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資料3

報告書(案)に対する大学等からの意見

番号 頁・行 該当箇所 意見及び理由 対処方針
1 P1・L19 「・・・教育、研究、地域との共生等大学に求められる活動ごとに、・・・」
「・・・教育、研究、地域との連携協力等大学に求められる活動ごとに、・・」
原案のとおり。
地域とは連携協力のみならず周辺環境との調和の取組等も重要であるので、「共生」という表現とした。
2 P2・L13 「また、各大学においては、施設マネジメントとして、施設整備、既存施設の活用、運営管理を一体的に行う・・・」
「また、各大学においては、施設マネジメントとして、施設整備、既存施設の活用、目標・計画に応じたスペース機能の弾力的な改変、運営管理を一体的に行う・・・」
 
施設マネジメントの最重要課題であると考える。
原案のとおり。
既存施設の活用に「目標・計画に応じたスペース機能の弾力的改変」も含まれる。
3 P3 [現状と課題]
現状の分析を記載する必要があると思われる。
 
[現状と課題]という表題になっているのに現状の分析が記載されていない。
原案のとおり。
報告書の全体の分量・構成の観点から、[現状と課題]の記述は簡潔なものとした。なお、参考資料に議論の基礎資料としての具体的なデータを掲載している。
4 P3 [今後の在り方]
自主ゼミのできるスペース等学生の視点でもう少し具体的に記載すべきではないか。
全体的に、研究機能に比べ、教育機能に関する分析・提案が少ないと思われる。
 
少人数教育を前提とした教育空間の在り方を、根本的に考える必要があるのではないか。
原案のとおり。
具体的な事例については、別途事例集を事務局において作成する予定
5 P3・L15 (1)教育内容・方法の進展への対応
このような整備対応はこれまでも重要な用件として取組んできたところであるが、今後ますます既存施設の中で部分的改修をもって対応する事が多くなると思われる。施設整備要求の枠組の在り方についても言及すべきと考える。
 
現在各所新営経費(会計課)と文教施設整備費での区別ではどうしても積残しの整備範囲が生じていると考える。5千万〜2億くらいの要求枠があると大変整理しやすくなる。
原案のとおり。
概算要求の具体的な仕組みについては、今後、文部科学省が本報告書の考え方を踏まえ、明らかにすべき課題であるため本報告書では記載していない。
6 P6〜P7 4.キャンパス環境の充実
(1)キャンパス環境の調和、個性化
埋蔵文化財関連についての表現について必要でないか。
 
屋外環境において保存整備が生じることが考えられるため。
原案のとおり。
埋蔵文化財については、屋外環境の一つの構成要素として考えられる。
7 P6・L20 ・・・教育研究施設の整備が進められているが、今後は建物や屋外環境を含めた調和の取れた魅力あるキャンパスを創る取組が一層求められる。
「・・・教育研究施設の整備を進めざるを得なかったが、今後は建物や屋外環境を含めた調和の取れた魅力あるキャンパスを創る取組がより一層(または「これまで以上に」)求められる。」

 
本報告12頁の脚注にもあるとおり、(「現状において施設の狭隘化が解消できていないこと」)、緊急5か年計画が執行されている現在でも、量的な不足は絶対的なものがある。よって、「量的な整備はまだ必要」との認識を明確にしておく必要があると考える。
該当箇所を下記のとおり一部修正する。
「・・・教育研究施設の整備が進められているが、今後は建物や屋外環境を含めた調和の取れた魅力あるキャンパスを創る取組がより一層求められる。」
8 P7〜P8 5.地域・社会との共生
[立地を生かしたキャンパス整備]の項目を追加したらどうか。
 
