも日常的に運動に親しめるよう,そのための空間を,利用のしやすさに配慮し計画することが重要である。
(4) 建材,家具等は,快適性を高め,室内空気を汚染する化学物質の発生がない,若しくは少ない材料を採用することが重要である。
(5) 新築,改築,改修等を行った場合は,養生・乾燥期間を十分に確保し,室内空気を汚染する化学物質の濃度が基準値以下であることを確認させた上で建物等の引渡しを受け,供用を開始することが重要である。
(1) 地震発生時において,生徒等の人命を守るとともに,被災後の教育活動等の早期再開を可能とするため,施設や設備の損傷を最小限にとどめることなど,十分な耐震性能を持たせた計画とすることが重要である。
(2) 学校施設は,地震等の災害発生時には地域住民の応急的な避難場所としての役割も果たすことから,このために必要となる機能も計画することが重要である。
(1) 生徒の安全確保を図るため,学校内にあるすべての施設・設備について,生徒の多様な行動に対し十分な安全性を確保し,安心感のある計画とすることが重要である。
その際,事故の危険性を内包する箇所は特に安全性を重視した分かりやすい計画とすることが重要である。
(2) 事故を誘発するような明確な構造的な欠陥はもとより,生徒が予測しにくい危険を十分に除去しておくことが重要である。
また,可動部材,特に機械制御のものは十分に安全性が確保されていることを確認することが重要である。
(3) 生徒の多様な行動に対して,万が一事故が発生してもその被害が最小限となるよう,配慮した計画とすることが重要である。
(4) 外部からの来訪者を確認でき,不審者の侵入を抑止することのできる施設計画や,事故も含めた緊急事態発生時に活用できる通報システム等を各学校へ導入することが重要である。
(5) 敷地内や建物内及び外部からの見通しが確保され,死角となる場所がなくなるよう計画することや,特に不審者侵入の観点からはどの範囲を何によってどう守るかという領域性に留意した施設計画が重要である。
(6) 学校や地域の特性に応じた防犯対策及び事故防止対策を実施し,その安全性を確保した上で,地域住民等が利用・協力しやすい学校施設づくりを推進することが重要である。
(7) 既存施設の防犯対策及び事故防止対策についても,図面や現場等において点検・評価を行い,必要な予防措置を計画的に講じていくことが,関係者の意識を維持していく面からも重要である。
(8) 学校施設の防犯対策及び事故防止対策は,安全管理に関する運営体制等のソフト面での取組と一体的に実施することが重要である。その際,家庭や地域の関係機関・団体等と連携しながら取組を進めることが重要である。
(1) 障害のある生徒,教職員等が安全かつ円滑に学校生活を送ることができるように,障害の状態や特性,ニーズに応じた計画とすることが重要である。その際,スロープ,手すり,便所,出入口,また必要に応じエレベーター等の計画に配慮することが重要である。
(2) 学校の教育活動への地域の人材の受入れなど様々な人々が学校教育に参加すること,地域住民が生涯学習の場として利用すること,地震等の災害発生時には地域住民の応急的な避難場所としての役割を果たすこと等,高齢者,障害者を含む多様な地域住民が利用することを踏まえて計画することが重要である。
(3) 既存学校施設のバリアフリー化についても,障害のある生徒の在籍状況等を踏まえ,所管する学校施設に関する合理的な整備計画を策定し,計画的にバリアフリー化を推進することが重要である。
(4) 学校施設のバリアフリー化に当たっては,施設の運営・管理,人的支援等のサポート体制との連携等を考慮して計画することが重要である。
(1) ライフサイクルを通じた環境負荷の低減や,自然との共生等を考慮した施設づくりを行うことが重要である。
(2) 施設自体が環境教育の教材として活用されるよう,また自然と触れ合う機会が増えるよう計画することが重要である。
(3) 学校施設における温室効果ガスの排出量を削減するため,断熱化や日射遮蔽等の建物性能の向上を図るとともに,照明や冷暖房等の設備機器の高効率化を図ることが重要である。
(4) 太陽光や太陽熱,風力,バイオマス※など再生可能エネルギーの導入,緑化,木材の利用等については,環境負荷を低減するだけでなく,環境教育での活用や地域の先導的役割を果たすという観点からも望ましい。
※バイオマス・・動植物に由来する有機物である資源。(原油,石油ガス,可燃性天然ガス及び石炭を除く。)
(5) 省エネルギーやごみのリサイクルの推進等,日常的に環境問題に対して主体的な取組が促されるよう配慮して計画することが望ましい。
カウンセリングの機能を充実する観点から,保健室や教育相談室,保護者等のための相談スペース等適切な環境を計画することが重要である。
(1) 学校施設の計画は,学校・家庭・地域の連携に基づく生涯学習の基盤として,関係者の参画により,総合的かつ長期的な視点から策定することが重要である。
(2)専門的知識・技術を持つ地域の諸機関,企業等の様々な人材を受け入れ,教育活動への多様な活力の導入・活用を促すための諸室についても計画することが重要である。
(3) 地域における大学や他の高等学校・中学校との学校間連携,インターンシップ,ボランティア活動等を考慮した計画とすることが重要である。
(4) 地域住民等のボランティア活動による学校の教育活動を支援する取組や保護者・地域住民等が学校運営を支援する取組など学校における活動への地域の協力を促すための諸室についても計画することが重要である。
