<要素技術の全体像>一般的に,スーパーコンピュータの開発に必要とされる要素技術を分類すると,以下の表のようになる。
カテゴリ |
要素技術 |
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ハードウエア |
ノード内 |
半導体プロセス ホスト・デバイス間インタフェース |
ノード間 |
インタコネクト |
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ストレージ |
ストレージ 不揮発メモリ(SSDなど) |
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電力 |
省電力制御 |
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冷却 |
冷却システム |
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システムソフトウエア |
OSカーネル |
○ これらの要素技術のうち,インタコネクト,省電力制御,冷却システム,システムソフトウェアは一般的にスーパーコンピュータの開発において開発すべき技術と考えられるがどうか。また,その根拠はどのように整理されるか。
○ 上記の観点から特定される要素技術が存在する場合,それ以外の要素技術については,どのようなスペックのものを,どの程度のコストで開発するかにより判断が異なることから,一般論での議論は困難ではないか。
○ このため,まずは開発主体において,開発するシステムによってどのような社会的・科学的課題を解決するのか,どのような成果が期待されるのか,それを実現するために必要なスペック,スケジュール,要素技術,コストはどのようなものか等に関するたたき台を明らかにした上で,上記2点の観点も踏まえつつ,要素技術開発に係る方針を検討していくことが有効ではないか。
○ その際,海外のベンダー等の技術動向も踏まえつつ,
・我が国として強みを持てる技術かどうか,
・技術安全保障上保持すべき技術かどうか,
・当該システムでキーとなる技術かどうか,
・民間に展開できる(ビジネスとして成り立つ)技術かどうか
などの観点から,検討を行うべきではないか。
○ なお,プロセッサの開発には経費も必要であるが,
・我が国は高性能プロセッサを開発できる数少ない国の一つであり,高い信頼性技術を有しており,その貴重な技術の維持という視点
・コンパイラ,システム,ソフトウェア,ネットワーク,アプリケーションソフトの研究開発の加速が期待されるという視点
・システムの中枢であり,競争力の高いシステムを計画通りに開発するためには,その中身が分かることが有効であるという視点
・国内のスパコン関連企業を巡る状況
等にも留意して検討を行うべきではないか。
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