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施設配置 |
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(1) |
園舎内や周囲からの見通しがよく,敷地内において死角となる場所がなくなるよう各建物,屋外施設,門等の配置に留意することが重要である。また,建物等を増築する場合は,新たに死角となる場所をつくらないよう既存施設等との関係に十分に留意することが重要である。 |
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(2) |
職員室等については,アプローチ部分や運動スペース等を見渡すことができ,緊急時にも即応できる位置へ配置することが重要である。また,調理室等についてはサービス用車両の進入頻度も高いことから,その配置や動線計画について配慮することが望ましい。 |
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(3) |
防犯上の安全性を確保するため,園庭や半屋外空間を含め幼児の活動範囲を明確にしたり,敷地境界から園舎までの距離を確保することや,非常時に即応可能なように,職員室等の教職員の居場所から近い位置や見通しのきく位置に保育室を配置する等の配慮が重要である。 |
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(4) |
建物等の配置上,やむを得ず死角となる場所については,防犯監視システムの導入や定期的なパトロールの実施等の対応をとることが重要である。
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2 |
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門 |
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(1) |
不審者の侵入防止や犯罪防止等の観点から,職員室等の教職員の居場所から見通しがよく,死角とならない位置に門を設置することが重要である。 |
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(2) |
不審者の侵入を防ぎ,かつ,登降園時や避難時に幼児が円滑に敷地内外に出入りすることができるよう,門の施錠管理を適確なものとすることが重要である。 |
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(3) |
登降園の利便性,サービス用車両の進入等のために,見通しのきかない位置に門を設けざるを得なかったり,死角となったりする場合は,門の施錠や開閉による来訪者の出入管理に特に留意することが重要である。その際,障害者や高齢者の利用に支障が生じないよう配慮することが望ましい。 |
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(4) |
外部からの来訪者を確実に確認できるよう,来訪の際は必ず受付場所へ立ち寄る旨の表示を門等に掲げることが重要である。 |
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(5) |
外部からの来訪者が建物内の受付場所へ容易に行くことができるよう,誘導のための案内図やサインを必要に応じ門の周辺に計画することも有効である。 |
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(6) |
外部からの来訪者を確認し不審者の侵入を防ぐため,防犯カメラや赤外線センサー,インターホン等の防犯設備を,必要に応じ門の周辺に設置することも有効である。
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3 |
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囲障 |
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(1) |
幼稚園の領域性を確保し不審者の侵入を防ぐため,周辺地域の状況や施設の配置に応じて守るべき領域の境界に囲障を計画することが重要である。 |
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(2) |
囲障を計画する際,特に防犯の面からは,周辺からの見通しを妨げるブロック塀等は避け,視線が通り死角を作らないフェンス等を採用することが重要である。また,周辺環境との調和を図るため,植栽等と組み合わせることも有効である。 |
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(3) |
幼稚園建物が周辺建物と密接して立地している場合等で,隣接建物等から不審者の侵入が心配される状況では,囲障について十分な高さや形状を確保することが重要である。 |
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(4) |
不審者の侵入や接近を防ぐため,防犯カメラや赤外線センサー等の防犯設備を,必要に応じ囲障の周辺に設置することも有効である。
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4 |
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外灯 |
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(1) |
夜間における安全性を確保するため,門やアプローチ,敷地境界,建物周囲等の適切な位置に,人の行動を視認できる程度以上の照度を確保できる間隔で外灯を設置することが重要である。その際,省エネルギー対策や近隣の住宅への影響等にも留意することが望ましい。 |
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(2) |
不審者が侵入する可能性のある場所や通用門,駐車場等に,外灯の外にセンサー付きライト等を必要に応じ設置することも有効である。
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5 |
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植栽 |
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敷地周辺,敷地内の植栽については,環境に潤いを与える等の緑の持つ効果にも留意した上で,園舎内や敷地周囲等からの見通しを確保し死角の原因とならないよう植栽計画を立案することが重要である。また,樹種,樹高等に応じ定期的に剪定する等の維持管理を行うことも重要である。
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6 |
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駐車場,自転車等駐車場 |
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(1) |
自動車や自転車等を使用する来訪者を適確に確認できるよう,駐車場や自転車等駐車場の配置,構造等に留意することが重要である。 |
