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今後の国立大学法人等施設の整備充実に関する調査研究協力者会議(第13回) 議事要旨

1.日時

平成22年11月26日(金曜日)10時から12時まで

2.場所

学術総合センター特別会議室101

3.議題

  1. 「第二次中間まとめ」に係るパブリックコメントに対する提出意見への回答(案)について
  2. 整備目標等の考え方について
  3. その他

4.出席者

委員

勝方委員、唐木委員、木村委員(主査)、小林委員、小松委員、杉山委員(副主査)、鈴木委員、中西委員、山重委員、山本委員

文部科学省

辰野文教施設企画部長、岡技術参事官、山下計画課長、藤井計画課整備計画室長 他

5.議事要旨

○事務局より、配布資料について確認。

(1)「第二次中間まとめ」に係るパブリックコメントに対する提出意見への回答(案)

○事務局より、資料1について説明。

 <主な意見等>(○:協力者、●:事務局)

○今回いただいたご意見は、施策を後押しするような前向きな意見が多く、国立大学法人等施設整備への関心が高いことを表していると思う。

 回答(案)については了承された。ご意見及び回答は、「電子政府の総合窓口」(総務省ホームページ)により公表される予定。

(2)整備目標等の考え方

○事務局より、資料2、参考資料2、3について説明。

 <主な意見等>(○:協力者、●:事務局)

○第1次と第2次の国立大学等施設緊急整備5か年計画では、共に達成率は80%、82%と目標を下回った。過去の計画が100%を達成できなかったことを踏まえ、100%実現可能な目標となるよう検討した方が良いのではないか。

●大学施設の重要性を鑑みた上で、整備需要を踏まえた目標を検討しているが、国の財政状況と乖離した目標では絵にかいた餅となる。現時点では、第2次5か年計画策定時と同様に、現在の整備需要や今後必要となる整備内容から目標を設定し、達成に向け努力するという考え方で検討している。

○目標は100%近く達成されることが望ましいものの、整備需要が非常に多いということも示しておく必要はあるのではないか。

○このまま老朽施設を放置すると、10年後、20年後には国立大学を含む研究機関の研究環境は危機的な状況に陥るが、国民に危機意識が伝わっていない。この状態を引きずることは決して望ましいことではなく、問題提起の仕方を練り直すことも考慮してはどうか。

○整備需要に対し、実績が及ばないことは財政事情もあり仕方がない。しかし、これまでと同じ考え方では、計画した整備量と実際の整備量に開きが生じる結果を繰り返すことになるのではないか。計画における整備量の考え方は、15年後に安定的に施設の維持管理・運営を行える定常状態を基本としつつ、それに支出可能な財政額も反映させるべきではないか。

●既存ストックの改善には約860万m2の整備需要があるものの、全てが緊急に整備が迫られるという状況ではなく、絞り込みをかけて整備したい。これまで国立大学等の施設整備費は補正予算に頼る部分が大きかったこともあり、今後の財源確保の見通しを見極めながら、整備目標と財源の関係を検討することになる。

○地方公共団体等では、70~80年代に建設した公共施設が老朽化により要修繕時期を迎えており、PRE(Public Real Estate);戦略的な公有財産の保有・活用の考え方が注目されている。国立大学等も総体的に見ると同様の状況に入りつつあり、将来を見越した施設の運用、維持費用をどう捻出するかという国家レベルでの戦略が必要になるだろう。財源が不足すれば、いずれは保有資産を減らすことも考慮せざるを得ないなど、踏み込んだ検討が必要になってくるのではないか。

●各大学では、後々の維持管理費を考慮して新築を抑制的に考える傾向が出てきている。次期5か年計画における新たな施設整備の対象は、施設マネジメント等による現有施設の活用を前提に、真にやむを得ないものに限定される見込み。

○資料2の3ページ、附属病院の場合、第1次5か年計画における整備実績はほぼ100%、第2次5か年計画においても104%に達しており、5年間で同程度の整備が必要になるとがわかる。同様に、老朽施設についても第1次では約200万m2以上、第2次も300万m2以上の整備実績があり、今後5年間においても400万m2程度の整備が必要になると考えられる。第3次5か年計画においても、老朽再生と附属病院に関しては、毎回この程度の整備量が絶対必要になると前面に出した方が良いのではないか。