大学の個性ある顔づくりという意味で必要ではないか。
原案のとおり。
「立地を生かしたキャンパス整備」は、報告書に記述している周辺環境との調和に配慮したキャンパスづくりに含まれる。
9 P6・L21 「・・・今後は、建物や屋外環境を含めた調和のとれた魅力あるキャンパスを創る・・・」
「・・・今後は、建物や屋外環境を含めた調和のとれた快適かつ魅力あるキャンパスを創る・・・」
原案のとおり。
「快適さ」については、キャンパスに求められる個別要素の一つであるので特記はしていない。
10 P6・L23 (1)キャンパス環境の調和、個性化
(1)キャンパス環境の調和、快適化、個性化
11 P7・L7 「・・・キャンパス環境を構成しており、キャンパス環境の豊かさは建物と共に・・・」
「・・・キャンパス環境を構成しており、キャンパス環境の豊かさと快適さは建物と共に・・・」
12 P9・L7 「・・・我が国の大学キャンパスにも、海外の大学と比肩できる学問の府に相応しいキャンパス環境を・・・」
「・・・我が国の大学キャンパスにも、海外の大学と比肩できる学問の府に相応しい高品位なキャンパス環境を・・・」
原案のとおり。
「海外の大学と比肩できるキャンパス整備」には品位の高さも含まれている。
13 P9 《追記》
(3)地球環境との調和
人間社会の持続的発展を視野に入れ、キャンパスの整備に当たっては、周辺の自然環境を保つとともに、環境マネジメントにも積極的に取り組む基盤を確保しておく必要である。
原案のとおり。
環境への配慮については、P15に記載している。
14 P9・L12 (2)外国人教員、研究者への対応
特に宿舎等の生活支援施設の整備について、基準面積の拡充や建設戸数の大幅な増について明確に表記すべきであり、その実現方策等についても明記すべきと考える。
 
平均的な整備指針による計画では、大学として特色ある計画要求がしづらい。将来増予測を考慮した計画要求の道筋が必要と考える。
原案のとおり。
概算要求の具体的な仕組みについては、今後、文部科学省が本報告書の考え方を踏まえ、明らかにすべき課題であるため本報告書では記載していない。
15 P10 (国の役割) (項目追加)
国は、長期間にわたる施設整備について、継続的・計画的な予算措置に責任を持つことを明確にすることが重要である。

 
再開発等の大規模な施設群の整備には、10年単位の整備期間を要する。しかし、その間に社会や予算状況等の変化等により、当初計画の変更を求められるケースが多く、学内の調整、当初計画との齟齬の調整に大きな労力を費やしている現状がある。しかも事業途中の無理な計画変更のためその結果は必ずしも良好な整備とは言いがたいものが多い。

例:工学部再開発の途中で改築から改修へと舵を切ったため、かなり不自然な配置となってしまい、使い勝手の悪い施設となってしまっている。
よって、国は長期にわたる整備計画について大学と合意した場合は、その計画の実現に最大限の協力をし、必要な予算措置に責任を持つことを明確にする必要があると考える。

原案のとおり。
施設整備については、計画的に行うべきものであるが、予算措置については、経済・財政状況により影響を受けるものであり、また、施設整備についても社会情勢の変化を踏まえた見直しは求められるため、報告書においては、国は「財源の確保に努めるべきである」との記述としている。
16 P10・L12 (国の役割)
国立大学法人の施設整備は、国が措置する施設費を基本的財源とするものであり、国は、各国立大学法人の業務に必要な施設の整備について、所要の財源の確保に努めるべきである。
法人化に伴う労働安全衛生法対応に関しては、 その予算的措置について明確に記載されるようお願いしたい。
 
運営交付金等の自主財源のみでは、多額の経費を必要とする労働安全衛生法への対応が困難なため。
下記のとおり修文する。
P14L8「実験機器を取り扱うことから、労働安全衛生法等関係法令に則った安全対策」
労働安全衛生法対策については、別の調査研究において、予算面も含めた具体的な考え方が示される予定。
17 P10・L15
国は、大学改革や法人化の趣旨を踏まえ、国立学校による施設の整備・管理運営を円滑に進めるため、多様な財源の活用方法や、維持管理の基準の提示等の方策を講じることが重要である。
法人化に伴い計画通知等各種行政手続きが、従来の国の機関の時と比べ、複雑にならないよう関係法令等を整備すべきと考えているので、この点について明確に記載されるようお願いしたい。
 
現状の各種届出手続きが民間等と同じになった場合、事務量が増えることになり、効率的な運営に支障を来すため。
原案のとおり。
報告書においては、国立大学による施設の整備・管理運営が円滑に進む方策を講じることを国の役割としており、具体的な方策については、今後、文部科学省が本報告書の考え方を踏まえ、明らかにすべき課題であるため本報告書では記載していない。
18 P11 国立大学法人の役割
施設で従事する教職員、学生の健康や安全に関した危機管理に十分に表現されていないと思われる。
原案のとおり。
P14、P15に安全確保について記述している。
19 P12・L1 1既存施設の再生整備
今後は、現在より一層、新設建物事業より既設建物の改修事業が、主な業務となっていくと思われるが、建築基準法等の見直しも考慮にしていただきたい。
 