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(2) |
園舎内や周囲からの見通しを確保し,駐車場や自転車等駐車場の中に死角を生じないよう配慮することが重要である。 |
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(3) |
夜間における不審者の侵入や犯罪を防止するため,駐車場や自転車等駐車場に外灯を設置し,人の行動を視認できる程度以上の照度を確保することが望ましい。 |
1 |
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受付 |
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(1) |
外部からの来訪者を確認し,不審者を識別できるようにするため,運営体制を考慮した上で,来訪者の使用する門に隣接した場所や建物の出入口付近等の分かりやすい位置に,来訪者応対用の受付を設置することが重要である。 |
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(2) |
受付では,外部からの来訪者が住所,名前,来訪目的等を記帳した上で,名札やリボンを着用するなど,不審者を識別できるようにすることが重要である。なお,名札やリボン等の適確な管理にも留意することが望ましい。 |
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(3) |
受付は,職員室等に隣接した位置又はその一部や,開放部分の入口等に設置することが望ましい。 |
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(4) |
幼稚園の防犯対策については,保護者,地域住民,警備会社,警察等の協力の下に実施することが大切であり,これらの人々の幼稚園内での控室を受付に隣接した位置に設置することも有効である。 |
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(5) |
受付の周辺に,用件が曖昧な来訪者等を案内し一時待機させるためのスペースを設定しておくことも有効である。
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2 |
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窓・出入口 |
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(1) |
接地階に位置する保育室,廊下等の窓・出入口については,容易に破壊されにくいものとするよう留意するとともに,非常時の避難にも配慮しつつ,適確な施錠管理を行うことが重要である。 |
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(2) |
職員室等の建具のガラスを透明なものとし,教職員等の視線が常に周囲に行き届き,園内の状況を把握できるようにすることも有効である。
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3 |
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避難経路 |
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(1) |
非常時に幼児等が迅速に避難できるよう,複数の避難経路を確保する等の配慮が重要である。 |
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(2) |
通常の施錠管理を確実に行うとともに,火災や地震等の避難時には内側から簡単に解錠できる構造にも留意することが望ましい。 |
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設置目的・場所 |
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(1) |
防犯監視システムを設置する際は,外部からの来訪者の確認,見通しが困難な場所や死角となる場所の状況把握,犯罪企図者の侵入防止や犯意の抑制,幼児等の安心感の醸成等,幼稚園や地域の状況を踏まえ,その設置目的を明確化することが重要である。 |
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(2) |
防犯監視システムは,見通しが困難な場所や死角となる場所にある門,建物の出入口付近,敷地境界,敷地内や建物内で人目が届かず死角となる場所等に設置することが有効である。
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出入管理 |
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(1) |
外部からの侵入を防ぎ,幼稚園関係者のみが出入りできるように,建物の出入口等に,必要に応じてテンキーパッド,カードリーダー等の認証装置や遠隔操作による開閉装置を設置することも有効である。 |
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(2) |
外部からの来訪者を適確に確認するため,門や受付場所のある建物の出入口等に音声タイプやテレビタイプのインターホンを設置することも有効である。
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3 |
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侵入監視 |
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(1) |
目の届かない場所への外部からの人の出入りや人の存在の有無を把握するといった設置目的を明確化した上で,室内や敷地境界等にセンサーを導入することも有効である。 |
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(2) |
防犯カメラを導入する場合は,モニター,記録装置等が必要であり,その設置目的に応じて,設置場所,監視・運用体制等を総合的に勘案することが望ましい。
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4 |
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監視体制への配慮 |
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防犯監視システムの導入に際しては,モニター等による監視体制を併せて考慮することが望ましい。 |
5 |
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夜間・休日の機械警備 |
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警備会社と連携した防犯監視システムを導入し,夜間や休日における建物内への侵入犯罪等の発生を把握し,適切に対応することで防犯対策をより確実なものとすることも有効である。 |