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学校施設整備指針策定に関する調査研究協力者会議

2003年6月3日 議事録
学校施設整備指針策定に関する調査研究   高等学校施設部会(第2回)議事録

学校施設整備指針策定に関する調査研究   高等学校施設部会(第2回)議事録

【日   時】 平成15年6月3日(火)   14:00〜16:00

【場   所】 文部科学省   仮設建物A21会議室

【出席者】
[協力者] 井手之上博、木村信之、木村宗文、田邊克彦、千田捷熙、長澤悟、宮本文人、屋敷和佳      (敬称略)
[事務局] 大島施設企画課長、瀬戸指導第一係長   他

【資   料】
資料1    学校施設整備指針策定に関する調査研究   高等学校施設部会(第1回)議事録(案)
資料2 現地調査校一覧
資料3 現地調査結果概要
資料4 高等学校施設整備指針   項目新旧対照表(案)

参考1 現地調査の報告について
参考2 教育委員会におけるヒアリング概要

【会議概要】 (1)開会
(2)議事

【議   事】
(1) 現地調査の報告
   高等学校の再編整備は、大都市圏と地方では方針が異なってきているように感じた。また、単位制でありながら学年制のような運営を行っている学校がある等、各学校においても実状は様々である。制度だけではなく、それぞれの現場の実状に照らし合わせて指針を改訂すべきである。

   普通科、専門学科、総合学科等、学科種別に分けた記述とすることも考えられる。

   設備機器は常に新しいものに更新するだけではなく、現状のものを活用する工夫が必要である。

   統廃合等が今後も数多く進められるので、既存施設の有効活用について、地域との連携の中で考えていく必要がある。

   冷暖房について近年さまざまな議論があるが、省エネルギーの観点も重要である。

   高等学校が多様化している中、指針のあり方も検討すべきであり、各項目に重要度の段階を設ける等、各設置者がそれぞれの実状に応じて活用できる指針にすべきではないか。

   特色ある施設設備において、実際の利用方法等についての検証が必要ではないか。

   各教科毎に職員室を設ける動きがあるが、職員室は一つでもよいのではないかとの現場の声もある。

   近年では、開かれた学校としてガラスを多用する学校も多い。外部からの見通しはよいが、生徒の生活の場としての是非について議論が必要である。

   高等学校は地域の学習センターとしての機能を持つべきである。

   単位制を導入する際は、出欠管理システムが必要不可欠となる。

   各設置者が守るべき最低の基準等を明示すると、現場にとっては活用しやすいのではないか。

   各学校によって財政面や施設面等、格差があることに留意すべきである。

   高等学校施設整備においても選択と集中が必要である。

   厳しい財政状況の中、「理想」と「現実」を踏まえて議論する必要がある。

   既存施設を活用する場合、新旧の施設を含め全体的に整合性のとれた計画とすることが必要である。

   都立日比谷高等学校のように一足制でも清掃管理が行き届いている例や、福島県立光南高等学校のように最先端の設備を備え、特色ある活動を行っている例等、生徒のストレスのないような施設整備を行うことが望ましい。

   平成6年の高等学校整備指針策定時には総合学科が始まるところであった。また、産業界と学校が共同で人材を育成するデュアルシステムのような新しい動き等も視野に入れ、5年程度先を見越して整備指針を改訂する必要がある。他にも学校運営の仕組みの変化、学校評議員制度等についても視野に入れる必要がある。

   理想の姿の検討と現場からのフィードバックの両方が必要である。

   生徒数の減少や財源不足の一方で、教育内容は多様化してきており、施設面での現状維持は困難なのではないか。施設の短期的、長期的な整備の在り方について検討する必要がある。

(2) 改訂項目案について
   高等学校の再編整備についても言及すべきだが、その記述場所や内容については議論が必要である。

   社会的変化に対し、受け身ではなく積極的に対応するという姿勢を示す表現が必要である。

   岡山後楽館のように他の目的で建てられたものからの転用についても留意する必要がある。

   ライフサイクルマネジメントや、文化財的な扱いについても考慮する必要がある。

   大学とスタンスが近く、地域への貢献度が大きいことを踏まえ、学校開放についても検討が必要である。

   再開発ビル内の高等学校等、新しいタイプの学校も登場してきており、幅広い学校像を視野に入れて検討するべきである。

   高等学校設置基準の改訂の動向を踏まえる必要がある。

   「第1章第2節第1   適切な進路指導」とあるが、履修指導・学習指導と、進路指導は性格が異なるので、記述を分ける必要があるのではないか。

   「第1章第3節第1   他学校や企業等、地域との相互協力」とあるが、「等」を削除し、「学校や企業、地域」と横並びで記述した方がよいのではないか。

   高等学校では、外部からの侵入だけでなく、内部でのトラブルに対応するような防犯対策が求められるのではないか。

   増改築時の留意事項があると各県が整備を行う際に参考となる。

   各設置者が新増改築時において、意見形成の場をどのように設けるべきか、検討が必要である。

   1学年を収容可能なホールが必要である。総合的な学習の時間の発表の場としても利用できる。こういった場所に空調設備を設けることで学校全体が活性化する。

   「第1章第2節第1   多用かつ高度な学習内容に対応できる施設」において、「高度な」という記述は「専門的な」というように変えるべきではないか。

   高等学校においては、近隣中学校の生徒や地域の人々に対して学校の活動状況等を発信する場が必要ではないか。特に中学生に対しては進路指導の材料にもなる。

(3) 今後の進め方について
   現地調査については、6月13日に開催される調査研究協力者会議(第32回)において報告されることとなった。また、次回の会議については事務局で調整の上、6月下旬から7月中旬を目途に開催することとされた。



(文教施設部施設企画課)

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