例えば、既設施設において階高が低い建物が多く二重床によるOA対応を図る際、教室の平均高の確保が困難であるなど、現行法の上では柔軟な改修をしにくい面があるため、現行法の見直しをすることにより、柔軟な改修が可能になると思われる。
原案のとおり。
天井高の問題については別の調査研究において検討が行われている。
20 P12・L15 老朽化対策の必要性
老朽化の定義は古い物の他に建設当時からの法律改正によるものや研究内容の変化による機能不備な部屋もあり老朽化の意味が十分表現されていないと思われる。
該当箇所を以下のとおり修文する。
「・・・施設を有効かつ効率的に活用し、教育研究の進展に対応するとともに、安全性確保、良好なキャンパス環境の形成のために、老朽化した施設の改善を図ることが重要な課題である。」
21 P13・L9 2   必要なスペースの確保
(各大学の状況に応じたスペースの確保)
「緊急整備5か年計画」のもとで進めている新敷地への統合移転による施設整備についても、この位置あたりに言及していただきたい。
 
大規模事業であり多額の経費を伴うことから、大学としては、引き続き実施されるよう位置づけしていただきたい。
原案のとおり。
移転整備は、老朽・狭隘対策に含まれる。
22 P13・L20 2   必要なスペースの確保
(学生教育研究基盤施設の整備)
キャンパスは、学生等の主な生活の場であり、人間形成の場となていることから、食堂等の福利施設、さらには屋外環境等も重要であるとありますが、課外活動施設も表現した方がよいと思われます。
 
課外活動は学生生活の一翼を担うと考えられることからその施設を「等」での表現ではなく、はっきりと表現すべきである。
原案のとおり。
課外活動施設も重要であるが、受益者数等の観点から特記はしていない。
23 P14・L12 附属病院の整備
病院に関する内容はこの部分しかないが老朽化や狭隘化の問題以外に感染問題、高齢化、その他重要な社会的問題が現実にある。
原案のとおり。
施設に関する報告書であるので、その他の記述は最小限にしている。
24 P15・L20 「(安全対策)
多くの大学は、災害時には、教職員のみならず、周辺地域住民の応急避難場所としての役割を求められていることにも配慮する必要がある。」
「(安全対策)
多くの大学は、災害時には、教職員のみならず、周辺地域住民の応急避難場所としての役割を求められていることにも配慮する必要がある。また、地域社会の防災対策及び防災支援拠点としての役割にも配慮する必要がある。
 
地域社会の防災対策及び防災支援拠点としての役割を求められていることからも、情報の提供・防災対策支援システム等を構築する必要があると考えている。
該当箇所を以下のとおり修文する。
「(安全対策)
多くの大学は、災害時には、教職員のみならず、周辺地域住民の応急避難場所等防災拠点としての役割を求められていることにも配慮する必要がある。」
25 P17・L6 「施設は、大学の諸活動の基盤であり、これを有効に活用し、適切に維持することは・・・」
「施設は、大学の諸活動の基盤であり、これを有効に活用し、適切に維持するとともに、スペース機能を弾力的に変更することは・・・」
原案のとおり。
既存施設の活用に「目標・計画に応じたスペース機能の弾力的改変」も含まれる。
26 P17・L19 施設の諸元を数値化したベンチマークを利用する
ベンチマークの内容について、施設の評価基準として検討するため、参考資料として具体的に明示してほしい。
原案のとおり。
ベンチマークの具体的な内容については、専門部会において検討中であり、今後、専門部会報告書で明示される予定。
27 P18・L15 (4)学生、教職員への意識啓発、積極的に計画への参画を考慮する。
学生、教職員の意見を反映させることは大切だが、計画の立案に積極的に参画させることは、現実的には問題があると思われる。
 
国のおかれているバックグラウンドや、点検・評価、施設マネジメントの真の心を理解している教官はそう多くはない。実際、現在建設中の施設計画においても教官サイドからも計画案が示されたが、従来のしがらみを重んじた計画となっており、オープンスペースなどがスポイルされてしまう。第3者的立場である施設部課が、グローバルな立場からマネジメントすべきである。
該当箇所を以下のとおり修文する。
「・・・学生、教職員の施設計画への協力体制を作ることや施設使用料の・・・」
28 P20・L4 「・・・研究が終わったら別の場所で再利用するなど・・・」 ○「・・・研究が終わったら別の組織で再利用するなど・・・」 ○意見のとおり修文する。


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