○資料2、6ページ、本来、老朽施設は解消されるべきだが、財政状況の厳しさもあり、毎年80万m2を整備することで、整備を要する既存ストックを約350万m2の定常状態とする考え方を示している。もし何も手を打たなければ、平成18年から平成33年の15年間で1,200万m2の老朽施設が残されることを勘案すると、極めて控えめな計画だと思う。

○これから300年、400年と国が続いていく姿を考えると、文系の学術研究や文化を支える教育研究環境の整備も重要ではないか。理系は研究成果を国際的に有名なジャーナルに掲載し、世界中で情報共有して活用しているが、文系の研究は著書が大切で、膨大な資料が必要。特に哲学、歴史、文学等の研究環境の充実のため、図書館整備には学生支援の視点に加え、研究支援の視点も必要ではないか。文化を安定的に支える研究環境の整備は、競争的資金による対応は難しく、国費による支援が必要ではないか。

○資料2、9ページ、「(1)国際競争力のある世界的教育研究拠点の整備」とあるが、文系の場合は世界的な拠点は必ずしも必要ではなく、国内に拠点があれば良い。第二次中間まとめ39ページでは、Strategyのカテゴリーの1つとして「国際的に卓越した教育拠点」があり、「世界的な」とは書いていない。文系も含め様々な施設整備を推進するには、もう少し幅広くした方がいいのではないか。

○資料2、3ページ、「新たなスペースの確保」という書き方は、各大学が自助努力により新たなスペースを確保すれば良い、と読み取られる恐れはないか。グローバルな視点や、大学の役割の変化、知的インフラの変化等によりギャップが生じていることを背景に、新たなスペースのニーズが出てきている。このような背景が伝わる言い回しにしたほうがいいのではないか。

○国は国立大学等に対し、キャンパスマスタープランの策定や長期的な修繕計画を考慮した整備を求める一方、5年間の見通しや短期的な予算確保しかできない状況にある。このような状況が続くことに対して、大学はどのように次期5か年計画とキャンパスマスタープラン、修繕計画の関係を理解し今後のビジョンを描けば良いか。

●各大学は、国の5か年計画を参考にそれぞれマスタープランを策定し実現していくので、国が今後5年間でこういう施設に投資をすると示せば、大学はそれを念頭に、国費により整備する部分、大学独自の財源確保により整備する部分というように、計画を立てやすい。

○第二次中間まとめでは整備方針に対応した整備目標や成果目標を示したが、資料2、10ページでは、整備方針の下位概念として「既存ストックの改善」「スペースの確保」「大学附属病院の再生」が示されており、これらに基づく成果目標・指標としては、少なくとも大学附属病院の再生に対する指標を追加するなど、整合性を整理する配慮が必要ではないか。

○パブリックコメントでも意見があったように、医学や化学のような変革や陳腐化が進みやすい施設、RIや化学物質の中でも危険物質を取り扱うような施設の整備は、質的向上に必要な観点ではないか。

○今回の成果目標等は、まだ基本的なものに留まっている印象がある。第二次中間まとめで示した「性能」という観点を入れてはどうか。運用段階では性能的な指標が国際競争力につながるので、展開段階で考慮してもらいたい。

○先週、タイで幾つかの大学を視察したが、非常に良いキャンパスだった。欧米の大学は当然建物のクオリティーが高く、スペース等も十分あるのだが、タイやインドネシアの大学施設も素晴らしい。日本の国立大学も老朽施設の再生等は進捗しており、先端研究施設も徐々に整備され、附属病院も計画的に整備を推進してきたが、それでも諸外国から遅れている印象がある。

(3)その他

○事務局より、資料3に基づき今後のスケジュールについて説明。

 

お問合せ先

大臣官房文教施設企画部計画課整備計画室

(大臣官房文教施設企画部計画課整備計画室)

-- 登録:平成23年03月 --