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学校施設整備指針策定に関する調査研究協力者会議

2003年9月18日 議事録
学校施設整備指針策定に関する調査研究高等学校施設部会(第4回)議事録

学校施設整備指針策定に関する調査研究   高等学校施設部会(第4回)議事録

【日   時】 平成15年9月18日(木)   10:00〜12:00

【場   所】 文部科学省   仮設建物A21会議室

【出席者】
[協力者] 井上郁代、木村信之、坂本元五郎、田邊克彦、長澤悟、宮本文人、屋敷和佳(敬称略)
[事務局] 大島施設企画課長、中村企画調整官、村瀬課長補佐、瀬戸指導第一係長   他

【資   料】
資料1    学校施設整備指針策定に関する調査研究   高等学校施設部会(第3回)議事録(案)
資料2 高等学校施設整備指針   第1章   総則   第1節と第2節の対比
資料3 高等学校施設整備指針(第1章総則)   改訂案
資料4 高等学校施設整備指針(第2章以降)   改訂案
(参考資料)
小学校施設整備指針
中学校施設整備指針
幼稚園施設整備指針

【会議概要】 (1)開会
(2)議事

【議   事】
(1) 第1章総則フレーム案について
   資料3P2L13において、「再編計画」とあるが、統廃合など負のイメージが強い。(「新しいタイプの高等学校の設置」のように積極的な記述とすべきではないか。)

   「再編計画」を「再編整備計画」に記述を改めた方がよいのではないか。その際、「高校教育改革」という記述をどこまでうちだせばよいか。

   資料3P1L7「建学の精神」は、私学においては理解できるが、公立においても妥当なのか。

   ナンバースクール等の伝統校ではあり得る。高校案内の冊子等で謳っているところもある。

   学校の歴史・伝統・校風は尊重すべきである。

   P1L30「十分な安全性・防災性・防犯性を備えた安心感のある」という記述は「十分な安心感」と読まれると不適切。

   「防犯性能を備えている」ことと「安心感をもってすごす」ことは別という議論があって、中学校施設整備指針で取り上げた。

   安全性、防犯性、防災性を並列に記述することについては概念の整理が必要である。

   昨今の学校における防犯対策、頻発する地震対策を勘案して、このような記述となっている。

   セキュリティという言葉は言い換えた方がよいのではないか。

   資料3P1L32「居場所」は、理念的な意味合いも含めた「居場所」であり、P8L13の「居場所」は物理的な「居場所」であり概念として異なるので、整理が必要である。

   資料3P1L18「専門教育の高度化」は、専門学科のみを指しているような印象を受ける。

   「体験」というキーワードもどこかに盛り込んだ方がよいのではないか。

   資料3P1L22「校内情報ネットワーク」において、「校内」の記述は不要ではないか。

   資料3「第1章第1節3   社会の変化に対応する学習環境の整備」において、情報化と国際化がクローズアップされているが、福祉や環境等もあり得ると思う。

   第1節において、全体的な話を述べ、第2節で具体性を持たせることを基本に考えてはどうか。

   資料3P5L24において「高等学校間連携」の記述があるが、地域と連携した施設整備という項目にはそぐわないので他の箇所にした移動させた方がよいのではないか。

   資料3P5L34「シンボルツリー」等については、学校開放のためというより、生活の場としての施設に含まれるのではないか。

   資料3P5L10「カウンセリングの機能」は、P3L6「相談機能」と内容として非常に似通ったものとなっているので、整理をした方がよいのではないか。

   資料3P5L10「カウンセリングの機能」については、「充実」の文言を入れる工夫をした方がよいのではないか。

   学校のトイレが最近話題に上っているので、もう少し記述を充実した方がよいのではないか。

   キャリアカウンセリングについて、詳細な記述があった方がよいのではないか。

   「チームティーチング」についても、「第1章第2節第2   2   多様かつ高度な学習内容や学習形態に弾力的に対応できる施設」の(4)中で記述をしてもよいのではないか。

   「第1章第2節第3   情報化や国際化に対応できる施設整備」の中に、生徒だけでなく、教師の教材作成の観点も盛り込んだ方がよいのではないか。

   「第1章第2節第4   6   環境との共生」において、省エネについても記述すべきではないか。

   「第1章第2節第5   3   複合化への対応」は、複合化の概念が出てきた当時のものとそれほど変わらず、「社会教育施設や高齢者福祉施設等」となっているが、このままでよいか。

   現地調査で訪問した福島県立郡山萌世高等学校のように、商業施設と複合化している例もあるが、このような例も記述に加えてもよいのではないか。

   複合化については社会福祉施設との合築の例があるが、学校教育が適切に実施されることを踏まえて、指針として盛り込むべき事項かどうか精査が必要である。

   全体的に生徒中心の記述となっているが、教師の立場からの記述の必要性についても検討が必要である。

   カウンセリングについては、心のカウンセリングとキャリアカウンセリングを合わせた記述についても検討すべきではないか。

(2) 第2章以降改訂案について
   案では教育相談室は学習関係諸室、保健室は管理関係室となっているが、位置づけを整理した方がよいのではないか。

   実際には学校現場において実情に合わせて適宜設定していると聞いている。

   カウンセリング室には顔を洗える設えが必要であると学校現場の教員から聞いたことがある。

   カウンセリング室には湯沸しを設け、相談前に生徒にお茶を入れさせてリラックスした空気を作り出す例もあると学校現場の教員から聞いたことがある。

   心の教室と保健室の違いは何か。

   学校現場には、カウンセリングの際に生徒指導や進路指導など状況に応じて適宜使用できる小さな部屋がほしいとの声もある。

   既存のものを生かすことを含めたマスタープランについて、2章以降にも記述すべきではないか。

(3) 今後の進め方について
   次回の会議については事務局で調整の上、10月を目途に開催することとされた。



(文教施設部施設企画課)

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