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大学院に求められる人材養成機能 |
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『今後の大学院が担うべき人材養成機能は、 創造性豊かな優れた研究・開発能力を持つ研究者等の養成、 高度な専門的知識・能力を持つ高度専門職業人の養成、 確かな教育能力と研究能力を兼ね備えた大学教員の養成、 知識基盤社会を多様に支える高度で知的な素養のある人材の養成の四つに整理される。』
(中央教育審議会「新時代の大学院教育」P9)
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若手教員の教育研究環境の改善 |
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『安全で効果的に教育研究に専念できる教育研究環境の整備に当たっては、計画的に施設・設備の充実に努めることが必要であり、外部資金等も拡張しつつ、国内外の優秀な学生や研究者を惹きつける魅力に富んだ世界水準の教育研究環境を実現していくことが望まれる。その際、若手教員の研究環境の改善を図り、大学院の教育研究機能の活性化を促進する観点では、博士課程学生、ポスドク、助教等の研究スペースの確保等、若手教員の活躍の場に配慮しつつ組織的な教育研究を展開していけるような施設マネジメントの取組が極めて重要となる。また、学内での共同利用等を積極的に進めるなど、既存施設・設備を効果的に活用するとともに大学の枠を超えた共同利用、重点配置等の視点も重要である。』
(中央教育審議会「新時代の大学院教育」P41,42)
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若手研究者の自立支援 |
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『大学においては、若手研究者の活躍を一層促進するため、助教の確保と活躍の場の整備がなされることが望まれる。
国は、このための環境整備(スタートアップ資金の提供、研究支援体制の充実、研究スペースの確保等)に組織的に取り組む大学等を支援するとともに、大学等の取組状況を組織に対する競争的な支援制度の審査の一指標とする。また、若手研究者が研究スペースを確保できるような大学の施設マネジメントを促進する。』
(「科学技術基本計画」(平成18年3月28日閣議決定)P16)
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若手研究者の育成 |
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『大学院学生、若手研究者の経済的支援と学内及び機関を超えた交流の推進を図るため、学生宿舎等の共同利用のための交流施設を確保するなど、生活面の環境整備も求められる。』
(科学技術・学術審議会学術分科会「研究の多様性を支える学術政策」P10,11)
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国際競争力のある卓越した教育研究拠点の形成支援 |
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『国際的な場でリーダーシップを発揮できるなど世界水準の人材養成を行う教育研究拠点(中略)への重点的支援を行うに当たっては、国は、大学の教育研究活動に係る直接的な支援のみならず、これら世界最高水準の拠点に対する施設・設備の整備や拠点形成の国際化への対応、学生への経済支援の実施などの関連施策を併せて実施していくことも重要である。』
(中央教育審議会「新時代の大学院教育」P52,53)
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大学における人材育成 |
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『各大学の学部段階では、それぞれの個性・特色を明確化し、教養教育の充実とともに教養教育と専門教育の有機的連携を確保した多様で質の高い教育の展開が期待される。その際、課題探求能力の育成を重視し、主専攻・副専攻を組み合わせた特色あるカリキュラムの構築や、実践との関わりから深く学ばせる教育方法の導入など、確実な基礎の上に広い視野と柔軟な思考力を培う教育が望まれる。』
(「科学技術基本計画」(平成18年3月28日閣議決定)P19)
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知の活用や社会還元を担う多様な人材の養成 |
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『我が国の技術基盤を支え高い専門能力を有する技術者は、我が国が高い付加価値を創造するものづくりや技術に立脚した持続的な発展を遂げていく上で、重要な役割を果たしている。(中略)
大学、高等専門学校、専修学校等においては、将来のものづくり人材を含めた技術者養成のための実践的教育を進める。(中略)
工業高校や高等専門学校等において地域の企業等と連携した取組を進める。』
(「科学技術基本計画」(平成18年3月28日閣議決定)P21、22)
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高等教育の全体規模 |
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『ユニバーサル段階の高等教育が真に内実を伴ったものとなるためのには、単に全体規模だけでなく分野水準の面においても、社会人等を含めた多様な学習者個々人の様々な需要に対して高等教育全体で適切に学習機会を提供するとともに、学生支援の充実等により学習環境を整えていくことが不可欠である。その意味でも、誰もがいつでも自らの選択により適切に学べる機会が整備された高等教育、すなわち、学習機会に着目した「ユニバーサル・アクセス」の実現が重要な課題である。』
『今後の我が国において、個人が自己啓発を図り、より一層豊かで潤いのある人生を送ることを目指して、人々の多様な生涯学習需要は増大する傾向にあることから、社会人が高等教育機関で学ぶ機会もますます増大していくものと考えられ、この意味でも「ユニバーサル・アクセス」の実現が求められている。』
『男女共同参画や少子高齢化の一層の進展等に伴い、女性や高齢者が就労する機会が一層増大することも予想される。高等教育機関は、人々の幅広い知的探求心や学習需要にこたえて、必要なときにいつでも学習できる環境と多様なメニューを提供することがますます求められる。』
(中央教育審議会「我が国の高等教育の将来像」P9、10) |