資料3-2 高等学校施設整備指針の改訂の主な方向性について(案)

1.個性化・多様化等への対応

(1) 主体性を養う空間の充実

・自発的な学習を促すための、図書、コンピュータ、自習スペース等の充実を図る。

・学習意欲等を高めるため、大学や地域の諸施設との連携に対応できるよう計画する。

・多彩な生活場面を選択できるよう、ラウンジ、小空間、個人ブース、喫茶スペース等の充実を図る。(特に空き時間の発生しやすい、単位制、総合学科等の場合は考慮する)

・日常的に異学年の生徒や教職員とのコミュニケーションが促されるよう考慮して計画する。

(2)学習・生活空間の充実

・夏季、冬季においても快適に過ごせるよう計画する。

・高校生の体格等を十分考慮して各空間の面積等を計画する。

・ホームベース機能はラウンジ等他の室・空間との配置等を考慮して計画する。

・収納は必要に応じてホームルームと離れた場所にも計画する。

(3)効果的・効率的な施設整備

・普通科、専門科等の学校タイプや新築、改修等の整備方法等に応じて、留意すべき事項が異なることに配慮する。

・教育内容と整合した施設が整備できるよう、設計者等の選定、関係者との合意形成を行う。

・専門的な施設・設備は複数の授業等での利用、学校間や地域との相互利用・共同利用、拠点校化を検討する。

・単位制、総合学科は履修人数の多少に対応できるよう、広さを変えられる講義室等を計画する。

2.学習指導要領改訂への対応

(4)理科教育の充実

・実験室は図書室、視聴覚室、コンピュータ室等との連携に配慮して計画する。

・実験室はコンピュータやプロジェクタ等が使用できるよう計画する。

(5)情報教育の充実

・各教科等でコンピュータ等が学習等に活用できるよう計画する。

(6)言語活動の充実

・各教科で討論、批評、発表等を行うための空間の充実を図る。

(7)運動環境の充実

・チーム練習の計画やゲームの作戦等について話し合えるよう、運動施設と一体的にミーティングルーム等を計画する。

・体育の授業をはじめ、休み時間や空き時間等で日常的にスポーツに親しめるよう、利用しやすさを考慮して、屋内・屋外運動施設を計画する。

3.社会環境の変化等への対応

(8)キャリア教育・職業教育の充実

・専門学科を拠点とした普通科や総合学科等との学校間連携による地域のネットワーク化、地域・社会との連携に対応できるよう計画する。

・座学と実習とを一体的に行えるよう計画する。  

(9)特別支援教育の推進への配慮

・個々の生徒の障害の状態等に応じた適切な指導を行えるよう、学習・生活空間等を計画する。

(10)環境面への配慮

・環境負荷の低減等とともに実践的な環境教育も意識した施設を計画する。

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