(5) 他の文教施設等の整備状況等を勘案しつつ,必要に応じ,これらの施設との適切な役割分担や施設等の相互利用・共同利用等を通じ有機的な連携について計画することが望ましい。また,他の文教施設等との情報ネットワークを構築することも有効である。
(6) 地域に開かれた学校づくりの観点から,学校としての取組や学習活動の成果等について,保護者や地域住民など外部へ情報発信できるよう計画することが重要である。
(1) 生徒や地域住民が有効に活用できる計画とすることが重要である。また,学校や地域の特性に応じた防犯対策を実施し安全性を確保した上で,必要に応じ,地域住民の利用の促進を図るため,地域住民との共同利用のできる計画も有効である。
(2) 多様な利用者に配慮した,快適,健康,安全で利用しやすい施設であるとともに,学校開放の運営と維持管理が容易な施設として計画することが重要である。
(1) 社会教育施設や高齢者福祉施設等の他施設との複合化について計画する場合は,学校施設における生徒の学習と生活に支障のないことはもちろん,施設間の相互利用・共同利用等による学習・生活環境の高機能化及び多機能化に寄与する計画とすることが重要である。また,地域の防災拠点としての役割について計画する場合は,学校施設における生徒の防災意識の向上に寄与し,学習と生活に支障のないよう計画することが重要である。
(2) 多様な利用者を考慮し,防犯対策等の安全管理,バリアフリーに配慮した計画とすることが重要である。
(3) 合築の検討を行う場合,学習環境に障害又は悪影響を及ぼす施設は避けることが重要である。また,学習環境の高機能化及び多機能化に寄与しない施設についても慎重に対処することが重要である。
当該地域における中・長期の高等学校施設整備計画や他の文教施設等の整備計画との整合性を図り,多様な学習活動の実施,安全性への配慮,環境負荷の低減,地域との連携を考慮し,総合的かつ長期的な視点から学校の運営面にも十分配慮した施設計画を策定することが重要である。
当該地域の学齢人口の推移,進学率の動向,課程や学科等に対するニーズ等も考慮しつつ,計画を策定することが重要である。
高等学校教育の今後の方向や生徒数の減少,当該地域の実情等に応じて策定されている高等学校教育改革や再編整備を内容とする計画を踏まえ,各高等学校について中長期的な施設整備計画を策定することが重要である。
現在及び将来において,当該学校における全日制,定時制,通信制の課程の別や併設の有無,また,学年制,単位制の別,学校間連携の実施,専攻科の設置,中高一貫教育の実施の有無等の計画条件を検討し確認することが重要である。特に,中高一貫教育については,中等教育学校,併設型,連携型といった実施形態に応じた計画とすることが重要である。
現在及び将来において,当該学校に設置する普通科,専門学科及び総合学科の学科並びに類型(コース)の種類,また,男女共学又は別学等についての計画条件を検討し確認することが重要である。
なお,総合学科を設置する学校の計画においては,学科の原則履修科目,開設する総合選択科目群を構成する普通科目及び専門科目の種類や相互の関連について十分分析し把握することが重要である。
教育目標や学習指導・生徒指導の方法,当該学校の単位認定の方式,科目履修の方法や科目選択の幅などを踏まえ,特別教室型,教科教室型等の運営方式※を,学校全体,学科別又は学年別に十分検討し決定することが重要である。
なお,特に教科教室型の運営方式や大幅な選択制を採用する場合は,生活単位としてのホームルームと学習単位としての授業集団の関連や校内における生徒の活動内容を踏まえ,ホームルーム活動や持ち物などの保管等のための場(ホームベース)の設定,生徒の教室間の移動,生徒への情報伝達方法,教員間の連絡調整の方法や場の設定について十分検討することが重要である。
※特別教室型の運営方式(以下,「特別教室型」という。)・・通常は普通教室において授業を受けるが,特別な装置等が必要な場合は特別教室において授業を受ける学校運営方式。
※教科教室型の運営方式(以下,「教科教室型」という。)・・教科毎に専用の教室があり,生徒が時間割に合わせて各教科の教室に移動して授業を受ける学校運営方式。
図書室等の共通学習諸室については,各教科における学習内容について十分分析し,共通する,あるいは,類似する学習内容を把握し,学校規模,運営方式,教科別の利用頻度等に応じ,施設機能を設定することが重要である。
体育系及び文化系のそれぞれについて,部活動やサークル活動の種類,数,活動内容,活動場所等を具体的に把握し,必要とする施設機能を設定することが重要である。
地域住民等の学習需要の内容等を十分分析し,学校教育に支障をきたさないよう配慮しつつ当該高等学校における学習機会や場の提供内容及び方法を検討し,必要な施設機能を設定することが重要である。
整備期間中においては,適切な事故防止策を講じるとともに,工事に伴う車両等の出入り,騒音,振動,ほこり等の発生により,生徒の健康や安全及び学習や生活に支障の生じることのないように十分留意することが重要である。特に,情緒障害,自閉症又はADHD等の障害のある生徒がいる場合は,騒音,振動等の刺激によるパニックや多動・衝動性等に十分配慮することが重要である。また,必要に応じ適切な仮校舎を確保することも有効である。
課長 長坂 潤一(内線2286) 課長補佐 瀬戸 信太郎(内線3181) 環境施設企画係長 小林 和弘(内線2288)
電話番号:03-5253-4111(内線2291)